こんな人にオススメの記事です
- USBメモリーをフォーマットしたい人
- フォーマット時のファイルシステムやアロケーションユニットサイズで何を選んでいいかわからない人
- USBメモリーをフォーマットするとエラーが発生してフォーマットできない人
このページでは、USBメモリーをフォーマット(初期化)する方法と、フォーマットする際のファイルシステムやアロケーションユニットサイズのオススメ設定をご紹介します。
また、USBメモリーをフォーマットするとエラーが発生してフォーマットできない場合の対処法も実際の画面も用いながらわかりやすく解説していきます。
USBメモリーをフォーマットする方法
USBメモリーのフォーマットは以下の手順で行います。
- パソコンにUBSメモリーを差し込む
- エクスプローラーからUSBドライブを右クリック
- [フォーマット]をクリック
- ファイルシステムやアロケーションユニットサイズを選択し、[開始(S)]をクリック
ここからは、実際の画面も用いながらUSBメモリーをフォーマットする方法をわかりやすく解説していきます。
USBメモリーをフォーマットするには、まずパソコンにUSBメモリーを差し込んでください。
USBメモリーをパソコンに差し込んだら、キーボードのWindows+Eを押してエクスプローラーのを開いてください。
次にエクスプローラー表示されているUSBドライブを右クリックしてください。
USBドライブを右クリックすると下に向かってメニューが展開されます。
その中にある[フォーマット]をクリックしてください。

[フォーマット]をクリックすると「フォーマット -USBドライブ(D:)」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
右下にある[開始(S)]をクリックしてください。

[開始(S)]をクリックすると「警告:フォーマットするとこのディスクのすべてのデータが消去されます。」とメッセージが表示されます。
問題なければ[OK]をクリックしてください。

[OK]をクリックするとフォーマットが開始されます。下の方にある緑色のバーが進んでいきます。
画面が切り替わるまでこのまま待機してください。

「フォーマットが完了しました。」と表示されればフォーマットは終了です。
[OK]をクリックしてウィンドウを閉じてください。

ファイルシステムやアロケーションユニットサイズって何?フォーマット時のオススメ設定をご紹介します
ここからはUSBメモリーをフォーマットするにあたってのオススメ設定をご紹介します。
オススメは、ファイルシステムはexFAT、アロケーションユニットサイズは32KB(29.3GBのUSBメモリーの場合)です。

USBメモリーのフォーマット時に聞かれるファイルシステムって何?
まずはUSBメモリーのフォーマット時に聞かれる「ファイルシステム」からわかりやすく解説していきます。
Windowsのファイルシステムには「NTFS」と「FAT32」と「exFAT」の3種類があり、それぞれ特徴があります。
ファイルシステム名 | 1ファイルの上限サイズ | MACへの対応 | USBの上限サイズ |
---|---|---|---|
NTFS | 上限なし | 読み取り可、書き込み不可 | 上限なし |
FAT32 | 4GB | 読み取り、書き込み可 | 32GB |
exFAT | 上限なし | 読み取り、書き込み可 | 上限なし |
これらの特徴を踏まえると、exFATが便利なことがわかります。
最近macOSを使っている人も増えてきていることから、NTFSでフォーマットしてしまうと不便なときがあるかもしれません。
USBメモリーのフォーマット時に聞かれるアロケーションユニットサイズって何?
次はアロケーションユニットサイズについて図も用いながらわかりやすく解説していきます。
アロケーションユニットサイズというのはあまり聞き慣れない単語ですが、ハードディスク上のブロックサイズを示すサイズです。
アロケーションユニットサイズが4KBの場合、ディスクは4KB単位で使用されていきます。
アロケーションユニットサイズが4KBの場合、4KBのファイルを保存すると以下の画像のように4KBディスク領域を使用します。

次に1KBのファイルを1つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合です。
1KBのファイルサイズに対して4KBディスク領域を使用するため、3KBが空白として余ります。

次に1KBのファイルを3つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合です。
1KBのファイルを4KBの枠に保存するため、3KBのファイルサイズに対して合計12KBディスク領域を使用します。

次に9KBのファイルを1つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合です。
9KBのファイルサイズに対して合計12KBディスク領域を使用します。

ここまでの解説で「アロケーションユニットサイズは小さくすれば良いのではないか?」という疑問が出てくると思います。
確かにアロケーションユニットサイズを小さくすることで無駄な容量を減らすことはできますが、保存に要する時間もかかるようになります。
また、MicrosoftではNTFS、FAT、および exFAT のデフォルトのクラスター サイズを公開しており、こちらを参考に設定するのが良いと考えられます。
今回選択したexFATのデフォルトクラスター サイズは以下のように紹介されています。
USBメモリーのサイズ | アロケーションユニットサイズ |
---|---|
7 MB–256 MB | 4 KB |
256 MB–32 GB | 32KB |
32 GB ~ 256 TB | 128KB |
256 TBより大きなサイズ | サポートされていません。 |
USBメモリーのサイズ(容量)に応じて、最適なアロケーションユニットサイズを選択してください。
USBメモリーをフォーマットするとエラーが発生してフォーマットできない場合の対処法
ここからは、USBメモリーをフォーマットするとエラーが発生してフォーマットできない場合の対処法を実際の画面も用いながらわかりやすく解説していきます。
ディスクの管理ツールからUSBメモリーをフォーマットする
まずはディスクの管理ツールからUSBメモリーをフォーマットする方法からご紹介します。
エクスプローラーからUSBメモリーをフォーマットしようとするとフリーズしてしまう場合に有効な手順です。
キーボードのWindows+Rを押し、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開いてください。
その中に[diskmgmt.msc]と入力して、[OK]をクリック(またはキーボードのEnterを押)してください。

[diskmgmt.msc]と入力して、[OK]をクリックすると「ディスクの管理」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
その中からフォーマットしたいUSBドライブを選択し、右クリックしてください。
右クリックすると下に向かってメニューが展開されるので、その中にある[フォーマット(F)]をクリックしてください。

[フォーマット(F)]をクリックすると「D:のフォーマット」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
右下にある[OK]をクリックしてください。
これでUSBメモリーのフォーマットが開始されます。

USBメモリー内部のエラーを修復してからフォーマットする
USBメモリーに不良セクター(内部のエラー)が多数ある場合、読み取りや書き込みが正常に行えなくなり、フォーマットもできない状態になります。
ここからは、その不良セクター(内部のエラー)を診断、修復する方法をわかりやすく解説していきます。
キーボードのWindows+Rを押し、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開いてください。
その中に[cmd]と入力して、[OK]をクリック(またはキーボードのEnterを押)してください。

コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを貼り付けてEnterを押してください。
chkdsk d:/f/r/x
Enterを押すと自動的に診断と修復が始まります。

コマンド結果が表示されたら再度USBメモリーをフォーマットしてください。
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