【Windows11】ファイルやフォルダーを隠す・非表示にする方法|隠しファイルの作成と解除方法

この記事では、Windows11の標準機能を使って、他人に見られたくないファイルやフォルダーを隠して非表示にする方法と、元に戻す方法を、わかりやすく解説します。

「共有PCだから、個人的なファイルは他の人に見られたくない」
「デスクトップにアイコンが散乱しているので、あまり使わないものを隠して整理したい」
「子供にPCを使わせるけど、大事なファイルを間違って消されないようにしたい」

そんな時に役立つのが、Windowsの「隠しファイル」機能です。

情報システム担当の私も、社員から「この見積もりフォルダーを、一時的に見えないようにできますか?」といった相談を受けたり、PCのセットアップ時に誤操作されたくない管理用ツールを非表示にしたりと、日常的にこの機能を使っています。

特別なソフトを使わなくても、Windows11の標準機能だけで誰でも簡単にファイルを隠すことはできます。
この記事を最後まで読めば、ファイルの表示・非表示を自由にコントロールできるようになりますので、ぜひご覧ください。

目次

ファイルやフォルダーを隠す・非表示にする方法

Windows11でファイルやフォルダーを隠す・非表示にするには、大きく分けて2つの手順が必要です。

最初に「隠しファイルを表示しない」という全体設定を行い、次に、個別のファイルやフォルダーを「隠しファイル」に指定します。
この両方が揃って、初めてファイルは見えなくなります。

手順① 隠しファイル、隠しフォルダーを非表示にする

まずは以下の手順で隠しファイル、隠しフォルダーを非表示にする必要があります。

  1. エクスプローラーを開き、「三点リーダ(…)」→「オプション」をクリック
  2. 「表示」タブをクリック
  3. 「隠しファイル、隠しフォルダー、または隠しドライブを表示しない」を選択し、「OK」ボタンをクリック

エクスプローラーで隠しファイルや隠しフォルダーが表示されている状態で「手順② 対象のファイルやフォルダーの属性を「隠しファイル」に変更する」に進んでも、ファイルやフォルダーを隠すことはできません。

ここからは、隠しファイル、隠しフォルダーを非表示にする方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

エクスプローラーで隠しファイルの表示/非表示を切替える手順は他にもあります。
詳しくは「ファイルの拡張子・隠しファイルの表示方法」をご覧ください。

STEP
エクスプローラーを開き、「三点リーダ(…)」→「オプション」をクリック

キーボードのWindows+Eを押してエクスプローラーを開き、上部にある「三点リーダ(…)」をクリックしてください。

[…](三点リーダ)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

表示されたメニューの中にある「オプション」をクリックしてください。

エクスプローラーを開き、「三点リーダ(…)」→「オプション」をクリック
エクスプローラーで隠しファイル、隠しフォルダーを非表示にする方法 Step1
STEP
「表示」タブをクリック

「オプション」をクリックすると、「フォルダー オプション」が開きます。

その中にある「表示」タブをクリックしてください。

「表示」タブをクリック
エクスプローラーで隠しファイル、隠しフォルダーを非表示にする方法 Step2
STEP
「隠しファイル、隠しフォルダー、または隠しドライブを表示しない」を選択し、「OK」ボタンをクリック

次に、「隠しファイル、隠しフォルダー、または隠しドライブを表示しない」を選択し、「OK」ボタンをクリックしてください。

「適用はクリックしなくていいの?」と思った方はぜひ「OKボタンと適用ボタンの違いについて」をご覧ください。

これで隠しファイル、隠しフォルダーが非表示になりました。
続いて「手順② 対象のファイルやフォルダーの属性を「隠しファイル」に変更する」に進んでください。

「隠しファイル、隠しフォルダー、または隠しドライブを表示しない」を選択し、「OK」ボタンをクリック
エクスプローラーで隠しファイル、隠しフォルダーを非表示にする方法 Step3

手順② 対象のファイルやフォルダーの属性を「隠しファイル」に変更する

隠しファイル、隠しフォルダーを非表示にしたら、次は以下の手順で対象のファイルやフォルダーの属性を「隠しファイル」に変更します。

  1. 対象のファイルやフォルダーを右クリックし、「プロパティ」をクリック
  2. 「隠しファイル(H)」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリック
  3. 対象のファイルが隠れた(非表示になった)ことを確認する

ここからは、ファイルやフォルダーの属性を「隠しファイル」に変更する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
対象のファイルやフォルダーを右クリックし、「プロパティ」をクリック

隠したいファイルやフォルダーを右クリックし、「プロパティ」をクリックしてください。

この記事では例としてPDF化.pdfを隠していきます。

Windows11以降、右クリックメニューのデザインがすっきりとし、項目数も減りました。
Windows10以前の右クリックメニューに戻したい場合は、「Windows11の右クリックメニューを以前の形に戻す方法」をご覧ください。

対象のファイルやフォルダーを右クリックし、「プロパティ」をクリック
ファイルやフォルダーの属性を「隠しファイル」に変更する方法 Step1
STEP
「隠しファイル(H)」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリック

「プロパティ」をクリックすると、そのファイルのプロパティ(詳細情報)が表示されます。

その中にある「隠しファイル(H)」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックしてください。

「適用はクリックしなくていいの?」と思った方はぜひ「OKボタンと適用ボタンの違いについて」をご覧ください。

「隠しファイル(H)」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリック
ファイルやフォルダーの属性を「隠しファイル」に変更する方法 Step2
STEP
対象のファイルが隠れた(非表示になった)ことを確認する

「OK」ボタンをクリックすると、PDF化.pdfの属性が「隠しファイル」になり、エクスプローラー上で表示されなくなります。

対象のファイルが隠れた(非表示になった)ことを確認する
ファイルやフォルダーの属性を「隠しファイル」に変更する方法 Step3

隠しファイルの属性を元に戻して再表示する方法

一度非表示にしたファイルやフォルダーを、元通りに再表示する方法を解説します。

この操作も、ファイルを非表示にした時と考え方は同じで、2つの手順が必要です。
まず、エクスプローラーの設定を変更して「隠しファイルを表示する」状態にしないと、目的のファイルを見つけることすらできません。

最初にエクスプローラーの表示設定を変更し、次にファイル自体の属性を元に戻す、という順番で進めていきましょう。

手順① 隠しファイル、隠しフォルダーを表示する

まずは以下の手順で隠しファイル、隠しフォルダーを表示する必要があります。

  1. エクスプローラーを開き、「三点リーダ(…)」→「オプション」をクリック
  2. 「表示」タブをクリック
  3. 「隠しファイル、隠しフォルダー、または隠しドライブを表示する」をクリックし、「OK」ボタンをクリック

エクスプローラーで隠しファイルや隠しフォルダーが表示されている状態で「手順② 対象のファイルやフォルダーの属性を元に戻す」に進んでも、ファイルやフォルダーを見つけることができません。

ここからは、隠しファイル、隠しフォルダーを表示する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

エクスプローラーで隠しファイルの表示/非表示を切替える手順は他にもあります。
詳しくは「ファイルの拡張子・隠しファイルの表示方法」をご覧ください。

STEP
エクスプローラーを開き、「三点リーダ(…)」→「オプション」をクリック

キーボードのWindows+Eを押してエクスプローラーを開き、上部にある「三点リーダ(…)」をクリックしてください。

[…](三点リーダ)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

表示されたメニューの中にある「オプション」をクリックしてください。

エクスプローラーで隠しファイル、隠しフォルダーを表示する方法 Step1
STEP
「表示」タブをクリック

「オプション」をクリックすると、「フォルダー オプション」が開きます。

その中にある「表示」タブをクリックしてください。

エクスプローラーで隠しファイル、隠しフォルダーを表示する方法 Step2
STEP
「隠しファイル、隠しフォルダー、または隠しドライブを表示する」をクリックし、「OK」ボタンをクリック

次に、「隠しファイル、隠しフォルダー、または隠しドライブを表示する」をクリックし、「OK」ボタンをクリックしてください。

「適用はクリックしなくていいの?」と思った方はぜひ「OKボタンと適用ボタンの違いについて」をご覧ください。

これで隠しファイル、隠しフォルダーが半透明で表示されるようになりました。
このままの状態でも視認できるため問題ありませんが、正しく再表示させるために「手順② 対象のファイルやフォルダーの属性を元に戻す」に進んでください。

エクスプローラーで隠しファイル、隠しフォルダーを表示する方法 Step3

手順② 対象のファイルやフォルダーの属性を元に戻す

隠しファイル、隠しフォルダーを表示したら、次は以下の手順で対象のファイルやフォルダーの属性を元に戻します。

  1. 対象のファイルやフォルダーを右クリックし、「プロパティ」をクリック
  2. 「隠しファイル(H)」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリック
  3. 対象のファイルが再表示された(通常表示になった)ことを確認する

ここからは、ファイルやフォルダーに付けた「隠しファイル属性」を解除し、元の通常表示に戻す方法を、実際の画面を使って解説します。

STEP
半透明状態の隠しファイルや隠しフォルダーを右クリックし、「プロパティ」をクリック

半透明状態の隠しファイルや隠しフォルダーを右クリックし、「プロパティ」をクリックしてください。

この記事では例としてPDF化.pdfの属性を元に戻します。

Windows11以降、右クリックメニューのデザインがすっきりとし、項目数も減りました。
Windows10以前の右クリックメニューに戻したい場合は、「Windows11の右クリックメニューを以前の形に戻す方法」をご覧ください。

半透明状態の隠しファイルや隠しフォルダーを右クリックし、「プロパティ」をクリック
ファイルやフォルダーの属性を元に戻し、隠しファイルを再表示する方法 Step1
STEP
「隠しファイル(H)」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリック

「プロパティ」をクリックすると、そのファイルのプロパティ(詳細情報)が表示されます。

その中にある「隠しファイル(H)」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリックしてください。

「適用はクリックしなくていいの?」と思った方はぜひ「OKボタンと適用ボタンの違いについて」をご覧ください。

「隠しファイル(H)」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリック
ファイルやフォルダーの属性を元に戻し、隠しファイルを再表示する方法 Step2
STEP
対象のファイルが再表示された(通常表示になった)ことを確認する

「OK」ボタンをクリックすると、PDF化.pdfの属性が元に戻り、半透明の「隠しファイル」状態から通常の状態になります。

対象のファイルが再表示された(通常表示になった)ことを確認する
ファイルやフォルダーの属性を元に戻し、隠しファイルを再表示する方法 Step3

Windows11でファイルやフォルダーを隠す・非表示にする方法に関するよくある質問と答え

Windows11でファイルやフォルダーを隠す・非表示にする方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Windows11でファイルやフォルダーを見えなくする一番簡単な方法は?

2つの手順が必要です。
まずエクスプローラーのオプションで「隠しファイルを表示しない」設定にし、次に対象ファイルのプロパティで「隠しファイル」属性にチェックを入れます。詳細は記事で解説しています。

ファイルの属性を「隠しファイル」にしたのに、半透明で見えています。なぜですか?

エクスプローラーが「隠しファイルを表示する」設定になっているためです。
記事の「手順① 隠しファイル、隠しフォルダーを非表示にする」をご覧いただき、表示設定を切り替えてください。

隠してしまったファイルが、どこに行ったか分からなくなりました。

慌てずに、まずはエクスプローラーのオプションで「隠しファイルを表示する」設定に切り替えてください。
そうすれば、元あった場所に半透明のアイコンで表示されます。

「隠しファイル」と「パスワード付きzip」はどう違いますか?

「隠しファイル」は単に表示されなくなるだけで、誰でも設定を変えれば見ることができます。
一方、「パスワード付きzip」はパスワードを知らない限り中身を見ることができず、よりセキュリティが高いです。

隠しファイルにするのは、セキュリティ対策として有効ですか?

いいえ、有効ではありません。
あくまで簡易的な目隠し機能であり、知識のある人なら簡単に見つけられます。

複数のファイルやフォルダーを一度に隠しファイルに設定できますか?

はい、できます。複数のファイルやフォルダーを選択した状態で右クリックし、「プロパティ」を開けば、まとめて「隠しファイル」属性にチェックを入れられます。

隠しファイルやフォルダーを、エクスプローラーのファイル検索で見つけることはできますか?

「隠しファイルを表示しない」設定になっていると、通常の検索ではヒットしません。
「表示する」設定にすれば、検索対象になります。

隠しファイルは、PCの動作を速くしたり、空き容量を増やしたりしますか?

いいえ、全く変わりません。
隠しファイルは単に見えなくなっているだけで、データ自体は元の場所に存在し続けており、ディスク容量も消費しています。
ディスクの空き容量を増やしたい場合は「ディスクの空き容量をWindows標準機能でガッツリ増やす方法10選」をご覧ください。

MacからWindowsの共有フォルダーを見た場合、隠しファイルは見えますか?

Windowsの「隠しファイル」属性は、macOSでは必ずしも同じように解釈されるとは限らず、普通に見えてしまうことがあります。
異なるOS間での動作は事前に確認したほうが良いでしょう。

PCを買い替えてファイルを引っ越した場合、隠しファイル属性は引き継がれますか?

はい、引き継がれます。隠し属性はファイル自体に付与された情報のため、ファイルをコピーや移動させても、その設定は維持されます。

なぜファイルやフォルダーを隠す機能があるのですか?

主に2つの目的があります。
一つは、ユーザーが誤って重要なシステムファイルを変更・削除しないように保護するため。
もう一つは、ユーザーがデスクトップなどを整理整頓するために、任意でファイルを見えなくするためです。

「隠しファイル」と「保護されたオペレーティングシステムファイル」は何が違うのですか?

ファイルの重要度と隠されている目的が全く異なります。
利用者が自分で設定する「隠しファイル」は、主にデスクトップの整理や簡易的な目隠しが目的です。
一方、「保護されたオペレーティングシステムファイル」は、Windowsの動作に不可欠な最重要ファイルで、PC利用者が誤って削除や変更をしないように、Windowsによって強力に保護されています。

重要なファイルが子供の誤操作で消えないように、隠しファイルにしたいです。隠しファイルにしたら、削除されなくなりますか?

そうとは限りません。隠しファイルが表示されていなくても、削除されてしまう可能性はあります。
最も一般的なのは、隠しファイルが入っているフォルダーごと削除してしまうケースです。
例えば、「資料」フォルダーの中に、隠しておいた「個人情報.xlsx」というファイルがあったとします。
この時、「資料」フォルダー自体をごみ箱に移動させたり、削除したりすると、中にあった「個人情報.xlsx」も、画面に表示されていない状態のまま一緒に削除されてしまいます。
誤操作から本当にファイルを保護したい場合は、「隠しファイル」機能ではなく、Windowsのユーザーアカウントを分けるのが最も安全です。Microsoftアカウント不要のログインユーザーを作ることも可能です。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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Windows系を主として、ソフトや周辺機器の操作や設定について画像も用いながらわかりやすく解説しています。

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実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

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