【Windows11】USBなどの自動再生を無効化する方法|SDカード/iPhone/外付けHDD対応

【Windows11】USBなどの自動再生を無効化する方法|SDカード/iPhone/外付けHDD対応

「また勝手に音楽が再生された!」「USBを挿すたびにウィンドウが開いて邪魔…」Windowsの自動再生機能に悩まされている方は多いのではないでしょうか?

実は、このUSBの自動再生機能、セキュリティ面でも不安があるんです。

この記事では、Windows11でUSBなどの自動再生を無効にする方法を実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

目次

Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生(オートプレイ)」を無効にする方法

Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生(オートプレイ)」を無効にする場合は、以下の手順を順番に実施してください。

  1. WindowsIでWindowsの設定アプリを開く
  2. 「Bluetoothとデバイス」をクリック
  3. 「自動再生」をクリック
  4. 「すべてのメディアとデバイスで自動再生を使う」を「オフ」に変更

ここからは、Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生」を無効にする方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説しています。

コントロールパネルからも設定を変更できますが、Windowsではコントロールパネルが段階的に廃止されつつあります。そのため、Windows11 24H2にアップデート済みの場合はWindowsの設定アプリからの変更をオススメします。Microsoft サポート

STEP
Windowsの設定アプリを開く

キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生(オートプレイ)」を無効にする方法 Step1 Windowsの設定アプリを開く
Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生(オートプレイ)」を無効にする方法 Step1 Windowsの設定アプリを開く
STEP
「Bluetoothとデバイス」をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでもWindowsの設定アプリを開くことができます。

左下にある「Bluetoothとデバイス」をクリックしてください。

Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生(オートプレイ)」を無効にする方法 Step2 「Bluetoothとデバイス」をクリック
Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生(オートプレイ)」を無効にする方法 Step2 「Bluetoothとデバイス」をクリック
STEP
「自動再生」をクリック

「Bluetoothとデバイス」をクリックをクリックすると、「Bluetoothとデバイス」と書かれた画面に移動します。

その中にある「自動再生」をクリックしてください。

Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生(オートプレイ)」を無効にする方法 Step3 「自動再生」をクリック
Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生(オートプレイ)」を無効にする方法 Step3 「自動再生」をクリック
STEP
「すべてのメディアとデバイスで自動再生を使う」を「オフ」に変更

「自動再生」をクリックすると、「Bluetoothとデバイス > 自動再生」と書かれた画面に移動します。

ここにある「すべてのメディアとデバイスで自動再生を使う」をオフに切り替えるだけで、USBメモリやSDカード、iPhoneなどの自動再生(挿入時に勝手にコンテンツが開く機能)をまとめて無効化できます。

Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生(オートプレイ)」を無効にする方法 Step4 「すべてのメディアとデバイスで自動再生を使う」を「オフ」に変更
Windows11でUSBやSDカードなどの「自動再生(オートプレイ)」を無効にする方法 Step4 「すべてのメディアとデバイスで自動再生を使う」を「オフ」に変更

【上級者向け】コマンドプロンプトを使ってUSBやSDカードなどの自動再生を無効にする方法

ここからは、コマンドプロンプトを使ってUSBなどの自動再生を無効にする方法と、デフォルト設定に戻す方法を解説しています。複数台のパソコンに同一の設定を行う場合に便利な手順です。

PC全体のUSBやSDカードなどの自動再生を無効にするコマンド

ここでは、コマンドプロンプトを使ってレジストリ(Windowsの重要設定を一括管理するデータベース)を修正し、PC全体のUSBやSDカードなどの自動再生を無効にする方法を分かりやすく解説します。

Windowsのレジストリはシステムやアプリケーションがどう動作するかを制御している非常に重要なファイルです。
ここにはシステム設定やユーザー設定、ハードウェア設定などが保存されており、パソコンの動作に非常に大きな影響を与えます。
誤って編集すると、システムの安定性が失われる可能性があるため、レジストリを編集する際には、事前にバックアップを取ることを強くオススメします。

STEP
コマンドプロンプト(管理者権限)を起動

コマンドプロンプトを管理者権限で起動してください。

STEP
レジストリの値を修正してUSBなどの自動再生を無効にする

以下のコマンドを入力して Enterキーを押すと、すべてのドライブに対して自動再生が無効になります。

reg add "HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoDriveTypeAutoRun /t REG_DWORD /d 255 /f
コマンドの要素ごとの解説
  1. reg add
    Windowsのレジストリエディタ機能をコマンドラインから使うためのコマンドです。「add」はレジストリキーや値を新規作成・上書きする際に使われます。
  2. "HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer"
    ここは対象の「レジストリキー」のパスです。
    • HKLMHKEY_LOCAL_MACHINE の略で、PC全体に影響を及ぼす設定が含まれる場所を意味します。
    • Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer は Windows のポリシー関連の設定を集めた部分で、エクスプローラーの挙動を左右するキーもここで管理されています。
  3. /v NoDriveTypeAutoRun
    /v は「value(値)」を指します。レジストリの中にある「NoDriveTypeAutoRun」という値を追加・修正するという指定です。
  4. /t REG_DWORD
    /t は作成する値の「型」を指定します。REG_DWORD は 32ビットの整数型を意味し、多くのフラグ設定や数値設定で使われるフォーマットです。
  5. /d 255
    /d は「data(値の内容)」を示します。ここでは 255 (10進数) を設定しており、16進数表記にすると 0xFF となります。
    • NoDriveTypeAutoRun = 255 (0xFF) に設定すると、すべてのドライブタイプ(USBやCD、ネットワークドライブなど) の自動再生(オートラン)機能が無効化され、挿入時にプログラムが自動的に起動しなくなります。
  6. /f
    強制実行のオプションです。ユーザーへの確認メッセージ無しでレジストリ値を上書きします。
STEP
PCを再起動する

設定がすぐに反映されない場合は、パソコンを再起動するか、gpupdate /force コマンドを実行し、変更を反映させてください。

Windowsでは、ユーザーやコンピューターに対して多くの設定が「グループポリシー」と呼ばれる仕組みで管理されます。本来、グループポリシーの変更は次回の再起動や定期的な更新で反映されますが、gpupdate /force を実行すると、ポリシーを強制的に再読み込みしてすぐに適用できます。

元の状態に戻すコマンド

次は、レジストリの値を修正してUSBなどの自動再生をデフォルトの状態に戻す方法です。

Windowsのレジストリはシステムやアプリケーションがどう動作するかを制御している非常に重要なファイルです。
ここにはシステム設定やユーザー設定、ハードウェア設定などが保存されており、パソコンの動作に非常に大きな影響を与えます。
誤って編集すると、システムの安定性が失われる可能性があるため、レジストリを編集する際には、事前にバックアップを取ることを強くオススメします。

STEP
コマンドプロンプト(管理者権限)を起動

コマンドプロンプトを管理者権限で起動してください。

STEP
レジストリの値を修正してUSBなどの自動再生を無効にする

以下のコマンドを入力して Enterキーを押すと、すべてのドライブに対して自動再生が無効になります。

reg add "HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoDriveTypeAutoRun /t REG_DWORD /d 145 /f
コマンドの要素ごとの解説
  1. reg add
    • コマンドプロンプトやPowerShell上から、レジストリに新しい値を追加・上書きするためのコマンドです。
  2. "HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer"
    • 変更対象となるレジストリキーのパスです。
    • HKLMHKEY_LOCAL_MACHINE を示し、PC全体に影響を与える設定が格納される場所です。
  3. /v NoDriveTypeAutoRun
    • レジストリ内で変更・追加する「値の名前」を指定しています。ここでは「NoDriveTypeAutoRun」をターゲットにしています。
  4. /t REG_DWORD
    • 登録する値のデータ型を**32ビット整数(DWORD)**として指定しています。ほとんどのフラグ設定や数値設定はこの形式で行われることが多いです。
  5. /d 145
    • 「Data(データ)=145(10進数)」を設定するという意味です。16進数にすると「0x91」にあたります。
    • 一般的に Windows は「0x91」を“標準的な自動再生の無効化”として扱うことが多く、一部ドライブ(CD-ROMやリムーバブルドライブなど)の自動再生を止める一方で、他のドライブはそのまま有効化する動作となります。
  6. /f
    • 強制実行のオプションです。ユーザーへの確認メッセージ無しでレジストリ値を上書きします。
STEP
PCを再起動する

設定がすぐに反映されない場合は、パソコンを再起動するか、gpupdate /force コマンドを実行し、変更を反映させてください。

Windowsでは、ユーザーやコンピューターに対して多くの設定が「グループポリシー」と呼ばれる仕組みで管理されます。本来、グループポリシーの変更は次回の再起動や定期的な更新で反映されますが、gpupdate /force を実行すると、ポリシーを強制的に再読み込みしてすぐに適用できます。

自動再生を無効にしてもファイルを簡単に開く方法

自動再生を無効にすると、USBを挿した瞬間にポップアップが表示されなくなります。
しかし、通常の作業は特に困りません。以下の手順でファイルを開けます。

  1. エクスプローラーを開く
    タスクバーのフォルダアイコンをクリックまたは、WindowsEを押してエクスプローラーを起動します。
  2. USBやSDカード、iPhoneを選択
    左側の「PC」やドライブ名(例:D: や E:)に表示されるリムーバブルメディアを探してクリックします。
  3. 目的のファイルをダブルクリック
    通常のファイル操作と同様に、必要なファイルを開くだけです。

自動再生を無効にするメリットって何?

セキュリティリスクの軽減
不審なプログラムが自動で起動する可能性を下げられるので、USB経由のウイルス感染対策として効果的です。

煩わしいポップアップを防止
USBやSDカード、iPhone、外付けHDDを挿入するたびに出てくるダイアログを非表示にでき、作業を中断されません。

誤操作が減る
iPhoneを接続したときに音楽ソフトや写真アプリが立ち上がるのを避けたい場合に便利です。

手動操作に慣れると快適
エクスプローラーから直接ドラッグ&ドロップでファイルを開くスタイルは、シンプルで誤操作しにくいメリットがあります。

Windows11におけるUSBメモリなどの自動再生の無効化に関するよくある質問と回答

Windows11におけるUSBメモリなどの自動再生の無効化に関するよくある質問と回答をまとめました。

Windows 11でUSBメモリの自動再生を無効にしたいとき、まずどこを確認すればいいですか?

Windows 11でUSBメモリの自動再生を無効にするには、まずスタートボタンをクリックして「設定」を選び、左側にある「Bluetoothとデバイス」を見つけてクリックしてください。
そこに「自動再生」という項目があるので、それを開くとUSBメモリの挙動を変更できます。

USBメモリだけ無効にして、iPhoneは自動再生を使いたい場合はどうすればいいですか?

Windows 11でUSBメモリの自動再生だけを無効にするには、「自動再生」画面でリムーバブルドライブだけを「何もしない」に変更してください。
iPhoneの項目は別の動作を選択すれば、USBメモリは止めつつiPhoneは自動再生することができます。

USBメモリの自動再生をオフにすると、挿したときに画面が全く表示されなくなるのですか?

Windows 11でUSBメモリの「自動再生を無効にする」とは、あくまで自動的に開くポップアップを止めているだけです。
エクスプローラーを開いて左側のドライブ一覧からUSBメモリを選べば、ファイルの閲覧やコピーは通常どおり行えます。

コマンドやレジストリ編集でUSBメモリの自動再生を一括でオフにできる方法があると聞きましたが、難しくないでしょうか?

Windows 11でUSBメモリの自動再生を無効にするには、コマンドプロンプトを使ってレジストリを変更する手段もあります。
ただし、初心者にとっては操作を誤るリスクがあるため、まずは設定アプリから試すのが無難です。

USBメモリの自動再生をオフにするとウイルス感染リスクはどの程度減らせますか?

Windows 11でUSBメモリの自動再生を無効にすると、自動起動を止めることで不正プログラムが挿入時に勝手に動くのは防げます。
ただし、手動でプログラムを開くと感染するリスクは残るので、Windowsを最新の状態に保ちWindows Defenderなどでのスキャンも重要です。

USBメモリを挿すと「スキャンと修復」が必要というメッセージが出るのですが、これは自動再生と関係ありますか?

このメッセージはUSBメモリのファイルシステムに不整合があるときに出るもので、安全に取り外しできなかったり、エラーが起きた場合に表示されます。
自動再生をオフにしても変わらない仕組みです。

USBメモリを挿すたびに「どうしますか?」と聞かれるのが煩わしいのですが、一時的に停止する方法はありますか?

設定アプリの「自動再生」画面でリムーバブルドライブを「何もしない」に変えるのが手っ取り早いです。完全にオフにしたくない場合でも、この項目を適宜切り替えて運用すれば、必要なときにだけ質問画面を出すことが可能です。

その他Windows11に関する記事

その他Windows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
このサイトは情シスマンが半径3m以内のITに関する情報を掲載してるサイトです。
Windows系を主として、ソフトや周辺機器の操作や設定について画像も用いながらわかりやすく解説しています。

解説している内容に誤りがあった場合や、補足が必要な場合、もっと知りたい場合はこちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
個人の方を限定にサポートさせていただきます。

実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次