全画面表示に切り替えるキーボードショートカット|Word/Excel/PowerPoint

全画面表示に切り替えるキーボードショートカット|Word/Excel/PowerPoint

こんな人にオススメの記事です

  • WordやExcelなどのOfficeソフトを全画面表示に切り替えたい人
  • WordやExcelなどのOfficeソフトを全画面表示から通常の表示に戻したい人

Microsoft Officeの3大アプリケーションであるWord、Excel、PowerPointは、普段の業務から学術研究まで、幅広い分野で活用されています。
これらのアプリケーションを使いこなす上で、作業効率を大きく左右するのが「画面表示」です。
特に、全画面表示を効果的に活用することで、不要な要素を排除し、コンテンツへの集中力を高め、生産性を大幅に向上させることができます。

この記事では、Word/Excel/PowerPointにおける全画面表示に切り替えるためのキーボードショートカットに焦点を当て、各アプリケーションに最適化されたショートカットキーとその活用方法を詳細に解説します。
これらのショートカットを身につければ、作業効率を一気に高め、より快適なOffice作業を実現できるでしょう。

WordやExcelの2013以前のバージョンには全画面表示用のボタンがありましたが、2013以降では廃止されました。
ただし、2013以降でもキーボードショートカットを使えば全画面表示は可能です。
さらに、「オプション」→「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加すれば、リボン上のボタンからワンクリックで切り替えられます。

目次

リボンを瞬時に非表示にして全画面にするショートカット|Word/Excel/PowerPoint共通

Word、Excel、PowerPointの3大アプリケーションで共通して使える便利なショートカットキーが、Ctrl + Shift + F1 です。押すだけでリボンの表示と非表示を切り替えられるため、必要に応じて作業領域を広く確保でき、業務効率を向上させることができます。

  • リボンを非表示にする: Ctrl + Shift + F1 を押すと、リボンが最小化され、タイトルバーの下にタブ名のみが表示されます。
  • リボンを再表示する: 再度 Ctrl + Shift + F1 を押すと、リボンがもとの状態に戻ります。
リボンを瞬時に非表示にして全画面にするショートカット|Word/Excel/PowerPoint共通 Ctrl + Shift + F1
リボンを瞬時に非表示にして全画面にするショートカット|Word/Excel/PowerPoint共通 Ctrl + Shift + F1

リボンには各種機能へのアクセスボタンがそろっていますが、特に画面を広く使いたいときや集中して作業したいときは、リボンを非表示にして作業スペースを最大化すると便利です。

なお、このショートカットはリボンの状態だけを変えるため、コンテンツの表示サイズは変更されません。

<ポイント>

  • Word・Excel・PowerPointで共通使用可能
  • コンテンツの表示サイズはそのまま
  • 必要なときに即座にリボンへアクセス可能

このように、Ctrl + Shift + F1 を活用すれば、Microsoft Officeの主要アプリケーションでスピーディに作業環境を切り替えられ、より快適に仕事を進めることができます。

Excelの全画面表示
Excelの全画面表示
Wordの全画面表示
Wordの全画面表示
PowerPointの全画面表示
PowerPointの全画面表示

フルスクリーンモードに切り替える|Word/Excel共通

WordとExcelでは、 Alt + VU を使用して手軽にフルスクリーンモードに切り替えることができます。

Alt + VU: メニューバー、数式バー、ステータスバー、シート見出し等を非表示にします。
タイトルバーやウィンドウの状態(最大化、最小化、元に戻す)は表示されたままです。Escキーで元に戻ります

キーボードのAltVを押すと、エクセルの上部に「Office のアクセスキー:Alt, V, 続けて以前のバージョンの Office のメニューキー シーケンスを入力します。取り消す場合は Escキーを押してください」とメッセージが表示されます。
その状態でUを押してください。

フルスクリーンモードに切り替える|Word/Excel共通 Alt + V → U
フルスクリーンモードに切り替える|Word/Excel共通 Alt + V → U

Alt + V → U (Word/Excel共通)の特徴

  • メニューバー、数式バー、ステータスバー、シート見出し等を非表示
  • タイトルバーやウィンドウの状態は表示されたまま
  • Wordでは集中して文章作成、Excelでは広大なワークシートを活用できる
Wordのフルスクリーンモード
Wordのフルスクリーンモード
Excelのフルスクリーンモード
Excelのフルスクリーンモード

アプリケーション別「全画面表示」ショートカットキーまとめ

アプリケーションショートカットキー機能
Word/Excel/PowerPoint共通Ctrl + Shift + F1リボンの表示/非表示を切り替えます。
Word/Excel共通Alt + VUリボン、メニューバー、数式バー、
ステータスバー、シート見出し等を
全て非表示にします。
タイトルバーやウィンドウの状態は
表示されたままです。
Escキーで元に戻ります。
アプリケーション別「全画面表示」ショートカットキーまとめ

「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加する|Word/Excel共通

「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加するには以下の手順で行います。

  1. リボン内の空白部分を[右クリック]して[リボンのユーザー設定(B)] をクリック
  2. 「コマンドの選択」のプルダウンメニューから[リボンにないコマンド]を選択
  3. [全画面表示(全画面表示の切替)]を選択して[新しいグループ(N)]をクリック
  4. [名前の変更(M)]をクリック
  5. わかりやすい名前を入力し、[OK]をクリック
  6. [追加(A)]をクリックして[OK]をクリック
  7. リボン上に[全画面表示の切替]ボタンが表示されたことを確認する

ここからは、Excelを例に、リボン上に全画面表示用のショートカットを追加する方法を解説します。
なお、Wordでもほぼ同じ手順で設定できます。

STEP
リボン内の空白部分を[右クリック]して[リボンのユーザー設定(B)] をクリック

まずは、Excelを開き、リボン内の空白部分を[右クリック]してください。

するとメニューが表示されるので、その中にある [リボンのユーザー設定(B)] をクリックしてください。

Excelのリボンが折りたたまれて操作しにくい場合は、「【Excel】リボン(メニューバー)を常に表示する方法|デスクトップ版・Web版対応」をご覧になり、リボンを常に表示に切り替えてください。

エクセルのリボンに全画面表示コマンドを追加する
「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加する|Word/Excel共通 Step1 リボン内の空白部分を[右クリック]して[リボンのユーザー設定(B)] をクリック
STEP
「コマンドの選択」のプルダウンメニューから[リボンにないコマンド]を選択

[リボンのユーザー設定] をクリックすると、「Excelのオプション」ウィンドウが開きます。

ここで「コマンドの選択」のプルダウンメニューから[リボンにないコマンド]を選択してください。

エクセルのリボンに全画面表示コマンドを追加する
「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加する|Word/Excel共通 Step2 「コマンドの選択」のプルダウンメニューから[リボンにないコマンド]を選択
STEP
[全画面表示(全画面表示の切替)]を選択して[新しいグループ(N)]をクリック

ブルダウンメニューで[リボンにないコマンド]を選択すると、リストの中に[全画面表示(全画面表示の切替)] が表示されるので、それを選択します。

[全画面表示(全画面表示の切替)]はリストの下の方にある場合があるため、スクロールして探してください。

次に、右側の「リボンのユーザー設定(B)と書かれた枠の下にある[新しいグループ(N)]をクリックしてください。

新しいグループを作らずにコマンドを追加しようとすると、Excelから「コマンドは、設定のグループに追加する必要があります。グループを作成するには、リストからタブを選択し、[新しいグループ]をクリックします。」という警告メッセージが表示されます。
表示されたら [OK] をクリックしてメッセージを閉じてください。

エクセルのリボンに全画面表示コマンドを追加する
「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加する|Word/Excel共通 Step3 [全画面表示(全画面表示の切替)]を選択して[新しいグループ(N)]をクリック
STEP
[名前の変更(M)]をクリック

[新しいグループ(N)] をクリックすると、右側の「リボンのユーザー設定(B)」枠に「新しいグループ(ユーザー設定)」が追加されます。

デフォルト名のままだと目的がわかりにくいため、[名前の変更(M)]をクリックしてください。

エクセルのリボンに全画面表示コマンドを追加する
「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加する|Word/Excel共通 Step4 [名前の変更(M)]をクリック
STEP
わかりやすい名前を入力し、[OK]をクリック

「表示名」と書かれた枠にわかりやすい名前を入力し、[OK]をクリックしてください。
※ここでは、「全画面表示」という名前にしています。

エクセルのリボンに全画面表示コマンドを追加する
「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加する|Word/Excel共通 Step5 わかりやすい名前を入力し、[OK]をクリック
STEP
[追加(A)]をクリックして[OK]をクリック

グループの名前を変更したら、「Excelのオプション」画面で[追加(A)]をクリックします。
その際、左側で[全画面表示(全画面表示の切替)]、右側で先ほど名前を付けた[全画面表示]が選択されていることを確認してください。

[全画面表示(全画面表示の切替)]が右側に追加されたら、右下の[OK]をクリックしてください。

エクセルのリボンに全画面表示コマンドを追加する
「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加する|Word/Excel共通 Step6 [追加(A)]をクリックして[OK]をクリック
STEP
リボン上に[全画面表示の切替]ボタンが表示されたことを確認する

[OK]をクリックすると「Excelのオプション」画面が閉じ、リボン上に[全画面表示の切替]ボタンが表示されます。

「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加する|Word/Excel共通 Step7 リボン上に[全画面表示の切替]ボタンが表示されたことを確認する
「リボンのユーザー設定」で全画面表示に切り替えるコマンドを追加する|Word/Excel共通 Step7 リボン上に[全画面表示の切替]ボタンが表示されたことを確認する

全画面表示に切り替えるキーボードショートカットに関するよくある質問と答え

全画面表示に切り替えるキーボードショートカットに関するよくある質問と答えをまとめました。

全画面表示やフルスクリーンモードのショートカットを使うと、具体的にどんなメリットがありますか?

不要なメニューやリボンを隠し、画面を広く使えるようにすることで、作業中の集中力を高められます。
文章や表、スライドを一度に大きく見渡せるため、細かい編集作業やデータの確認がはかどり、作業効率が上がるのが大きな利点です。

WordやExcel、PowerPointで共通して使える全画面表示のショートカットはありますか?

Ctrl+Shift+F1を押すと、リボンだけを非表示に切り替えられます。
この操作で画面上部に表示されるタブやボタンが一時的に消えるため、広い作業スペースを確保できます。
同じキーを再度押すとすぐに元の状態へ戻せるので、必要に応じて気軽に活用できます。

Alt+V→Uという操作は、どこで使えるのでしょうか?

WordとExcelで有効な手順で、Altを押しながらVを入力し、続けてUを押すとメニューバーや数式バー、シート見出しなどがまとめて非表示になります。
Escキーで元に戻せるので、大きく画面を使いたいときに便利です。

PowerPointでCtrl+Shift+F1を使うと、どのように画面が変わりますか?

リボンが消えて、スライド全体を大きく表示できるようになります。
プレゼンテーションのスライドショーとは違い、編集画面のままツールバーが減る形なので、画像やテキストの配置をじっくり確認したいときに役立ちます。

画面を広げすぎるとメニューが一切見えなくなって不便になりませんか?

キーボード操作さえ覚えておけば、必要なタイミングで元に戻せるため、不便に感じることはそれほど多くありません。
Ctrl+Shift+F1Escキーを使えばすぐにリボンやメニューを呼び出せます。

Alt+VUCtrl+Shift+F1はどのように使い分ければいいですか?

Alt+VUはメニューバーや数式バーなど大半の要素を隠し、より広い作業領域を実現できます。
一方、Ctrl+Shift+F1はリボンだけを非表示に切り替える機能なので、ツール類はある程度見せておきたいが上部のスペースは確保したい場合に向いています。

ショートカットが反応しないことがあるのですが、原因は何が考えられますか?

ExcelやWordがアクティブウィンドウでないと、他のアプリケーションがキー入力を受け取っている可能性があります。
まずはウィンドウをきちんと選択し直し、改めて同じ操作を行ってみると解決するケースが多いです。

Wordで長文を編集するときに全画面表示を使う利点はありますか?

ツールバーやリボンが消える分、見える範囲が広がるためページ全体を一度にチェックしやすくなります。
特に校正や見直し作業では、不要な要素を隠すことで集中力を維持しやすくなり、文章の読み飛ばしや見落としが減ることが期待できます。

リボンを非表示にしている間に保存や印刷をしたい場合はどうすればいいでしょうか?

ショートカットを活用すれば問題なく操作できます。例えばCtrl+Sで上書き保存、Ctrl+Pで印刷画面を開くなど、普段のキー入力と同じ手順で処理が可能です。
作業に集中していても、わざわざリボンを表示し直さなくても済むところが大きな利点です。

PowerPointのスライドショーと、ここで言う全画面表示は同じ機能でしょうか?

スライドショーはプレゼンを投影するモードで、全画面表示とは別物です。
全画面表示は作業画面上でのメニュー類を隠してスペースを広げる機能なので、スライドショーとは用途も操作も異なります。

リボンに全画面表示を追加したい場合はどうすればいいでしょうか?

リボンのカスタマイズ画面を開き、リボンにないコマンドの一覧にある全画面表示の機能を選択して新しいグループに加えれば、ワンクリックで呼び出せるボタンとして登録できます。

カスタマイズしたボタンがリボンに見当たらないのはなぜでしょうか?

間違ったタブやグループに追加しているか、タブにチェックが入っていない可能性が考えられます。リボン設定を再確認し、必要なタブが有効になっているか確かめれば解決できるはずです。

全画面表示は使いたいけれど、ショートカットが覚えにくいと感じる場合はどうすればいいですか?

リボンに専用のボタンを作ればマウスクリックだけで切り替えられるので、キー操作を覚えなくても大丈夫です。
普段からよく使う機能ほど、こうしたカスタマイズを行っておくと作業効率がぐっと上がります。

ショートカットの操作が競合して動かないことはありますか?

他の常駐ソフトが同じキーを割り当てている場合に起こる可能性があります。
その場合は、常駐ソフトの設定を変更するか、該当ソフトを一時的に終了させて競合を避けるとショートカットが正しく動くようになります。

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