こんな人にオススメの記事です
- 0x80070002エラーが出てWindows Updateが進まない人
- 0x80070002エラーの対処法を知りたい人
この記事では、Windows Update時に稀に出る0x80070002エラーの対処法を、実際の画面も用いながらわかりやすく解説していきます。
0x80070002エラーとは何なのか
0x80070002エラーは主にWindows Updateに何か不具合がある場合に表示されるエラーで、このエラーが表示されると何かしらの対処をしないとWindows Updateを完了することができません。
また、個人的にはこのエラーが表示されたからといって、すぐにパソコンが使えなくなるなどの「重大な不具合には繋がりにくい」と考えていますが、この表示が続く場合は重大な障害に繋がる可能性があります。
0x80070002が表示された場合の対処法
ここからは、Windows Update時に稀に出る0x80070002エラーの対処法をいくつかご紹介していきます。
上から順番に試してみてください。
パソコンの日時が正しい日時になっているか確認する
Windows Updateはパソコン内の時計を参照しています。
そのため、時計が大幅にずれている場合、Windows Updateで0x80070002が表示される場合があります。
パソコンの日時を確認し、正しい日時が表示されていない場合はこちらの「Windows11でパソコン内の時計がずれてしまった場合の対処方法を徹底解説」を参考にパソコンの日時を修正してください。

正しい日時が表示されている場合は次の「Windowsのトラブルシューティング機能を利用する」進んでください。
Windowsのトラブルシューティング機能を利用する
次に行って頂きたいのがWindowsに標準搭載されているトラブルシューティングです。
ここからは、実際の画面も用いながらWindowsに標準搭載されているトラブルシューティングツールの使い方をわかりやすく解説していきます。
Windowsのホーム画面を開く
キーボードのWindowsキーを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。
キーボードのWindowsキーを押すと上に向かってメニューが展開されます。
展開されたメニューの中にある[設定]をクリックしてください。
印刷に変更する方法2-1024x576.png)
Windowsのホーム画面左側にある[システム]をクリック
[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsのホーム画面が開きます。
左側にある[システム]をクリックしてください。

[トラブルシューティング]をクリック
[システム]をクリックすると「システム」と書かれたWindowsの設定画面が開きます。
その画面を少し下にスクロールし、[トラブルシューティング]をクリックしてください。

[その他のトラブルシューティングツール]をクリック
[トラブルシューティング]をクリックすると「システム > トラブルシューティング」と書かれた画面に移動します。
その中にある[その他のトラブルシューティングツール]をクリックしてください。

Windows Updateの右側にある[実行する]をクリック
[その他のトラブルシューティングツール]をクリックすると、トラブルシューティングツールに対応した昨日の一覧が表示されます。
Windows Updateの右側にある[実行する]をクリックしてください。

トラブルシューティングツールの終了を待つ
[実行する]をクリックすると、トラブルシューティングツールが起動し、問題を検出し、自動的に修復まで行います。
画面が切り替わるのをこのまま待ちます。

[閉じる]をクリックしてトラブルシューティングツールを終了する
トラブルシューティングツールの画面上に「トラブルシューティングが完了しました」と表示されたら右下にある[閉じる]をクリックし、トラブルシューティングツールを終了してください。
トラブルシューティングツールを終了した後にWindows Updateを実行し、0x80070002エラーが解消されているか確認してください。
解消されていない場合は次の「Windowsのシステムファイルに異常が無いか確認する」に進んでください。

Windowsのシステムファイルに異常が無いか確認する
次にシステムファイルチェッカーを使って、Windowsのシステムファイルに異常が無いか確認してください。
DISM(システムイメージ修復ツール)やsfc /scannow(システムファイルの修復)を実行することで、Windowsの重要なシステムファイルが修復され、0x80070002エラーが解消する可能性があります。
ここからは、Windowsのシステムファイルに異常が無いか確認する方法を実際の画面も用いながらわかりやすく解説していきます。
コマンドプロンプトを管理者として起動する
システムファイルチェッカーを使うために、まずはコマンドプロンプトを管理者として起動させる必要があります。
以下の記事を参考にコマンドプロンプトを管理者として起動してください。

DISM(システムイメージ修復ツール)を実行
コマンドプロンプトを管理者として起動させたら、次はDISM(システムイメージ修復ツール)を使って修復します。
を実行-1024x576.png)
コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力してエンターキーを押してコマンドを実行してください。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
これは、Windowsのシステムイメージをチェックし、不具合が見つかった場合はWindows Updateを通じて不具合のあるファイルを修復してくれるコマンドです。
を実行2-1024x576.png)
「復元操作は正常に完了しました。」と表示されれば成功です。
sfc /scannowを実行
DISM(システムイメージ修復ツール)を実行したら次はsfcコマンドを使ってWindowsで保護されているシステムファイルの修復を行います。

コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力してエンターキーを押してコマンドを実行してください。
sfc /scannow
このコマンドはWindowsで保護されているシステムファイルに異常がある場合に修復してくれるコマンドです。

「検証100%が完了しました。」と表示され、その下に実行結果が表示されます。
実行結果が表示されれば終了です。コマンドプロンプト右上にある✕印をクリックしてウィンドウを閉じてWindows Updateを再度実行し、0x80070002エラーが解消されているか確認してください。
解消されていない場合は次の「SoftwareDistributionフォルダの中をすべて削除する」に進んでください。
SoftwareDistributionフォルダの中をすべて削除する
最後にWindows Updateに関する情報が保存されているSoftwareDistribution
フォルダの中の情報を削除していきます。
このフォルダはWindows Update時に自動的に再作成されるため削除しても問題ありません。
Windows Updateを完全に停止するには、管理者としてコマンドプロンプトを立ち上げ、コマンドを実行する必要があります。
以下の記事を参考にコマンドプロンプトを管理者として起動してください。

コマンドプロンプトを管理者として起動したら、次は以下のコマンドを実行してください。
net stop wuauserv
以下の画像のように「サービスは正常に停止されました。」と表示されれば成功です。

次に、以下のコマンドを実行してください。
net stop bits
「サービスは正常に停止されました。」または「サービスは開始されていません」と表示されれば成功です。

次にファイル名を指定して実行ウィンドウからSoftwareDistributionを開きます。
キーボードのWindows+Rでファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げ、その中にC:\Windows\SoftwareDistributionと入力して[OK]をクリックしてください。

SoftwareDistribution
が開いたらその中にあるフォルダ、ファイルをすべて削除してください。

SoftwareDistribution内にあるデータをすべて削除したら、パソコンを再起動し、再度Windows Updateを実行して0x80070002エラーが解消されているか確認してください。
その他Windows11に関する記事
その他のWindows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。
-
【Windows11】デスクトップのアイコンが勝手に移動する原因と解決策をわかりやすく解説
Windows11でデスクトップのアイコンが勝手に移動してしまい、「せっかく整理したのにまたバラバラ…」と悩んでいませんか? 実は、このトラブルの多くは「アイコンの自動... -
Windows11でIE(インターネットエクスプローラー)を起動する方法
こんな人にオススメの記事です IE(インターネットエクスプローラー)を使う必要がある人 Windows11でIE(インターネットエクスプローラー)を起動する方法を知りたい人... -
【Windows11】.NET Framework 3.5/4.8を有効にする方法
この記事では、古いソフトやゲームの実行に必要な「.NET Framework 3.5」をWindows11で有効化(インストール)する方法と、最新版の「.NET Framework 4.8」が有効になっ... -
PCを起動した日時とシャットダウンした日時を確認する方法 Windows11
こんな人にオススメの記事です パソコンの起動/終了のログ(履歴)を確認したい人 パソコンを最後に起動した日時を確認したい人 イベントビューアーの便利な使い方を知... -
【Windows11】ネットワーク上のデバイスが表示されない原因と対処法
この記事では、Windows11で、同じネットワーク上にあるはずのPCやプリンター、NASといったデバイスが表示されない場合の原因と対処法を分かりやすく解説します。 「急い... -
Windows11 24H2を今すぐダウンロードしてアップデートする方法
こんな人にオススメの記事です Windowsアップデートを待たずにWindows11 24H2をインストールしたい人 今すぐWindows11 24H2にアップデートしたい人 手動でWindows11 24H... -
【Windows11】複数ファイルを一括印刷・PDF化する2つの方法|PDF・Word・画像をまとめて出力
この記事では、Windows11の標準機能だけでフォルダー内の複数ファイルを数回のクリックで一括印刷・PDF化する2つの方法を解説します。 私自身、月末の締め日に50枚超の... -
【Windows11】付箋アプリが「更新の準備中」で起動できない場合の対処法
この記事では、Windows11標準の付箋アプリに「付箋を更新する必要があります。更新の準備中です」と表示されて起動できない場合の対処法を、実際の画面を使いながらわか... -
【Windows11】hostsファイルを編集する方法|保存場所・注意点
こんな人にオススメの記事です hostsファイルの保存場所を確認したい方 hostsファイルを編集して設定を変更したい方 hostsファイルの変更が反映されなくて困っている人 ...
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。
誤りのご指摘・追記のご要望・記事のご感想は、記事のコメント欄またはこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。個人の方向けには、トラブルの切り分けや設定アドバイスも実施します。
※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。
コメント