【Firefox】マスターパスワードを設定する方法

ウェブブラウザのFirefox は、優れたプライバシー機能とカスタマイズのしやすさで、約20年間多くのユーザーに愛されています。しかし、パスワード管理は私達に常につきまとう問題です。

そんな時に役立つのがFirefoxの「マスターパスワード」機能です。

この記事では、Firefoxでマスターパスワードを設定し、オンラインアカウントのセキュリティを強化する方法についてわかりやすく解説します。

Firefoxでマスターパスワードを設定する方法

Firefoxのマスターパスワード機能を使えば、保存されたログイン情報やパスワードをさらに安全に保護できます。これにより、第三者があなたのデバイスを使用しても、マスターパスワードを知らなければアクセスできなくなります。

ここからは、Firefoxのマスターパスワードを設定する方法と、設定するメリットとデメリットをご紹介します。

Firefoxのマスターパスワードとは何か

Firefoxのマスターパスワードは、ブラウザ内に保存されているすべてのパスワードや機密情報を保護するための機能です。これを設定すると、Firefoxに保存されたパスワードを確認・利用する際にマスターパスワードの入力が必要になります。

例えば、FacebookやTwitterなどのログイン情報をFirefoxに保存している場合、他の人があなたのパソコンを使っても、マスターパスワードを知らなければそれらのログイン情報を見ることができません。つまり、パソコンを家族や友人と共有している場合でも、あなたの大事な情報を守ることができます。

Firefoxに保存したログイン情報を保護するためのマスターパスワード機能について、Firefoxの公式サイトでは以下のように紹介されています。

Firefox は他のブラウザーと同じく、電子メールアカウントや銀行のウェブサイトなどのオンラインサービスにアクセスするためのユーザー名やパスワードを保存できます。こうしたプライベートなデータの機密要素は、ローカルコンピューター上にファイルとして保存されているため、セキュリティリスクとなり、保護する必要があります。

https://support.mozilla.org/ja/kb/use-master-password-protect-stored-logins

設定は簡単で、Firefoxのメニューから数分で完了します。
ぜひこの機会に、マスターパスワードを設定して、あなたのパスワードを守りましょう。

マスターパスワードを設定する手順

Firefoxでマスターパスワードを設定するには以下の手順で行います。

• Firefoxを開き、右上のハンバーガーボタン（三本線） をクリックしてメニューパネルを開く
• [設定]→[プライバシーとセキュティ]をクリック
• [マスターパスワードを使用する]にチェックを入れる
• パスワードを設定して[OK]をクリック

ここからは、実際の画面ももちいながらFirefoxでマスターパスワードを設定する方法をわかりやすく解説していきます。

STEP

Firefoxを開き、右上にある三本線のハンバーガーボタン→[設定]をクリック

Firefoxを開き、右上にある三本線のハンバーガーボタンをクリックしてください。

≡（三本線）のメニューは、その形がハンバーガーのように見えることから、ハンバーガーボタンやハンバーガーメニューと呼ばれています。
変換で表示するには「ごうどう」で変換してみてください。
その他、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味があれば是非見てみてください。

ハンバーガーボタンをクリックすると、下に向かってメニューが展開されます。

その中にある[設定]をクリックしてください。

STEP

[プライバシーとセキュティ]をクリック

[設定]をクリックすると「一般」と書かれた設定画面が開くので、その左側にある[プライバシーとセキュティ]をクリックしてください。

STEP

[マスターパスワードを使用する]をクリック

[プライバシーとセキュティ]の画面を少し下にスクロールしていくと、「ログインとパスワード」と書かれた項目があります。

以下の文字列をFirefoxのアドレスバーに入力してEnterを押すことでこの画面までジャンプすることができます。
about:preferences#privac

その中にある[マスターパスワードを使用する]をクリックしてください。

STEP

[新しいパスワード]と [新しいパスワード(再入力)]にパスワードを入力して[OK]をクリック

[マスターパスワードを使用する]をクリックすると、パスワードを設定するためのウィンドウが立ち上がります。

[新しいパスワード]と [新しいパスワード(再入力)]にそれぞれパスワードを入力して[OK]をクリックしてください。

このパスワードを忘れてしまうとFirefoxに保存しているログイン情報等が全て失われてしまうのでどこかにメモしておくことをオススメします。

STEP

[OK]をクリック

「マスターパスワードの変更が完了しました。」と表示されたら完了です。
[OK]をクリックしてウィンドウを閉じてください。

これ次回以降マスターパスワードを設定することで、Firefoxに保存されているログイン情報（パスワード含む）を呼び出す必要がある時に、マスターパスワードを入力するよう入力ウィンドウが表示されます。

安全なマスターパスワードを作成するポイントと強力なパスワード例

安全なマスターパスワードを作るには、以下のポイントを考慮する必要があります。

• 長さ：少なくとも12文字以上にする
• 複雑さ：大文字、小文字、数字、記号を含める
• ランダム性：簡単に予測できない文字列を使用する
• 個別性：他のサイトやサービスで使用しているパスワードと異なるものを使う

強力なパスワードの例をいくつか紹介します。これらの例を参考にして、自分なりにアレンジを加えたパスワードを作成してみてください。

• Ex@mpleP@ssw0rd123!
• S3cur!ty#2024
• P@ssw0rd!Gen3r@t0r
• My$tr0ngP@ssw0rd!
• R@nD0m$Tr!ng2024#

これらの例は、適切な長さと複雑さを持ち、予測しにくいパスワードとなっています。

長く、複雑で、ランダムなパスワードは何故強力なのか

複雑なパスワードが強力である理由は、攻撃者がそれを解読するのを非常に難しくするためです。以下の点がその理由です。

1. 予測困難性：複雑なパスワードは、一般的な言葉やフレーズ、単純なパターンを避けるため、予測しにくくなります。例えば、「password123」などの簡単なパスワードは容易に推測されますが、「S3cur!ty#2024」のようなパスワードは推測が容易ではありません。
2. ブルートフォース攻撃に対する耐性：ブルートフォース攻撃とは、あらゆる組み合わせを試してパスワードを解読する方法です。
   複雑なパスワードは文字数が多く、異なる文字種（大文字、小文字、数字、記号）を含むため、総当たり攻撃に対して非常に強力です。例えば、8文字のパスワードであっても、英数字と記号を含めることで組み合わせの数は爆発的に増加し、解読にかかる時間が大幅に延びます。
3. 辞書攻撃に対する耐性：辞書攻撃は、一般的な単語やフレーズを使用してパスワードを解読しようとする方法です。
   複雑なパスワードは通常の単語やフレーズを含まず、特殊文字やランダムな文字列を含むため、辞書攻撃に対しても有効です。
4. エンコードの多様性：特殊文字や異なる文字種を含むことで、パスワードのエンコード形式が多様化し、解読難易度がさらに上がります。これにより、攻撃者がパスワードのパターンを特定しにくくなります。

安全なマスターパスワードを設定することは、オンラインセキュリティを強化するために非常に重要です。
長く、複雑で、ランダムなパスワードを作成し、定期的に変更することで、セキュリティをさらに高めることができます。

マスターパスワードの利用を停止する方法

マスターパスワードの入力が煩わしくなったり、その他の理由で不要になった場合は以下の手順でマスターパスワードを解除しましょう。

STEP

Firefoxを開き、右上にある三本線のハンバーガーボタン→[設定]をクリック

Firefoxを開き、右上にある三本線のハンバーガーボタンをクリックしてください。

≡（三本線）のメニューは、その形がハンバーガーのように見えることから、ハンバーガーボタンやハンバーガーメニューと呼ばれています。
変換で表示するには「ごうどう」で変換してみてください。
その他、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味があれば是非見てみてください。

ハンバーガーボタンをクリックすると、下に向かってメニューが展開されます。

その中にある[設定]をクリックしてください。

STEP

[プライバシーとセキュティ]をクリック

[設定]をクリックすると「一般」と書かれた設定画面が開くので、その左側にある[プライバシーとセキュティ]をクリックしてください。

STEP

[マスターパスワードを使用する]をクリック

[プライバシーとセキュティ]の画面を少し下にスクロールしていくと、「ログインとパスワード」と書かれた項目があります。

以下の文字列をFirefoxのアドレスバーに入力してEnterを押すことでこの画面までジャンプすることができます。
about:preferences#privac

その中にある[マスターパスワードを使用する]をクリックしてください。

STEP

マスターパスワードを入力し、[OK]をクリック

[マスターパスワードを使用する]をクリックすると、「マスターパスワードの削除」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

マスターパスワードを入力し、[OK]をクリックしてください。

STEP

[OK]をクリック

「マスターパスワードを削除しました。保存されたパスワードと秘密鍵は保護されません。」というウィンドウが表示されるので、右下の[OK]をクリックしてウィンドウを閉じてください。

これでマスターパスワードが削除され、今後聞かれることはありません。

マスターパスワードを忘れた場合のリセット方法

マスターパスワードは、忘れてしまった場合は以下の手順でマスターパスワードをリセットする必要があります。
マスターパスワードをリセットするとFirefoxに保存しているログイン情報等は全て削除されます。

STEP

マスターパスワードのリセットページにアクセス

マスターパスワードをリセットするには以下の文字列をFirefoxのURL欄に入力してEnterを押してください。

chrome://pippki/content/resetpassword.xhtml

STEP

[リセット]をクリック

Enterを押すと、「マスターパスワードをリセットすると、保存されているすべてのウェブやメールのパスワード、個人証明書、秘密鍵が失わアレます。本当にパスワードをリセットしてもよろしいですか？」と尋ねられます。
マスターパスワードを忘れてしまった場合はこれ以外に方法はないため[リセット]をクリックしてください。

STEP

[OK]をクリック

[リセット]をクリックすると「マスターパスワードがリセットされます。」という確認ウィンドウが表示されます。

問題なければ[OK]をクリックしてください。

これでマスターパスワードがリセットされました。

よくある質問

マスターパスワードとは何ですか？

マスターパスワードは、Firefox内に保存されたすべてのパスワードを保護するための一つのパスワードです。これにより、保存されたパスワードへのアクセスを制限できます。

マスターパスワードを設定するメリットは何ですか？

マスターパスワードを設定することで、他の人があなたの保存されたパスワードにアクセスするのを防ぎます。この機能は特に共有パソコンや複数のユーザーがアクセスするデバイスで重要になります。

マスターパスワードを忘れた場合、どうすればいいですか？

マスターパスワードを忘れた場合、リセットすることができますが、これによりすべての保存されたパスワードも削除されます。そのため、パスワードを安全な場所に保管することが重要です。

マスターパスワードはどのように設定しますか？

Firefoxの設定メニューから「プライバシーとセキュリティ」を選び、「マスターパスワードを使用する」にチェックを入れ、設定したいパスワードを入力します。

マスターパスワードの要件は何ですか？

マスターパスワードに具体的な制限はありませんが、パスワードはできるだけ長く、複雑であることが推奨されます。大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた12文字以上のパスワードが理想的です。

マスターパスワードをどのくらいの頻度で変更するべきですか？

セキュリティを強化するために、少なくとも6ヶ月に一度はマスターパスワードを変更することを推奨します。

マスターパスワードの入力を求められるのはいつですか？

マスターパスワードの入力を求められるのは、保存されたパスワードにアクセスしようとしたときや、新しいパスワードを保存しようとしたときです。

マスターパスワードを設定することで、ブラウザのパフォーマンスに影響はありますか？

マスターパスワードを設定することでブラウザのパフォーマンスに大きな影響はありません。ただし、パスワード入力の手間が増える場合があります。

マスターパスワードを使わない場合のリスクは何ですか？

マスターパスワードを使用しない場合、誰でも簡単にFirefoxに保存されたパスワードにアクセスできるため、重要なアカウントのセキュリティが大幅に低下します。

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