【Windows11】デフォルトのIMEを変更する方法 - 既定の入力ソフトを設定

この記事では、Windows11でデフォルト(既定)のIMEを変更する方法を画像付きで解説します。

情シスとして社内からよく相談を受けるのが「Google日本語入力を試したけどMicrosoft IMEに戻したい」という内容です。
主な理由は、読めない漢字を手書き入力できる「IMEパッド」がGoogle日本語入力には搭載されていないこと、長年使い慣れた操作感、そして近年のMicrosoft IMEは予測変換の精度も大きく向上しているためです。

IMEパッドの出し方は「【Windows11】IMEパッドの出し方と使い方」で解説していますが、この機能を使うにはMicrosoft IMEをデフォルトに設定する必要があります。

この記事では、デフォルトのIMEを変更する手順と、設定が元に戻ってしまう場合の対処法を解説します。

目次

Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法

Windows11でデフォルトのIMEを変更する手順を説明します。今回は、Google日本語入力からMicrosoft IMEに戻す例で解説しますが、逆方向やATOKなど他のIMEでも同じ手順です。

  1. Windowsキー→ 「設定」→「時刻と言語」→「入力」
  2. 「キーボードの詳細設定」をクリック
  3. 「既定の入力方式の上書き」のプルダウンメニューをクリック
  4. 日本語 - Microsoft IMEを選択する

IMEを変更する場合、現在使っているIMEに登録したユーザー辞書(単語登録)は自動で引き継がれません。変更前にバックアップしておくことをおすすめします。
参考記事:【Windows11】Microsoft IMEのユーザー辞書をエクスポート・インポートする方法

STEP
キーボードのWindowsロゴキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック

キーボードのWindowsロゴキーを押すか、タスクバーにあるWindowsロゴをクリックしてください。

キーボードのWindowsロゴキーを押すとスタートメニューが表示されます。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step1:キーボードのWindowsロゴキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック
Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step1
STEP
「時刻と言語」をクリック

「設定」をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでも、Windowsの設定アプリを開けます。
また、Windowsの設定アプリを開くショートカットをデスクトップに作成すると便利です。

左側にある「時刻と言語」をクリックしてください。

Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step2:「時刻と言語」をクリック
Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step2
STEP
「入力」をクリック

「時刻と言語」をクリックすると、「時刻と言語」と書かれた画面に移動します。

「入力」をクリックしてください。

Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step3:「入力」をクリック
Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step3
STEP
「キーボードの詳細設定」をクリック

「入力」をクリックすると、「時刻と言語 > 入力」と書かれた画面に移動します。

その中にある「キーボードの詳細設定」をクリックしてください。

Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step4:「キーボードの詳細設定」をクリック
Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step4
STEP
プルダウンメニューをクリック

「キーボードの詳細設定」をクリックすると、「時刻と言語 > 入力 > キーボードの詳細設定」と書かれた画面に移動します。

「既定の入力方式の上書き」の下にあるプルダウンメニューをクリックしてください。

Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step5:プルダウンメニューをクリック
Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step5
STEP
日本語 - Microsoft IMEを選択する

プルダウンメニューをクリックすると、現在利用可能なIMEが表示されます。

その中からデフォルトに設定したいIME(ここではMicrosoft IME)を選択してください。

Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step6:日本語 - Microsoft IMEを選択する
Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法 Step6

Windows11でデフォルトのIMEがうまく変更できない場合の対処法

デフォルトのIMEを変更したのに、PC再起動後に元のIMEに戻ってしまう場合があります。このような場合の対処法を紹介します。

PCの再起動とWindowsアップデート

デフォルトのIMEがうまく変更できない場合、まずは以下の一般的なトラブルシューティングを試してください。

PCを再起動する

設定の変更が正しく反映されていない可能性があります。一度PCを再起動することで改善する場合があります。

Windowsアップデートを実行する

古いバージョンのWindows11では設定関連の不具合が報告されている場合があります。最新の状態にアップデートすることで問題が解決することがあります。
Windowsアップデートの手順は以下の記事を参照してください。

不要なIMEをPCからアンインストールする

Windowsアップデート後もデフォルトのIME設定が保存されない場合、不要なIMEをすべてアンインストールして、Microsoft IMEだけが残っている状態にしてみてください。IMEが1つしかインストールされていなければ、設定の不具合が起きても影響を受けません。

IMEも通常のアプリケーション(プログラム)と同様に、コントロールパネルや設定アプリからアンインストールできます。不要なIMEを削除すれば、原則として勝手に切り替わることはなくなります。

アンインストールの手順は以下の記事を参照してください。

アンインストールには管理者権限が必要です。権限があるか不明な場合は、「【Windows11】管理者権限があるか確認する方法」を参照してください。

Microsoft IMEはWindowsの標準機能のため削除できません。削除できるのはGoogle日本語入力やATOKなど、後からインストールしたIMEのみです。

IMEを削除できない場合はショートカットで切り替える

デフォルトのIME設定が反映されず、かつ管理者権限がなくてIMEの削除もできない場合、根本的な解決は難しくなります。

このような場合の代替手段として、ショートカットキー(Windows+Space)を使って都度IMEを切り替える方法があります。根本解決ではありませんが、素早く切り替えられるため実用的です。

IME切り替えショートカットの使い方は以下の記事で詳しく解説しています。

Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法に関するよくある質問と答え

最後に、Windows11でデフォルトのIMEを変更する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

デフォルトのIMEを変更した後、PCの再起動は必要ですか?

いいえ、設定変更はすぐに反映されるため再起動は不要です。ただし、設定が正しく保存されているか確認するために、一度PCを再起動して再起動後もデフォルトのIME設定が維持されているか確認することをおすすめします。

Microsoft IMEとGoogle日本語入力、どちらが良いですか?

どちらにも特徴があり、好みによります。Microsoft IMEはWindowsとの統合性が高く、手書き入力ができるIMEパッド機能が使えます。Google日本語入力は予測変換の精度が高く、流行語や新しい言葉に強い傾向があります。両方試してみて、自分に合う方を選ぶことをおすすめします。
IMEパッドの詳しい使い方は「【Windows11】IMEパッドの出し方と使い方」で解説しています。

複数のIMEを使い分けたい場合はどうすれば良いですか?

複数のIMEを使い分ける場合は、デフォルトのIMEを設定した上で、必要に応じてショートカットキー(Windows+Space)で一時的に切り替える方法が便利です。詳しくは「【Windows11】IME・入力ソフトを切り替えるショートカット - Win+Spaceで即座に変更」をご覧ください。

IMEを削除したら、登録していた単語も消えますか?

はい、通常はIMEを削除すると、そのIMEに登録されていたユーザー辞書(単語登録)も一緒に削除されます。削除前に必要なデータはエクスポートしてバックアップを取っておくことをおすすめします。

既定のIMEを変更できない(グレーアウトしている)場合はどうすれば良いですか?

グループポリシーで制限されている可能性があります。会社のPCなど管理されている環境では、IME設定の変更が制限されている場合があります。この場合は、IT管理者に相談してください。

ATOKやその他のIMEでもこの方法で既定に設定できますか?

はい、ATOKなど他のIMEでも同じ手順でデフォルトに設定できます。プルダウンメニューにインストールされているすべてのIMEが表示されるので、使いたいIMEを選択してください。

Google日本語入力が急に使えなくなった場合はどうすれば良いですか?

デフォルトのIME設定とは別の問題として、Google日本語入力が突然使えなくなるトラブルがあります。この場合は、ショートカットキーでの切り替えや再インストールで解決できることがあります。詳しくは「Google日本語入力が突然使えなくなった場合の対処法」をご覧ください。

日本語変換が遅い、フリーズする場合はどうすれば良いですか?

デフォルトのIME設定とは別の問題として、Microsoft IMEの変換処理自体が遅くなったりフリーズしたりする場合があります。この場合は、IMEの設定見直しや再インストールが必要です。詳しくは「【Windows11】文字の変換が遅い、フリーズする場合の対処法」をご覧ください。

業務で使う場合、Microsoft IMEとGoogle日本語入力どちらがおすすめですか?

情シスの経験から言うと、業務利用では基本的にMicrosoft IMEをおすすめします。理由は、Windowsの標準機能のためセキュリティポリシーで管理しやすく、トラブル時も公式サポートやWindows Updateで対応されるためです。また、IMEパッドなどMicrosoft IME専用の機能も使えます。
ただし、Google日本語入力の方が変換精度が高いと感じる方も多いため、会社の規定で許可されていれば使用を検討する価値はあります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

誤りのご指摘・追記のご要望・記事のご感想は、記事のコメント欄またはこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。個人の方向けには、トラブルの切り分けや設定アドバイスも実施します。

※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 24H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • 最終検証日:2025年10月9日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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