こんな人にオススメの記事です
- Windows11 HomeでAdministratorアカウントを有効化したい人
- バッチファイルを使ってAdministratorアカウントを有効化したい人
Windows11 Homeでは、通常表示されていないAdministratorアカウントを有効化することで、高度な操作や設定を行えるようになります。
しかし、Professionalエディションとは異なり、Homeエディションでは「コンピュータの管理」画面からAdministratorを有効化する機能がありません。
このため、コマンドプロンプトやバッチファイルを使用する必要があります。
この記事では、初心者でも簡単に進められるように、コマンドプロンプトを使った具体的な手順と、効率的に操作を行うためのバッチファイル作成方法をわかりやすく解説します。
また、操作中に発生する可能性のあるエラーやよくある質問についても詳しく回答しています。ぜひ参考にしてください。
Windows11 HomeでAdministratorを有効化する方法
Windows11 HomeでAdministratorを有効化するには以下の手順で行います。
- コマンドプロンプトを管理者として開く
net user Administrator /active:yes
を実行してAdministratorアカウントを有効化するnet user Administrator MySecurePassword123
でAdministratorアカウントのパスワードを設定する
ここからは、Windows11 HomeでAdministratorを早速で有効にする方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。
キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。
キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。
展開されたメニューの一番上にある[検索バー]をクリックしてください。

[検索バー]にcmdと入力してください。
入力すると右側に「コマンド プロンプト」と表示されます。その中にある[管理者とし実行]をクリックしてください。
![Windows11 HomeでAdministratorを有効化する方法 Step2 検索バーに[cmd]と入力して[管理者として実行]をクリック](https://jo-sys.net/wp-content/uploads/2023/03/スライド16-1024x576.jpg)
[管理者とし実行]をクリックすると、ユーザーアカウント制御画面がポップアップしてきます。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と問われるので[はい]をクリックしてください。
![Windows11 HomeでAdministratorを有効化する方法 Step3 ユーザーアカウント制御画面で[はい]をクリック](https://jo-sys.net/wp-content/uploads/2023/03/スライド17-1024x576.png)
[はい]をクリックするとコマンドプロンプトが起動します。
以下の画像の赤枠で囲った部分に「管理者」と表示されていれば、管理者として実行することに成功しています。

コマンドプロンプトが管理者で開けたら次はAdministratorを有効にするコマンドを実行します。
以下のコマンドを入力してEnterを押してください。
net user administrator /active:yes
Enterを押して「コマンドは正常に終了しました。」と表示されれば成功です。
これでAdministratorアカウントが有効になりました。

Administratorアカウントにパスワードを設定する
Administratorアカウントを有効化した後は、必ずパスワードを設定しましょう。
Administratorアカウントにパスワードを設定するには、コマンドプロンプトを管理者で立ち上げた状態で以下のコマンドを入力して、Enterを押してください。
net user administrator PASSWORD
Enterを押すと、「ユーザーのパスワードを入力してください」と表示されるので、設定したいパスワードを入力してEnterを押してください。

パスワードを入力してEnterを押すと「確認のためにパスワードを再入力してください:」と表示されます。
再度設定したいパスワードを入力してEnterを押してください。
「コマンドは正常に終了しました。」と表示されれば成功です。
これでAdministratorアカウントにパスワードが設定されました。

コマンドプロンプトでAdministratorのパスワードを変更する方法
ここでは、例としてAdministratorのパスワードをjo-sysに変更する方法を記載します。
- コマンドプロンプトを管理者として実行
- 以下のコマンドを入力し、Enterを押す
net user Administrator jo-sys
コマンドプロンプトでAdministratorを無効化する方法
Administratorアカウントを有効化している必要が無い場合は、速やかに無効にしておきましょう。
Administratorを無効化するには、コマンドプロンプトを管理者として実行し、以下のコマンドを入力してEnterを押してください。
net user administrator /active:no
「コマンドは正常に終了しました。」と表示されれば成功です。

バッチファイルでAdministratorを有効化する方法
Windows11 HomeでAdministratorアカウントを有効化する際、コマンドを毎回手動で入力するのは手間がかかります。そんなときに役立つのがバッチファイルです。
バッチファイルを使えば、繰り返しの作業を効率化でき、クリック一つで操作を自動化できます。
特に、複数のPCで同じ設定を行う場合や、初心者が安心して操作したい場合に便利です。
また、パスワードの設定など複数の操作を一度に行うことも可能で、ミスを防ぎつつ作業効率を大幅に向上させます。
ここからは、バッチファイルを活用してAdministratorアカウントを有効化する具体的な方法をわかりやすく解説します。
Windowsキーを押して「メモ帳」と入力し、メモ帳アプリを開きます。
以下のコードをそのままコピーしてメモ帳に貼り付けてください。
@echo off
echo Administratorアカウントを有効化しています...
net user Administrator /active:yes
echo パスワードを設定しています...
net user Administrator MySecurePassword123
echo 完了しました。Enterキーを押して終了します。
pause
MySecurePassword123
の部分を希望するパスワードに変更してください。
- メモ帳の「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選択します。
- ファイル名を「EnableAdminWithPassword.bat」に設定し、「ファイルの種類」を「すべてのファイル」に変更します。
- 保存場所はデスクトップや、すぐに見つけられるフォルダを選んでください。
- 保存したバッチファイル(EnableAdminWithPassword.bat)を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトのウィンドウが開き、スクリプトが自動的に実行されます。
- 「完了しました」と表示されたら、Administratorアカウントが有効化され、指定したパスワードが設定されています。
Administratorアカウントが有効化されているか確認するには、以下のコマンドを実行します。
コマンド実行後に「Yes」または「有効」と表示されれば成功です。
net user Administrator
よくあるエラーと対処法
エラー1. "システムエラー5" が表示される
- 原因: コマンドプロンプトを「管理者として実行」していない場合に発生します。
- 対処法: コマンドプロンプトを再度開き、「管理者として実行」を選択してください。
エラー2. "ユーザー名が見つかりません" が表示される
- 原因: コマンドにタイプミスがある可能性があります。
- 対処法: コマンドを正確に入力しているか確認してください。
Administrator
が正しく半角で入力されているかも確認しましょう。
エラー3. パスワード設定が反映されない
- 原因: 設定したパスワードがシステムのポリシーに違反している可能性があります。
- 対処法: 英数字と記号を組み合わせた強力なパスワードを使用してください。
エラー4. バッチファイルが実行されない
- 原因: ファイル拡張子が「.bat」ではなく「.txt」になっている可能性があります。
- 対処法: 保存時に「すべてのファイル」を選択し、拡張子が「.bat」になっているか確認してください。
よくある質問と答え
Administratorを有効化する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。
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その他Windows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。
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