【Windows11】PowerToysのインストール方法 - 無料で使えるMicrosoft公式ツール

この記事では、Windows11でPowerToysをインストールする方法を、画像付きで分かりやすく解説します。

PowerToysは、Microsoftが無料で提供するWindows用の拡張ツール群です。Windows標準機能では物足りない部分を補強し、作業効率を大幅に向上させることができます。

目次

PowerToysとは?Microsoftが提供する無料の拡張ツール

PowerToys(パワートイズ)は、Microsoftが無料で提供しているWindows用の拡張ツール群です。

PowerToysの設定画面
PowerToysの設定画面

Windows標準の機能では物足りない部分を補強してくれるツールで、作業効率を上げたい方に人気があります。たとえば、ウィンドウを素早く整理したり、ファイル名を一括変更したりといった便利機能が揃っています。

中でも特に利用頻度の高い、代表的な機能を3つ紹介します。

  • FancyZones: 画面を好みのレイアウトに分割してウィンドウを整理
  • PowerRename: 複数のファイル名を一括で置換・変更
  • Image Resizer: 右クリックから画像のサイズを簡単に変更

Microsoft公式のツールなので、安全性も問題ありません。Windows11はもちろん、Windows10でも利用できます。

PowerToysのシステム要件

PowerToysのインストール前に、お使いのPCが対応しているか確認しましょう。

・対応OS

Windows11(すべてのバージョン)
Windows10 バージョン2004(ビルド19041)以降

・自動でインストールされるソフト

Microsoft Edge WebView2 Runtime(インストール時に自動で最新版が入ります)

特別に高性能なPCは必要ありません。Windows11が動作しているPCであれば基本的に問題なく利用できますが、PowerToysはWindows11 すべてのバージョンと、Windows10 バージョン2004(ビルド19041)以降の x64 / Arm64 環境に対応しているツールです。

お使いのPCのOSやスペックを確認したい場合は、「自分のPCスペックを確認する方法|CPU・メモリ・グラボ」を参考に確認してください。

Microsoft StoreからPowerToysをインストールする手順

PowerToysは、Microsoft Storeから簡単にインストールできます。インストール後は、Microsoft Storeを通じて自動的にアップデートされるため、常に最新版を使用できます。

PowerToysは、Microsoft Storeのほか、GitHubからもダウンロードできます。ただし、アップデートの管理やインストールの簡単さを考えると、Microsoft Storeから導入するのがおすすめです。

手順は以下の通りです。

  1. Microsoft PowerToysのページを開いて「Microsoft Storeで見る」をクリック
  2. 「インストール」ボタンをクリック
  3. インストール完了後に「開く」ボタンをクリック
  4. PowerToysのインストールが成功したことを確認する

所要時間は約3分です。それでは、実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

STEP
Microsoft PowerToysのページを開いて「Microsoft Storeで見る」をクリック

Microsoft PowerToysのページを開き、「Microsoft Storeで見る」をクリックしてください。

Microsoft PowerToysのMicrosoft Storeページ
Microsoft PowerToysのページで「Microsoft Storeで見る」をクリック
STEP
「インストール」ボタンをクリック

「Microsoft Storeで見る」をクリックすると、Microsoft Storeアプリが立ち上がります。

Microsoft Storeアプリが正常に起動しない場合は「【Windows11】Microsoft Storeが開かない場合の対処法を徹底解説」を参考にしてください。

その中にある「インストール」ボタンをクリックしてください。

Microsoft StoreのPowerToysインストールボタン
Microsoft Storeで「インストール」ボタンをクリック
STEP
インストール完了後に「開く」ボタンをクリック

「インストール」ボタンをクリックするとMicrosoft PowerToysのインストールが始まります。

インストールにはPCの管理者権限が必要です。インストールでエラーが発生する場合、自分が管理者権限でログインしているか確認してください。

インストールが完了すると「インストール」ボタンが「開く」ボタンに切り替わります。

「開く」ボタンをクリックしてください。

PowerToysインストール完了後の開くボタン
インストール完了後に「開く」ボタンをクリック
STEP
PowerToysのインストールが成功したことを確認する

「開く」ボタンをクリックすると以下のようにPowerToysが起動します。

これでインストールは成功です。

PowerToysの設定画面
PowerToysのインストールが成功したことを確認する

PowerToysをアンインストールする方法(ディープアンインストール推奨)

PowerToysを完全に初期化したい場合や、不具合が発生したため一度まっさらにしたい場合は、設定フォルダーまで削除できる「ディープアンインストール」がおすすめです。

PowerToysはWindowsの便利機能を拡張するツールのため、削除時にいくつか注意点があります。ただし、PCに悪影響が出るわけではありません。設定がリセットされるだけなので、事前に知っておくと安心です。

  • FancyZonesのレイアウトは削除後に元に戻らない(手動で消えるだけ)
  • ショートカットを独自設定していた場合はリセットされる
  • ファイル名一括変更(PowerRename)の右クリック項目が消える
  • PowerToys起動時に設定した常駐アイコンなどはすべて初期化される

通常のアンインストール方法

まずはもっとも一般的な削除方法です。

  1. 設定を開く
  2. アプリ > インストールされているアプリを選択
  3. 一覧からMicrosoft PowerToysを探す
  4. アンインストールをクリック

この方法でもPowerToys本体は削除されますが、設定フォルダーや構成ファイルが残る場合があります

PowerToysを完全に削除したい場合(ディープアンインストール)

PowerToysは便利なツールですが、標準のアンインストール方法では設定ファイルや一部の構成データがPCに残ることがあります。特にFancyZonesやPowerRenameなどの機能は設定フォルダーが深い階層に保存されるため、通常のアンインストールだけでは完全に削除できません。

PowerToysを初期状態に戻したい場合や、不具合が起きたため一度まっさらにしたい場合は、設定ごと削除できるディープアンインストールがおすすめです。

PowerToysを完全削除したい場合は、Microsoft PC Managerを使うと安全かつ確実に削除できます。

詳しい手順は以下の記事で解説しています。

PowerToysに関するよくある質問と答え

最後に、PowerToysに関するよくある質問と答えをまとめました。

PowerToysとは何ですか?

PowerToysは、Microsoftが無料で提供するWindows用の拡張ツール群です。ウィンドウの整理、ファイル名の一括変更、画像のリサイズなど、Windows標準機能では物足りない部分を補強する便利なツールが揃っています。Windows11とWindows10(バージョン2004以降)で利用できます。

PowerToysは無料ですか?

はい、PowerToysは完全に無料です。Microsoft公式の無償ツールとして提供されており、個人利用・商用利用ともに追加料金は一切発生しません。Microsoft Storeから無料でダウンロード・インストールできます。

PowerToysのアップデート方法は?

Microsoft Store版の場合、自動的にバックグラウンドでアップデートされます。手動で更新したい場合は、「【Windows11】アプリを最新の状態にアップデートする方法|Microsoft Store編」を参考にしてください。

PowerToysをPC起動時に自動起動させない方法は?

PowerToysの設定画面を開き、左側のメニューから「全般」を選択します。「起動時に実行」をオフにすると、自動起動が無効になります。必要なときだけ手動で起動したい場合に便利です。

GitHub版とMicrosoft Store版の違いは何ですか?

機能面では違いはありませんが、Microsoft Store版は自動アップデートに対応しており、インストールも簡単(ワンクリック)で初心者におすすめです。一方、GitHub版は最新のベータ版や開発版を試せますが、手動でダウンロード・インストールが必要で、アップデートも手動で行う必要があります。特別な理由がない限り、Microsoft Store版の使用をおすすめします。

PowerToysは日本語に対応していますか?

はい、PowerToysは日本語を含む多言語に対応しています。インストール後、PowerToysの設定画面で「全般」→「言語」から「日本語」を選択できます。デフォルトでは「Windowsの既定値」となっているため基本的には日本語で表示されます。

PowerToysはどのくらいメモリを消費しますか?

PowerToysのメモリ使用量は、有効にしている機能や使用状況によって異なりますが、一般的には100〜200MB程度です。バックグラウンドで常駐していても、通常の作業にはほとんど影響しません。メモリ使用量を抑えたい場合は、タスクマネージャーなどで常駐状況を確認したうえで、PowerToysの設定画面から不要な機能を無効にすると、使用メモリをある程度抑えられます。

PowerToysは企業のPCでも使えますか?

はい、企業のPCでも使用できます。ただし、企業によってはグループポリシーでMicrosoft Storeアプリのインストールが制限されている場合や、セキュリティポリシーで外部ツールの使用が禁止されている場合があります。導入前に、システム管理者や情報システム部門の方に、使用可否を必ず確認してください。

PowerToysは Windows10でも使えますか?

はい、Windows10でも使用できます。ただし、Windows10 バージョン2004(ビルド19041)以降が必要です。ただし、Windows10は2025年10月14日にサポートが終了しています。早めにWindows11に乗り換えてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

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※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • 最終検証日:2025年12月5日
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この記事を書いた人

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社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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