この記事では、PDFにパスワードを設定する4つの方法を解説します。インストール不要の無料ブラウザツール、Adobe Acrobat、CubePDF Utility、WordでのPDF出力まで、それぞれの特徴と向いている状況とあわせて紹介します。
「PDFをメールで送る前にパスワードをかけたい」「無料でセキュリティをかける方法を知りたい」「インストール不要でサクッと保護したい」といった場面は、ビジネスでもプライベートでもよくあります。特に機密情報や個人情報を含む文書をやりとりする際は、パスワード設定は欠かせない対策です。
情シスへも、「PDFにパスワードをかける方法がわからない」「無料でできる方法はないか」という問い合わせは少なくありません。状況に応じて使い分けられるよう、複数の方法を把握しておくと対応がスムーズです。
この記事では、インストール不要ですぐ使える無料ブラウザツールから、業務向けのAdobe Acrobat、フリーソフトのCubePDF Utility、WordでのPDF出力まで、4つの方法を実際の画面を見ながら詳しく解説します。
PDFにパスワードをかける4つの方法
まずは比較表で自分に合った方法を確認してから、詳しい手順に進んでください。
| 方法 | 費用 | 難易度 | 必要な環境 | こんな人に向いている |
|---|---|---|---|---|
| 情シスの自由帳の 無料ブラウザツール | 無料 | 初心者向け | ブラウザ (Windows/Mac) | 今すぐ手軽にパスワードをかけたい人 ファイルを外部送信したくない人 |
| Adobe Acrobat | 有料 | 中級者向け | Windows/Mac | 業務でPDFを多用する人 高度なセキュリティ設定が必要な人 |
| CubePDF Utility | 無料 | 初心者向け | Windows | フリーソフトでコストを抑えたい人 |
| Wordから作成 | Word | 初心者向け | Word | WordファイルをPDF化したい人 |
なお、設定したパスワードを後から解除したい場合は、PDFのパスワードを解除する方法もあわせてご覧ください。
【最速・無料】ブラウザツールでPDFにパスワードをかける方法
ここでは、情シスの自由帳が提供する無料のPDFパスワード設定ツールを使った方法を解説します。インストール不要・登録不要で、PDFファイルをブラウザ上でそのままパスワード保護できます。ファイルは外部サーバーへ送信されず、お使いの端末内だけで処理されるため、機密性の高い文書でも安心して使用できます。
- ブラウザでPDFパスワード設定ツールを開く
- パスワードをかけたいPDFファイルをドラッグ&ドロップ、またはクリックして選択する
- パスワードを2度入力し、「パスワード付きPDFを作成」をクリックする
- パスワード付きPDFをダウンロードする
実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。
ブラウザでPDFパスワード設定ツールを開いてください。

パスワードをかけたいPDFファイルをドラッグ&ドロップ、またはクリックして選択してください。複数のPDFをまとめて追加することもできます。同じパスワードで複数のファイルを一括保護したい場合は、まとめて選択してください。

ファイルを選択するとパスワードの入力欄が表示されます。設定したいパスワードを2度入力してください。

パスワードの入力が完了したら、「パスワード付きPDFを作成」をクリックしてください。

処理が完了すると、ダウンロードボタンが表示されます。ファイルが1つの場合は「ダウンロード」、複数の場合は「すべてダウンロード(順番に)」をクリックしてファイルを保存してください。

Adobe Acrobatでパスワードを設定する方法
Adobe AcrobatでPDFにパスワードを設定する方法を解説します。Adobe Acrobatは有料ソフトですが、業務でPDFを頻繁に扱う方には編集・セキュリティ機能が充実しており、パスワード設定以外の用途にも活用できます。なお、無料のAdobe Acrobat Readerではパスワードの設定はできません。有料版(StandardまたはPro)が必要です。
- パスワードを設定したいPDFファイルをAdobe Acrobatで開き、「ツール」をクリックする
- 「保護と標準化」グループにある「セキュリティ設定」の「開く」をクリックする
- 「パスワードを使用して保護」をクリックする
- パスワードを入力して「適用」をクリックする
- PDFファイルを上書き保存する
実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。
まずは、パスワードを設定したいPDFファイルを開き、左上にある「ツール」をクリックしてください。

「ツール」をクリックすると、Adobe Acrobat内のツールが一覧で表示されます。
画面を下にスクロールして、「保護と標準化」グループにある「セキュリティ設定」の「開く」をクリックしてください。

「開く」をクリックすると、画面上部に「セキュリティ設定」と書かれたバーが表示されます。
その中にある「パスワードを使用して保護」をクリックしてください。

「パスワードを使用して保護」をクリックすると、「パスワードを使用して保護」と書かれたウィンドウが開きます。
その中でパスワードの設定を行い、「適用」ボタンをクリックしてください。

「適用」ボタンをクリックすると、「パスワードを使用して保護」と書かれたウィンドウが閉じられます。
PDFファイルを上書き保存し、開き直すとファイル名の末尾に「(保護)」と表示され、パスワードで保護されていることがわかります。
これで、PDFファイルにパスワード保護が設定されました。

CubePDF UtilityでPDFにパスワードをかける方法
CubePDF Utilityは株式会社キューブ・ソフトが提供する無料のPDF編集ソフトです。パスワード設定のほか、PDFの結合・分割・ページ回転なども無料で行えます。Windows専用のインストール型アプリのため、インターネット環境がない場所でも使用できます。ここでは、CubePDF UtilityでPDFにパスワードをかける手順を解説します。
- CubePDF Utilityを公式サイトからダウンロードしてインストールする
- CubePDF Utilityを起動し、パスワードをかけたいPDFをドラッグ&ドロップする
- 右上の「セキュリティ」をクリックする
- 「PDFファイルをパスワードで保護する」にチェックを入れ、パスワードを設定して「OK」をクリックする
- 左上の「保存」をクリックしてファイルを上書き保存する
実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。
まずは、CubePDF Utilityを公式サイトからダウンロードし、インストールしてください。

インストールを終えたら、CubePDF Utilityを起動し、パスワードを設定したいPDFファイルを白い枠の中にドラッグ・アンド・ドロップしてください。

次に、右上にある「セキュリティ」をクリックしてください。

「セキュリティ」をクリックすると、「セキュリティ設定」と書かれたウィンドウが開きます。
上段の赤い枠の中でパスワードの設定を行ってください。
設定を終えたら、右下にある「OK」ボタンをクリックしてください。

最後に、左上にある「保存」をクリックしてファイルを上書き保存してください。
これで、PDFファイルにパスワード保護が設定されました。

WordからパスワードつきPDFを作成する方法
WordはPDF保存時にパスワードを設定する機能を標準で備えています。追加のソフトは不要で、Wordさえインストールされていれば無料でパスワードつきPDFを作成できます。
- パスワードつきPDFにしたいWordファイルを開き、「ファイル」をクリックする
- 「名前を付けて保存」をクリックする
- ファイルの種類で「PDF(*.pdf)」を選択し、「その他のオプション」をクリックする
- 「ドキュメントをパスワードで暗号化する」にチェックを入れて「OK」をクリックする
- PDFファイルを開くためのパスワードを2度入力し、「OK」をクリック
- 「保存(S)」をクリックしてパスワードつきPDFを出力する
詳しい手順はWordで簡単にパスワード付きPDFを作成する方法で画面付きで解説しています。

PDFのパスワード設定でよくある質問と答え
PDFのパスワード設定でよくある質問と答えをまとめました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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記事内で紹介している手順はあくまで一例です。OSのバージョンやPC環境によって操作画面・手順が異なる場合があり、目的に応じた最適な方法も環境ごとに異なります。参考のうえご利用ください。
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実行環境詳細と検証日
- OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。 - ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
- 最終検証日:2026年5月1日

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