【Windows11】USBメモリーのフォーマット方法

【Windows11】USBメモリーのフォーマット方法

こんな人にオススメの記事です

  • USBメモリーをフォーマットしたい人
  • フォーマット時のファイルシステムやアロケーションユニットサイズで何を選んでいいかわからない人
  • USBメモリーをフォーマットするとエラーが発生してフォーマットできない人

このページでは、USBメモリーをフォーマット(初期化)する方法と、フォーマットする際のファイルシステムやアロケーションユニットサイズのオススメ設定をご紹介します。

また、USBメモリーをフォーマットするとエラーが発生してフォーマットできない場合の対処法も実際の画面も用いながらわかりやすく解説していきます。

USBメモリーをフォーマットすると、USBメモリーに保存されているファイルやフォルダーはすべて消えます。予めバックアップをとっておくことをオススメします。

目次

USBメモリーをフォーマットする方法

USBメモリーのフォーマットは以下の手順で行います。

  1. パソコンにUBSメモリーを差し込む
  2. エクスプローラーからUSBドライブを右クリック
  3. [フォーマット]をクリック
  4. ファイルシステムやアロケーションユニットサイズを選択し、[開始(S)]をクリック

ここからは、実際の画面も用いながらUSBメモリーをフォーマットする方法をわかりやすく解説していきます。

STEP
フォーマットしたいUSBドライブを右クリックして[フォーマット]をクリック

USBメモリーをフォーマットするには、まずパソコンにUSBメモリーを差し込んでください。

USBメモリーをパソコンに差し込んだら、キーボードのWindowsEを押してエクスプローラーのを開いてください。

次にエクスプローラー表示されているUSBドライブを右クリックしてください。

USBドライブを右クリックすると下に向かってメニューが展開されます。

その中にある[フォーマット]をクリックしてください。

USBメモリーをフォーマットする方法
USBメモリーをフォーマットする方法
STEP
ファイルシステムやアロケーションユニットサイズを選択し、[開始]をクリック

[フォーマット]をクリックすると「フォーマット -USBドライブ(D:)」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

Dドライブ以降までドライブが搭載されているパソコンの場合、ここに表示されているのがEドライブやFドライブになります。

右下にある[開始(S)]をクリックしてください。

ファイルシステムやアロケーションユニットサイズについてはそのままでも問題無くフォーマットすることができます。
もっと詳しく知りたい人は「ファイルシステムやアロケーションユニットサイズって何?フォーマット時のオススメ設定をご紹介します」をご覧ください。

USBメモリーをフォーマットする方法
USBメモリーをフォーマットする方法
STEP
[OK]をクリックしてフォーマットを開始する

[開始(S)]をクリックすると「警告:フォーマットするとこのディスクのすべてのデータが消去されます。」とメッセージが表示されます。

問題なければ[OK]をクリックしてください。

USBメモリーをフォーマットする方法
USBメモリーをフォーマットする方法
STEP
フォーマットが終了するのを待機

[OK]をクリックするとフォーマットが開始されます。下の方にある緑色のバーが進んでいきます。

画面が切り替わるまでこのまま待機してください。

USBメモリーをフォーマットする方法
USBメモリーをフォーマットする方法
STEP
フォーマットが完了したら[OK]をクリックしてウィンドウを閉じる

「フォーマットが完了しました。」と表示されればフォーマットは終了です。

[OK]をクリックしてウィンドウを閉じてください。

USBメモリーをフォーマットする方法
USBメモリーをフォーマットする方法

ファイルシステムやアロケーションユニットサイズって何?フォーマット時のオススメ設定をご紹介します

ここからはUSBメモリーをフォーマットするにあたってのオススメ設定をご紹介します。

オススメは、ファイルシステムはexFATアロケーションユニットサイズは32KB(29.3GBのUSBメモリーの場合)です。

時間に余裕があればクイックフォーマットについているチェックを外しましょう。

USBメモリーをフォーマットする方法
USBメモリーをフォーマットする方法

USBメモリーのフォーマット時に聞かれるファイルシステムって何?

まずはUSBメモリーのフォーマット時に聞かれる「ファイルシステム」からわかりやすく解説していきます。

Windowsのファイルシステムには「NTFS」と「FAT32」と「exFAT」の3種類があり、それぞれ特徴があります。

ファイルシステム名1ファイルの上限サイズMACへの対応USBの上限サイズ
NTFS上限なし読み取り可、書き込み不可上限なし
FAT324GB読み取り、書き込み可32GB
exFAT上限なし読み取り、書き込み可上限なし
3つのファイルシステムの特徴

これらの特徴を踏まえると、exFATが便利なことがわかります。

最近macOSを使っている人も増えてきていることから、NTFSでフォーマットしてしまうと不便なときがあるかもしれません。

USBメモリーのフォーマット時に聞かれるアロケーションユニットサイズって何?

次はアロケーションユニットサイズについて図も用いながらわかりやすく解説していきます。

アロケーションユニットサイズというのはあまり聞き慣れない単語ですが、ハードディスク上のブロックサイズを示すサイズです。

アロケーションユニットサイズが4KBの場合、ディスクは4KB単位で使用されていきます。

アロケーションユニットサイズが4KBの場合、4KBのファイルを保存すると以下の画像のように4KBディスク領域を使用します。

4KBのファイルを1つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合
4KBのファイルを1つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合

次に1KBのファイルを1つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合です。
1KBのファイルサイズに対して4KBディスク領域を使用するため、3KBが空白として余ります。

1KBのファイルを1つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合
1KBのファイルを1つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合

次に1KBのファイルを3つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合です。
1KBのファイルを4KBの枠に保存するため、3KBのファイルサイズに対して合計12KBディスク領域を使用します。

1KBのファイルを3つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合
1KBのファイルを3つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合

次に9KBのファイルを1つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合です。
9KBのファイルサイズに対して合計12KBディスク領域を使用します。

9KBのファイルを1つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合
9KBのファイルを1つアロケーションユニットサイズ4KBのディスクに保存した場合

ここまでの解説で「アロケーションユニットサイズは小さくすれば良いのではないか?」という疑問が出てくると思います。
確かにアロケーションユニットサイズを小さくすることで無駄な容量を減らすことはできますが、保存に要する時間もかかるようになります。

また、MicrosoftではNTFS、FAT、および exFAT のデフォルトのクラスター サイズを公開しており、こちらを参考に設定するのが良いと考えられます。

今回選択したexFATのデフォルトクラスター サイズは以下のように紹介されています。

USBメモリーのサイズアロケーションユニットサイズ
7 MB–256 MB4 KB
256 MB–32 GB32KB
32 GB ~ 256 TB128KB
256 TBより大きなサイズサポートされていません。
exFATのデフォルトクラスター サイズ

USBメモリーのサイズ(容量)に応じて、最適なアロケーションユニットサイズを選択してください。

USBメモリーをフォーマットするとエラーが発生してフォーマットできない場合の対処法

ここからは、USBメモリーをフォーマットするとエラーが発生してフォーマットできない場合の対処法を実際の画面も用いながらわかりやすく解説していきます。

ディスクの管理ツールからUSBメモリーをフォーマットする

まずはディスクの管理ツールからUSBメモリーをフォーマットする方法からご紹介します。

エクスプローラーからUSBメモリーをフォーマットしようとするとフリーズしてしまう場合に有効な手順です。

STEP
ファイル名を指定して実行ウィンドウからディスクの管理ツールを開く

キーボードのWindowsRを押し、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開いてください。

その中に[diskmgmt.msc]と入力して、[OK]をクリック(またはキーボードのEnterを押)してください。

「ファイル名を指定して実行」はコマンドを使用してアプリケーションの起動や、設定画面を簡単に開くことができる非常に便利な機能です。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

ディスクの管理ツールからUSBメモリーをフォーマットする
ディスクの管理ツールからUSBメモリーをフォーマットする
STEP
フォーマットしたいUSBメモリーを右クリックして[フォーマット]をクリック

[diskmgmt.msc]と入力して、[OK]をクリックすると「ディスクの管理」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中からフォーマットしたいUSBドライブを選択し、右クリックしてください。

右クリックすると下に向かってメニューが展開されるので、その中にある[フォーマット(F)]をクリックしてください。

ディスクの管理ツールからUSBメモリーをフォーマットする
ディスクの管理ツールからUSBメモリーをフォーマットする
STEP
ファイルシステムやアロケーションユニットサイズを選択し、[OK]をクリック

[フォーマット(F)]をクリックすると「D:のフォーマット」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

Dドライブ以降までドライブが搭載されているパソコンの場合、ここに表示されているのがEドライブやFドライブになります。

右下にある[OK]をクリックしてください。

ファイルシステムやアロケーションユニットサイズについてはそのままでも問題無くフォーマットすることができます。
もっと詳しく知りたい人は「ファイルシステムやアロケーションユニットサイズって何?フォーマット時のオススメ設定をご紹介します」をご覧ください。

これでUSBメモリーのフォーマットが開始されます。

ディスクの管理ツールからUSBメモリーをフォーマットする
ディスクの管理ツールからUSBメモリーをフォーマットする

USBメモリー内部のエラーを修復してからフォーマットする

USBメモリーに不良セクター(内部のエラー)が多数ある場合、読み取りや書き込みが正常に行えなくなり、フォーマットもできない状態になります。

ここからは、その不良セクター(内部のエラー)を診断、修復する方法をわかりやすく解説していきます。

「USBメモリーの調子が悪いからフォーマットする」場合はそもそもUSBメモリー内部にエラーが発生している場合が多いため、内部のエラーを解消するとフォーマットが必要無くなる場合もあります。

STEP
ファイル名を指定して実行ウィンドウからコマンドプロンプトを開く

キーボードのWindowsRを押し、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開いてください。

その中に[cmd]と入力して、[OK]をクリック(またはキーボードのEnterを押)してください。

「ファイル名を指定して実行」はコマンドを使用してアプリケーションの起動や、設定画面を簡単に開くことができる非常に便利な機能です。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

USBメモリー内部のエラーを修復してからフォーマットする
USBメモリー内部のエラーを修復してからフォーマットする
STEP
ディスクの修復コマンドを実行する

コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを貼り付けてEnterを押してください。

chkdsk d:/f/r/x

USBメモリーがDドライブ以外の場合はd:を書き換えてください。

Enterを押すと自動的に診断と修復が始まります。

あくまでもUSBメモリーの内部を診断、修復するコマンドです。
USBメモリーがフォーマットされたり、中のデータを削除するようなコマンドではありません。

USBメモリー内部のエラーを修復してからフォーマットする
USBメモリー内部のエラーを修復してからフォーマットする
STEP
USBメモリーを再度フォーマットする

コマンド結果が表示されたら再度USBメモリーをフォーマットしてください。

その他Windows11に関する記事

その他Windows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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