こんな人にオススメの記事です
- 公共のWi-Fiをよく利用する人
- ランダムMACアドレスを有効にする方法を知りたい人
- Wi-Fi接続時のセキュリティを強化したい人
ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)とは、ネットワークに接続する際にデバイスの識別番号であるMACアドレスをランダムに生成する機能です。
この機能を活用することで、個人のプライバシーを保護し、公共のWi-Fiでも追跡されるリスクを低減できます。
特に、セキュリティやプライバシーを重視する方にとっては重要な設定です。
ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)の設定方法は簡単で、ネットワーク設定からWi-Fiの項目で「ランダムなハードウェアアドレスを使用する」をオンにするだけです。
この記事では、実際の画面も使いながらWindows11におけるランダムMACアドレスの設定方法について、詳しく解説します。
また、特定のWi-Fiネットワークにだけランダム化を適用する方法も紹介します。
さらに、設定時の注意点やトラブルシューティングの方法についても触れています。
ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を活用して、より安全で快適なネットワーク環境を手に入れましょう。
ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)の基本情報と重要性
まずはランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)の基本情報とその重要性について解説します。
ランダムMACアドレスとは?
ランダムMACアドレスは、ネットワークに接続する際にデバイスの物理アドレス(MACアドレス)をランダムに生成して使用する機能です。
通常、MACアドレスは各デバイスに固有の番号で、ネットワーク通信においてデバイスを識別するために使用されます。
これにより、同じMACアドレスが使用され続けると、ユーザーの行動やデバイスの接続先が追跡されやすくなります。
ランダムMACアドレスを使用することで、毎回異なるMACアドレスが生成されるため、追跡が難しくなり、プライバシーが保護されます。
追跡防止とプライバシー保護
ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を使用する最大のメリットは、プライバシー保護です。
MACアドレスを固定のまま使用し続けると、ネットワーク管理者やサービスプロバイダーが、デバイスがどこで、どのように使われているかを追跡することができます。
これに対して、ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を使用することで、同じデバイスでも異なるネットワークに接続するたびに異なるMACアドレスが使われ、個人情報の保護が強化されます。
さらに、ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)はトラッキングの防止にも役立ちます。
固定のMACアドレスでは、ユーザーの移動履歴や使用パターンが容易に追跡されるリスクがありますが、ランダム化によりこれを困難にします。
また、セキュリティ面でも有利であり、一部の攻撃手法ではMACアドレスを狙ったものが存在します。
ランダム化することで、こうした攻撃からデバイスを守る効果が期待できます。
ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を有効にする方法
Windowsの初期設定ではランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)が無効(オフ)になっているため、手動で有効(オン)にする必要があります。 Windowsには以下の2種類の設定があります:
- すべてのWi-FiネットワークでランダムMACアドレスを使用する
- 特定のWi-Fiネットワークに対してランダムMACアドレスを適用する
ここからは、ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を有効にする方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。
すべてのWi-FiネットワークでランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を使用する方法
すべてのWi-FiネットワークでランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を使用するには、以下の手順に従って設定を行ってください。
- スタートメニューから「設定」(歯車アイコン)をクリック
- 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」クリック
- 「ネットワークとインターネット」内の「Wi-Fi」をクリック
- 「Wi-Fi」設定内の「ランダムハードウェアアドレス」を「オン」に切り替える
まずはすべてのWi-FiでMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を使用する方法から詳しく解説していきます。
キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。
キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。
その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定画面が開きます。
左側にある[ネットワークとインターネット]をクリックしてください。

[ネットワークとインターネット]をクリックすると「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に移動します。
その中にある接続中のネットワークをクリックしてください。

設定内の[ランダムなハードウェアアドレス]をオンに切り替えてください。
これにより、すべてのWi-Fiネットワークに接続する際にランダムMACアドレス(ランダムなハードウェアアドレス)が使用されるようになります。

特定のWi-Fiネットワークに対してランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を適用する方法
特定のWi-Fiネットワーク(SSID)でランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を使用するには、以下の手順に従って設定を行ってください。
- スタートメニューから「設定」(歯車アイコン)をクリック
- 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」クリック
- 「ネットワークとインターネット」内の「Wi-Fi」をクリック
- 「利用できるネットワークを表示」をクリック
- 左上の「i」をクリックしてネットワークのプロパティを表示
- 「ランダムハードウェアアドレス」を「オン」に切り替える
ここからは、特定のWi-Fiネットワーク(SSID)でMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を使用する方法から詳しく解説していきます。
キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。
キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。
その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定画面が開きます。
左側にある[ネットワークとインターネット]をクリックしてください。

[ネットワークとインターネット]をクリックすると「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に移動します。
その中にある接続中のネットワークをクリックしてください。

利用できるネットワークを表示するを展開し、ランダムMACアドレス(ランダムなハードウェアアドレス)を使用したいネットワーク(SSID)の左上にある「i」をクリックしてください。

設定内の[ランダムなハードウェアアドレス]をオンに切り替えてください。
これにより、選択したWi-Fiネットワーク(SSID)に接続する際にランダムMACアドレス(ランダムなハードウェアアドレス)が使用されるようになります。

ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)の注意点とトラブルシューティング
ランダムMACアドレスを使用する際の注意点と、よくあるトラブルについて解説します。
インターネット接続ができない場合の対処法
ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)を有効にすると、一部のWi-Fiネットワークで接続がうまくいかない場合があります。
特に、MACアドレスフィルタリングが導入されているネットワークでは、ランダムに生成されたMACアドレスが許可リストに登録されていないため、接続がブロックされる可能性があります。
このような状況に直面した際には、まずネットワーク管理者に連絡することが推奨されます。
具体的には、使用しているWi-Fiネットワークの管理者に依頼し、デバイスのランダムMACアドレスを許可リストに追加してもらう必要があります。
これにより、ランダム化されたMACアドレスでも問題なくネットワークに接続できるようになり、引き続き安全かつプライバシーを保護しながらインターネットを利用することが可能となります。
MACアドレスフィルタリングの見直しと固定MACアドレスへの切り替え
ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)で不具合が発生してしまう場合は、[ランダムなハードウェアアドレス]をオフにしてください。
特にMACアドレスフィルタリングを採用しているネットワークでは、ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)では接続できない可能性があるため、固定MACアドレスへ切替えることも検討してください。
ランダムMACアドレス(ランダムハードウェアアドレス)の設定と注意点に関するよくある質問と答え
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