デスクトップアイコンが勝手に移動する原因とその解決策をわかりやすく解説

デスクトップアイコンが勝手に動いてしまう問題で困っていませんか？
新しく作ったフォルダやファイルが自動で整列されたり、再起動後にアイコンの配置が元に戻ってしまうのは、多くのパソコンユーザーが直面する問題です。この現象には、設定やシステムの調整が関わっています。

この記事では、アイコンが勝手に動く2つのケース、つまり「新規フォルダやファイルが自動で整列される場合」と「再起動後に元の位置に戻る場合」の原因とその解決策をわかりやすく説明します。

初心者の方でも安心して試せる手順で、アイコンの移動を防ぎ、快適なデスクトップ環境を取り戻しましょう！

• デスクトップのアイコンの大きさを変更する方法
• デスクトップのアイコン間隔が広がった場合の対処法
• ショートカットやフォルダーのアイコン画像を変更する方法

デスクトップアイコンが勝手に移動する原因と解決法

デスクトップアイコンが勝手に移動してしまう問題にお困りの方も多いと思います。

この現象は、いくつかの設定やファイルが原因で起こることが多いです。
ここでは、初心者の方でも簡単にできる解決方法を、改善の可能性が高い順番に紹介します。

アイコンの自動整列が有効になっている

最も一般的な原因は「アイコンの自動整列」機能が有効になっていることです。
「アイコンの自動整列」機能がオンになっていると、ユーザーが自由にアイコンを配置しても自動で整列されてしまいます。この設定が有効なままだと、新しく作成したアイコンも自動で配置され、自由に位置を決めることができません。

以下の手順でアイコンの自動整列を無効にしてみてください。

1. デスクトップの空白箇所を右クリックしてください。
2. 右クリックメニューにある[表示]をクリックしてください。
3. [アイコンの自動整列]のチェックを外してください。

アイコンの自動整列を無効にしても改善が見られない場合は次に進んでください。

テーマによるアイコンの移動を防ぐ

Windowsのテーマ設定がデスクトップアイコンの配置に影響を与えることがあります。特に、テーマが変更されると、アイコンの配置も変わってしまうことがあります。

以下の手順でWindowsのテーマがアイコンの配置に影響しないように設定してみてください。

STEP

Windowsのホーム画面を開く

キーボードのWindowsを押して（タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして）ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

STEP

[個人用設定]をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定画面が開きます。

キーボードのWindows＋Iを押すことでもWindowsの設定画面を開くことができます

左側にある[個人用設定]をクリックしてください。

STEP

[テーマ]をクリック

[個人用設定]をクリックすると、「個人用設定」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある[テーマ]をクリックしてください。

STEP

[デスクトップアイコンの設定]をクリック

[テーマ]をクリックすると、「個人用設定 > テーマ」と書かれた画面に移動します。

その中にある[デスクトップアイコンの設定]をクリックしてください。

STEP

[テーマによるデスクトップアイコンの変更を許可する(L)]のチェックを外し、[OK]をクリック

[デスクトップアイコンの設定]をクリックすると、「デスクトップアイコンの設定」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある[テーマによるデスクトップアイコンの変更を許可する(L)]のチェックを外してください。

最後に[OK]をクリックしてください。

「適用はクリックしなくていいの？」と思ったかたはこちらの「OKボタンと適用ボタンの違いについて」を是非ご覧ください。

STEP

パソコンを再起動する

最後にパソコンを再起動し、改善したか確認してください。

再起動後に改善が見られない場合は次に進んでください。

アイコンキャッシュを削除する

アイコンキャッシュファイルが破損していると、デスクトップに配置されたアイコンの位置が正しく保存されず、再起動後に配置が変わってしまうことがあります。
アイコンキャッシュは、アイコンの表示をスムーズにするために使われるデータですが、これが壊れることもあるのです。

以下の手順で一度アイコンキャッシュを削除してみてください。

アイコンキャッシュは%userprofile%\AppData\Localに保存されているIconCache.dbというファイルです。末尾の.dbはファイルの拡張子になるため、予めファイルの拡張子を表示 しておくと見つけやすいです。

STEP

「ファイルを指定して実行」ウィンドウから%userprofile%\AppData\Localを開く

キーボードのWindows + Rを押し、「ファイルを指定して実行」と書かれたウィンドウを開いてください。

その中に[%userprofile%\AppData\Local]と入力し、[OK]をクリックしてください。

その他「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11 」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

STEP

IconCache.dbを削除

[OK]をクリックすると、エクスプローラーが立ち上がり%userprofile%\AppData\Localが開きます。

その中にあるIconCache.dbを削除してください。

IconCache.dbはパソコンを再起動すると自動的に再作成されるため、削除しても動作に影響はありません。

STEP

パソコンを再起動する

IconCache.dbを削除したらパソコンを再起動してください。

再起動後に改善が見られない場合は次に進んでください。

desktop.iniファイルの再構築

desktop.iniファイルは、デスクトップのアイコン配置やフォルダの設定を保存する重要なファイルです。このファイルが破損していると、デスクトップアイコンの配置が保存されず、毎回移動してしまうことがあります。

desktop.iniは一度削除すると次回起動時に自動的に再作成されるため、以下の手順でdesktop.iniファイルを一度削除してみてください。

desktop.iniは重要なファイルなので通常表示されていません。エクスプローラーの設定を変更して表示させた後に削除する必要があります。末尾の.iniはファイルの拡張子になるため、予めファイルの拡張子を表示 しておくと見つけやすいです。

STEP

エクスプローラーを立ち上げ、右上にある[…]→[オプション]をクリック

キーボードのWindows＋Eを押してエクスプローラーを開いてください。

次に、右上にある[…]（三点リーダ）をクリックしてください。

[…]（三点リーダ）などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味があれば是非見てみてください。

[…]（三点リーダ）をクリックすると下に向かってメニューが展開されます。

その中にある[オプション]をクリックしてください。

STEP

[表示]タブをクリック

[オプション]をクリックすると「フォルダーオプション」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある[表示]タブをクリックしてください。

STEP

[保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない（推奨）]をクリック

[表示]タブの最下部にある[保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない（推奨）]をクリックしてください。

STEP

警告メッセージで[はい(Y)]をクリック

[保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない（推奨）]をクリックすると以下のような警告メッセージが表示されます。

[はい(Y)]をクリックしてください。

STEP

[OK]をクリック

警告メッセージで[はい(Y)]をクリックすると「フォルダーオプション」ウィンドウに戻り、[保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない（推奨）]のチェックが外れていることが確認できます。

[OK]をクリックして「フォルダーオプション」ウィンドウを閉じてください。

STEP

デスクトップにあるdesktop.iniを削除

デスクトップ画面に戻ると、半透明のdesktop.iniを確認できます。

desktop.iniを削除してください。

desktop.iniはパソコンを再起動すると自動的に再作成されるため、削除しても動作に影響はありません。

STEP

保護されたオペレーティングシステムファイルを非表示にし、パソコンを再起動

desktop.iniを削除したら、Step1に戻り、[保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない（推奨）]にチェックを入れなおし、パソコンを再起動してください。

保護されたオペレーティングシステムファイルは表示させておくと誤って削除してしまう可能性が高いです。
基本的には非表示に戻しておくことをオススメします。

再起動後に改善が見られない場合は次に進んでください。

デスクトップの表示に関するレジストリを削除する

デスクトップの表示に関するレジストリが破損していると、デスクトップアイコンの配置が正しく保存されないことがあります。

以下の手順でデスクトップの表示に関するレジストリキーを削除してみてください。

このレジストリキーはパソコンを再起動すると自動的に再作成されるため、安心して削除してください。

STEP

「ファイルを指定して実行」ウィンドウに[regedit]と入力し、[OK]をクリック

キーボードのWindows + Rを押し、「ファイルを指定して実行」と書かれたウィンドウを開いてください。

その中に[regedit]と入力し、[OK]をクリックしてください。

その他「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11 」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

STEP

ユーザーアカウント制御ウィンドウで[はい]をクリック

ユーザーアカウント制御ウィンドウで[はい]をクリック

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか？」というウィンドウが表示された場合は [はい] をクリックしてください。

STEP

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bagsに移動する

[はい] をクリックすると「レジストリエディター」が立ち上がります。

その中のアドレスバーのような部分に以下の文字を貼り付けて、Enterを押してください。

コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags

STEP

[Bags]を右クリックし、[削除(D)]をクリック

コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bagsに移動したら、次は[Bags]フォルダーを右クリックし、[削除(D)]をクリックしてください。

このレジストリキーはパソコンを再起動すると自動的に再作成されるため、安心して削除してください。

STEP

レジストリエディターを閉じてパソコンを再起動

[Bags]フォルダーを削除したら、右上の[✕]をクリックしてレジストリエディターを閉じてください。

最後にパソコンを再起動してください。

デスクトップアイコンが勝手に移動する原因とその解決策に関するよくある質問と答え

デスクトップアイコンが勝手に移動する原因とその解決策に関するよくある質問と答えをまとめました。

デスクトップアイコンが勝手に整列されるのはなぜですか？

最も多い原因がアイコンの「自動整列」機能がオンになっているためです。この機能が有効だと、アイコンが規則的に整列されます。自動整列を無効にすれば、自由に配置できます。

アイコンの自動整列をオフにする方法は？

デスクトップ上で右クリックし、メニューから「表示」を選択。そこから「アイコンの自動整列」のチェックを外してください。

テーマを変更するとアイコンが動くのはなぜですか？

テーマの設定がアイコンの配置や表示を変更することが原因です。「デスクトップアイコンの設定」で「テーマによるアイコンの変更を許可する」のチェックを外せば防げます。

テーマによるアイコン移動を防ぐには？

デスクトップで右クリック→「個人用設定」→「テーマ」→「デスクトップアイコンの設定」から「テーマによるデスクトップアイコンの変更を許可する(L)」のチェックを外してください。

再起動後にアイコンの配置が元に戻ってしまうのはなぜですか？

アイコンキャッシュやdesktop.iniファイルの破損、設定が原因で配置が保存されていない可能性があります。

desktop.iniファイルが破損している場合の対処法は？

デスクトップに表示されたdesktop.iniファイルを削除し、再起動してください。Windowsが自動的に新しいdesktop.iniファイルを再生成します。

アイコンの位置が保存される仕組みは何ですか？

Windowsはレジストリ内の「Bags」キーにアイコンの配置情報を保存します。この情報が破損すると配置が正しく保存されません。

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