Windowsには、どのアプリケーション(ソフト)に対して優先的にCPUやメモリーなどのリソースを割り当てるかを調整する機能があります。
処理速度を早めたいアプリケーションに対して優先的にリソースを割り当てることで、パソコンの利用環境がこれまで以上に快適になる可能性があります。
「Microsoft Edgeが遅いから、優先的にパソコンのリソースを割り当てる」ことでMicrosoft Edgeの処理速度が改善します。
この記事では、アプリケーションやソフトの優先度を変更する方法を画像付きで詳しく解説していきます。
リソース割当の優先度を手動で変更すると予期せぬ不具合が起きる可能性があります。
その場合は速やかにもとに戻すことをオススメします。
どのアプリケーションに優先的にCPUやメモリーなどのリソースを割り当てるかを調整する方法
リソース割当の優先度を手動で変更するにはタスクマネージャーから設定します。
タスクマネージャーからの変更は「その時に起動している場合のみ有効」です。そのアプリケーションを閉じてしまったりパソコンを再起動すると設定した優先度はリセットされます。

タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして(またはキーボードのWindowsキーを押して)ください。
Windowsロゴをクリックすると上に向かってメニューが展開されます。
一番上にある検索バーをクリックしてください。

検索バーに[タスクマネージャー]と入力してください。
入力すると、「最も一致する検索結果」に「タスクマネージャーでシステムリソースの使用状況を表示」と書かれた項目が表示されるので、そこにある[タスクマネージャー]をクリックしてください。

[タスクマネージャー]をクリックすると、「タスクマネージャー」と書かれたウィンドウが表示されます。
その中にある[詳細]タブをクリックしてください。

[詳細]タブをクリックすると、開いているプロセスの一覧が表示されます。
ここでは、わかりやすくエクセルの優先度の設定を変更していきます。
プロセスの一覧の中からEXCEL.EXE(エクセル)を見つけ、右クリックしてください。
EXCEL.EXEを右クリックすると、右に向かってメニューが展開されます。
展開されたメニューの中の[優先度の設定(P)]をクリックしてください。
[優先度の設定(P)]をクリックすると、更に右に向かってメニューが展開され、優先度を以下の中から選択できます。
- リアルタイム(最も優先度が高い)
- 高(優先度が高い)
- 通常以上(通常よりは優先度が高め)
- 通常
- 通常以下(通常よりは優先度が低め)
- 低(優先度が低い)
これまでの経験では「通常以上」と「通常以下」に関してはあまり意味を感じませんでした。
この中から優先度を選択してください。
これでEXCEL.EXE(エクセル)の優先度が変更になります。
タスクマネージャーからの変更は「その時に起動している場合のみ有効」です。そのアプリケーションを閉じてしまったりパソコンを再起動するとリセットされてしまいます。
ショートカットを使ってリソースを割り当てを設定する方法
アプリケーションによっては、1つしか起動していないのに複数のプロセスが起動して、どのプロセスの優先度を高めれば良いか判断に迷う場合があります。

このような場合は、優先度を調整するためのショートカットを作成することで必要なリソースをアプリケーションに割り当てることができます。
また、作成したショートカットから起動することで、常に優先度が変更された状態でアプリケーションを起動することができるのも大きなメリットです。
リソース割当の優先度を手動で変更すると予期せぬ不具合が起きる可能性があります。
その場合は速やかにもとに戻すことをオススメします。
ここでは、わかりやすくMicrosoft Edgeの優先度を高にしたショートカットを作成していきたいと思います。

まずはMicrosoft Edgeのショートカットを複製してください。
次に、そのショートカットを右クリックし、[プロパティ]をクリックしてください。
ショートカットを複製しておくことで万が一の場合に備えられます。

[プロパティ]をクリックすると、プロパティウィンドウが開きます。
プロパティウィンドウの中の[リンク先(T)]を修正していきます。
元々のリンク先
"C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe"
修正後のリンク先
C:\Windows\System32\cmd.exe /c start /HIGH "" "C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe"
元々のリンク先の先頭にC:\Windows\System32\cmd.exe /c start /HIGH ""を追加します。
Google Chromeへ優先的にリソースを割り当てたい場合はGoogle Chromeのショートカットに記載されているリンク先を C:\Windows\System32\cmd.exe /c start /HIGH "" "C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" に修正します。
ざっくり解説
C:\Windows\System32\cmd.exe /c start でコマンドプロンプト上でプログラムを開始。
/HIGH "" で優先度を設定。low(低)、belownormal(通常以下)、normal(通常)、abovenormal(通常以上)、high(高い)、realtime(最高)から選んで指定。
"C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe" で起動するプログラムを指定。
ショートカットの中に入れてはいるものの、内容としてはコマンドプロンプトから起動する仕組みです。

リンク先を修正したら右下にある[OK]をクリックしてください。
「適用はクリックしなくていいの?」と思ったかたはこちらの「OKボタンと適用ボタンの違いについて」を是非ご覧ください。
[OK]をクリックすると「プロパティ」ウィンドウが閉じます。
次回以降このショートカットを使ってMicrosoft Edgeを起動すると、パソコンのリソースを優先的に割り当てられた状態になるため、Microsoft Edgeが快適に動作します。
リソース割当の優先度を手動で変更すると予期せぬ不具合が起きる可能性があります。
その場合は速やかにもとに戻すことをオススメします。
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