【Excel・Word】~$(チルダドル)で始まるファイルの意味と削除方法

この記事では、~$(チルダドル)で始まるファイルの意味と削除方法を解説します。WordやExcelがファイルを開いたときに作る一時ファイルで、削除しても元の文書に影響はありません。

「フォルダーを開いたら、見覚えのない薄いアイコンのファイルが増えていた」という経験はないでしょうか。名前が元のファイルとよく似ているため、消していいのか判断できず、そのままにしている方も多いはずです。

情シスとして社内PCのサポートをしていると、「勝手にファイルが増えている」「ウイルスではないか」という相談を受けることがあります。実際に手元のパソコンで中身を開いて確認したところ、記録されていたのはユーザー名だけで、サイズはわずか162バイトでした。

そこでこの記事では、~$(チルダドル)で始まるファイルが何のために作られるのか、削除しても問題ないのかを、実際の画面を使いながら解説します。削除できないときの対処や、元のデータを取り戻せるのかについてもまとめました。

目次

~$(チルダドル)で始まるファイルとは

~$(チルダドル)で始まるファイルは、WordやExcelがファイルを開いたときに自動で作る一時ファイルです。そのファイルを今だれが開いているかを記録しています。見慣れないファイルが増えていて不安な方は、まず正体を押さえておくと、削除していいかどうかを判断できます。

エクスプローラーのフォルダーに~$で始まるファイルとWordファイルが並んで表示されているスクリーンショット
Wordファイルを開くと、同じフォルダーに~$で始まるファイルが作られる
  • WordやExcelでファイルを開くと自動で作られる
  • 隠しファイルのため、通常は表示されない
  • ファイルを閉じると自動で消える
  • Officeが強制終了すると、消えずに残ることがある

実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。

WordやExcelは、ファイルを開くと同時に~$(チルダドル)で始まるファイルを作ります。ここには、そのファイルを開いた人のユーザー名が記録されます。共有フォルダーに置いたファイルを別の人が開こうとしたとき、だれが使用中なのかを知らせる役割を持っています。正式には「所有者ファイル」と呼ばれるものです。

~$ で始まるファイルには、隠しファイルの属性が付いています。そのため、通常の設定では画面に表示されません。フォルダーに見えている場合は、隠しファイルを表示する設定になっています。

隠しファイルの表示を切り替える手順は「【Windows11】ファイルの拡張子と隠しファイルを表示する方法|簡単2ステップ」で解説しています。

ファイル名の先頭2文字が「~$」に置き換わることがある

~$(チルダドル)で始まるファイルの名前は、元のファイル名をそのまま引き継ぐとはかぎりません。先頭の2文字が「~$」に置き換わる場合があります。実際に確認した例を並べると、2つのパターンがあることがわかります。

元のファイル名作られたファイル名
TEST.docx~$TEST.docx
TEST用Wordファイル.docx~$TEST用Wordファイル.docx
NormalEmail.dotm~$rmalEmail.dotm
Built-In Building Blocks.dotx~$ilt-In Building Blocks.dotx
上2つは元の名前がそのまま残り、下2つは先頭2文字が消えている

同じフォルダーの中でも、先頭2文字が置き換わったものと、元の名前がそのまま残ったものが混在します。そのため「~$」に元のファイル名をつなげて探しても、見つからない場合があります。目的のファイルを探すときは、名前で照合せず「~$」で始まるファイルを目印にしてください。

ファイルのサイズは162バイトでした。Excelで作られたものは165バイトです。~$(チルダドル)で始まる所有者ファイルには、ファイルを開いたユーザーのログオン名など、ファイルの使用状況を管理するための情報が記録されています。元の文書本文やセルのデータは保存されていません。

~$で始まるファイルのプロパティで、サイズと属性の欄が表示されているスクリーンショット
サイズは162バイトだけ。隠しファイルの属性も付いている

WordやExcelを正常に閉じると、~$(チルダドル)で始まるファイルは自動的に削除されます。ところが、アプリが強制終了したりパソコンが突然落ちたりすると、削除されないまま残ります。OfficeやWindowsが正常に終了しなかった場合などは、~$(チルダドル)で始まるファイルが削除されずに残ることがあります。

~$(チルダドル)で始まるファイルを削除する方法

~$(チルダドル)で始まるファイルが残っている場合は、元のWordやExcelファイルが使用中でないことを確認してから削除できます。共有フォルダー上のファイルでは、ほかのユーザーが開いている可能性もあるため注意してください。

自分だけが使用しているファイルであれば、まずWordやExcelを通常の手順で終了し、それでも~$で始まるファイルが残っている場合に削除します。

  1. タスクマネージャーでWordとExcelを終了する
  2. ~$ で始まるファイルを選んでDeleteキーを押す

実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。

STEP
タスクマネージャーでWordとExcelを終了する

Ctrlキー+Shiftキー+Escキーを押してタスクマネージャーを開いてください。

「プロセス」の一覧に「Microsoft Word」や「Microsoft Excel」が表示されていたら、その項目を選んで右上の「タスクの終了」をクリックしてください。画面上にウィンドウが見当たらなくても、アプリがバックグラウンドで動き続けていることがあります。

タスクマネージャーの開き方は「【Windows11】タスクマネージャーを開く方法」で解説しています。

タスクマネージャーのプロセス一覧からMicrosoft Wordを選び、タスクの終了をクリックするスクリーンショット
一覧に残っているWordやExcelを選んで「タスクの終了」をクリックする
STEP
~$(チルダドル)で始まるファイルを選んで削除する

「タスクの終了」をクリックすると、一覧からWordやExcelが消えます。

削除したいフォルダーを開き、~$(チルダドル)で始まるファイルを選んでDeleteキーを押してください。右クリックしてゴミ箱アイコンをクリックしても削除できます。

フォルダーの中の~$で始まるファイルを選んでいるスクリーンショット
~$で始まるファイルを選んでDeleteキーを押して削除する

これで ~$(チルダドル)で始まるファイルの削除は完了です。

削除しても元の文書には影響しません。~$(チルダドル)で始まるファイルには文書の中身が含まれていないため、WordやExcelのファイルが壊れることはありません。次に同じファイルを開いたときに、新しいものが自動で作り直されます。

~$(チルダドル)で始まるファイルから元のデータは復元できない

~$(チルダドル)で始まるファイルから、消えてしまった文書を取り戻すことはできません。ファイルの使用状況を管理するための情報が記録されているだけで、元の文書やブックの内容は保存されていないためです。ファイルを失って探している方は、別の方法に切り替えてください。

サイズを比べると違いがはっきりします。実際に確認した例では、元のWordファイルが13,809バイトあったのに対して、~$ で始まるファイルは162バイトでした。文書の中身が入っていれば、これほど小さくなることはありません。

~$(チルダドル)で始まるファイルをWordやExcelで開こうとしても、文書として読み込むことはできません。名前が元のファイルと似ているため中身も残っていそうに見えますが、役割がまったく違います。

保存せずに閉じてしまった場合や、ファイルが壊れて開けなくなった場合は、WordやExcelに用意されている復元機能を使ってください。~$(チルダドル)で始まるファイルを開こうとするより確実です。

保存せずに閉じたファイルを取り戻す手順は「【Excel】保存せずに閉じたファイルを復元する方法」で解説しています。
ファイルが壊れて開けない場合は「【Excel】破損したファイルを修復・復元する方法」「【Word】破損したファイルを開く方法」をご覧ください。

~$(チルダドル)で始まるファイルに関するよくある質問と答え

~$(チルダドル)で始まるファイルに関するよくある質問と答えをまとめました。

「~$」は何と読みますか?

「チルダドル」と読みます。「~」がチルダ、「$」がドル記号です。
ファイル名の先頭に付いているため読み方がわからず、検索できずに困る方が多い記号です。Windowsでは一時的に使うファイルの目印として使われることがあります。

~$(チルダドル)で始まるファイルが削除できません。

WordやExcelがバックグラウンドで動いていることが原因として多いため、タスクマネージャーで終了させてから削除してください。Ctrlキー+Shiftキー+Escキーでタスクマネージャーを開き、「Microsoft Word」や「Microsoft Excel」を選んで「タスクの終了」をクリックします。
それでも削除できない場合は、パソコンを再起動してから削除すれば確実に消せます。詳しい終了手順はアプリを強制終了する方法をご覧ください。

~$(チルダドル)で始まるファイルはウイルスや不正なファイルではありませんか?

いいえ、WordやExcelが自分で作るファイルです。ファイルを開いたときに作られ、閉じると自動的に消えます。見慣れない名前と隠しファイル属性のせいで不審に見えますが、Officeの正常な動作の一部です。

~$(チルダドル)で始まるファイルがあると、元のファイルが開けなくなりますか?

いいえ、~$(チルダドル)で始まるファイルがあるだけでは開けなくなりません。
実際に、別の人の名前を記録した~$(チルダドル)ファイルを置いた状態で文書を開いてみましたが、通常どおり開けました。「編集のためロックされています」と表示される場合は、~$(チルダドル)ファイルではなく、ほかのパソコンやアプリがそのファイルを使用中であることが原因の可能性が高いです。

文書を開いたまま~$(チルダドル)で始まるファイルを削除してしまいました。

そのままWordやExcelを閉じれば問題ありません。実際に文書を開いた状態で~$(チルダドル)ファイルを削除してみましたが、エラーは表示されず、元の文書にも影響はありませんでした。
次に同じファイルを開いたときに新しく作り直されます。ただしMicrosoftは開いている間の削除を想定していないため、通常はアプリを閉じてから削除してください。

開いていないのに~$(チルダドル)で始まるファイルがたくさん残っています。

過去にWordやExcelが強制終了したときの残りです。正常に閉じた場合は自動で削除されますが、アプリが落ちたりパソコンの電源が切れたりすると削除されずに残ります。残ったまま放置しても動作に影響はありませんが、フォルダーが見づらくなるため、まとめて削除してかまいません。

~$(チルダドル)で始まるファイルを放置するとどうなりますか?

放置しても動作に問題はありません。1つあたり200バイト程度のため、容量を圧迫することもありません。ただし共有フォルダーでは、実際には誰も開いていないのに「使用中」と誤解される原因になることがあるため、定期的に整理しておくことをおすすめします

~$(チルダドル)で始まるファイルを今後表示させたくありません。

エクスプローラーの「表示」から「隠しファイル」のチェックを外せば表示されなくなります。~$(チルダドル)で始まるファイルには隠しファイル属性が付いているため、非表示の設定に戻せば画面に出てきません。ファイル自体が消えるわけではなく、見えなくなるだけです。
隠しファイルの扱いについてはファイルやフォルダーを隠す方法で解説しています。

誤って元のファイルのほうを削除してしまいました。

ごみ箱を確認してください。ごみ箱に見当たらない場合は、Windowsの「以前のバージョン」やファイル履歴から復元できることがあります。復元の手順は削除したファイルを復元する方法をご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。

記事内で紹介している手順はあくまで一例です。OSのバージョンやPC環境によって操作画面・手順が異なる場合があり、目的に応じた最適な方法も環境ごとに異なります。参考のうえご利用ください。

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公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • Word:Microsoft 365 MSO (バージョン 2608 ビルド 16.0.20326.20072) 64 ビット
  • 最終検証日:2026年9月11日
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この記事を書いた人

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社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
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【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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