Windows11でBluetoothが突然使えなくなった場合の対処法

Windows11でBluetoothが突然使えなくなった場合の対処法

マウスやスピーカー等を無線で簡単に接続することができるBluetoothは、突然使えなくなると非常に困る機能のひとつです。

この記事ではWindows11でBluetoothが突然使えなくなった場合の対処法を詳しく解説していきますので、Bluetoothが突然使えなくなった場合は上から順番に試してみてください。

ノートパソコンの場合は、Bluetooth接続しているマウスが使えずに操作がままならないかもしれません。
その場合は事前にこちらの「Windows11でタッチパッドを無効/有効にする方法」をご覧いただき、タッチパッドを有効(オン)にすることをオススメします。

目次

パソコンが機内モードになっていないか確認する

パソコンが機内モードになってしまっている場合、Wi-Fi接続やBluetooth接続が全て遮断されます。

以下のようなアイコンが表示されている場合はパソコンが機内モードになっているので、こちらの「Windows11で機内モードを有効/無効にする方法」をご覧いただき、機内モードをオフにしてください。

機内モードになっていないにもかかわらず、Bluetooth機器が全て使えない場合は次に進んでください。

パソコンを完全にシャットダウンをして再度起動する

Bluetooth接続している機器が全て繋がらなくなった場合、一時的にパソコンのBluetooth機能がフリーズしている可能性があります。

Shiftを押しながらシャットダウンして、Windowsを完全シャットダウンしてから起動させることでBluetoothが正常に動作するようになる場合があります。

通常のシャットダウンと完全シャットダウンの違い

◆通常のシャットダウン(初期値)
一部のシステム情報を保存した後に、Windows 11を終了します。
終了時に保存した情報を利用することで、次回電源投入時にパソコンが高速に起動できる(高速スタートアップ)状態となります。

◆完全なシャットダウン
一部のシステム情報を保存せず、完全にWindows 11を終了します。
そのため、通常のシャットダウンに比べると次回の起動が若干遅くなります。
また、パソコンや周辺機器の動作が不安定な場合、完全なシャットダウンをおこなうことで症状が改善することがあります。

再起動は、完全なシャットダウンを経由して起動するため通常のシャットダウン後の起動に比べ若干遅くなります。

Panasonic https://askpc.panasonic.co.jp/beginner/guide/win11_02/2009.html

完全にシャットダウンした後にパソコンを起動してもBluetoothが正常に動作していない場合は次に進んでください。

WindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動する

次はBluetoothサポートサービスを以下の手動で再起動してみます。
何かの原因でBluetoothサポートサービス機能が起動出来ていない場合、手動でBluetoothサポートサービスを再起動することで正常に動作するようになる可能性があります。

  1. ファイル名を指定して実行ウィンドウから「サービス」を起動
  2. [Bluetoothサポートサービス]を右クリックして[再起動]をクリック
  3. [はい]をクリックしてBluetoothサポートサービスを再起動する
  4. Bluetoothサポートサービスが「実行中」になっていることを確認する

ここからはWindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動する方法を実際の画面の用いながら詳しく解説していきます。

STEP

ファイル名を指定して実行ウィンドウから「サービス」を起動

キーボードのWindowsキーとRキーを押し、「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウを表示してください。

その中にservices.mscと入力して[OK]をクリックしてください。

その他「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので是非ご覧ください。

WindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動する Step1 ファイル名を指定して実行ウィンドウから「サービス」を起動
WindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動する Step1 ファイル名を指定して実行ウィンドウから「サービス」を起動
STEP

[Bluetoothサポートサービス]を右クリックして[再起動]をクリック

services.mscと入力して[OK]をクリックすると「サービス」と書かれたウィンドウが起動します。

その中にある[Bluetoothサポートサービス]を右クリックしてください。

右クリックすると下に向かってメニューが展開されるので、その中にある[再起動(E)]をクリックしてください。

WindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動する Step2 [Bluetoothサポートサービス]を右クリックして[再起動]をクリック
WindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動する Step2 [Bluetoothサポートサービス]を右クリックして[再起動]をクリック
STEP

[はい]をクリックしてBluetoothサポートサービスを再起動する

[再起動(E)]をクリックすると「別のサービスの再起動」と書かれたウィンドウが立ち上がる場合があります。

これはBluetoothサポートサービスを再起動すると同時に再起動されるサービスが有る場合に表示されます。

[はい(Y)]をクリックしてください。

WindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動する Step3 [はい]をクリックしてBluetoothサポートサービスを再起動する
WindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動する Step3 [はい]をクリックしてBluetoothサポートサービスを再起動する
STEP

Bluetoothサポートサービスが「実行中」になっていることを確認する

[はい(Y)]をクリックすると画面が戻ります。

Bluetoothサポートサービスが「実行中」になっていることを確認してください。

WindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動する Step4 Bluetoothサポートサービスが「実行中」になっていることを確認する
WindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動する Step4 Bluetoothサポートサービスが「実行中」になっていることを確認する

WindowsサービスからBluetoothサポートサービスを再起動してもBluetoothが正常に機能しない場合は次に進んでください。

Windowsアップデートを実施してWindowsを最新の状態にする

完全シャットダウンをしても改善しない場合は、こちらの「Windows11でWindowsアップデートを手動で実行する方法を徹底解説」を参考にWindowsアップデートを手動で実行してWindowsを最新の状態にしてみてください。

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その場合、Windows Updateの詳細オプションからドライバーの更新も行ってください。

これでBluetoothドライバーも自動的に最新の状態に更新されます。

Windows Updateの詳細オプションからドライバーの更新も行ってください
Windows Updateの詳細オプションからドライバーの更新も行ってください

Windowsのトラブルシューティング機能を利用する

次は以下の手順でWindowsに標準搭載されているトラブルシューティング機能を利用してみましょう。

  1. Windowsの設定画面を開く
  2. [トラブルシューティング]→[その他のトラブルシューティングツール]をクリック
  3. Bluetoothの枠内にある[実行する]をクリック
  4. [はい]→[続ける]をクリックしてBluetoothのトラブルシューティングを開始する

ここからはBluetoothに関するWindowsのトラブルシューティング機能を利用する方法を実際の画面の用いながら詳しく解説していきます。

STEP

Windowsの設定画面を開く

キーボードのWindowsキーを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsキーを押すと上に向かってメニューが展開されます。

展開されたメニューの中にある[設定]をクリックしてください。

Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step1 Windowsの設定画面を開く
Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step1 Windowsの設定画面を開く
STEP

[トラブルシューティング]→[その他のトラブルシューティングツール]をクリック

[設定]をクリックすると「システム」と書かれたWindowsの設定画面が開きます。

その画面を少し下にスクロールし、[トラブルシューティング]をクリックしてください。

Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step2 [トラブルシューティング]→[その他のトラブルシューティングツール]をクリック
Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step2 [トラブルシューティング]→[その他のトラブルシューティングツール]をクリック

[トラブルシューティング]をクリックすると「システム > トラブルシューティング」と書かれた画面に移動します。

その中にある[その他のトラブルシューティングツール]をクリックしてください。

Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step2 [トラブルシューティング]→[その他のトラブルシューティングツール]をクリック
Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step2 [トラブルシューティング]→[その他のトラブルシューティングツール]をクリック
STEP

Bluetoothの枠内にある[実行する]をクリック

[その他のトラブルシューティング]をクリックすると「システム > トラブルシューティング > その他のトラブルシューティングツール」と書かれた画面に移動します。

その画面にあるBluetoothの枠内にある[実行する]をクリックしてください。

Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step3 Bluetoothの枠内にある[実行する]をクリック
Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step3 Bluetoothの枠内にある[実行する]をクリック
STEP

[はい]→[続ける]をクリックしてBluetoothのトラブルシューティングを開始する

Bluetoothの枠内にある[実行する]をクリックすると「私たちがお手伝いいたします。」と書かれたWindowsのBluetooth接続の問題に関するトラブルシューティングツールが開きます。

その中にある[はい]をクリックして次に進んでください。

Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step4 [はい]→[続ける]をクリックしてBluetoothのトラブルシューティングを開始する
Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step4 [はい]→[続ける]をクリックしてBluetoothのトラブルシューティングを開始する

[はい]をクリックすると「ご同意ありがとうございます!」と表示されます。

その下にある[続行]をクリックしてください。

Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step4 [はい]→[続ける]をクリックしてBluetoothのトラブルシューティングを開始する
Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step4 [はい]→[続ける]をクリックしてBluetoothのトラブルシューティングを開始する

[続行]をクリックするとトラブルシューティングが開始されます。

これ以降はパソコンの環境によって表示される内容が異なるため、トラブルシューティングツールの指示に従って進んでください。

Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step4 [はい]→[続ける]をクリックしてBluetoothのトラブルシューティングを開始する
Windowsのトラブルシューティング機能を利用する Step4 [はい]→[続ける]をクリックしてBluetoothのトラブルシューティングを開始する

Bluetooth接続の問題に関するトラブルシューティングツールを使用しても改善しない場合は次に進んでください。

Windowsのファイルシステムに異常が無いか確認する

次にシステムファイルチェッカーを使って、Windowsのシステムファイルに異常が無いか確認してください。

DISM(システムイメージ修復ツール)やsfc /scannow(システムファイルの修復)を実行することで、システムファイルの診断だけではなく、それらに異常がある場合は復旧までしてくれます。

復旧することでBluetooth接続の問題が解消され、正常に利用できるようになる可能性があります。

STEP

コマンドプロンプトを管理者として起動する

システムファイルチェッカーを使うために、まずはコマンドプロンプトを管理者として起動させる必要があります。
以下の記事を参考にコマンドプロンプトを管理者として起動してください。

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STEP

DISM(システムイメージ修復ツール)を実行

コマンドプロンプトを管理者として起動させたら、次はDISM(システムイメージ修復ツール)を使って修復します。

Windowsのシステムファイルに異常が起きていないか確認する方法 Step2 DISM(システムイメージ修復ツール)を実行
Windowsのシステムファイルに異常が起きていないか確認する方法 Step2 DISM(システムイメージ修復ツール)を実行

コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力してエンターキーを押してコマンドを実行してください。

DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth

これは、Windowsのシステムイメージをチェックし、不具合が見つかった場合はWindows Updateを通じて不具合のあるファイルを修復してくれるコマンドです。

Windowsのシステムファイルに異常が起きていないか確認する方法 Step2 DISM(システムイメージ修復ツール)を実行
Windowsのシステムファイルに異常が起きていないか確認する方法 Step2 DISM(システムイメージ修復ツール)を実行

「復元操作は正常に完了しました。」と表示されれば成功です。

STEP

sfc /scannowを実行

DISM(システムイメージ修復ツール)を実行したら次はsfcコマンドを使ってWindowsで保護されているシステムファイルの修復を行います。

Windowsのシステムファイルに異常が起きていないか確認する方法 Step3 sfc /scannowを実行
Windowsのシステムファイルに異常が起きていないか確認する方法 Step3 sfc /scannowを実行

コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力してエンターキーを押してコマンドを実行してください。

sfc /scannow

このコマンドはWindowsで保護されているシステムファイルに異常がある場合に修復してくれるコマンドです。

sfc /scannowを実行
Windowsのシステムファイルに異常が起きていないか確認する方法 Step3 sfc /scannowを実行

「検証100%が完了しました。」と表示され、その下に実行結果が表示されます。

私の場合は「Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらは正常に修復されました。」と表示されたので、sfc /scannowを実行することで何かしらの不具合が解消されました。

実行結果が表示されれば終了です。コマンドプロンプト右上にある✕印をクリックしてウィンドウを閉じてください。

その他Windows11に関する記事

その他のWindows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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実行環境
Windows11 Home 22H2
64 ビット オペレーティング システム
Microsoft 365

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