【Word】上部の検索バーを非表示にする方法 - Microsoft Searchを消す

この記事では、Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする方法を解説します。

Wordの画面上部にある検索バーが邪魔だと感じていませんか?ウィンドウを移動しようとして誤ってクリックし、Wordがフリーズして作業が止まった経験のある方も多いはずです。

Word画面上部に表示されている検索バー(Microsoft Search)の位置を示すスクリーンショット
Word上部の検索バー(Microsoft Search)

ただし、非表示にする前に知ってほしいことがあります。検索バー(Microsoft Search)は、Wordの機能を素早く見つけられる便利なツールです。

この記事では、検索バーの便利な使い方を紹介したうえで、不要な場合の非表示方法も詳しく解説します。

情シスとして企業のWord環境を管理してきた経験上、検索バーは使いこなせば作業効率が大幅に上がります。ぜひ一度試してから非表示を検討してください。

目次

Word上部の検索バー(Microsoft Search)とは?非表示にする前に知ってほしい便利機能

Word画面上部の検索バーは「Microsoft Search」と呼ばれています。

Microsoft Searchは、文書内の文字検索だけでなく、Wordの操作や機能も検索できるツールです。従来の検索機能(Ctrl+F)とは異なり、リボンから機能を探す手間を省けます。

企業の情報システム部門で10年以上Word環境を管理してきた経験上、Microsoft Searchは文書作成に慣れていない社員から特に好評です。「リボンから機能を探す時間が減った」という声を多く聞きます。

例えば、「スタイル」と入力すると見出し1や見出し2などのスタイルが候補として表示され、「段落」と入力すれば行間やインデントの設定項目にアクセスできます。「目次」「ページ番号」「ヘッダー」など、Word特有の機能も素早く検索できます。

Microsoft Searchで「スタイル」と検索すると見出し1や見出し2などのスタイル候補が表示される画面
Microsoft Searchの活用例 - スタイル・段落・目次・ページ番号などWord特有の機能を素早く検索

Microsoft Searchは、Word内のあらゆる情報を検索エンジンのように素早く探し出せるツールです。
契約書や稟議書、報告書などの正式文書を作成する機会が多い場合、作業効率が格段に向上します。非表示にする前に、ぜひ一度試してみてください。

Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする方法

Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする設定は、Wordのオプションから簡単に変更できます。

「Word 検索バー 消す方法」「Microsoft Search 邪魔」「Word 上部 バー 非表示」といった悩みを、以下の手順で解決できます。

  1. 「ファイル」タブをクリック
  2. 「オプション」をクリック
  3. 「既定でMicrosoft Searchボックスを折りたたむ」にチェックし、「OK」ボタンをクリック
  4. Word上部の検索バー(Microsoft Search)が非表示になったことを確認する

ここからは、Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
「ファイル」タブをクリック

Wordを開いて、左上にある「ファイル」タブをクリックしてください。

Word画面左上の「ファイル」タブの位置を示すスクリーンショット
Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする方法 STEP1: Word画面左上の「ファイル」タブをクリック
STEP
「オプション」をクリック

「ファイル」タブをクリックするとWordのホーム画面に移動します。

画面左下にある「オプション」をクリックしてください。

Wordのウィンドウを縮小している場合、「オプション」が隠れている場合があります。その場合はWordのウィンドウを最大化してください。

Wordのホーム画面で、画面左下にある「オプション」ボタンをクリックする操作を示す画面
Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする方法 STEP2: 画面左下の「オプション」をクリック
STEP
「既定でMicrosoft Searchボックスを折りたたむ」にチェックし、「OK」ボタンをクリック

「オプション」をクリックすると「Wordのオプション」が表示されます。

キーボードショートカットAltFTで「Wordのオプション」を素早く開けます。

その中にある「既定でMicrosoft Searchボックスを折りたたむ」にチェックを入れ、右下の「OK」ボタンをクリックしてください。

Wordのオプション画面で「既定でMicrosoft Searchボックスを折りたたむ」チェックボックスの位置を示すスクリーンショット
Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする方法 STEP3: 「既定でMicrosoft Searchボックスを折りたたむ」にチェックし、「OK」ボタンをクリック
STEP
Word上部の検索バー(Microsoft Search)が非表示になったことを確認する

「OK」ボタンをクリックすると「Wordのオプション」が閉じ、Word上部の検索バー(Microsoft Search)が非表示になったことを確認できます。

検索バー(Microsoft Search)自体は非表示になりますが、虫眼鏡アイコンは残ります。

Word上部の検索バー(Microsoft Search)が非表示になった状態を示すスクリーンショット
Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする方法 STEP4: Word上部の検索バー(Microsoft Search)が非表示になったことを確認する

Word上部の検索バー(Microsoft Search)が非表示にならない場合の対処法

Wordのオプションで「既定でMicrosoft Searchボックスを折りたたむ」にチェックを入れても検索バーが非表示にならない場合は、以下の対処法を順番に試してください。

PCを再起動する

Wordのオプション設定を変更しても、即座に反映されない場合があります。

特に、Wordを長時間起動したままにしていた場合や、複数のWordファイルを同時に開いていた場合、設定の読み込みが正しく行われないことがあります。

PCを再起動することで、Wordの設定ファイルが再読み込みされ、検索バーの非表示設定が正常に反映されます。

  1. 開いているすべてのWordファイルを保存して閉じる
  2. Word以外の作業中のアプリケーションも保存して終了する
  3. Windowsのスタートメニューから「再起動」を選択する
  4. PC再起動後、Wordを起動する
  5. 画面上部を確認し、検索バー(Microsoft Search)が非表示になっているか確認する

この方法は最も簡単で、多くの場合はこの手順だけで問題が解決します。

PCを再起動しても検索バーが表示されたままの場合は、次の対処法に進んでください。

Word(Office)を最新版に更新する

PCを再起動しても検索バーが非表示にならない場合、Officeのバージョンが古いことが原因の可能性があります。

古いバージョンのOfficeでは、Microsoft Searchの非表示設定が正しく機能しない不具合が報告されています。最新版のOfficeには、この問題が修正されたアップデートが含まれています。

Officeを最新版に更新することで、検索バーの非表示設定が正常に動作するようになります。

  1. Wordを起動する
  2. 画面左上の「ファイル」タブをクリックする
  3. 左側メニューから「アカウント」→「更新オプション」をクリックする
  4. 「今すぐ更新」を選択する
  5. 更新プログラムのダウンロードとインストールが完了するまで待つ
  6. Wordを再起動する
  7. 画面上部を確認し、検索バー(Microsoft Search)が非表示になっているか確認する

Officeの更新方法については、【Windows11】Office更新プログラムを手動でインストールする方法でわかりやすく解説しています。

更新には数分から十数分かかる場合があります。更新中はWordを閉じずに待機してください。

Officeを最新版に更新しても検索バーが表示されたままの場合は、次の対処法に進んでください。

Word(Office)を修復インストールする

Officeを最新版に更新しても検索バーが非表示にならない場合、Officeのプログラムファイル自体に問題が発生している可能性があります。

長期間の使用やWindowsのアップデート、ファイルの保存処理に問題が発生した場合などにより、Officeの設定ファイルが破損することがあります。

Word(Office)を修復インストールすることで、Officeのプログラムファイルと設定ファイルが再構成され、検索バーの非表示設定が正常に機能するようになります。

  1. Windowsキー」→「設定」を開く
  2. 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択する
  3. アプリ一覧から「Microsoft 365」または「Microsoft Office」を探す
  4. 右側の「…(三点リーダー)」をクリックする
  5. 「変更」を選択する
  6. 「クイック修復」または「オンライン修復」を選択する
  7. 「修復」ボタンをクリックする
  8. 修復が完了するまで待つ(10〜20分程度)
  9. PCを再起動する
  10. Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする

Word(Office)の修復インストール方法は、【Windows11】Microsoft Officeを修復インストールする方法でわかりやすく解説しています。

修復インストールは、既存のOfficeファイルやデータに影響を与えません。安心して実行できます。

Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする方法に関するよくある質問と答え

最後に、Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にする方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Wordの一番上にある検索バーは何ですか?

Word画面上部の検索バー(Microsoft Search)は、文書内の文字列だけでなく、Wordの機能(スタイル、ページ番号、目次など)やヘルプ記事を素早く検索できる機能です。

検索バー(Microsoft Search)からWeb検索はできますか?

いいえ、Word上部の検索バー(Microsoft Search)では、一般的なWeb検索(Google検索のような検索)はできません。この検索バーは、Wordの機能やヘルプを素早く見つけるための専用ツールです。Web検索が必要な場合は、ブラウザを使用してください。

Word上部の検索バー(Microsoft Search)と、Ctrl+Fの検索は何が違いますか?

Wordの検索バー(Microsoft Search)と、Ctrl+Fを押したときに出てくる検索機能は、探せる範囲が大きく異なります。Ctrl+Fは文書内の文字列のみを検索しますが、Microsoft Searchは文書内の文字列に加えて、Wordの機能、コマンド、ヘルプなど、広い範囲を対象に検索できます。

Word上部の検索バー(Microsoft Search)は、どんなときに便利ですか?

Wordの検索バーは、「あの機能、どこにあるんだっけ…」とWordの操作で迷ったときや、「スタイル」「ページ番号」「目次」などの機能を素早く使いたいときに便利です。リボンから機能を探す手間が省け、特に契約書や稟議書、報告書などの正式文書を作成する機会が多い方には非常に役立ちます。

Word上部の検索バー(Microsoft Search)のショートカットキーはありますか?

はい、Wordの検索バーをすぐに使うためのショートカットキーはAlt+Qです。このキーを押すと、検索バーにカーソルが移動し、すぐに文字を入力できます。

Word上部の検索バー(Microsoft Search)が邪魔です。非表示にできますか?

「Wordのオプション」の「全般」タブにある「既定でMicrosoft Searchボックスを折りたたむ」にチェックを入れて「OK」をクリックすると非表示になります。詳しい手順はこの記事内で解説しています。

Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にすると、何かデメリットはありますか?

Wordの検索バーを非表示にすると、Word内の機能を素早く検索できなくなります。スタイル、ページ番号、目次などの機能を探すのに、リボンから手動で探す必要があり、手間がかかる可能性があります。

Word上部の検索バーを非表示にしたのに、再起動すると表示されます

Wordのオプション設定が正しく保存されていない可能性があります。PCを再起動してもう一度確認してください。それでも解決しない場合は、Officeを最新版に更新するか、修復インストールを試してください。

Word上部の検索バー(Microsoft Search)を非表示にした後、再表示する方法は?

Wordのオプションを開き、「既定でMicrosoft Searchボックスを折りたたむ」のチェックを外して「OK」をクリックすれば再表示されます。またはAlt+Qを押すことで一時的に検索バーを表示することもできます。

Word上部の検索バー(Microsoft Search)の設定は他のWordファイルにも適用されますか?

はい、Wordのオプションで設定した「既定でMicrosoft Searchボックスを折りたたむ」は、現在ログインしているWindowsユーザーアカウントに対してのWord全体の設定として保存されます。そのユーザーで開くすべてのWordファイルで検索バーが非表示になります。別のWindowsユーザーでログインした場合は、それぞれ個別に設定する必要があります。

Excelにも似たような検索バーがありますが、非表示にすることはできますか?

はい、Excel上部の検索バー(Microsoft Search)も同様の手順で非表示にできます。詳しくは「【Excel】上部の検索バーを非表示にする方法|邪魔ならすぐ非表示に」をご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • Word:Microsoft 365 MSO (バージョン 2510 ビルド 16.0.19328.20244) 64 ビット
  • 最終検証日:2025年12月23日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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