【Microsoft Edge】お気に入りをインポートする方法|HTMLファイルからの移行・復元

この記事では、他のブラウザからエクスポートしたHTML形式のブックマークファイルを、Microsoft Edgeにインポートする具体的な手順を解説します。

企業の情報システム担当者として、PCの買い替えやメインブラウザの移行(Chrome/Firefox→Edge)は頻繁にサポートする業務の一つです。
その際、ユーザーが最も失いたくないデータである「お気に入り(ブックマーク)」を、新しい環境へ確実に引き継ぐことは極めて重要な作業になります。

この記事を最後まで読めば、HTMLファイルでMicrosoft Edgeへお気に入りをインポートする基本手順から、インポート時に発生しがちな文字化けの対処法まで、一連の作業を確実に行う知識が身につきます。

目次

Microsoft EdgeにHTMLファイルからお気に入りをインポートする方法

ここでは、他のブラウザで書き出したHTML形式のブックマークを、Microsoft Edgeにインポートする手順を解説します。

作業は「事前準備」と「インポート操作」の2ステップに分かれます。

事前準備|ChromeやFirefoxからブックマークをHTMLファイルにエクスポート

まず、移行元となるブラウザ(Chrome/Firefox/Safariなど)からブックマークをHTMLファイルとして書き出しておく必要があります。

まだエクスポートが完了していない場合は、お使いのブラウザに合わせて以下の関連記事を参考にbookmarks.htmlなどのファイルをご用意ください。

Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順

HTMLファイルの準備ができたら、いよいよMicrosoft Edgeにお気に入りをインポートしていきます。

PCの買い替えに伴う環境の移行や、Chrome・FirefoxからメインブラウザをEdgeに切り替える際など、この手順は様々な場面で役立ちます。一度覚えれば簡単ですので、以下の手順で進めていきましょう。

  1. Microsoft Edgeを開き、右上の「…(三点リーダー)」→「お気に入り」をクリック
  2. 「お気に入り」画面の「…」から「お気に入りをインポート」を選択する
  3. 「ブラウザー データを今すぐインポート」の右にある「インポート」をクリック
  4. 「インポート元」のプルダウンメニューで「お気に入りまたはブックマークのH...」を選択
  5. 「ファイルの選択」ボタンをクリック
  6. ブックマークのHTMLファイルを選択し、「開く」をクリック
  7. 「すべて完了しました。」と表示されたら、「完了」ボタンをクリック

ここからは、上記の手順を実際の画面に沿って詳しく解説していきます。

STEP
Microsoft Edgeを開き、右上の「…(三点リーダー)」→「お気に入り」をクリック

Microsoft Edgeを開き、右上の「…(三点リーダー)」をクリックしてください。

「…」(三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

次に、メニューから「お気に入り」をクリックしてください。

Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step1:Microsoft Edgeを開き、右上の「…(三点リーダー)」→「お気に入り」をクリック
Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step1
STEP
「お気に入り」管理パネルの「…」から「お気に入りをインポート」を選択する

「お気に入り」をクリックすると、右側に「お気に入り」管理パネルが表示されます。

「お気に入りの管理パネル」はキーボードショートカットのCtrl+Shift+Oでも開けます。

お気に入りの管理パネル上部にある「…(三点リーダー)」をクリックし、メニューから「お気に入りをインポートする」を選択してください。

Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step2:「お気に入り」管理パネルの「…」から「お気に入りをインポート」を選択する
Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step2
STEP
「ブラウザー データを今すぐインポート」の右にある「インポート」をクリック

「お気に入りをインポートする」を選択すると、「プロファイル/ブラウザー データのインポート」と大きく書かれた画面に移動します。

Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://settings/profiles/importBrowsingDataと入力してEnterキーを押すことで、この画面を直接開くこともできます。

次に、「ブラウザー データを今すぐインポート」の右にある「インポート」をクリックしてください。

Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step3:「ブラウザー データを今すぐインポート」の右にある「インポート」をクリック
Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step3
STEP
「インポート元」のプルダウンメニューで「お気に入りまたはブックマークのH...」を選択

「インポート」をクリックすると、「ブラウザーデータのインポート」というウィンドウが表示されます。

「インポート元」のプルダウンメニューで「お気に入りまたはブックマークのH...」を選択してください。

Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step4:「インポート元」のプルダウンメニューで「お気に入りまたはブックマークのH...」を選択
Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step4
STEP
「ファイルの選択」ボタンをクリック

次に、「ファイルの選択」ボタンをクリックしてください。

Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step5:「ファイルの選択」ボタンをクリック
Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step5
STEP
ブックマークのHTMLファイルを選択し、「開く」をクリック

「ファイルの選択」ボタンをクリックすると、ファイル選択ダイアログが開きます。

事前準備でエクスポートしておいたブックマークのHTMLファイルを選択し、「開く」をクリックしてください。

Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step6:「完了」ボタンをクリック
Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step6
STEP
「完了」ボタンをクリック

「すべて完了しました。」と表示されたら、「完了」ボタンをクリックしてください。これで、Microsoft Edgeへのお気に入りのインポートは完了です。

最後に、Edgeの「お気に入り」メニュー(またはCtrl+ Shift+O)を開き、「HTMLファイルからインポート」などの名前のフォルダが作成され、その中にブックマークが正しく取り込まれていることを確認してください。

Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step7:「完了」ボタンをクリック
Microsoft EdgeにHTMLファイルを読み込み、お気に入りをインポートする手順 Step7

インポートしたお気に入りが文字化けする原因と対処法

Microsoft Edgeにインポートしたお気に入りの一部が「???」のように文字化けしてしまう場合、原因はHTMLファイルの文字コードにあることがほとんどです。この問題は、以下の手順でHTMLファイルを正しい文字コード(UTF-8)で保存し直すことで解決できます。

  1. エクスポートしたHTMLファイルを右クリックし、「プログラムから開く」→「メモ帳」を選択する
  2. メモ帳で「ファイル」→「名前を付けて保存」を開く
  3. 保存ダイアログが表示されたら、画面下部の「エンコード」(旧称「文字コード」)を確認する
  4. 文字コードを「UTF-8」に変更し、「保存」をクリック
  5. 保存し直したHTMLファイルを、再度Edgeにインポートする

HTMLファイルの文字コードをUTF-8に変更する具体的な操作手順は、以下の関連記事で詳しく解説しています。

Microsoft Edgeのお気に入りインポートに関するよくある質問(HTMLファイル対応)

最後に、Microsoft Edgeのお気に入りインポートに関するよくある質問をまとめました。

EdgeでHTML形式のお気に入りをインポートする一番簡単な方法は?

Edgeの右上メニュー「…」→「お気に入り」→「…」→「お気に入りをインポートする」と進み、「インポート元」で「お気に入りまたはブックマークのHTMLファイル」を選び、HTMLファイルを読み込むのが最も確実です。

インポートしたお気に入りは、Edgeのどこに保存されますか?

お気に入りバーの末尾に「HTMLファイルからインポート」といった名前のフォルダが作成され、その中にまとめて保存されます。後からフォルダ名を変更したり、中身を整理したりすることも可能です。

インポートしたお気に入り(ブックマーク)は、PCのどこに保存されていますか?

Microsoft Edgeのお気に入りの実体は、PC内の特定のフォルダにファイルとして保存されています。
手動でバックアップを取りたい場合など、詳しい保存場所の確認方法は、別記事「Microsoft Edgeの「お気に入り」の保存場所を開く方法」で解説しています。

インポートしたお気に入りを、常にMicrosoft Edgeの上部に表示させておきたいです。

「お気に入りバー」を常に表示する設定にすれば可能です。
Edgeの「設定」→「外観」→「ツールバー」で、「お気に入りバー」を「常に表示」に切り替えてください。詳しい手順は、別記事「Microsoft Edgeでお気に入りバーを常に表示させる方法」で解説しています。

ChromeからEdgeへお気に入りを直接インポートできますか?

はい、Microsoft Edgeと同じPC内にGoogle Chromeがインストールされている場合に限り、直接インポートが可能です。
「お気に入りをインポートする」画面で「インポート元」としてGoogle Chromeを選択すれば、HTMLファイルを使うことなく、直接お気に入りデータを取り込めます。
PCを買い替えた場合など、別のPCからデータを移行したいときは、この方法は使えないため、一度HTMLファイルとして書き出す必要があります。

「お気に入りまたはブックマークのHTMLファイル」の選択肢がありません。

Edgeのバージョンが非常に古い可能性があります。
まずは別記事「Microsoft Edgeのバージョンを確認する方法と最新版へのアップデート方法」を参考にEdgeを最新版にアップデートしてください。

何度もHTMLファイルをインポートすると、お気に入りが重複しますか?

はい、同じHTMLファイルを複数回インポートすると、その都度新しいフォルダが作成され、お気に入りが重複します。インポートは一度だけ実行するようにしてください。

Safariからエクスポートしたブックマークもインポートできますか?

はい、可能です。MacのSafariから書き出したHTML形式のブックマークファイルも、この記事の手順でMicrosoft Edgeにインポートできます。

PCを買い替えたのですが、この手順でデータ移行できますか?

はい、古いPCのブラウザからブックマークをHTMLファイルで書き出し、USBメモリなどで新しいPCに移動させた後、この記事の手順で新しいPCのEdgeにインポートするのは、データ移行作業の基本手順の一つです。

インポートしたお気に入りのフォルダ名を変更したいです。

「お気に入り」画面(Ctrl + Shift + O)で、インポート時に作成されたフォルダを右クリックし、「名前の変更」を選択すれば自由に変更できます。

HTMLファイルではなく、別の形式(JSONなど)ではインポートできませんか?

いいえ、Microsoft Edgeの標準機能では、ファイルからのインポートはHTML形式のみに対応しています。

この操作はEdgeのプロファイルごとに適用されますか?

はい、インポートしたお気に入りは、現在サインインしているEdgeのプロファイルにのみ保存されます。
別のプロファイルにインポートしたい場合は、そのプロファイルに切り替えてから同じ操作を行ってください。

インポートしたお気に入りは、他のPCやスマートフォンでも使えますか?

はい、使えます。インポートしたお気に入りは、現在サインインしているEdgeのプロファイルに保存されます。同じMicrosoftアカウントでサインインしている他のPCやスマートフォンのEdgeにも、お気に入りは自動で同期されます。
PCでインポート作業を一度行えば、お使いのすべてのデバイスで同じお気に入りが利用可能になります。

インポート前に、今あるお気に入りのバックアップは必要ですか?

必須ではありませんが、データ移行作業を行う前には、万一に備えて既存のデータをバックアップしておくのが安全です。
インポート操作によって既存のお気に入りが消えることは通常ありませんが、操作ミスなどに備え、事前に現在のお気に入りをHTMLファイルとしてエクスポート(バックアップ)しておくことをお勧めします。

IT担当者として、利用者のブラウザ移行時に最も注意していることは何ですか?

PC利用者が最も失いたくないデータは「お気に入り(ブックマーク)」と「パスワード」です。
ブラウザの入れ替えやPCのリプレース前には、必ずこの2つのデータをHTMLやCSVファイルとしてエクスポートし、バックアップを取るように案内しています。この記事の手順は、その実務の中でも特に基本となる重要な作業です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

誤りのご指摘・追記のご要望・記事のご感想は、記事のコメント欄またはこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。個人の方向けには、トラブルの切り分けや設定アドバイスも実施します。

※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 24H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • Microsoft Edge:バージョン 140.0.3485.54 (公式ビルド) (64 ビット)
  • 最終検証日:2025年9月15日
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

コメント

コメントする

目次