【Excel】オートコンプリート(文字の自動入力)を無効にする方法

【Excel】オートコンプリートを無効にする方法

こんな人にオススメの記事です

  • Excelのオートコンプリートを無効にしたい人
  • Excelのオートコンプリートが邪魔だと感じる人

Excelのオートコンプリートは、セルに文字を入力し始めると、その列に既にあるデータから候補を自動で提示してくれる機能です。

例えば、列に「東京」、「大阪」、「名古屋」と入力されている場合、新たなセルに「と」と入力すると「東京」が候補として表示されます。

これにより、再入力の手間が省け、入力ミスも減ります。大量のデータ入力時にとても役立つ機能です。

しかし、場合によっては、この機能が作業の邪魔になることもあります。
例えば、同じ列に異なる内容を多く入力する場合、オートコンプリートが誤った候補を提示することが増え、手間がかかることがあります。
また、似たようなデータを多く入力する際には、不要な候補を提案されることが多くなり、逆に効率を下げることがあります。
同じ列に連続して異なるデータを入力する必要があるときも、オートコンプリートが自動で候補を入力しようとして、かえって入力作業が遅くなることがあります。

こうした場合には、オートコンプリート機能を一時的に無効にする事をオススメします。

目次

Excelで使われている2種類のオートコンプリート

Excelには「文字オートコンプリート」と「数式のオートコンプリート」の2種類のオートコンプリート機能があり、それぞれで無効にするための設定手順が異なります。

文字のオートコンプリート

文字のオートコンプリートは、セルにデータを入力する際に利用されます。
セルに文字や数字を入力し始めると、その列の既存データに基づいて候補が表示されます。
例えば、「と」と入力すると、「東京」といった既存データが候補として表示されます。
これにより、再入力の手間が省け、データ入力が迅速化されます。

文字のオートコンプリート
文字のオートコンプリート

この文字のオートコンプリートを無効にしたい場合は「文字のオートコンプリートを無効にする方法」に進んでください。

上記画像の赤枠で囲ったさらに下に表示されているのは、IME(日本語入力ソフト)からの変換候補です。
これらを日表示するためには、IME(日本語入力ソフト)の予測入力をオフにする必要があります。
IME(日本語入力ソフト)の予測入力をオフにしたい場合は、こちらのページ内の「Microsoft IME(文字入力ソフト)の予測入力をオフにする」をご覧ください。

数式のオートコンプリート

数式オートコンプリートは、数式を入力する際に利用されます。数式の最初の数文字を入力すると、Excelが候補となる関数や名前を自動的に表示し、選択することができます。例えば、=vlと入力すると、vlookupが候補として表示され、簡単に選べます。
これにより、関数の名前を正確に入力する手間が省け、入力ミスも減らすことができます。

数式のオートコンプリート
数式のオートコンプリート

この数式のオートコンプリートを無効にしたい場合は「数式のオートコンプリートを無効にする方法」に進んでください。

文字のオートコンプリートを無効にする方法

Excelで文字のオートコンプリートを無効するには以下の手順で設定します。

  1. エクセルを開き、[ファイル]タブをクリック
  2. 左下にある[その他]をクリック
  3. [オプション]をクリック
  4. Excelのオプションウィンドウの[詳細設定]タブをクリック
  5. [オートコンプリートを使用する]のチェックを外して[OK]をクリック

ここからは、Excelで文字のオートコンプリートを無効する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
エクセルを開き、[ファイル]タブをクリック

まず、エクセルを起動します。

次に、エクセルの左上にある[ファイル]タブをクリックします。

文字のオートコンプリートを無効にする方法
文字のオートコンプリートを無効にする方法
STEP
[その他]をクリック

[ファイル]タブをクリックすると、エクセルのホーム画面に移動します。

その中の左下にある[その他]をクリックしてください。

文字のオートコンプリートを無効にする方法
文字のオートコンプリートを無効にする方法
STEP
[オプション]をクリック

[その他]をクリックすると、右に向かってメニューが展開されます。

その中にある[オプション]をクリックしてください。

文字のオートコンプリートを無効にする方法
文字のオートコンプリートを無効にする方法
STEP
Excelのオプションウィンドウの[詳細設定]タブをクリック

[オプション]をクリックすると、Excelのオプションウィンドウが立ち上がります。

Excelをアクティブウィンドウにした状態で、Alt → F → Tの順にキーを押すことでもExcelのオプションを開くことができます。

左側にある[詳細設定]タブをクリックしてください。

文字のオートコンプリートを無効にする方法
文字のオートコンプリートを無効にする方法
STEP
[オートコンプリートを使用する]のチェックを外して[OK]をクリック

[詳細設定]タブを開いたら、その中にある[オートコンプリートを使用する(A)]のチェックを外してください。

最後に[OK]をクリックして設定を保存してください。

これで、Excelの文字のオートコンプリートが無効(オフ)になります。

文字のオートコンプリートを無効にする方法
文字のオートコンプリートを無効にする方法

数式のオートコンプリートを無効にする方法

Excelで数式のオートコンプリートを無効するには以下の手順で設定します。

  1. エクセルを開き、[ファイル]タブをクリック
  2. 左下にある[その他]をクリック
  3. [オプション]をクリック
  4. Excelのオプションウィンドウの[数式]タブをクリック
  5. [数式オートコンプリート]のチェックを外して[OK]をクリック

ここからは、Excelで数式のオートコンプリートを無効する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
エクセルを開き、[ファイル]タブをクリック

まず、エクセルを起動します。

次に、エクセルの左上にある[ファイル]タブをクリックします。

数式のオートコンプリートを無効にする方法
数式のオートコンプリートを無効にする方法
STEP
[その他]をクリック

[ファイル]タブをクリックすると、エクセルのホーム画面に移動します。

その中の左下にある[その他]をクリックしてください。

数式のオートコンプリートを無効にする方法
数式のオートコンプリートを無効にする方法
STEP
[オプション]をクリック

[その他]をクリックすると、右に向かってメニューが展開されます。

その中にある[オプション]をクリックしてください。

数式のオートコンプリートを無効にする方法
数式のオートコンプリートを無効にする方法
STEP
Excelのオプションウィンドウの[数式]タブをクリック

[オプション]をクリックすると、Excelのオプションウィンドウが立ち上がります。

Excelをアクティブウィンドウにした状態で、Alt → F → Tの順にキーを押すことでもExcelのオプションを開くことができます。

左側にある[数式]タブをクリックしてください。

数式のオートコンプリートを無効にする方法
数式のオートコンプリートを無効にする方法
STEP
[数式オートコンプリート]のチェックを外して[OK]をクリック

[詳細設定]タブを開いたら、その中にある[数式オートコンプリート(F)]のチェックを外してください。

最後に[OK]をクリックして設定を保存してください。

これで、Excelの数式のオートコンプリートが無効(オフ)になります。

数式のオートコンプリートを無効にする方法
数式のオートコンプリートを無効にする方法

オートコンプリートと間違いやすい「入力候補」

Excelのオートコンプリートは、セルに文字を入力し始めると、その同じ列に既に入力されているデータから自動的に候補を表示してくれる機能です。
たとえば、A列に「東京」、「大阪」、「名古屋」が入力されている場合、新しいセルで「と」と入力すると、「東京」が自動的に表示されます。Enterキーを押すだけで「東京」が入力されるので、同じ言葉を繰り返し入力する手間を省くことができます。
この機能は、特に同じデータを頻繁に入力する際に非常に便利です。

Excelのオートコンプリート
Excelのオートコンプリート

一方、日本語入力システム(IME)の入力候補は、ひらがなで文字を入力し始めると、過去の入力履歴や一般的な単語から候補を提示してくれます。
たとえば、「と」と入力しただけで、「東京」や関連する単語が候補として表示されます。
その中から目的の単語を選んで確定することで、正しい漢字や言葉を入力できます。
これは文章を作成する際に、正確でスムーズな入力をサポートしてくれる機能です。

日本語入力システム(IME)の入力候補を無効する手順は以下のページを御覧ください。
Microsoft IMEを使っている場合 … Windows11で文字の変換が遅い場合の対処方法
Google日本語入力を使っている場合 … Google 日本語入力の変換候補(サジェスト)が邪魔な場合の対処方法

日本語入力システム(IME)の入力候補
日本語入力システム(IME)の入力候補

要するに、ExcelのオートコンプリートはExcel内の同じ列のデータをもとに入力を自動補完してくれる機能であり、IMEの入力候補は日本語入力システムが過去の入力や辞書データをもとに予測して候補を提示してくれる機能です。

どちらも入力作業を効率化してくれますが、使用されるデータや目的が異なります。

Excelのオートコンプリートに関するよくある質問と答え

Excelのオートコンプリートに関するよくある質問と答えをまとめました。

Excelのオートコンプリート機能とは何ですか?

オートコンプリート機能は、Excelでセルに文字を入力し始めると、その同じ列に既に入力されているデータから自動的に候補を表示し、入力を補完してくれる機能です。
同じ内容を繰り返し入力する手間を省き、作業効率を向上させます。

Excelのオートコンプリートはどのように動作しますか?

セルに文字を入力し始めると、その列に既に存在するデータから入力した文字に一致する候補を自動的に表示します。例えば、A列に「東京」「大阪」「名古屋」が入力されている場合、新しいセルで「と」と入力すると「東京」が候補として表示されます。

オートコンプリート機能を有効または無効にする方法は?

オートコンプリート機能を有効または無効にするには、まずExcelの「ファイル」タブをクリックして「オプション」を選択します。次に、左側のメニューから「詳細設定」をクリックします。その中の「編集設定」セクションで、「オートコンプリートを使用する」という項目のチェックボックスをオンにすると機能が有効になり、オフにすると無効になります。

オートコンプリートが機能しないのはなぜですか?

同じ列に候補となるデータが入力されていない場合、機能しません。また、空白セルを挟んでデータが入力されていると、オートコンプリートが動作しないことがあります。

特定のセル範囲だけでオートコンプリートを使うことはできますか?

オートコンプリートは列全体を対象とするため、特定の範囲だけで使用することはできません。ただし、データ検証のドロップダウンリストを使用することで、指定した範囲のデータを候補として表示できます。

オートコンプリートの候補を編集または削除することはできますか?

オートコンプリートの候補は同じ列のデータに基づいているため、候補を編集または削除するには、その列の該当するセルのデータを直接編集または削除する必要があります。

オートコンプリートで数値や日付も補完されますか?

はい、オートコンプリートは数値や日付も補完します。ただし、入力形式が一致している必要があります。

オートコンプリートのデータはどこから取得されますか?

オートコンプリートは、入力中のセルと同じ列にある既存のデータから候補を取得します。空白でないセルが対象となります。

オートコンプリートの履歴をクリアすることはできますか?

オートコンプリート自体に履歴クリアの機能はありませんが、同じ列の不要なデータを削除することで、候補から除外することができます。

オートコンプリートで大文字と小文字は区別されますか?

オートコンプリートは大文字と小文字を区別しません。入力した文字列の大文字小文字に関係なく、一致する候補が表示されます。

オートコンプリートで特殊文字や記号も補完できますか?

はい、同じ列に特殊文字や記号が含まれるデータがあれば、オートコンプリートで補完されます。

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その他Excelに関する記事はこちらです。是非御覧ください。

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