【Windows11】自分が管理者権限か確認する方法|難しいコマンド不要

この記事では、Windows11 PCで現在サインインしている自分のアカウントが、「管理者」権限を持っているかどうかを確認する最も簡単な方法を、初心者にも分かりやすく解説します。

「新しいソフトをインストールしようとしたら、『管理者として実行してください』と表示された」
「PCの設定を変更したいのに、アクセスが拒否されてしまう…」

そんな時、まず確認すべきなのが自分のアカウントの種類(権限)です。
情報システム担当の私も、社員からPCのサポート依頼を受ける際には、まず最初にその人が管理者権限でログインしているかを確認します。

この記事を読めば、コマンドプロンプトなどの難しい操作は一切不要で、誰でも数クリックで、自分のアカウントが「管理者」なのか、それとも権限の限定された「標準ユーザー」なのかをすぐに判別できるようになります。

目次

「管理者」と「標準ユーザー」の違い

Windowsには、セキュリティを確保し、意図しないシステムの変更を防ぐために、2種類の主要なアカウントタイプがあります。
それが「管理者」と「標準ユーザー」です。それぞれの権限の違いを理解することが、PCを安全に使うための第一歩です。

「管理者」はその名の通り、PCのどんな設定も自由に変更でき、あらゆるソフトをインストールし、不要になれば跡形もなく完全にアンインストールすることまで可能です。まさに、「なんでもできる」存在なのです。

しかし、その反面ウイルス感染などの際にはシステム全体を危険に晒す弱点にもなり得ます。
そのため、普段の作業は「標準ユーザー」で行い、設定変更やソフトのインストールといった、管理者しかできない特別な作業の時だけ登場するのが、最も賢く安全なPCの使い方とされています。

Administratorを有効にしておくと、別途管理者アカウントを作成する必要がないので便利です。

権限の種類管理者(Administrator)標準ユーザー(Standard User)
アプリのインストール/
アンインストール
可能不可(要管理者パスワード)
Windowsのシステム設定変更すべて可能ほとんど不可
他のアカウントの管理可能(作成/削除/パスワード変更等)不可(自分の設定のみ変更可)
セキュリティリスク高い(ウイルス感染時の被害大)低い(被害が限定的)
推奨される使い方PCの管理・メンテナンス時日常的な作業(普段使いに推奨)
「管理者」と「標準ユーザー」の違い

自分が管理者権限か確認する方法|設定アプリから1クリックで確認

管理者と標準ユーザーの違いを理解したところで、いよいよご自身のアカウントがどちらの権限を持っているのかを確認します。

まずは、コマンドなどを一切使わない、最も簡単で誰にでも推奨できる「設定」アプリからの確認方法を見ていきましょう。Windowsの設定アプリから、実質1クリックで確認することができます。

STEP
キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック

キーボードのWindowsキーを押すか、タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックしてください。

キーボードのWindowsキーを押すとスタートメニューが表示されます。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック
自分が管理者権限か確認する方法 Step1
STEP
左側にある「アカウント」をクリック

「設定」をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでも、Windowsの設定アプリを開くことができます。
また、Windowsの設定アプリを開くショートカットをデスクトップに作成すると便利です。

左側にある「アカウント」をクリックしてください。

左側にある「アカウント」をクリック
自分が管理者権限か確認する方法 Step2
STEP
アカウントの種類を確認する

「アカウント」をクリックすると、「アカウント」と大きく書かれた画面が表示されます。

アカウント名の下に「管理者」と表示されていれば、今ログインしているアカウントは管理者権限ということがわかります。

アカウントの種類を確認する
自分が管理者権限か確認する方法 Step3

コマンドを使って自分が管理者権限か確認する方法(上級者向け)

ここでは、Windowsに標準で搭載されている「コマンドプロンプト」と、より高機能な「PowerShell」のそれぞれを使って、自分が管理者グループに所属しているかを確認するコマンドをご紹介します。

どちらも一行のコマンドを入力するだけなので、覚えておくと便利です。

コマンドプロンプトとPowerShell どっちを覚えるべき?

覚えるなら、断然「PowerShell」一択です。
MicrosoftはPowerShellを推奨しており、「PowerShell 7.x」はオープンソースとして継続的にアップデートされています。
一方、コマンドプロンプトはWindowsの後方互換のために残っているだけで、新機能追加はほぼありません。

コマンドプロンプトを使って自分が管理者権限か確認する方法|whoami /groups

昔ながらの黒い画面「コマンドプロンプト」を使って確認する方法です。コマンド操作に慣れている方なら、こちらの方が手早く感じられるでしょう。

  1. コマンドプロンプトを開く
  2. whoami /groupsと入力し、Enterキーを押す
  3. グループ情報の一覧に「BUILTIN\Administrators」が含まれているか確認する
コマンドプロンプトを使って自分が管理者権限か確認する方法|whoami /groups
コマンドプロンプトを使って自分が管理者権限か確認する方法|whoami /groups

PowerShellを使って自分が管理者権限か確認する方法|net localgroup administrators

より高機能なコマンドラインツールである「PowerShell」からも、同様に管理者権限の有無を確認できます。
黒い画面に抵抗のない方は、こちらを覚えておくと良いでしょう。

  1. PowerShellを開く
  2. net localgroup administratorsと入力し、Enterキーを押す
  3. グループ情報の一覧に自分のユーザー名が含まれているか確認する

※PowerShellでもコマンドプロンプト同様にwhoami /groupsも使用できます。

PowerShellを使って自分が管理者権限か確認する方法|net localgroup administrators
PowerShellを使って自分が管理者権限か確認する方法|net localgroup administrators

新機能と改善のために最新の PowerShell をインストールしてください!https://aka.ms/PSWindowsと表示されている場合はPowerShellをアップデートできます。
最新のPowerShellをインストールする方法はこちらをご覧ください。

自分が管理者権限か確認する方法に関するよくある質問と答え

自分が管理者権限か確認する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Windows11で、自分が管理者かどうか一番簡単に確認する方法は?

キーボードのWindowsIを押し、「設定」アプリの「アカウント」を開きます。
自分のアカウント名の下に「管理者」と表示されていれば、管理者権限を持っています。

「管理者」と「標準ユーザー」の大きな違いは何ですか?

「管理者」はPCの全ての設定変更やソフトのインストール/アンイストールができますが、「標準ユーザー」は日常的な操作しかできません。
セキュリティ上、普段使いは「標準ユーザー」が推奨されます。

ソフトのインストール時に「管理者権限が必要です」と言われました。どうすればいいですか?

あなたのアカウントが「標準ユーザー」の場合、管理者のアカウントを持つ人にインストールを依頼するか、パスワードを入力してもらう必要があります。
もし自分しか使っていないPCなら、この記事の方法で自分が管理者か確認してください。

UAC(ユーザーアカウント制御)のポップアップが表示されるのは、管理者だからですか?

はい、管理者アカウントでサインインしている時に、システムに変更を加える操作(ソフトのインストールなど)を行うと、その操作を本当に許可するかを確認するためにUACが表示されます。
UAC(ユーザーアカウント制御)のポップアップを非表示する方法はこちらをご覧ください。

Administratorというアカウントを有効にするメリットは何ですか?

Administratorは最高の権限を持つ組み込みアカウントです。
これを有効にすると、普段使いのアカウントを「標準ユーザー」にしておき、管理作業が必要な時だけAdministratorにサインインするという、セキュリティ上理想的な運用がしやすくなります。
Administratorアカウントを有効にする方法はこちらをご覧ください。

自分が管理者ではない場合、PCの初期化はできますか?

いいえ、できません。
PCの初期化(リセット)は、システム全体に影響を及ぼす重大な操作のため、管理者権限を持つアカウントでのみ実行可能です。

家族で1台のPCを使っています。アカウントはどう分けるべきですか?

PCの管理を行う大人一人が「管理者」となり、他の家族(特に子供)は「標準ユーザー」のアカウントを作成して使うのが、最も安全でトラブルが少ない運用方法です。
Microsoft公式サイトでもそのような運用が推奨されていまし。

ドメインに参加しているPCでも、同じ方法で管理者か確認できますか?

はい、確認できます。
ただし、会社のPCでは「PCの管理者(ローカル管理者)」と「会社のネットワーク全体の管理者(ドメイン管理者)」の2種類が存在することがあり、権限が複雑になっている場合があります。

「設定」→「アカウント」の画面に「管理者」とも「標準ユーザー」とも書かれていません。

Microsoftアカウントでサインインしている場合、アカウント名とメールアドレスのみが表示されることがあります。
その下に「管理者」の表示がなければ、そのアカウントは「標準ユーザー」です。

管理者権限をむやみに使うことの危険性は?

最大の危険は、ウイルスやマルウェアに感染した際の被害が甚大になることです。
管理者権限を悪用されると、PC全体が乗っ取られたり、他のユーザーのファイルが盗まれたりする可能性があります。

PCが1台しかなく、アカウントも1つしかありません。この場合、私は管理者ですか?

はい、その可能性が非常に高いです。
Windowsの初期セットアップ時に作成した最初のアカウントは、通常、自動的に管理者アカウントとして設定されます。

「管理者として実行」と、管理者アカウントでサインインするのは同じことですか?

似ていますが、異なります。
管理者アカウントでサインインしていても、通常はアプリを標準ユーザーの権限で実行します。
「管理者として実行」は、そのアプリに一時的に昇格した管理者権限を与えて実行する操作です。

標準ユーザーでもWindows Updateは実行できますか?

はい、Windows Updateの実行は、セキュリティを維持するための基本的な操作として、標準ユーザーでも許可されています。

Windows7を使っています。自分が管理者権限か確認する方法は同じですか?

いいえ、古いWindowsの場合は手順が異なります。具体的な手順はMicrosoft公式サイトをご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
このサイトは情シスマンが半径3m以内のITに関する情報を掲載してるサイトです。
Windows系を主として、ソフトや周辺機器の操作や設定について画像も用いながらわかりやすく解説しています。

解説している内容に誤りがあった場合や、補足が必要な場合、もっと知りたい場合はこちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
個人の方を限定にサポートさせていただきます。

実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次