【Excel】シートが表示されない場合の対処法

【Excel】シートが表示されない場合の対処法

「Excelのシートが表示されない...」そんな経験、ありませんか?
実はこれ、よくあるトラブルなんです。

この記事では、初心者の方でもすぐに試せる対策から専門的なトラブルシューティング方法まで、Excelのシートが表示されない理由と解決策を分かりやすく解説していきます。

「Excel シート 表示されない」といったキーワードでお困りの方は必見です。

改善する可能性が高い順に紹介しているので、上から順に試してみてください。

目次

水平スクロールバーでシートが隠れているか確認する

Excelのシートが表示されない原因として最も多いのが、水平スクロールバーの奥にシートタブが隠れてしまうケースです。

以下の手順で水平スクロールバーを縮め、隠れているシートが表示されるか確認してください。

STEP
水平スクロールバーの左にある「︙」を右にドラッグ

Excelの水平スクロールバー左端にある「︙」(三点リーダー)アイコンを右にドラッグしてください。

※Excelのスクロールバーが表示されていない場合は、【Excel】スクロールバーが消えた場合の対処法を参照してください。

[︙](三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらでいろいろご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

水平スクロールバーでシートが隠れているか確認する Step1 水平スクロールバーの左にある「︙」を右にドラッグ
水平スクロールバーでシートが隠れているか確認する Step1 水平スクロールバーの左にある「︙」を右にドラッグ
STEP
隠れているシートが表示されるか確認する

「︙」(三点リーダ)アイコンを右にドラッグすると、表示領域が広がり、隠れていたシートが表示される場合があります。

水平スクロールバーでシートが隠れているか確認する Step2 隠れているシートが表示されるか確認する
水平スクロールバーでシートが隠れているか確認する Step2 隠れているシートが表示されるか確認する

シートが「非表示」になっていないか確認する

次に多い原因として、Excelのシート自体が「非表示」設定になっているケースが考えられます。
意図せず右クリックなどで切り替えてしまうこともあるため、以下の手順で「再表示」を試してください。

  1. 表示されているシートタブを右クリック
  2. 「再表示(U)」をクリック
  3. 非表示になっているシートを選択し、「OK」をクリック
  4. シートが再表示されたことを確認する

ここからは、実際の画面を使って「非表示になっているExcelのシートを再表示する手順」を、初心者の方にもわかりやすいように解説します。

STEP
表示されているシートタブを右クリックし、「再表示(U)」をクリック

表示されているシートタブのいずれかを右クリックすると、メニューが上方向に展開されます。

そのメニュー内にある「再表示(U)」を選択してください。

シートが「非表示」になっていないか確認する Step1 表示中のシートタブを右クリックし、「再表示(U)」をクリック
シートが「非表示」になっていないか確認する Step1 表示中のシートタブを右クリックし、「再表示(U)」をクリック
STEP
非表示になっているシートを選択し、「OK」をクリック

「再表示(U)」をクリックすると、「再表示」と書かれたウィンドウが表示されます。
そのウィンドウ内で、非表示になっているシートを選択し、「OK」をクリックしてください。

シートが「非表示」になっていないか確認する Step2 非表示になっているシートを選択し、「OK」をクリック
シートが「非表示」になっていないか確認する Step2 非表示になっているシートを選択し、「OK」をクリック
STEP
シートが再表示されたことを確認する

「OK」をクリックすると、選択したシートが再表示されます。

シートが「非表示」になっていないか確認する Step3 シートが再表示されたことを確認する
シートが「非表示」になっていないか確認する Step3 シートが再表示されたことを確認する

Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する

Excelには、表示設定を細かく制御できる「オプション」項目があります。
この設定で「シート見出しの表示」がオフになっていると、シートタブがまったく表示されなくなる可能性があります。

シートがまったく見えていない場合は、以下の手順でExcelのオプションを確認してください。

  1. Excelの左上にある「ファイル」をクリック
  2. 「オプション」をクリック
  3. Excelのオプションで「詳細設定」をクリック
  4. 「シート見出しを表示する(B)」にチェックを入れる
  5. 「OK」をクリック

ここからは、Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないかを、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
Excelの左上にある「ファイル」をクリック

まずはExcelの左上にある「ファイル」をクリックしてください。

Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する Step1 Excelの左上にある「ファイル」をクリック
Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する Step1 Excelの左上にある「ファイル」をクリック
STEP
「オプション」をクリック

「ファイル」をクリックするとExcelのホーム画面に移動します。

左側のメニューにある「オプション」をクリックしてください。

左側のメニューにオプションが表示されていない場合は、「その他...」→「オプション」の順に進んでください。

Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する Step2 「オプション」をクリック
Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する Step2 「オプション」をクリック
STEP
Excelのオプションで「詳細設定」をクリック

「オプション」をクリックすると、「Excelのオプション」と書かれたウィンドウが開きます。

Windowsでは、Altキーを押しながらFキー、続けてTキーを押すことで、Excelのオプションウィンドウを素早く開けます。
これは、Alt + Fで「ファイル」タブを開き、Tキーで「オプション」を選択する操作をショートカット化したものです。Excel 2010以降に対応。

左側にある「詳細設定」をクリックしてください。

Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する Step3 Excelのオプションで「詳細設定」をクリック
Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する Step3 Excelのオプションで「詳細設定」をクリック
STEP
「シート見出しを表示する(B)」にチェックを入れ、右下の「OK」をクリック

「詳細設定」をクリックすると、「Excelの操作についての詳細オプションです」と書かれた画面が表示されます。

その中にある「シート見出しを表示する(B)」にチェックを入れ、右下の「OK」をクリックしてください。

Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する Step4 「シート見出しを表示する(B)」にチェックを入れ、右下の「OK」をクリック
Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する Step4 「シート見出しを表示する(B)」にチェックを入れ、右下の「OK」をクリック
STEP
シートが再表示されたことを確認する

「OK」をクリックすると、「Excelのオプション」ウィンドウが閉じ、元の画面に戻ります。
シートが再表示されているか確認してください。

Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する Step5 シートが再表示されたことを確認する
Excelのオプションが原因でシートが「非表示」になっていないか確認する Step5 シートが再表示されたことを確認する

VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する

通常の「非表示」とは異なり、VBA(Visual Basic for Applications)によって「VeryHidden(非常に隠された)」状態にされているシートは、通常の「再表示」操作では見つかりません。

以下の手順で「VeryHidden(非常に隠された)」状態にされているシートを再表示することができます。

VBAコードがシートを非表示のまま利用する前提で組まれているケースがあります。
表示状態を変えるとマクロが正常に動作しない場合もあるので、事前にコード内容を確認することをおすすめします。

  1. Excelの「開発」タブをクリック
  2. 「Visual Basic」をクリック
  3. 表示されていないシートをプロジェクト内から選択
  4. プロパティウィンドウで「Visible」の値を-1 xlSheetVisibleに変更
  5. 画面右上の「×」をクリックし、Visual Basicを閉じる

ここからは、VBAで隠された「非常に隠された」シートを再表示する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
Excelの「開発」タブをクリック

Excelの「開発」タブをクリックしてください。

「開発」タブが表示されていない場合は、【Excel】開発タブの表示方法をご覧ください。

VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step1 Excelの「開発」タブをクリック
VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step1 Excelの「開発」タブをクリック
STEP
「Visual Basic」をクリック

次に、「Visual Basic」をクリックしてください。

VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step2 「Visual Basic」をクリック
VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step2 「Visual Basic」をクリック
STEP
表示されていないシートをプロジェクト内から選択

「Visual Basic」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。

左上のプロジェクト内から表示されていないシートを選択してください。

VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step3 表示されていないシートをプロジェクト内から選択
VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step3 表示されていないシートをプロジェクト内から選択
STEP
プロパティウィンドウで「Visible」の値を-1 xlSheetVisibleに変更

シートを選択したら、左下のプロパティウィンドウで「Visible」の値を-1 xlSheetVisibleに変更してください。

「Visible」の値ってなに?

「Visible」プロパティの値は、ExcelのVBAでシートの表示状態を表す定数です。
代表的なものは次の3つになります。

  • -1 xlSheetVisible
    シートが通常の状態で表示される。
  • 0 xlSheetHidden
    シートが「非表示」に設定される([再表示] から選択できる状態)。
  • 2 xlSheetVeryHidden
    シートが「非常に隠された」状態になる(通常の[再表示]では一覧に出てこない)。
VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step4 プロパティウィンドウで「Visible」の値を-1 xlSheetVisibleに変更
VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step4 プロパティウィンドウで「Visible」の値を-1 xlSheetVisibleに変更
STEP
画面右上の「×」をクリックし、Visual Basicを閉じる

最後に画面右上の「×」をクリックし、Visual Basicを閉じてください。

VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step5 画面右上の「×」をクリックし、Visual Basicを閉じる
VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step5 画面右上の「×」をクリックし、Visual Basicを閉じる
STEP
シートが再表示されたことを確認する

「×」をクリックすると、Visual Basicのウィンドウが閉じ、元の画面に戻ります。
シートが再表示されているか確認してください。

VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step6 シートが再表示されたことを確認する
VBAで隠された「非常に隠された」シートが無いか確認する Step6 シートが再表示されたことを確認する

Excelファイルの破損が原因でシートが表示されていない場合

次に考えられるのが、Excelファイル自体の破損です。
ファイルが壊れている場合は、一部のシートが読み込めず「表示されない」ことが起こります。
以下の手順を参考に、破損したExcelファイルを修復してください。

  1. Excelを起動して「開く」をクリック
  2. 「参照」をクリック
  3. 修復したいExcelファイルを選択
  4. 「開く(O)」ボタンの右側にある「▼」→「開いて修復する(E)」をクリック
  5. 「修復(R)」をクリック
  6. 修復が完了したら「閉じる(C)」をクリックしてウィンドウを閉じる

Excelの不具合が原因でシートが表示されていない場合

ここまで試してもシートが表示されない場合は、Excelそのものに不具合がある可能性があります。
以下の手順を参考に、Excelを修復インストールしてください。

  1. 設定アプリを開く
    • スタートメニューから「設定」(歯車アイコン)をクリック。
    • 「アプリ」を選択してアプリ管理画面を開きます。
  2. Microsoft Officeを探す
    • 「インストールされているアプリ」をクリックし、表示される一覧から「Microsoft Office」を見つけます。
    • 右側にある「…」をクリックし、「変更」ボタンを選択します。
  3. 修復オプションを選択する
    • 表示された画面で次のいずれかを選択します:
      • クイック修復:インターネット接続なしで短時間で実行。
      • オンライン修復:インターネットを使用して徹底的に修復(推奨)。
    • 修復方法を選んだら、「修復(R)」をクリックして実行します。
  4. 修復プロセスが完了するまで待つ
    • 修復プロセスが開始されます。数分から数十分かかる場合があります。
  5. 修復完了後に確認する
    • 修復が終了したら、「Excel」を起動し、不具合が解消されているか確認します。

Excelのシートが表示されない場合の対処法に関するよくある質問と答え

Excelのシートが表示されない場合の対処法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Excelを開いたときにシートタブが見えないのはなぜでしょうか?

シートが非表示になっていたり、水平スクロールバーの奥に隠れていることがあります。
まず、画面下部にあるスクロールバーを左右に動かしてシートタブが隠れていないか確認し、それでも見当たらない場合は右クリックなどでシートが非表示設定になっていないかをチェックしてください。

Excelのシートが一部分だけ表示されて、残りが見当たらない場合はどうすればいいですか?

水平スクロールバーの左端にあるアイコンをドラッグするとタブを広げられることがあります。
また、Excelの最大化ボタンを押してみると、見えなかったタブが表示される場合があります。

非表示にしてしまったExcelのシートを再度表示させたいのですが、手順を教えてください。

シートタブの上で右クリックして「再表示」を選択し、表示したいシートを選んで「OK」をクリックしてください。
もし「再表示」のメニューが選択できない場合は、別の原因が考えられるため、オプション設定やVBAによる制御などを確認するとよいでしょう。

Excelの設定でシート見出しがオフになっているとシートはどうなりますか?

シート見出しが表示されなくなるので、下部にあるタブ自体が消えてしまいます。
オプション画面の「詳細設定」で「シート見出しを表示する」にチェックを入れることでタブが戻ります。

VBAで「非常に隠された」状態になっているシートを表示するには何が必要ですか?

通常の再表示操作では見つからないため、開発タブの「Visual Basic」からプロパティウィンドウを開き、「Visible」プロパティを変更する必要があります。

Excelファイルが壊れているとき、シートが表示されないことはあるのでしょうか?

ファイルが破損していると、一部のデータやシートが読み込めなくなり、結果として表示されない場合があります。別のパソコンで開いてみたり、Officeの修復機能を使ってファイルを修復することで解決できるケースがあります。

Excelのオプションを開きたいのですが、どこから開けばいいですか?

Windows版の場合は画面左上の「ファイル」から「オプション」を選択します。キーボードショートカットでは、Altキーを押しながらFキー、続けてTキーを押すことで、Excelのオプションウィンドウを素早く開けます。

行や列の保護と同じようにシートタブも保護されることはあるのでしょうか?

ブック保護で構造が保護されていると、シートを再表示できない場合があります。
パスワードを解除しないかぎり、非表示になっているシートタブを操作できない状態になっていることがあります。

多くのシートを開きすぎるとタブが見えなくなることはあるのでしょうか?

シートを大量に作成して横に並べると、スクロールバーに埋もれて後ろのタブが隠れてしまいます。スクロールバーをドラッグしてタブを探すか、表示を切り替えることで隠れていたシートを確認できます。

VBAで設定される「非常に隠された」シートはなぜ使われるのでしょう?

開発者がユーザーに見られたくない機密情報を隠す場合や、他のシートから参照されるだけで直接編集してほしくない場合などによく使われます。

Excelを修復インストールするとシートの表示問題は直るのでしょうか?

他の方法を試しても解決しない場合、Excel自体の不具合が原因の可能性があります。修復インストールにより一部のエラーが解消され、シート表示の問題が改善されることがありますが、必ず直るわけではないので注意してください。

その他Excelに関する記事

その他Excelに関する記事はこちらです。是非御覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
このサイトは情シスマンが半径3m以内のITに関する情報を掲載してるサイトです。
Windows系を主として、ソフトや周辺機器の操作や設定について画像も用いながらわかりやすく解説しています。

解説している内容に誤りがあった場合や、補足が必要な場合、もっと知りたい場合はこちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
個人の方を限定にサポートさせていただきます。

実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次