Box （Box Drive File System）のディスク使用量とメモリ消費を節約する方法

ビジネスや個人利用で広く活用されているクラウドストレージサービス、Box 。
その中で提供されている便利なデスクトップ用アプリ、Box Drive も多くのユーザーに利用されています。

しかし、キャッシュやログファイルが原因でディスク使用量が増加し、起動時のメモリ消費が大きくなるという問題に直面するユーザーも少なくありません。

本記事では、Box Drive（Box Drive File System）のディスク使用量とメモリ消費の問題を簡単に解消する方法として、Box Driveからのログアウトと再ログインの手順を詳しく解説します。

また、Box Drive（Box Drive File System）のファイルシステムが特にメモリを消費する理由と、その対策についてもわかりやすく説明します。

Box Driveのキャッシュとログが原因で発生する問題

Box Driveは、クラウド上のファイルをローカル環境と同期し、ユーザーがスムーズにアクセスできるように設計されています。しかし、キャッシュファイルやログファイルが蓄積されることで、以下のような問題が発生します。

• ディスク容量の圧迫：キャッシュやログファイルが増えると、ローカルディスクの空き容量が減少します。
• メモリ使用量の増加：Box Driveの起動時に必要なメモリ量が増え、システム全体のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

これらの問題は、Box Driveから一度ログアウトし、再度ログインすることで解消されます。

次に、その具体的な手順をご紹介します。

Box Driveからログアウト＆再ログインで問題を解消する

Box Driveからログアウトすると、キャッシュファイルやログファイルが自動的に削除されます。
キャッシュが削除されることで、Box Driveの起動時や動作中に必要とされるメモリ量が減少し、システム全体のパフォーマンスが向上します。

公式サイト：Box Driveがマシンに項目を保存する際に使用するディレクトリに関する情報、およびBox Driveのキャッシュに関する重要な詳細 

私の環境では、一度ログアウトして再ログインするだけで、メモリの使用量が激減しました。
再起動後もメモリの使用量が元の酷い状態に戻ることなく、快適な状態が維持できています。

Box Driveからのログアウト方法がわからないという方も多いかもしれません。
そこで、ここでは実際の画面を使って、Box Driveからのログアウトと再ログインの方法をわかりやすく解説します。

STEP

タスクバーの下矢印をクリックし、隠れたインジケータを表示してBox Driveを右クリック

タスクバー右端の[下向き矢印]をクリックしてください。

「下向き矢印」をクリックすると隠れているインジケータ（アイコン）が表示されます。

表示された中から[Box Drive]アイコンを右クリックしてください。

STEP

[ログアウト]をクリック

[Box Drive]アイコンを右クリックすると、右クリックメニューが表示されます。

表示されたメニューから[ログアウト]をクリックしてください。

STEP

[ログアウト(Alt+L)]をクリック

[ログアウト]をクリックすると「本当にBox Driveからログアウトしてもよろしいですか？」と確認のメッセージが表示されます。

ログアウトする前に、ファイルの同期がすべて完了しているか確認しましょう。
未同期のファイルがあると、変更内容がクラウドに保存されない可能性があります。
また、Box Drive上で開いているファイルや未保存の作業がある場合、それらが失われないように必ず保存してください。

[ログアウト(Alt+L)]をクリックしてください。

STEP

Box Driveからログアウトされていることを確認する

[ログアウト(Alt+L)]をクリックするとBox Driveからログアウトされます。

STEP

[ログイン]をクリック

Box Driveからのログアウトが完了すると、Boxのログイン画面が自動的に表示されます。

この時点で、Boxのキャッシュやログファイルは全て削除されています。

[ログイン]をクリックしてください。

STEP

ログイン[メールアドレス]を入力して[次へ]をクリック

[メールアドレス]を入力して[次へ]をクリックしてください。

STEP

ログイン[パスワード]を入力して[ログイン]をクリック

次に、ログイン[パスワード]を入力して[ログイン]をクリックしてください。

STEP

Box Driveにログインできたことを確認する

[ログイン]をクリックすると「BoxDriveを起動しています...」と書かれたページに移動し、Box Driveへのログインが成功します。

Box Driveへのログインに成功すると、パソコン内のBox Driveアプリも自動的に起動します。

キャッシュが削除後の起動になるため、少し時間がかかる場合があります。

Box Driveのキャッシュやログファイルはどこに保存されているのか

Box Driveを利用している際に、キャッシュやログファイルがディスク容量を消費し、システムのパフォーマンスに影響を与えることがあります。
これらのファイルの保存場所を理解することで、手動でのクリアや管理が容易になります。

個人的にはキャッシュやログの保存先を覚えておくよりも、Box Driveからログアウト/再ログインする事を覚えておくほうが楽だと思うので、手動での削除はオススメしません。

以下に、キャッシュおよびログファイルの保存場所について詳しく解説します。

Box Driveのキャッシュファイルは、以下のディレクトリに保存されています。

C:\Users\ログインユーザー名\AppData\Local\Box\Box\cache

Windows＋Rでファイル名を指定して実行ウインドウを開き、%USERPROFILE%\AppData\Local\Box\Box\cacheと入力してEnterを押すことでも簡単に開くことができます。
「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンドについては、こちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11 」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

ログファイルは、以下のディレクトリに保存されています。

C:\Users\ログインユーザー名\AppData\Local\Box\Box\logs

Windows＋Rでファイル名を指定して実行ウインドウを開き、%USERPROFILE%\AppData\Local\Box\Box\logsと入力してEnterを押すことでも簡単に開くことができます。
「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンドについては、こちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11 」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

Box （Box Drive File System）のディスク使用量とメモリ消費を節約する方法に関するよくある質問と答え

Box （Box Drive File System）のディスク使用量とメモリ消費を節約する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Box Driveのディスク使用量が増えた原因は何ですか？

Box Driveのディスク使用量が増加する主な原因は、キャッシュファイルやログファイルの蓄積です。
これらのファイルはBox Driveがクラウド上のデータを効率的に同期・アクセスするために必要ですが、長期間使用するとディスク容量を圧迫することがあります。
また、大量のファイル同期や頻繁な更新もディスク使用量の増加に繋がります。

Box Driveからログアウトするとキャッシュやログが削除される理由は？

Box Driveからログアウトすると、キャッシュファイルやログファイルが自動的に削除されます。
これは、不要な一時ファイルをクリーンアップし、ディスク容量を節約するためです。
また、ログアウトによってBox Driveのメモリ使用量もリセットされ、システム全体のパフォーマンスが向上します。

Box Driveのキャッシュを手動で削除する方法は？

Box Driveを終了させた後に、C:\Users\ログインユーザー名\AppData\Local\Box\Box\cacheを開き、中のファイルを削除してください。

Box Driveのログファイルを手動で削除する方法は？

Box Driveを終了させた後に、C:\Users\ログインユーザー名\AppData\Local\Box\Box\logsを開き、中のファイルを削除してください。

Box Driveのキャッシュの上限値は？

ローカルディスクの空き容量の50%か、25GBのいずれか小さい方に設定されています。

Box Driveのキャッシュ機能を全部無効にすることはできますか？

Box Driveのキャッシュ機能を無効にすることはできません。

その他boxに関する記事

その他boxに関する記事はこちらです。是非ご覧ください。