この記事では、dxdiagでDirectXのバージョンを確認する方法を解説します。
ゲームやグラフィックを使うソフトの動作要件に「DirectX 12以上」と書かれていても、自分のパソコンに入っているバージョンがいくつなのかは、設定画面を探しても見当たりません。Windowsの設定アプリにはDirectXのバージョンを確認する項目がないため、どこを見ればよいのか分かりにくいところがあります。
情シスとして社内PCのサポートをしていると、メーカーに問い合わせるときにDxDiagレポートの提出を求められることがあります。ただしこのファイルにはパソコン名のほか、ファイルパスなどにWindowsのユーザー名が含まれることがあります。外部へ送る場合は、事前に中身を確認しておくと安心です。
dxdiagの起動から、DirectXのバージョンが表示される場所まで、実際の画面を見ながら順番に解説します。レポートの保存方法もあわせて紹介します。
目次
dxdiag(DirectX診断ツール)とは
dxdiagは、Windowsに標準で入っている「DirectX診断ツール」を起動するためのコマンドです。パソコンのDirectXのバージョンや、グラフィック・サウンドの構成をまとめて確認できます。
Microsoftはこのツールについて、DirectXのサウンドやビデオに関する問題を解決するために、デバイスの情報を集めるものと説明しています。ゲームやグラフィックを使うソフトが正常に動かないとき、原因を切り分ける入口になります。
起動すると、次の4つのタブが表示されます。
- システム DirectXのバージョン、OS、CPU、メモリ
- ディスプレイ グラフィックカードの名称とドライバーの情報
- サウンド 再生・録音デバイスとドライバーの情報
- 入力 キーボードやマウスなどの接続機器
DirectXのバージョンは「システム」タブで確認します。
初回の起動時に、ドライバーのデジタル署名を確認するかどうかを尋ねるメッセージが表示されることがあります。確認したい場合は「はい」を選んでください。選ばなくてもDirectXのバージョンは確認できます。
DirectXのバージョンを確認するための専用ソフトを入れる必要はなく、Windows11に最初から用意されています。追加のインストールやダウンロードは不要です。
dxdiagでDirectXのバージョンを確認する方法
dxdiagでDirectXのバージョンを確認するには、「ファイル名を指定して実行」からdxdiagを起動し、「システム」タブを開きます。WindowsにインストールされているDirectXのバージョンを確認したいときに使う方法です。
タスクバーの検索ボックスにdxdiagと入力しても同じように起動できます。
Windowsキー+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
dxdiag と入力して「OK」をクリックする
- 「システム」タブの「システム情報」にある「DirectX バージョン」を確認する
実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。
STEP
Windows+Rで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを立ち上げる
キーボードのWindowsキー+Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウを立ち上げてください。
Windowsキー+Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開く
STEP
「dxdiag」と入力し、「OK」をクリック
「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウの入力欄に「dxdiag」と入力し、「OK」をクリックしてください。
「ファイル名を指定して実行」で使用できるその他のコマンドについては、「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11」で解説しています。ぜひご覧ください。
入力欄にdxdiagと入力して「OK」をクリックする
STEP
「システム」タブでDirectX バージョンを確認する
「OK」をクリックすると「DirectX診断ツール」が開きます。「システム」タブの「システム情報」にある「DirectX バージョン」を確認してください。
以下の画面からこのパソコンにインストールされているのはDirectX12であることがわかります。
なお、「DirectX バージョン」にDirectX 12と表示されていても、グラフィック機能がDirectX 12のすべての機能に対応しているとは限りません。ゲームなどの動作要件に「Feature Level 12_0」などの指定がある場合は、「ディスプレイ」タブの「機能レベル」も確認してください。
「情報をすべて保存(S)」をクリックすることで、DxDiag.txt(DxDiagレポート)を作成し、他の人に送ることができます。
「システム」タブの「DirectX バージョン」を確認する
dxdiagでDirectXのバージョンを確認する方法に関するよくある質問と答え
dxdiagでDirectXのバージョンを確認する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。
- dxdiagとは何ですか?
-
dxdiagは、Windowsに標準で入っている「DirectX診断ツール」を起動するためのコマンドです。パソコンのDirectXのバージョンのほか、グラフィックカードやサウンドデバイスの構成をまとめて確認できます。ゲームやグラフィックを使うソフトが正常に動かないときの、原因の切り分けに使います。
- dxdiagとDirectX診断ツールは違うものですか?
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同じものを指しています。dxdiagはコマンド名で、それを実行すると起動するのが「DirectX診断ツール」です。ウィンドウのタイトルバーには「DirectX 診断ツール」と表示されます。
- Windows11のDirectXのバージョンはいくつですか?
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Windows11にはDirectX 12が組み込まれています。dxdiagの「システム」タブで、お使いのパソコンに入っているバージョンを実際に確認できます。表示が「DirectX 12」であれば最新の状態です。
- DirectXのバージョンを上げることはできますか?
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DirectX本体のバージョンはOS側で管理されているため、個別に上げることはできません。更新はWindows Updateを通じて配布されます。
「DirectX エンドユーザーランタイム」という配布物もありますが、これは古いソフト向けの部品を追加するもので、バージョンは上がりません。詳しくはDirectX エンドユーザーランタイムとは何かで解説しています。
- DirectX 11のパソコンでDirectX 12を使うことはできますか?
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DirectX 12はWindows10以降のOSに組み込まれているため、Windows11であれば利用できます。ただし実際にDirectX 12の機能を使えるかどうかは、グラフィックカードが対応しているかにもよります。対応状況はdxdiagの「ディスプレイ」タブで、グラフィックカードの名称を確認したうえでメーカーのサイトで調べてください。
- dxdiagレポートを保存するにはどうすればいいですか?
-
DirectX診断ツールの画面下部にある「情報をすべて保存(S)」をクリックすると、DxDiag.txtという名前のテキストファイルとして保存できます。保存先を指定する画面が表示されるので、デスクトップなど分かりやすい場所を選んでください。
- 保存したDxDiag.txtをサポートに送るとき、注意することはありますか?
-
送信前に中身を確認することをおすすめします。DxDiag.txtにはパソコン名やWindowsのユーザー名など、個人が特定されうる情報が含まれています。テキストファイルなのでメモ帳で開いて内容を確認でき、必要に応じて該当部分を書き換えてから送ることも可能です。
- dxdiagはどんなときに使いますか?
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ソフトの動作要件を満たしているか確認するときと、不具合の原因を切り分けるときに使います。
ゲームのパッケージに「DirectX 12以上」と書かれている場合、自分のパソコンがそれを満たしているかを調べられます。また画面が乱れる、音が出ないといった症状で、ドライバーの情報を確認する用途にも使えます。
- dxdiagでパソコンのスペックも確認できますか?
-
はい、確認できます。「システム」タブにOS・CPU・メモリの容量が、「ディスプレイ」タブにグラフィックカードの名称が表示されます。より詳しくスペックを調べたい場合は自分のPCスペックを確認する方法で複数の調べ方を解説しています。
- ゲームが起動しないとき、dxdiagは役に立ちますか?
-
はい、原因の切り分けに役立ちます。「システム」タブでDirectXのバージョンがソフトの要件を満たしているか、「ディスプレイ」タブでグラフィックカードとドライバーが正しく認識されているかを確認できます。
ドライバーが古い場合は更新すると改善することがあります。手順はドライバーを最新版に更新する3つの方法をご覧ください。
- 初回の起動時に表示される「デジタル署名を確認しますか」というメッセージは何ですか?
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ドライバーがMicrosoftの署名を受けているかを調べるかどうかの確認です。「はい」を選ぶと署名の検証が行われ、起動までに少し時間がかかります。
DirectXのバージョンを確認するだけであれば、どちらを選んでも表示される内容は変わりません。
- dxdiagが起動しない場合はどうすればいいですか?
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入力した文字が正しいかを最初に確認してください。dxdiagは半角英字で入力する必要があり、全角になっていると起動しません。
それでも起動しない場合は、タスクバーの検索ボックスにdxdiagと入力して、表示された結果から起動する方法も試してください。
- コマンドプロンプトからdxdiagを実行できますか?
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はい、実行できます。コマンドプロンプトまたはターミナルを開き、dxdiagと入力してEnterキーを押すと、同じDirectX診断ツールが起動します。「ファイル名を指定して実行」と結果は変わらないため、使いやすいほうを選んでください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
記事内で紹介している手順はあくまで一例です。OSのバージョンやPC環境によって操作画面・手順が異なる場合があり、目的に応じた最適な方法も環境ごとに異なります。参考のうえご利用ください。
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公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
- OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
- ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
- 最終検証日:2026年8月24日
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