【Windows11】拡大鏡を解除するショートカットと自動起動を無効にする方法

【Windows11】拡大鏡を解除するショートカットと自動起動を無効にする方法

こんな人にオススメの記事です

  • 拡大鏡が勝手に起動してくるのを止めたい人
  • 拡大鏡を解除するためのキーボードショートカットを知りたい人

拡大鏡が意図せず起動してしまい、作業の妨げになったことはありませんか?
拡大鏡を誤って起動してしまった場合、「Windowsキー + Esc」を押すだけで、拡大鏡を簡単に解除することが可能です。
また、拡大鏡が毎回自動で起動してしまう場合には、「設定」→「簡単操作」→「拡大鏡」の設定から自動起動を無効にすることが可能です。

この記事では、Windowsの拡大鏡を素早く解除するためのショートカットキーや、拡大鏡の自動起動を無効にする方法ショートカットキーを無効にする方法を実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

目次

拡大鏡を解除するためのキーボードショートカット

突然起動した拡大鏡を解除するには「Windowsキー + Esc」を押してください。

これで拡大鏡が解除され、通常の画面に戻ります。

拡大鏡を解除するためのキーボードショートカット
拡大鏡を解除するためのキーボードショートカット

何故突然拡大鏡が起動するのか?

拡大鏡が突然起動する原因はいくつかありますが、最も一般的な理由は、ショートカットキーの誤操作です。Windowsでは、「Windowsキー + +(プラス)」を押すと拡大鏡が起動するため、知らないうちにキーを押してしまい、拡大鏡が起動することがあります。

また、拡大鏡が自動起動に設定されている場合もあります。
特に、Windowsのアクセシビリティ設定で、サインイン時に拡大鏡が自動で起動するようになっていると、毎回パソコンの起動時に勝手に立ち上がることがあります。
サインイン時に毎回拡大鏡が起動してしまう場合には、Windowsの設定を確認して自動起動を無効にする必要があります。

例えばGoogle ChromeやMicrosoft Word、Adobe Acrobat Readerなどでは、「Ctrlキー + +(プラス)」でズームインします。しかし、誤って「Windowsキー」を押してしまうと、拡大鏡が起動してしまいます。

拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法

パソコン起動時に拡大鏡が自動的に起動してしまう場合は、以下の手順で自動機能を無効にしてください。

  1. キーボードのWindowsとIを同時に押してWindowsのホーム画面を開く
  2. [アクセシビリティ]をクリック
  3. [拡大鏡]をクリック
  4. 拡大鏡の右にある、展開記号()をクリック
  5. 「サインイン前に拡大鏡を開始する」と「サインイン後に拡大鏡を開始する」をオフにする

ここからは、拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法を実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
Windowsのホーム画面を開く

キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法
拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法
STEP
[アクセシビリティ]をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定画面が開きます。

キーボードのWindowsIを同時に押すことで、Windowsの設定画面を開くことができます。

左側にある[アクセシビリティ]をクリックしてください。

拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法
拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法
STEP
[拡大鏡]をクリック

[アクセシビリティ]をクリックすると「アクセシビリティ」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある[拡大鏡]をクリックしてください。

拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法
拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法
STEP
展開記号()をクリック

[拡大鏡]をクリックすると「アクセシビリティ > 拡大鏡」と大きく書かれた画面に移動します。

拡大鏡の右にある、展開記号()をクリックしてください。

拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法
拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法
STEP
「サインイン前に拡大鏡を開始する」と「サインイン後に拡大鏡を開始する」をオフにする

展開記号()をクリックすると、「サインイン前に拡大鏡を開始する」と「サインイン後に拡大鏡を開始する」の2つの項目が表示されます。

2つの項目のチェックを外してオフにしてください。

これでパソコン起動時に拡大鏡が自動的に起動することがなくなります。

拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法
拡大鏡の自動起動を無効にする設定方法

拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法

拡大鏡を使う機会がなく、誤って起動するのを防ぎたい場合は、拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にすることができます。

拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にするためには、Magnify.exe(拡大鏡のアプリ)の名前を変更する必要があります。
Magnify.exe(拡大鏡のアプリ)はWindowsの重要なファイルとして扱われているため、変更するためにはパソコンの管理者権限が必要です。

ここからは、拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
コマンドプロンプトを管理者として起動する

まずはコマンドプロンプトを管理者として起動してください。

Magnify.exe(拡大鏡のアプリ)はWindowsの重要なファイルとして扱われているため、変更するためにはパソコンの管理者権限が必要です。

STEP
Magnify.exe(拡大鏡のアプリ)の所有権を変更できるようにする

以下のコマンドをコマンドプロンプトに貼り付け、実行してください。

takeown /f C:\Windows\System32\Magnify.exe

このコマンドは現在ログインしているユーザーがMagnify.exe(拡大鏡のアプリ)の所有権を変更できるようにするためのコマンドです。

拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法

コマンドの詳細

  1. takeown:
    • 概要: takeown は「Take Ownership」の略で、指定したファイルやフォルダの所有権を取得するためのコマンドです。
    • 用途: ファイルやフォルダにアクセス権限が不足している場合や、システムファイルの所有権を変更したい場合に使用します。
  2. /f:
    • 概要: takeown コマンドのオプションで、「ファイル名(File Name)」を指定します。
    • 用途: 次に続くパスが対象のファイルまたはフォルダであることを示します。
  3. C:\Windows\System32\Magnify.exe:
    • 概要: Windowsの拡大鏡(Magnifier)アプリケーションの実行ファイルへのパスです。
    • 用途: このファイルの所有権を取得することで、ファイルの削除や置き換え、権限の変更などが可能になります。
STEP
Magnify.exe(拡大鏡のアプリ)の所有権を変更する

次に以下のコマンドをコマンドプロンプトに貼り付け、実行してください。

icacls C:\Windows\System32\Magnify.exe /grant Everyone:F

このコマンドはMagnify.exe(拡大鏡のアプリ)の所有権を全てのユーザーに与え、名前の変更や削除などを可能にするためのものです。

拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法

コマンドの詳細

  1. icacls:
    • 概要: icacls は「Integrity Control Access Control Lists」の略で、ファイルやフォルダのアクセス制御リスト(ACL)を表示、変更、バックアップ、および復元するためのコマンドラインツールです。
    • 用途: ファイルやフォルダの権限を管理・変更する際に使用します。
  2. C:\Windows\System32\Magnify.exe:
    • 概要: Windowsの拡大鏡(Magnifier)アプリケーションの実行ファイルへのフルパスです。
    • 用途: このファイルのアクセス許可を変更することで、特定のユーザーやグループがこのファイルを読み取ったり、実行したり、変更したりする権限を制御します。
  3. /grant:
    • 概要: 指定したユーザーやグループに対して、新しいアクセス許可を付与します。
    • 用途: ファイルやフォルダに対する権限を追加する際に使用します。既存の権限を上書きするのではなく、追加する形で権限を付与します。
  4. Everyone:F:
    • Everyone:
      • 概要: Windowsのセキュリティグループで、すべてのユーザーを指します。ローカルおよびリモートのすべてのユーザーが含まれます。
    • F:
      • 概要: **Full Control(フルコントロール)**を意味します。ファイルやフォルダに対するすべての権限(読み取り、書き込み、実行、削除など)を付与します。
STEP
Magnify.exeを右クリックして[その他のオプションを確認]をクリック

Magnify.exe(拡大鏡のアプリ)の所有権を変更するコマンドが正常に終了したら、コマンドプロンプトを閉じ、WindowsEでエクスプローラーを起動してください。

エクスプローラーでC:\Windows\System32に移動し、その中にあるMagnify.exeを右クリックして[その他のオプションを確認]をクリックしてください。

予めファイルの拡張子を表示させておくとわかりやすいです。

拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
STEP
[名前の変更(M)]をクリック

次に[名前の変更(M)]をクリックしてください。

拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
STEP
Magnify.exeの名前を変更し、[続行(C)]をクリック

Magnify.exeの名前を変更し、[続行(C)]をクリックしてください。

全く違う名前に変更してしまうと、元に戻せなくなる可能性があるので、前後に1文字追加する程度がオススメです。
私は先頭に-(ハイフン)を追加しました。

拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
STEP
[はい]をクリック

[続行(C)]をクリックすると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と大きく書かれた画面が表示されます。

[はい]をクリックしてください。

拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
STEP
Magnify.exeの名前が変更されていることを確認する

[はい]をクリックすると、Magnify.exeの名前が変更されていることが確認できます。

これで、「Windowsキー + +(プラス)」を押しても拡大鏡が起動しなくなります。

Windowsキー + +(プラス)」はMagnify.exeを起動するためのショートカットキーなので、Magnify.exeの名前を変更することでショートカットキーを無効にしています。

拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法
拡大鏡のキーボードショートカットだけを無効にする方法

拡大鏡の活用方法と注意点

Windowsの拡大鏡は、画面上の文字や画像を拡大表示する便利な機能です。特に、細かい部分を確認する際や、視覚的に見づらいときに役立ちます。

正しく使うことで作業効率を上げられますが、使い方を誤ると不便になることもあるため、活用方法と注意点を押さえておきましょう。

拡大鏡を使うメリットと注意点

拡大鏡の最大のメリットは、画面全体や特定の部分をすぐに拡大できることです。
特に、目が疲れやすい人や、フォントサイズが小さい場合に役立ちます。
例えば、ウェブページや文書で細かい文字を読みやすくしたい時、または画像編集などで細部を確認したい時に有効です。

ただし、過度に拡大してしまうと、画面全体を移動しなければならず、かえって操作が面倒になることもあります。
そのため、適度な拡大率を維持することが重要です。

ショートカットで操作を簡略化する方法

拡大鏡はショートカットを利用することで、さらに便利に操作できます。
例えば、「Windowsキー + +」で拡大し、「Windowsキー + -」で縮小することが可能です。

また、「Ctrl + Alt + F」で全画面モード、「Ctrl + Alt + L」でレンズモードに切り替えることもできます。

これらのショートカットを覚えておくと、必要な時にすぐ操作できて便利です。

拡大鏡を利用するシーン別の活用例

拡大鏡は、さまざまな場面で活用できます。例えば、ビジネスシーンでは、プレゼンテーション中に細かいデータやグラフを強調するために拡大鏡を使用できます。

また、写真編集デザイン作業の際にも、細部を拡大して編集するのに役立ちます。視覚的に小さな部分を確認する必要がある時、特に高齢者や視覚に不便がある方にとっても有益な機能です。

ただし、長時間の使用や大幅な拡大は目に負担をかけることもあるため、適度な休憩を取りながら利用することが大切です。

拡大鏡を解除するショートカットと自動起動を無効にする方法に関するよくある質問と答え

拡大鏡を解除するショートカットと自動起動を無効にする方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Windows11で拡大鏡を解除するショートカットキーは何ですか?

拡大鏡を解除するショートカットキーは「Windowsキー + Esc」です。

拡大鏡が勝手に起動するのはなぜですか?

誤操作で「Windowsキー + +(プラス)」を押してしまうか、自動起動設定が有効になっているためです。

拡大鏡の自動起動を無効にする方法は?

「設定」→「簡単操作」→「拡大鏡」の設定から自動起動を無効にすることが可能です。

拡大鏡を使っているときに素早く元の画面に戻す方法はありますか?

Windowsキー + Esc」で拡大鏡を解除するか、「Windowsキー + -(マイナス)」で縮小して元に戻せます。

拡大鏡を起動するショートカットキーは何ですか?

拡大鏡を起動するには「Windowsキー + +(プラス)」を押します。

拡大鏡を部分的に拡大する方法は?

「Ctrl + Alt + L」で拡大鏡をレンズモードに切り替えて使用すれば、画面の特定の部分のみを拡大できます。

拡大鏡の拡大率が大きすぎる場合の対処法は?

Windowsキー + -(マイナス)」で拡大率を下げて、表示を調整してください。

拡大鏡のショートカットキーを変更できますか?

Windowsのショートカットキーは変更できませんが、ショートカットキーで拡大鏡を起動しないようにすることは可能です。

その他Windows11に関する記事

その他Windows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

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