Windows11でユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法

Windows11でユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法

こんな人にオススメの記事です

  • 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」の画面をスクリーンショットしたい人
  • ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法を知りたい人
  • セキュリティデスクトップを無効にする手順を知りたい人

ユーザー アカウント制御(User Account Control 略してUAC)とは、パソコンに重要な変更が生じる可能性がある動作に対して、Windowsから「本当に良いんですね?」という確認を求められる仕組みです。

主にAdministrator(パソコンの管理者)権限が必要な動作で表示され、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という内容のダイアログがポップアップします。

ユーザーアカウント制御画面
ユーザーアカウント制御画面

このダイアログは初期設定ではスクリーンショットを撮ることができません。(画面が暗転していて、スクリーンショットのキーを押しても反応しません。)

手順書等を作成する際には、ユーザーアカウント制御画面もスクリーンショットできるととても便利だと思います。

ここでは、Windows11でユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法を実際の画面も交えて詳しく解説していきます。

目次

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法

通常、ユーザーアカウント制御(UAC)画面はセキュリティデスクトップ(画面が暗転した状態)で表示されるため、スクリーンショットが撮れません。

そのため、以下で紹介する手順でセキュリティデスクトップ(暗転)の無効化を行う必要があります。

この操作にはパソコンの管理者権限が必要になります。

ユーザーアカウント制御設定画面からセキュリティデスクトップ(暗転)を無効にする

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットするには、以下の手順で画面が暗転することを防ぎます。

  1. コントロールパネルを開く
  2. [システムとセキュリティ]→[ユーザーアカウント制御設定の変更]をクリック
  3. 左側に表示されるスライドバーを1段下げて右下の[OK]をクリック

ここからは実際の画面で詳しく解説していきます。

STEP
コントロールパネルを開く

キーボードのWindowsキー+Rを押してください。

Windowsキー+Rを押すと、画面左下に「ファイル名を指定して実行」と書かれた小さなウィンドウが立ち上がります。

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step1 コントロールパネルを開く
ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step1 コントロールパネルを開く

「ファイル名を指定して実行」と書かれた小さなウィンドウの中に[control]と入力して、右下の[OK]をクリックしてください。

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step1 コントロールパネルを開く
ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step1 コントロールパネルを開く

[OK]をクリックすると以下のようなコントロールパネルが開きます。

画面の表示が以下の画像と異なる場合は、右上の表示方法を[カテゴリ]に変更してください。

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step1 コントロールパネルを開く
ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step1 コントロールパネルを開く

コントロールパネルはWindows11でも設定変更する時に重宝し、デスクトップにショートカットを作っておくことで簡単にアクセス出来るようになります。
こちらの「Windows11のデスクトップ等にコントロールパネルのショートカットを作成する方法」ではコントロールパネルのショートカットをデスクトップに作成する方法を詳しく解説しているので是非ご覧ください。

STEP
[システムとセキュリティ]をクリック

コントロールパネルの左上にある[システムとセキュリティ]をクリックしてください。

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step2 [システムとセキュリティ]をクリック
ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step2 [システムとセキュリティ]をクリック
STEP
[ユーザーアカウント制御設定の変更]をクリック

[システムとセキュリティ]をクリックすると「システムセキュリティ」と書かれた画面に移動します。

その中の右上にある[ユーザーアカウント制御設定の変更]をクリックしてください。

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step3 [ユーザーアカウント制御設定の変更]をクリック
ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step3 [ユーザーアカウント制御設定の変更]をクリック
STEP
コンピューターに対する変更の通知方法を変更する

[ユーザーアカウント制御設定の変更]をクリックすると「ユーザーアカウント制御の設定」と書かれたウィンドウが表示されます。

「ユーザーアカウント制御の設定」画面は、Windows+Rを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを立ち上げ、その中に[UserAccountControlSettings.exe]と入力してEnterを押すことでも開くことができます。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

その画面の左側にあるバーを1段下にさげてください。(下から2番目に合わせる)

「ユーザーアカウント制御の設定」では、パソコンに重要な変更が生じる可能性がある動作に対し、セキュリティメッセージを最高レベルの「常に通知する」から最低「通知しない」まで4段階あります。

1段下げることでデスクトップを暗転しない設定に変わり、スクリーンショットも可能になろます。

この状態で右下にある[OK]をクリックしてください。

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step4 コンピューターに対する変更の通知方法を変更する
ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step4 コンピューターに対する変更の通知方法を変更する
STEP
[はい]をクリックして変更を反映する

スライドバーを1段下げて右下にある[OK]をクリックすると、「ユーザー アカウント制御」の画面が表示されるので、[はい]をクリックしてください。

これで今後ユーザーアカウント制御画面が表示されても、画面が暗転せずスクリーンショットを撮ることができます。

スクリーンショットした画像を自動的でフォルダに保存したい場合はこちらの「スクリーンショットを自動で保存する方法と保存先の変更方法」を是非ご覧ください。

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step5 [はい]をクリックして変更を反映する
ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法 Step5 [はい]をクリックして変更を反映する

PowerShellコマンドでセキュリティデスクトップ(暗転)を無効にする

複数のパソコンに対してユーザーアカウント制御(UAC)のセキュリティデスクトップ(暗転)を無効にする場合、PowerShellコマンドやスクリプトを使用して効率的に設定を適用できます。

これにより、手動でレジストリを変更する手間を省き、複数のPCに簡単に設定を反映できます。

  1. Windowsキー(スターボタン)を押して、検索バーに「PowerShell」と入力してください。
  2. Windows PowerShellを右クリックして「管理者として実行」をクリックしてください。
  3. PowerShellを起動したら以下のコマンドを実行してください。
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System" -Name "PromptOnSecureDesktop" -Value 0

コマンドの解説

Set-ItemProperty
PowerShellでレジストリキーやファイルのプロパティを変更するコマンド。このコマンドではレジストリの特定のプロパティ(値)を変更します。

-Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System"
-Path オプションでレジストリキーの場所を指定します。HKLMは「HKEY_LOCAL_MACHINE」の略で、システム全体に関する設定が保存されています。

-Name "PromptOnSecureDesktop"
-Name オプションで変更したいレジストリ値を指定します。PromptOnSecureDesktop は、UAC通知時のデスクトップの暗転を制御する値です。

-Value 0
-Value オプションで変更する値を指定します。0に設定すると、セキュリティデスクトップが無効になり、ユーザーアカウント制御画面が表示された時にデスクトップが暗転しなくなります。

グループポリシーを使用してセキュリティデスクトップ(暗転)を無効にする

ドメイン環境で管理している場合は、以下の手順でグループポリシーを使用して一括で設定を変更することもできます。これは特に企業ネットワーク内で多くのPCに対して変更を適用する際に便利です。

  1. gpedit.msc を「ファイル名を指定して実行」または「スタート」メニューから入力し、Enterキーを押してグループポリシーエディタを開く
  2. コンピュータの構成 > ポリシー > Windows の設定 > セキュリティの設定 > ローカル ポリシー > セキュリティ オプション に移動する
  3. 「ユーザー アカウント制御: 管理者承認モードの昇格のプロンプトでセキュリティ デスクトップを使用する」という設定を探し「無効」にします。

これにより、ユーザーアカウント制御(UAC)の通知時にデスクトップが暗転しなくなります。

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法に関するよくある質問と答え

ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

ユーザーアカウント制御画面はどのような時に表示されますか?

パソコンに対して重要な変更や、全ユーザーに影響がある変更を行う時に表示されます。
例)アプリのインストール、Windows全体の設定変更

ユーザーアカウント制御画面のスライドバーを一番下にしたらどうなりますか?

ユーザーアカウント制御画面が非表示になり、今後も表示されなくなります。

「ユーザーアカウント制御の設定」のショートカットはありませんか

キーボードのWindowsRで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、その中にuseraccountcontrolsettingsと入力して[OK]をクリックすると簡単に開けます。

ユーザーアカウント制御画面を非表示にすることはできますか?

こちらのスライドバーを一番下に下げて[OK]をクリックすると、それ以降ユーザーアカウント制御画面は表示されなくなります。

セキュリティデスクトップとは何ですか?

セキュリティデスクトップとは、ユーザーアカウント制御(UAC)画面が表示される際に、デスクトップが暗転し、他のアクティビティが一時的に停止するWindowsのセキュリティ機能です。この機能により、悪意のあるプログラムが操作を妨害したりするのを防ぎます。

セキュリティデスクトップを無効にすると何が起こりますか?

セキュリティデスクトップを無効にすると、ユーザーアカウント制御(UAC)が表示された時にデスクトップが暗転せず、通常のデスクトップ上にユーザーアカウント制御(UAC)の確認画面が表示されます。

セキュリティデスクトップを無効にするとセキュリティに影響がありますか?

はい、セキュリティデスクトップを無効にすると、悪意のあるソフトウェアがユーザーアカウント制御(UAC)画面に介入するリスクが高まります。このため、可能な限り有効にしておくことが推奨されます。

PowerShellでセキュリティデスクトップを無効にするには?

Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System" -Name "PromptOnSecureDesktop" -Value 0を実行することで無効にすることができます。

PowerShellでセキュリティデスクトップを再び有効にするには?

Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System" -Name "PromptOnSecureDesktop" -Value 1を実行することで再び有効にすることができます。

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