Chromeの翻訳ツールが表示されない場合の対処方法を徹底解説

Chromeの翻訳ツールが表示されない場合や、ページの空白部分を右クリックしても翻訳メニューが表示されない場合は以下のような原因が考えられます。

  • Chromeの翻訳機能「Google翻訳」が無効になってしまっている
  • 翻訳したい言語をChromeがサポートしていない
  • 翻訳したい言語がChromeで翻訳対象外に設定されてしまっている
  • 翻訳したいページがChromeで翻訳対象外に設定されてしまっている
  • サブフレームの翻訳が無効になっている

このページでは、Chromeの翻訳ツールが表示されない場合や、ページの空白部分を右クリックしても翻訳メニューが表示されない場合の対処法を詳しく解説していきます。

目次

Chromeの翻訳機能「Google翻訳」を有効にする

まずはGoogle Chromeに搭載されている翻訳機能「Google翻訳」が有効になっているか確認しましょう。

Chromeの翻訳機能「Google翻訳」が無効(オフ)になっている場合、翻訳ツールのポップアップは表示さず、アドレスバーの右側の翻訳アイコンも表示されません。

Google翻訳が有効になっているかはChromeの設定画面から確認することができます。

STEP
Chromeの設定画面にアクセスする

Google Chromeのアドレスバーに以下のアドレスを貼り付けてエンターキーを押してください。

chrome://settings/languages
STEP
「Google翻訳を使用する」をオンにする

Chromeの設定画面(chrome://settings/languages)を開くと以下のようなページが開きます。

その中にある[Google 翻訳を使用する]がオフ(無効)になっている場合、クリックしてオン(有効)にしてください。

「Google翻訳を使用する」をオンにする
「Google翻訳を使用する」をオンにする

Chromeの翻訳機能「Google翻訳」を有効にした後、再度翻訳したいページを開き直してみてください。

Chromeの翻訳機能の設定を見直す

Chromeの翻訳機能「Google翻訳」を有効にしても翻訳ツールのポップアップが表示されず、アドレスバー右側の翻訳アイコンも表示されない場合は翻訳機能の設定を見直してみましょう。

翻訳したい言語がChromeでサポートされているか確認する

まずは翻訳したい言語がChromeの翻訳機能の対象になっているか見てみましょう。

翻訳したい言語がChromeのサポート対象外になっている場合、その言語のページを開いても翻訳ツールのポップアップは表示さず、アドレスバーの右側の翻訳アイコンも表示されません。

STEP
Chromeの翻訳機能の設定画面にアクセスする

Google Chromeのアドレスバーに以下のアドレスを貼り付けてエンターキーを押してください。

chrome://translate-internals/
STEP
翻訳したい言語がChromeでサポートされているか確認する

翻訳機能の設定画面(chrome://translate-internals/)を開くと以下のようなページが開きます。

その中にあるSupported languagesにChromeで翻訳できる言語の一覧が表示されています。
この中に翻訳したい言語(翻訳前の言語)があるか確認してください。

翻訳したい言語が一覧に無い場合はChromeの翻訳機能で翻訳することはできません。

「Google翻訳を使用する」をオンにする
「Google翻訳を使用する」をオンにする

翻訳したい言語が翻訳対象外になっていないか確認する

次に翻訳したい言語がChromeで翻訳対象外になっていないか確認してください。
翻訳対象外になっている場合は、その言語を翻訳対象外の一覧から削除する必要があります。

翻訳したい言語が翻訳対象外になっている場合、その言語のページを開いても翻訳ツールのポップアップは表示さず、アドレスバーの右側の翻訳アイコンも表示されません。

STEP
Chromeの翻訳機能の設定画面にアクセスする

Google Chromeのアドレスバーに以下のアドレスを貼り付けてエンターキーを押してください。

chrome://translate-internals/
STEP
翻訳したい言語が翻訳対象外になっていないか確認する

翻訳機能の設定画面(chrome://translate-internals/)を開くと以下のようなページが開きます。

その中にあるLanguages not translatedの項目に翻訳対象外になっている言語が表示されています。

以下の画像の例では日本語と英語が翻訳対象外になっています。

翻訳したい言語が翻訳対象外になっていないか確認する
翻訳したい言語が翻訳対象外になっていないか確認する

英語が翻訳できないと困るので、en(英語)の右にある✕をクリックして英語を翻訳対象外言語から削除してください。

翻訳したい言語が翻訳対象外になっていないか確認する
翻訳したい言語が翻訳対象外になっていないか確認する

翻訳対象外言語の一覧から翻訳したい言語を削除した後、再度翻訳したいページを開き直してみてください。

翻訳したいサイトが翻訳対象外のサイトとして登録されていないか確認する

次に翻訳したいWebサイトがChromeで翻訳対象外のサイトとして登録されていないか確認し、対象外になっている場合は対象外リストから削除してください。

翻訳したいWebサイトがChromeで翻訳対象外のWebサイトとして登録されている場合、そのWebサイトを開いても翻訳ツールのポップアップは表示さず、アドレスバーの右側の翻訳アイコンも表示されません。

STEP
Chromeの翻訳機能の設定画面にアクセスする

Google Chromeのアドレスバーに以下のアドレスを貼り付けてエンターキーを押してください。

chrome://translate-internals/
STEP
翻訳したいWebサイトが翻訳対象外になっていないか確認する

翻訳機能の設定画面(chrome://translate-internals/)を開くと以下のようなページが開きます。

その中にあるSites not translatedの項目に翻訳対象外になっているWebサイトが表示されています。

以下の画像の例ではwww.yahoo.comが翻訳対象外になっています。

翻訳したい言語が翻訳対象外になっていないか確認する
翻訳したい言語が翻訳対象外になっていないか確認する

www.yahoo.comが対象外になっている場合、www.yahoo.com以下すべてのページが翻訳対象外になります。

www.yahoo.comの右にある✕をクリックして翻訳対象外Webサイトから削除してください。

サブフレームおよびメインフレームの翻訳を有効にする

次にサブフレームおよびメインフレームの翻訳が有効になっているか確認していきます。

サブフレームおよびメインフレームの翻訳に関する設定はChromeのflagsから行います。
flags(試験運用版の機能)には、公開されていないGoogle Chromeの機能が数多く用意されています。
試験運用中の機能であるため、機能を使うことでGoogle Chromeの動作が不安定になる場合もあります。
設定変更後にChromeの動作がおかしくなってしまった場合はすぐに元に戻してください。

ページの空白部分を右クリックしてもそこがページのサブフレームだった場合、その部分しか翻訳されなかったり、全部が翻訳されない状態になってしまうことがあります。

サブフレームおよびメインフレームの翻訳が有効になっていない場合は有効にしてみてください。

サブフレームおよびメインフレームの翻訳を有効にすることで、右クリックからの翻訳メニューが正常に動作する可能性があります。

STEP
Chromeの翻訳機能の設定画面にアクセスする

Google Chromeのアドレスバーに以下のアドレスを貼り付けてエンターキーを押してください。

chrome://flags/#enable-translate-sub-frames
STEP
サブフレームおよびメインフレームの翻訳を有効にする

flagsを開くと以下のようなページが開きます。

サブフレームおよびメインフレームの翻訳を有効にする
サブフレームおよびメインフレームの翻訳を有効にする

黄色くハイライトされている項目(Translate sub frames)を[Enabled]に変更してください。

[Enabled]に変更するとページの下にChromeの再起動を促すメッセージが表示されます。

[Relaunch]をクリックしてChromeを再起動してください。

サブフレームおよびメインフレームの翻訳を有効にする
サブフレームおよびメインフレームの翻訳を有効にする

Chromeを再起動した後、翻訳したいページの空白部分を右クリックして翻訳メニューが正常に動作するか確認してみてください。

Chromeのキャッシュをクリアする

ここまで試しても翻訳機能が正常に動作しない場合は、Chrome自体に不具合が生じている可能性があります。

不具合を引き起こす原因の一つにWebサイトのキャッシュが挙げられることが多いので一度キャッシュを削除してみてください。

ChromeのキャッシュをクリアすることでWebサイトの最新情報を再度読み込むため、Chromeの翻訳ツールが正常に表示される可能性があります。

STEP
Chromeのキャッシュ削除画面を開く

Chromeをアクティブウィンドウにしている状態でキーボードのCtrl + Shift + Delを押してください。

アクティブウィンドウとはPC画面の一番手前に表示されていて、操作可能なウィンドウを指します。
反対に、一番前以外に表示されていて、操作できないウィンドウを非アクティブウィンドウと呼びます。

Chromeのキャッシュ削除画面を開く
Chromeのキャッシュ削除画面を開く
STEP
Chromeのキャッシュを削除する

キーボードのCtrl + Shift + Delを押すと以下のようなページが開きます。

[キャッシュされた画像とファイル]にチェックを入れ、右下の[データを削除]をクリックしてください。

[データを削除]をクリックするとすぐにChromeのキャッシュが削除されます。

Chromeのキャッシュを削除する
Chromeのキャッシュを削除する

Chromeのキャッシュをクリアしたら再度翻訳したいWebサイトを開いてChromeの翻訳ツールが正常に表示されるか確認してみてください。

Chromeを最新バージョンにアップデートする

次に使っているChromeを最新バージョンにアップデートしてみましょう。

古い状態でChromeを使い続けていると翻訳機能にかかわらず色々なとこりに不具合が生じる可能性があります。

Chromeを最新バージョンにアップデートするには、Google Chromeを起動した後にアドレスバーに 以下のアドレスを入力してエンターキーを押してください。

chrome://settings/help

次に、[Google Chrome を更新] をクリックします。(もしくは自動的にアップデートが開始されます。)

アップデートが終了したら以下のメッセージが表示されます。

アップデートが適用されました。更新を完了するには Chrome を再起動してください。再起動後、シークレット ウィンドウは自動的に開きません。https://support.google.com/chrome/answer/95414?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DDesktop

このメッセージが表示されたら[再起動]をクリックしてChromeを再起動してください。

再起動後に翻訳したいWebサイトを開いてChromeの翻訳ツールが正常に表示されるか確認してみてください。

その他のChromeでできる色々な翻訳方法

いろいろ試しても翻訳ツールバーが表示されない場合は違った翻訳方法を試してみましょう。

Chromeには翻訳ツールバー以外にも以下の翻訳方法があります。

それぞれの操作方法について詳しく解説していきます。

Webサイトの空白部分を右クリックして翻訳する方法

まずはページの空白部分を右クリックして翻訳する方法です。

ページの空白部分を右クリックして翻訳する
ページの空白部分を右クリックして翻訳する

翻訳したいWebサイトを開き、ページ内の空白部分を右クリックしてください。

右クリックして展開されたメニューの中にある[日本語に翻訳]をクリックしてください。

ページの空白部分を右クリックして翻訳する
ページの空白部分を右クリックして翻訳する

[日本語に翻訳]をクリックするとそのWebサイトが日本語に翻訳されます。

アドレスバーの右側に表示されるアイコンを使って翻訳する方法

次にアドレスバーの右側に表示されるアイコンから翻訳する方法です。

アドレスバーの右側に表示されるアイコンを使って翻訳する方法
アドレスバーの右側に表示されるアイコンを使って翻訳する方法

翻訳したいWebサイトを開き、アドレスバーの右側にある翻訳アイコンをクリックしてください。

アドレスバーの右側に表示されるアイコンを使って翻訳する方法
アドレスバーの右側に表示されるアイコンを使って翻訳する方法

翻訳アイコンをクリックすると右上に翻訳する言語を選択するウィンドウが表示されるので[日本語]をクリックしてください。

言語を選択するウィンドウに日本語が表示されていない場合は、言語を選択するウィンドウの右側にある[︙]をクリックして[別の言語を選択]から翻訳後の言語を選択してください。

Googleが提供しているChromeの拡張機能(Google 翻訳)を使って翻訳する方法

最後はChromeの拡張機能を使って翻訳する方法です。
個人的に一番オススメの翻訳拡張機能はGoogle 翻訳です。Chromeとの相性を考えるとこれ以外の選択肢は無いと思っています。

ここからはGoogle 翻訳のインストール方法と使い方を詳しく解説していきます。

STEP
chrome ウェブストアを開き、Chromeに追加をクリックする

Chromeを起動し、chrome ウェブストアのGoogle 翻訳を開いてください。

次に右側にある青い[Chromeに追加]をクリックしてください。

chrome ウェブストアを開き、Chromeに追加をクリックする
chrome ウェブストアを開き、Chromeに追加をクリックする
STEP
Google 翻訳をChromeに追加(インストール)する

[Chromeに追加]をクリックすると、Chromeの上部に「Google 翻訳」を追加しますか?と書かれた確認メッセージが表示されます。

[拡張機能を追加]をクリックしてください。

Google 翻訳をChromeに追加(インストール)する
Google 翻訳をChromeに追加(インストール)する

[拡張機能を追加]をクリックすると、ダウンロードとインストールが始まります。

拡張機能がChromeに追加されたら、「Google 翻訳」がChromeに追加されましたと表示されます。

これでGoogle 翻訳がChromeにインストールされました。

Google 翻訳をChromeに追加(インストール)する
Google 翻訳をChromeに追加(インストール)する
STEP
Google翻訳を起動する

Google 翻訳がChromeにインストールされたら実際に翻訳機能を使ってみます、

翻訳したいWebサイトにアクセスし、Chromeの右上にある拡張機能のアイコンをクリックしてください。

拡張機能のアイコンをクリックすると、現在Chromeに追加されている拡張機能の一覧が表示されます。

その中にある[Google 翻訳]をクリックしてください。

Google翻訳を起動する
Google翻訳を起動する
STEP
Google翻訳を使ってWebサイトを翻訳する

[Google 翻訳]をクリックすると、Chromeの右上に翻訳ウィンドウが表示されます。

その中にある[このページを翻訳]をクリックしてください。

Google翻訳を使ってWebサイトを翻訳する
Google翻訳を使ってWebサイトを翻訳する

[このページを翻訳]をクリックすると自動的に日本語に翻訳されます。

ChromeにGoogle 翻訳はデフォルト言語が日本語に設定されます。
日本語以外に翻訳したい場合は、翻訳ウィンドウの右下に表示されている[拡張機能オプション]をクリックして設定を変更してください。

Google翻訳を使ってWebサイトを翻訳する
Google翻訳を使ってWebサイトを翻訳する

その他Google Chromeに関する記事

その他Google Chromeに関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

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※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

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この記事を書いた人

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社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
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