【Windows11】BIOSバージョン・モード(UEFI/レガシー)を確認する2つの方法

この記事では、Windows11でBIOSバージョンとBIOSモード(UEFI/レガシー)を確認する2つの方法を解説します。

PCのパーツ交換やトラブルシューティングを行う際、BIOSバージョンやBIOSモードの確認が必要になることがあります。しかし、Windows11ではメニュー構成が頻繁に変更されるため、どこから確認すればよいか迷う方も多いでしょう。

この記事では、WindowsのUI変更に影響されない「ファイル名を指定して実行」を使った確認方法を中心に、システム情報とPowerShellの2つの方法を詳しく解説します。

システム情報から確認する方法なら約30秒で完了し、特別な権限や知識も不要です。実際の操作画面とともに詳しく解説しますので、初心者の方も安心して確認できます。

目次

システム情報からBIOSバージョンとBIOSモードを確認する方法(簡単・おすすめ)

システム情報ウィンドウを使う方法は、BIOSバージョンとBIOSモードを同時に確認でき、約30秒で完了する最も簡単な方法です。

  1. Windowsキー+Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. msinfo32」と入力してOKをクリック
  3. 「BIOS バージョン/日付」と「BIOS モード」を確認

特別な権限や知識も不要なため、初心者の方にもおすすめです。それでは、実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

STEP
「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを立ち上げる

まずはキーボードのWindowsキー+Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウを立ち上げてください。

「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウは画面の左下に表示されます。

Windows11で「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開く操作画面
「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開く
STEP
msinfo32と入力して「OK」をクリック

「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウの「名前」と書かれたところに「msinfo32」と入力して「OK」をクリックしてください。

Windowsの設定画面は頻繁に変更されますが、「ファイル名を指定して実行」のショートカットキー(Win+R)とコマンドは、アップデートでも変わらず使える確実な方法です。
「ファイル名を指定して実行」で使用できるその他のコマンドについては、こちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

「ファイル名を指定して実行」ウィンドウにmsinfo32と入力してOKをクリックする操作画面
msinfo32と入力して「OK」をクリック
STEP
「BIOS バージョン/日付」と「BIOS モード」を確認する

[OK]をクリックすると、「システム情報」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある「BIOS バージョン/日付」と「BIOS モード」を確認してください。

「BIOS バージョン/日付」欄では、BIOSのメーカー、バージョン、最終更新日がわかります。「BIOS モード」では現在のBIOSモード(UEFIかレガシー)がわかります。

システム情報ウィンドウでBIOSバージョンとBIOSモードを確認する画面
システム情報ウィンドウでBIOSバージョンとBIOSモードを確認

PowerShellからBIOSバージョンとBIOSモードを確認する方法(上級者向け)

PowerShellを使用すると、コマンド一行でBIOSバージョンとBIOSモードを確認できます。

システム情報ウィンドウを開く手間を省きたい上級者向けの方法です。PowerShellはWindows 11に標準搭載されており、ユーザー権限で実行できます。

wmicコマンドはWindows11では非推奨となり削除されている場合があります。

BIOSのバージョンを確認するコマンド

BIOSのバージョンをコマンドで確認するには、PowerShellを起動し、以下のコマンドを入力してEnterキーを押してください。
※PowerShellの起動は、Win+Rで「powershell」と入力してOKをクリックします。

Get-WmiObject win32_bios | Select-Object SMBIOSBIOSVersion

コマンドを実行すると、以下のようにBIOSバージョンが表示されます。この場合、BIOSバージョンは「1.07.05TTDW」であることが確認できます。

PowerShellでGet-WmiObjectコマンドを実行してBIOSバージョンを確認する画面
PowerShellでBIOSバージョンを確認

BIOS モード(UEFI/レガシー)を確認するコマンド

BIOS モード(UEFI/レガシー)を確認するには、同様にPowerShellを起動し、以下のコマンドを入力してEnterキーを押してください。
※PowerShellの起動は、Win+Rで「powershell」と入力してOKをクリックします。

$env:firmware_type

コマンドを実行すると、以下のいずれかの結果が表示されます。

  • 「UEFI」と表示される → UEFIモードで動作
  • 何も表示されない(空欄) → レガシーBIOSモードで動作
PowerShellで$env:firmware_typeコマンドを実行してBIOSモードを確認する画面
PowerShellでBIOSモード(UEFI)を確認

BIOSのバージョン・モード確認に関するよくある質問と答え

最後にBIOSのバージョン・モード確認に関するよくある質問と答えをまとめました。

BIOSバージョンを確認する必要があるのはどんな時ですか?

PCのパーツ交換時、BIOSアップデート前、メーカーサポートへの問い合わせ時、トラブルシューティング時などに必要です。特にCPUやメモリを交換する前は、現在のBIOSバージョンが新しいパーツに対応しているか確認することが重要です。日常的に確認することはありません。

UEFIとレガシーBIOSの違いは何ですか?

UEFIは新しい規格で、起動が速く、2TB以上のドライブに対応し、マウス操作可能なGUI画面を持ちます。レガシーBIOSは古い規格で、キーボードのみで操作し、2TBまでのドライブに対応します。2020年以降のPCはほぼすべてUEFIです。

Windows11はレガシーBIOSで動作しますか?

いいえ、Windows11はUEFIモード必須です。レガシーBIOSではインストールできません。

システム情報で「BIOSモード」が表示されません

Windows10以前では「BIOSモード」項目が表示されない場合があります。PowerShellの「$env:firmware_type」コマンドで確認してください。何も表示されなければレガシーBIOS、「UEFI」と表示されればUEFIです。

BIOSバージョンは新しい方がいいですか?

必ずしもそうとは限りません。動作に問題がなければ無理にアップデートする必要はありません。ただし、セキュリティ脆弱性の修正や新しいパーツへの対応が含まれる場合は、PCメーカーのホームページを確認の上アップデートを検討してください。

BIOSアップデートは自分でできますか?

可能ですが、失敗するとPCが起動しなくなるリスクがあります。メーカーの公式サイトからBIOSアップデートツールをダウンロードし、手順書に従って慎重に実行してください。不安な場合はメーカーサポートに相談することをおすすめします。

「BIOS バージョン/日付」の見方がわかりません

「BIOS バージョン/日付」には、BIOSメーカー名、バージョン番号、最終更新日が含まれます。
例えば「INSYDE Corp. 1.07.05TIDW, 2024/06/13」の場合、メーカーはINSYDE、バージョンは1.07.05TIDW、最終更新日は2024年6月13日です。

PowerShellでBIOSバージョンが表示されません

「Get-WmiObject win32_bios」コマンドを実行してもエラーが出る場合、PowerShellを再起動してから試してください。それでも表示されない場合は、システム情報から確認する方法をおすすめします。

コマンドプロンプトとPowerShellの違いは?

コマンドプロンプトは古いコマンドライン環境で、PowerShellは新しく高機能なコマンドライン環境です。Windows 11ではPowerShellの使用が推奨されています。この記事で紹介しているコマンドはPowerShell用です。

BIOSバージョンとファームウェアバージョンは同じですか?

はい、ほぼ同じ意味です。BIOSやUEFIはファームウェアの一種で、PCメーカーによって「BIOSバージョン」「ファームウェアバージョン」「システムファームウェア」など呼び方が異なる場合があります。

この記事のコマンドはPowerShell7でも使えますか?

はい、問題なく使えます。この記事で紹介しているコマンドは、Windows11標準のPowerShell 5.1でもPowerShell7でも動作します。
PowerShell7は高速で機能も豊富なため、より快適に使いたい方にはおすすめです。PowerShell7のインストール方法については、こちらの「PowerShellの最新バージョンをインストールする方法」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

PowerShellでBIOS確認以外に何ができますか?

PowerShellは、システム情報の確認だけでなく、アプリの一括更新、ファイル操作、システム設定の変更など、様々な作業を効率化できます。
特に便利なのが、インストール済みアプリを一括で最新版に更新する方法です。こちらの「【Windows11】アプリを一括更新・アップデートする方法 - winget upgrade」では、PowerShellを使って複数のアプリをまとめて更新する手順を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

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※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • 最終検証日:2025年10月12日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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