こちらの「Windows11 Homeで仮想環境(Hyper-V)を作成する方法」では、Windows11Homeエディションに標準搭載されていない仮想環境(Hyper-V)の構築方法を詳しく解説しましたが、ここではその仮想環境(Hyper-V)に仮想OSを実際にインストールする方法から、作成した仮想マシンを削除する方法を詳しく解説していきます。
まだ仮想環境(Hyper-V)を作成していない場合は、以下の記事を参考に仮想環境(Hyper-V)を事前に準備してください。
ディスクに十分な空き容量があるか確認する
Windows11 Homeの仮想環境(Hyper-V)にOSを新たにインストールするということは、仮想OSといえ使うディスク容量はその分増えます。
100GB以上の空き容量を確保しておくと安心です。
まずはディスクに十分な空き容量があるか確認し、不安な場合はこちらの「ディスクの空き容量をWindows標準機能でガッツリ増やす方法」を参考にディスクの空き容量を増やしておいてください。
Hyper-Vマネージャーを起動する
まずは「Windows11 Homeで仮想環境(Hyper-V)を作成する方法」でインストールしたHyper-Vマネージャーを起動してきます。
タスクバーの[Windowsロゴ]をクリックし、上部に出てくる検索バーに[Hyper-V]と入力してください。
検索バーに[Hyper-V]と入力すると、その下の「最も一致する検索結果」の中に[Hyper-Vマネージャー]が表示されるのでクリックしてください。
[Hyper-Vマネージャー]をクリックして上記のようなウィンドウが立ち上がれば成功です。
Windows11 Homeの仮想環境(Hyper-V)に仮想マシンを作成する
ここからはHyper-Vマネージャーを使って、Windows11 Homeの仮想環境(Hyper-V)にOSをインストールしていきます。
Microsoftから提供されている「Windows11開発環境」というOSをインストールしていきます。
※「Windows11開発環境」はWindows11におけるアプリの開発、動作確認などを目的として期間限定でMicrosoftから無償で提供されています。有効期限などの詳しい情報はこちらのMicrosoft公式サイトをご覧ください。
Hyper-Vマネージャーの中にバンドルされているので特別な準備は不要です。
Hyper-Vマネージャーを起動すると左側にコンピューター名が記載されているので、[コンピューター名]をクリックしてください。
どの物理コンピューターの中に仮想OSをインストールするかの選択です。
次に、左側の「操作」と書かれた枠の中にある[クイック作成]をクリックしてください。
[クイック作成]をクリックすると、「仮想マシンの作成」と書かれたウィンドウが開きます。
「オペレーティングシステムの選択(O)」の中にある[Windows11開発環境]をクリックして、右下にある[仮想マシンの作成(V)]をクリックしてください。
[仮想マシンの作成(V)]をクリックすると、仮想OSのインストールが始まります。
仮想OSのインストールは自動的に進みます。終わるまでに1時間近くかかる場合もありますがそのまま待ってください。
仮想OSのインストールが終わると、「仮想マシン'Windows11開発環境'はオフになっています。仮想マシンを起動するには、[操作]メニューの[起動]をクリックします」と表示されます。
そのすぐ下にある[起動]をクリックしてください。
[起動]をクリックすると、仮想マシンを操作するウィンドウのサイズの確認画面が表示されます。
小さくするとウィンドウが小さくなり、大きくすると最大で全画面になります。
サイズを決めて[接続]をクリックしてください。
[接続]をクリックすると。ログイン画面が表示されます。
デフォルトユーザーとして「User」が選択されているので、その下の[Sign in]をクリックしてください。
[Sign in]をクリックすると仮想マシンのデスクトップ画面が表示されます。
インストール直後の仮想マシンは英語表記で時刻もアメリカの時間が設定されています。
試しに仮想マシンにインストールされているMicrosoft EdgeでGoogleを開いてみました。
初期インストール状態でインタネットに接続できることが確認できました。
これでWindows11 Homeの仮想環境(Hyper-V)に仮想マシンを作成することができました。
仮想マシンを終了する方法
次に起動した仮想マシンの終了方法を詳しく解説していきます。
仮想マシンを終了するには、Hyper-Vマネージャーから仮想マシンを停止させる必要があります。
仮想マシンのウィンドウを✕印で閉じただけでは仮想マシンは終了していないので注意してください。
まずはHyper-Vマネージャーの「仮想マシン」欄にある停止したい仮想マシン名をクリックしてください。
次に、右側の「操作」欄の下の方にある[停止]をクリックしてください。
[停止]をクリックすると、「仮想マシン」欄にある仮想マシンの状態が「オフ」になります。
これで仮想マシンが終了しました。
仮想マシンの起動方法
次に仮想マシンの起動方法を詳しく解説していきます。
仮想マシンを起動するにはHyper-Vマネージャーから行います。
まずは「仮想マシン」欄で起動したい仮想マシン名をクリックしてください。
次に、右側の「操作」欄の下の方にある[起動]をクリックしてください。
起動した仮想マシンに接続する方法
起動した仮想マシンに接続するには、「操作」欄の下の方にある[接続]をクリックしてください。
接続するためには、「仮想マシンの状態」が「実行中」になっている必要があります。
これで仮想マシンにログインできます。
仮想マシンをカスタマイズして作成する方法
Hyper-Vマネージャーの中にバンドルされているOS以外をインストールする場合は、「仮想マシンの新規作成ウィザード」を使って自分で作成する必要があります。
仮想環境(Hyper-V)にインストールできるOSはWindows上のHyper-Vでサポートされているオペレーティング システムの組み合わせ一覧で紹介されています。
仮想マシンのカスタマイズはインストールしたい仮想OSや用途によって大きく変わってくるため、ここでは「仮想マシンの新規作成ウィザード」の起動までの手順を解説していきます。
Hyper-Vマネージャーを起動すると左側にコンピューター名が記載されているので、[コンピューター名]をクリックしてください。
どの物理コンピューターの中に仮想OSをインストールするかの選択です。
次に、左側の「操作」と書かれた枠の中にある[新規]をクリックしてください。
[新規]をクリックすると、「仮想マシンの新規作成ウィザード」が始まります。
このウィザードに従って仮想マシンの作成を行います。
作成した仮想マシンを完全に削除する方法
最後に作成した仮想マシンをディスク上から完全に削除する方法を詳しく解説していきます。
Hyper-Vマネージャー上から仮想マシンを削除する
まずはHyper-Vマネージャーの「仮想マシン」欄にある削除したい仮想マシン名をクリックしてください。
次に、右側の「操作」欄の下の方にある[削除]をクリックしてください。
上の方にある[サーバーの削除]ではないので注意してください。
[削除]をクリックすると、「選択したすべての仮想マシンを削除しますか?」と確認メッセージが表示されます。
[削除する(D)]をクリックしてしてください。
これでHyper-Vマネージャーからは該当の仮想マシンが削除されました。
しかし、削除時に左下に「選択した仮想マシンの構成を削除します。この仮想マシンに関連付けられた仮想ハードディスクが削除されません。」とメッセージが表示されていました。
このメッセージからすると、Hyper-Vマネージャーで削除したのは仮想マシンの構成などの情報だけで、インストールに使用した40G近くの領域は開放されていないということになります。
仮想マシンを削除してもディスク使用量が減らないと削除した意味がありません。
実際にエクスプローラーで仮想マシンに関連付けられた仮想ハードディスクが残っているか確認してみます。
仮想マシンに関連付けられた仮想ハードディスクを削除する
エクスプローラーに以下のアドバイスを入力してエンターキーを押してください。
C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual hard disks
初期設定ではここに作成した仮想マシンのvhdxファイル(仮想ハードディスク)があります。
仮想マシンに関連付けられた仮想ハードディスクを削除するためには、このvhdxファイルを削除する必要があります。
削除したいvhdxファイルを選択し、キーボードのDeleteキーを押して削除してください。
このファイルを削除することで、仮想マシンをディスク上から完全に削除することができます。
[はい]をクリックしてください。
削除時に「Systemによってファイルは開かれているため、操作を完了できません」と表示された場合は、一度パソコンを再起動してから削除を試してください。
これで作成した仮想マシンを完全に削除することができました。
仮想マシン起動時にパソコンが遅くなってしまった場合の対処法
仮想マシンを起動させると、パソコンのリソースの一部が仮想マシンに割り当てられることから、全体的に動作が遅くなる場合があります。
パソコンそのもののスペックを変えることは困難かもしれませんが、設定を変更してパソコンにかかる負荷を減らすことは可能です。
少しでも快適に使いたい場合はこちらの「Windows11が遅いと感じたときの対処法」で紹介している方法を試してみてください。
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実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365