こんな人にオススメの記事です
- パソコンの起動/終了のログ(履歴)を確認したい人
- パソコンを最後に起動した日時を確認したい人
- イベントビューアーの便利な使い方を知りたい人
この記事では、イベントビューアーを使ってPCを起動した日時やシャットダウンした日時を確認する方法と、イベントビューアーにログが保存されていない場合の対処法、コマンドプロンプトから前回PCを起動した日時を確認する方法を詳しく解説していきます。
記事の最後には前回パソコンを起動した日時と、シャットダウンした日時をbatファイルを使って自動で取得する方法も紹介しているので是非御覧ください。
PCを起動した日時とシャットダウンした日時をイベントビューアーから確認する方法
ここからはWindowsのイベントビューアーを使って、PCを起動した日時とシャットダウンした日時を確認する方法を詳しく解説していきます。
まずはキーボードのWindowsキーと[R]キーを押し、「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウを起動してください。
※ファイル名を指定して実行ウィンドウは画面左下に表示されます。
「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウが起動したら、その中に[eventvwr]と入力して、[OK]をクリックしてください。
[eventvwr]と入力して、[OK]をクリックすると、以下のようなイベントビューアーが立ち上がります。
イベントビューアーではWindowsが保存しているイベントログを見ることができます。
イベントビューアーを起動したら、次はWindowsの起動日時などが記載されたログが保存されている「システムログ」を開きます。
イベントビューアー左上にある[Windowsログ]をクリックしてください。
[Windowsログ]をクリックすると下に向かってメニューが展開されるので、その中にある[システム]をクリックしてください。
[システム]をクリックするとWindowsのシステムログが表示されます。
このままスクロールしてPCを起動した日時やシャットダウンした日時を記録したログを探しても良いのですが、量が多くて探すのが大変なため、表示されたログにフィルターをかけて見やすくしていきます。
イベントビューアーの右側にある[現在のログをフィルター]をクリックしてください。
[現在のログをフィルター]をクリックすると、「現在のログをフィルター」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
その中の「イベントIDを含める/除外する」と書かれた下に[6005,6006,7001,7002]を入力してください。
※[ ]は不要です。
入力したら右下の[OK]をクリックしてください。
[OK]をクリックすると、表示されるログがイベントID[6005,6006,7001,7002]のみになり、PCを起動した日時とシャットダウンした日時を確認することができるようになります。
イベントビューアーでよく使うフィルターを保存しておく方法
頻繁にPCを起動した日時やシャットダウンした日時を確認する場合、毎回このフィルターを作成するのは少し手間かもしれません。
ここからはイベントビューアーの「カスタムビュー」機能を使って、作成したフィルターをイベントビューアーに保存し、次回以降簡単にPCを起動した日時とシャットダウンした日時を確認できるようにしていきます。
まずは、[フィルターをカスタムビューに保存]をクリックしてください。
[フィルターをカスタムビューに保存]をクリックすると、「フィルターをカスタムビューに保存」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
名前欄にフィルターの名前を入力して[OK]をクリックしてください。
[OK]をクリックすると「フィルターをカスタムビューに保存」と書かれたウィンドウが閉じられ、イベントビューアーの画面に戻ります。
イベントビューアーの左側にある「カスタムビュー」の中に先程作成したフィルター(ここでは起動とシャットダウン)があることを確認してください。
これで次回以降、イベントビューアーを起動してこのフィルターをクリックするだけでPCを起動した日時やシャットダウンした日時を確認することができます。
パソコンの起動やシャットダウンにかかわるログ(イベントID)
パソコンの起動やログイン、シャットダウンやログアウトに使われているソースとイベントIDをご紹介します。
この中から必要なログに絞込んでフィルターを作成しておくと、次回以降簡単に起動やシャットダウンなどの履歴を確認することができます。
ソース | イベントID | 内容(わかること) |
Power-Troubleshooter | 1 | スリープ状態に入った日時とスリープ解除日時 |
Kernel-General | 12 | Windowsの起動日時 |
Kernel-General | 13 | シャットダウン開始日時 |
Kernel-Power | 42 | スリープ状態になった時間と理由 |
EventLog | 6005 | イベントログサービスを開始した日時 ※1 |
EventLog | 6006 | イベントログサービスが終了した日時 ※2 |
EventLog | 6008 | 強制終了など、予期せぬシャットダウン日時 |
EventLog | 6009 | Windowsの起動時に起動したOSの詳細情報 ※3 |
Winlogon | 7001 | Windowsにログインした時間 |
Winlogon | 7002 | Windowsからログアウトした時間 |
※1 イベントID12と基本的にはセットで表示されます。イベントID42でログの保存が開始された後にイベントID12が続きます。イベントログサービスが開始されないと他のログは記録されないことから、起動日時を調べる場合はイベントID6005のほうが正確です。
※2 イベントID13と基本的にはセットで表示されます。イベントID13でシャットダウンが開始された後にイベントID6006が続きます。イベントログサービスの終了が最後のログになることから、シャットダウン日時を調べる場合はイベントID6006のほうが正確です。
※3 イベントID12とイベントID6005とセットで表示されます。
イベントビューアーにログが保存されていない場合の対処法
イベントビューアーにログが保存されていない場合、Windowsのログを保存する機能(Windows Event Log)が無効になっている可能性があります。
ここでは、Windows Event Logの設定を見直す方法を詳しく解説していきます。
まずはキーボードのWindowsキーと[R]キーを押し、「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウを起動してください。
※ファイル名を指定して実行ウィンドウは画面左下に表示されます。
「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウが起動したら、その中に[services.msc]と入力して、[OK]をクリックしてください。
[OK]をクリックすると「サービス」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
その中からWindows Event Logをダブルクリックしてください。
Windows Event LogをダブルクリックするとWindows Event Logの設定を変更することができるウィンドウが立ち上がります。
スタートアップの種類を[自動]に変更して、[OK]をクリックしてください。
Windows Event Logのスタートアップを[自動]に変更することで、Windowsの起動時にWindows Event Logが起動し、イベントビューアーにログを保存してくれます。
コマンドプロンプトで前回パソコンを起動した日時を確認する方法
ここからはコマンドプロンプトを使って、前回パソコンを起動した日時を確認する方法を詳しく解説していきます。
まずはキーボードのWindowsキーと[R]キーを押し、「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウを起動してください。
※ファイル名を指定して実行ウィンドウは画面左下に表示されます。
「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウが起動したら、その中に[cmd]と入力して、[OK]をクリックしてください。
[OK]をクリックするとコマンドプロンプトが立ち上がります。
コマンドプロンプトにsysteminfoと入力してエンターキーを押してください。
systeminfoと入力してエンターキーを押すと、以下のような実行結果が表示されます。
その中にある「システム起動時間」が前回PCを起動した日時です。
前回パソコンを起動した日時と、シャットダウンした日時をbatファイルを使って自動で取得する方法
ここでは、batファイルを作成し、前回パソコンを起動した日時と、シャットダウンした日時をbatファイルを使って確認する方法をご紹介します。
batファイルを作成し、前回パソコンを起動した日時と、シャットダウンした日時をBootShutdownTimeResult.txtに書き出していきます。
キーボードのWindows+Rでファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げ、その中に[notepad]と入力してEnterを押してください。
メモ帳を開いたら以下の内容を貼り付けてください。
前回の起動日時と、シャットダウン日時を保存するテキストファイルの保存先を変更したい場合は以下の太字の箇所を修正してください。
echo Boot Time: %BootTime% >> "%USERPROFILE%\Desktop\BootShutdownTimeResult.txt"
echo Shutdown Time: %ShutdownTime% >> "%USERPROFILE%\Desktop\BootShutdownTimeResult.txt"
作成されるテキストファイルの名前を変更したい場合はBootShutdownTimeResult.txtを2箇所変更してく合っだい。
@echo off
setlocal enabledelayedexpansion
:: powershell を使用してパソコンの起動時間を取得
for /f "delims=" %%a in ('powershell -Command "(Get-CimInstance Win32_OperatingSystem).LastBootUpTime.ToString('yyyy/MM/dd/HH:mm:ss')"') do set "BootTime=%%a"
:: powershell を使用して最後のシャットダウンイベントから時間を取得
for /f "delims=" %%a in ('powershell -Command "Get-WinEvent -FilterHashtable @{LogName='System'; ID=1074} | Select-Object -First 1 | ForEach-Object { If ($_.TimeCreated) { $_.TimeCreated.ToString('yyyy/MM/dd/HH:mm:ss') } Else { 'No Shutdown Event Found' } }"') do set "ShutdownTime=%%a"
:: 起動時間とシャットダウン時間を表示
echo Last Boot Time: %BootTime%
echo Last Shutdown Time: %ShutdownTime%
:: 結果をテキストファイルに追記(UTF-8 コードで保存、デスクトップに保存)
echo Boot Time: %BootTime% >> "%USERPROFILE%\Desktop\BootShutdownTimeResult.txt"
echo Shutdown Time: %ShutdownTime% >> "%USERPROFILE%\Desktop\BootShutdownTimeResult.txt"
貼り付けたらメモ帳の左上にある[ファイル]をクリックしてください。
[ファイル]をクリックすると下に向かってメニューが展開されるので、その中にある[名前を付けて保存]をクリックしてください。
[名前を付けて保存]をクリックすると、保存するためのウィンドウが立ち上がります。
保存したい場所を選択し、次にファイル名の末尾を.batにしてください。
※ここではBootShutdownTimeResult.batとしています。
次に、ファイルの種類(T)を[すべてのファイル(*,*)]に変更してください。
最後に[保存(S)]をクリックしてファイルを保存してください。
保存したbatファイル(ここではBootShutdownTimeResult.bat)をダブルクリックしてください。
保存したbatファイル(ここではBootShutdownTimeResult.bat
)をダブルクリックすると、デスクトップにBootShutdownTimeResult.txt
というファイルが自動で作成されます。
そのテキストファイルを開くと、Boot Time(起動時刻)とShutdown Time(シャットダウン時刻)が記載されています。
応用として、このbatファイルをタスクマネージャーやスタートアップに保存し、PC起動時に必ず実行させることで全ての起動日時とシャットダウン日時を記録し続けることが可能です。
よくある質問
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イベントビューアーにはWindowsの様々な操作のログ(記録)が残っています。
「パソコンにはどんなログ(履歴)が保存されているのか?」興味があるかたは是非ご覧ください。
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