ワードやエクセルファイルに「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を設定する方法

ワードやエクセルのファイルに「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を設定するには以下の手順で行います。

  1. [ファイル]→[名前を付けて保存]を選択し、[参照]をクリックして保存先を選択
  2. 右下の[ツール]→[全般オプション]をクリック
  3. [読み取りパスワード]または[書き込みパスワード]またはその両方を設定し[OK]をクリック
  4. [パスワードの確認]が表示されるので設定したパスワードを再入力し[OK]をクリック
  5. ファイルを保存

読み取りパスワードと書き込みパスワードの片方のみの設定も可能です。
また、読み取りパスワードと書き込みパスワードはそれぞれ異なる文字を設定することが可能です。

重要なファイルや機密性の高いファイルには日頃からしっかりパスワードをかけておくことが重要です。

この記事では、ワードやエクセルファイルに「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を設定する方法と、設定したパスワードを解除する方法を詳しく解説していきます。

目次

「読み取りパスワード」と「書き込みパスワード」の違い

「読み取りパスワード」はファイルを開くために必要なパスワードで、「書き込みパスワード」はファイルの内容を編集するために必要なパスワードです。

「読み取りパスワード」が設定されたファイルを開こうとすると、パスワード入力画面が表示され、正しいパスワードを入力するとファイルが開かれます。
正しいパスワードを入力しないとファイルを開くこと(中を見ること)ができません。

「書き込みパスワード」だけが設定されたファイルを開こうとすると、パスワード入力画面が表示され、正しいパスワードを入力するとファイルが開かれます。
正しいパスワードを入力しないとファイルへの書き込みなどの編集が出来ない「読み取り専用」の状態でファイルが開かれます。

「書き込みパスワード」だけを設定したファイルはパスワードがわからなくても「読み取り専用」でファイルを開くことができるため、ファイルの中身を見られたくない場合は必ず「読み取りパスワード」を設定する必要があります。

「読み取りパスワード」と「書き込みパスワード」の両方を設定したファイルを開く場合は、パスワード入力画面が2回表示されます。
それぞれ正しいパスワードを入力するとファイルが編集可能な状態で開かれます。

ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法

ファイルに「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を設定する方法はワードもエクセルも同じ手順です。

この記事ではワードの画面を使って解説していきます。

STEP

パスワードを設定したいファイルを開き、左上の[ファイル]をクリック

パスワードを設定したいファイルを開き、左上の[ファイル]をクリックしてください。

ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step1 パスワードを設定したいファイルを開き、左上の[ファイル]をクリック
ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step1 パスワードを設定したいファイルを開き、左上の[ファイル]をクリック
STEP

[名前をつけて保存]をクリック

[ファイル]をクリックすると、ホーム画面が開きます。

左側のメニューにある[名前を付けて保存]をクリックしてください。

ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step2 [名前をつけて保存]をクリック
ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step2 [名前をつけて保存]をクリック
STEP

[参照]をクリック

[名前を付けて保存]をクリックすると保存先を選択する画面が開きます。

[参照]をクリックしてください。

ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step3 [参照]をクリック
ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step3 [参照]をクリック
STEP

[ツール(L)]→[全般オプション(G)]をクリック

[参照]をクリックすると、ファイルの保存先を選択するウィンドウが立ち上がります。

キーボードのF12を押すことでも「名前をつけて保存」ウィンドウを開くことができます。

その画面右下にある[ツール(L)]をクリックしてください。

[ツール(L)]をクリックすると下に向かってメニューが展開されます。

その中に表示される[全般オプション(G)]をクリックしてください。

ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step4 [ツール(L)]→[全般オプション(G)]をクリック
ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step4 [ツール(L)]→[全般オプション(G)]をクリック
STEP

[読み取りパスワード]もしくは[書き込みパスワード]またはその両方を入力

[全般オプション(G)]をクリックすると、[全般オプション]と書かれたウィンドウが開きます。

その中に[読み取りパスワード]もしくは[書き込みパスワード]またはその両方を入力してください。

[読み取りパスワード]と[書き込みパスワード]はそれぞれ異なるパスワードでも問題ありません。

[読み取りパスワード]はファイルを開くためのパスワードで、[書き込みパスワード]はファイルを編集するためのパスワードです。
両方設定した場合は、ファイルを開く時に2回パスワードを聞かれます。
[読み取りパスワード]は読み取りだけを許可した人に伝え、編集も許可する人には[読み取りパスワード]と[書き込みパスワード]両方伝える等の運用が考えられます。

パスワードの入力が終わりましたら、右下の[OK]をクリックしてください。

ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step5 [読み取りパスワード]もしくは[書き込みパスワード]またはその両方を入力
ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step5 [読み取りパスワード]もしくは[書き込みパスワード]またはその両方を入力
STEP

確認用パスワードを入力して[OK]をクリック

[OK]をクリックすると、パスワードの確認画面が開かれます。

[全般オプション]の画面で入力したパスワードを再度入力して、右下にある[OK]をクリックしてください。

[読み取りパスワード]と[書き込みパスワード]の両方のパスワードを設定した場合は両方聞かれるので、それぞれのパスワードを正しく入力してください。

パスワードを正しく入力したら右下の[OK]をクリックしてください。

ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step6 確認用パスワードを入力して[OK]をクリック
ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step6 確認用パスワードを入力して[OK]をクリック
STEP

[保存(S)]をクリックしてファイルを保存

[OK]をクリックすると「名前を付けて保存」と書かれたウィンドウに戻ります。

ここで[保存(S)]をクリックして、ファイルを保存してください。

これでファイルに対してパスワードが設定されました。

パスワードを設定したら必ず保存する必要があるので注意してください。

ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step7 [保存(S)]をクリックしてファイルを保存
ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する方法 Step7 [保存(S)]をクリックしてファイルを保存

エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法

設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」パスワードを解除するには、以下の手順で既に入力されているパスワードを削除して保存します。

  • [ファイル]→[名前を付けて保存]を選択し、[参照]をクリック
  • 右下の[ツール]→[全般オプション]をクリック
  • 全般オプションの表示後、[読み取りパスワード]または[書き込みパスワード]またはその両方を削除し[OK]をクリック
  • ファイルを上書き保存

パスワードは読み取り・書き込みパスワードの両方が設定されている場合はそれぞれ削除してください。

Excelの書き込みパスワードがわからず、強制的に「書き込みパスワード」を解除したい場合はこちらの「Excelファイルに設定した「書き込みパスワード」を強制的に解除する方法」」をご覧ください。

STEP

パスワードを解除したいファイルを開き、左上の[ファイル]をクリック

「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除したいファイルを開き、左上の[ファイル]をクリックしてください。

エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step1 パスワードを解除したいファイルを開き、左上の[ファイル]をクリック
エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step1 パスワードを解除したいファイルを開き、左上の[ファイル]をクリック
STEP

[名前をつけて保存]をクリック

[ファイル]をクリックすると、ホーム画面が開きます。

左側のメニューにある[名前を付けて保存]をクリックしてください。

エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step2 [名前をつけて保存]をクリック
エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step2 [名前をつけて保存]をクリック
STEP

[参照]をクリック

[名前を付けて保存]をクリックすると保存先を選択する画面が開きます。

[参照]をクリックしてください。

エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step3 [参照]をクリック
エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step3 [参照]をクリック
STEP

[ツール(L)]→[全般オプション(G)]をクリック

[参照]をクリックすると、ファイルの保存先を選択するウィンドウが立ち上がります。

キーボードのF12を押すことでも「名前をつけて保存」ウィンドウを開くことができます。

その画面右下にある[ツール(L)]をクリックしてください。

[ツール(L)]をクリックすると下に向かってメニューが展開されます。

その中に表示される[全般オプション(G)]をクリックしてください。

エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step4 [ツール(L)]→[全般オプション(G)]をクリック
エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step4 [ツール(L)]→[全般オプション(G)]をクリック
STEP

[読み取りパスワード]もしくは[書き込みパスワード]またはその両方を削除

[全般オプション(G)]をクリックすると、[全般オプション]と書かれたウィンドウが開きます。

その中に[読み取りパスワード]もしくは[書き込みパスワード]またはその両方が入力されています。

パスワードの文字列は表示されておらず「****」(アスタリスク)で表示されます。

削除したいパスワード欄に入力されている「****」(アスタリスク)を削除してください。

パスワードの削除が終わりましたら、右下の[OK]をクリックしてください。

エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step5 [読み取りパスワード]もしくは[書き込みパスワード]またはその両方を削除
エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step5 [読み取りパスワード]もしくは[書き込みパスワード]またはその両方を削除
STEP

[保存(S)]をクリックしてファイルを保存

[OK]をクリックすると「名前を付けて保存」と書かれたウィンドウに戻ります。

ここで[保存(S)]をクリックして、ファイルを保存してください。

これでファイルに対してかけられていた「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」がなくなります。

パスワードを解除したら必ず保存する必要があるので注意してください。

エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step6 [保存(S)]をクリックしてファイルを保存
エクセルやワードファイルに設定した「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法 Step6 [保存(S)]をクリックしてファイルを保存

よくある質問

パワーポイントにも「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を設定することはできますか。

同じ操作手順で「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」を設定することができます。

パスワードを忘れてしまいました。どうすれば良いですか。

Excelの書き込みパスワードがわからず、強制的に「書き込みパスワード」を解除したい場合はこちらの「Excelファイルに設定した「書き込みパスワード」を強制的に解除する方法」をご覧ください。
それ以外の場合はパスワードを解析するようなツールを使う必要があります。

「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」に文字数制限はありますか。

Office2003までは15文字までという制限がありましたが、Office2007以降は無制限です。100文字のパスワードも設定することが可能です。

「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」では大文字、小文字は区別されますか。

はい、大文字、小文字は区別されます。

「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」で記号は使えますか。

半角英数字 (a~z、0~9) と記号 (!、 @、#、$、%、^、&、*、(、)、+、=)を使うことができます。

キーボードのF12を押しても「名前をつけて保存」ウィンドウが立ち上がりません。

エクセルやワードをアクティブウインドウにした状態で再度試してみてください。

その他ワードやエクセルに関する記事

その他ワードやエクセルに関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

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