【Windows11】Windowsの機能（Windowsの機能の有効化または無効化）を開く3つの方法

この記事では、Windows11に隠された高度な機能（.NET Framework 3.5、Hyper-V、Windowsサンドボックスなど）をオン/オフする際に必須となる、「Windowsの機能の有効化または無効化」画面を開く、3つの簡単な方法を解説します。

「.NET Frameworkを有効にしたいけど、設定画面はどこ？」「Hyper-Vを使いたいのに、見つけられない…」

など、目的の機能はわかっているのに、その入り口が分からず困ったことはありませんか？
Windows11では、この「Windowsの機能」画面への直接的なショートカットが少なく、少し分かりにくい場所にあります。情報システム担当の私も、この画面は頻繁に使うため、一発で開くためのコマンドを常に利用しています。

この記事では、コマンドで瞬時に開く最速の方法と、設定アプリからマウスだけでたどる標準的な方法、ショートカットの作成方法の3つをご紹介します。

Windows11で「Windowsの機能」を開く3つの方法

「Windowsの機能」を開くには、主に3つの方法があります。

• 「Windowsの機能」をファイル名を指定して実行（コマンド）を使って開く方法（最速）
• 「Windowsの機能」を設定アプリからマウス操作で開く方法
• 「Windowsの機能」を開くショートカットを作成する方法

ここからは、それぞれの方法を実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。
使い方にあった開き方を見つけてみてください。

「Windowsの機能」をファイル名を指定して実行（コマンド）を使って開く方法（最速）

「Windowsの機能」を開く最も速く、そして簡単な方法が、この「ファイル名を指定して実行」からコマンドで直接呼び出す方法です。

設定アプリをクリックして探す必要がなく、キーボード操作だけで一瞬で「Windowsの機能」を開くことができます。
一度覚えてしまえば、今後この画面を探して迷うことが一切なくなる、おすすめの方法です。

STEP

「ファイル名を指定して実行」でoptionalfeatures.exeを実行する

Windowsキー + Rキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開いてください。

次に、入力欄に以下のコマンドをコピー＆ペーストし、「OK」ボタンをクリックするかEnterキーを押してください。

optionalfeatures.exe

STEP

「Windowsの機能」画面が表示されたことを確認する

「OK」ボタンをクリックすると、「Windowsの機能」（Windowsの機能の有効化または無効化）が表示されます。

「Windowsの機能」を設定アプリからマウス操作で開く方法

コマンドを覚えるのは少し面倒、あるいは「ファイル名を指定して実行」画面は苦手、という方もご安心ください。

ここでは、マウス操作だけで「Windowsの機能」を開く、最も標準的な手順を解説します。

少しクリックする回数は多いですが、画面の表示を順番に追っていくだけなので、PCの操作に不慣れな方でも最も確実に目的の画面にたどり着けます。

STEP

キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック

キーボードのWindowsキーを押すか、タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックしてください。

キーボードのWindowsキーを押すとスタートメニューが表示されます。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

STEP

左側にある「システム」をクリック

「設定」をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindows＋Iを押すことでも、Windowsの設定アプリを開くことができます。
また、Windowsの設定アプリを開くショートカットをデスクトップに作成 すると便利です。

左側にある「システム」をクリックしてください。

STEP

「オプション機能」をクリック

「システム」をクリックすると、「システム」と書かれたWindowsの設定画面が表示されます。

その画面を下にスクロールして「オプション機能」をクリックしてください。

STEP

「Windowsのその他の機能」をクリック

次に、右側の画面を一番下までスクロールして「Windowsのその他の機能」をクリックしてください。

STEP

「Windowsの機能」画面が表示されたことを確認する

「Windowsのその他の機能」をクリックすると、「Windowsの機能」（Windowsの機能の有効化または無効化）が新しいウィンドウで表示されます。

「Windowsの機能」を開くショートカットを作成する方法

最後に、デスクトップなどから一発で「Windowsの機能」を開けるショートカットを作成する方法をご紹介します。
一度作成してしまえば、今後この画面を探す手間が一切なくなります。

STEP

ショートカットを作成したい場所で右クリックし、「新規作成」から「ショートカット」を選択

デスクトップなど、ショートカットを作成したい場所で右クリックし、表示されたメニューから「新規作成」にマウスポインターを合わせ、「ショートカット」を選択してください。

Windows11以降、右クリックメニューのデザインがすっきりとし、項目数も減りました。
Windows10以前の右クリックメニューに戻したい場合は、「Windows11の右クリックメニューを以前の形に戻す方法 」をご覧ください。

補足

• 右クリック: マウスの右側のボタンをクリックすることです。通常、コンテキストメニュー（その場所で利用できる操作の一覧）が表示されます。
• マウスポインター: マウスを動かすと画面上で連動して動く矢印などのマークのことです。任意の画像に変更も可能 です。

STEP

「項目の場所を入力してください(T):」欄に以下のコマンドを貼り付けて「次へ(N)」ボタンをクリック

「ショートカットの作成」ウィンドウが表示されたら、「項目の場所を入力してください(T):」欄に以下のコマンドをコピー＆ペースト（貼り付け）し、「次へ(N)」ボタンをクリックしてください。

optionalfeatures.exe

補足

• コピー＆ペースト（貼り付け）: コピーしたい文字列を選択し、右クリックメニューから「コピー」を選択。その後、貼り付けたい場所で右クリックメニューから「貼り付け」を選択する操作です。キーボードショートカットを使うと、コピーはCtrl+C、貼り付けはCtrl+Vで実行できます。

STEP

任意の名前を入力し、「完了(F)」ボタンをクリック

「ショートカットの名前を入力してください(T):」と表示されたら、任意の名前（例: Windowsの機能）を入力し、「完了(F)」ボタンをクリックしてください。

STEP

ショートカットが作成されたことを確認し、ショートカットをダブルクリック

「完了(F)」ボタンをクリックすると、ショートカットが作成されます。

ショートカットのアイコン画像を変更したい場合は、Windows11でショートカットやフォルダーのアイコン画像を変更する方法 で紹介している手順を参考にしてください。

作成されたショートカットをダブルクリックし、「Windowsの機能」が開くことを確認してください。

STEP

Windowsの機能が表示されたことを確認する

「Windowsの機能」が表示されれば、ショートカットの作成は成功です。

「Windowsの機能」画面で何ができる？

「Windowsの機能」画面は、一言でいえば「Windowsのオプション機能をオン・オフする専門的な設定画面」です。

普段は使わないけれど、特定の目的のために用意された、少し高度な機能を有効化（インストール）したり、不要な機能を無効化したりできます。

例えるなら「家のブレーカーボックス」のようなもので、普段は意識しませんが、エアコン（Hyper-V）や食洗機（.NET Framework）といった、特別な電化製品を新たに使いたいときに、ここでスイッチを「オン」にする必要があります。

具体的には、以下のような機能の有効化・無効化が、この画面から行えます。

• .NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む)
  古いアプリケーションやゲームを動かすために必要になる、昔の共通部品セット。多くのユーザーがこの画面を開く最大の目的です。
• Hyper-V 
  お使いのWindows上で、別のOS（Linuxや古いバージョンのWindowsなど）を仮想的に動かすための機能です。
  開発者やIT技術者によく利用されます。
• Linux用Windowsサブシステム (WSL)
  Windows上でLinuxのコマンドやアプリを直接実行するための、開発者やエンジニアに人気の機能です。
• Windows サンドボックス
  不審なファイルやアプリを、PC本体から完全に隔離された安全な環境で試すための「使い捨てデスクトップ」機能。
• Telnet クライアント
  古くからある、サーバーなどに遠隔接続するためのコマンドラインツール。ネットワーク管理者などが利用します。
• Internet Information Services (IIS)
  自分のPCをWebサーバーとして機能させるためのソフトウェア。Webサイト開発者などが利用します。

このように、開発者やIT管理者、あるいは特定の目的を持つユーザー向けの、強力な機能がここには眠っています。

普段は触る必要はありませんが、「こんなこともできるんだ」と覚えておくと、いつか役立つかもしれません。

Windowsの機能に関するよくある質問と答え

Windowsの機能に関するよくある質問と答えをまとめました。

「Windowsの機能」の3つの開き方、結局どれが一番おすすめですか？

最も速くて簡単なのは「コマンド」、最も標準的なのは「設定アプリ」、繰り返し使うなら「ショートカット」がおすすめです。
一度しか使わないなら「設定アプリ」、今後も頻繁に使う可能性があるなら「ショートカット」を作成しておくと便利です。

「Windowsの機能」を開くのに管理者権限は必要ですか？

いいえ、「Windowsの機能」画面を開くだけであれば管理者権限は不要です。
ただし、実際に機能のチェックをオン/オフにして設定を変更する際には、管理者（Administrator）のパスワードを求められる場合があります。

昔のコントロールパネルから開く方法はもう使えないのですか？

いいえ、今でも使えます。コントロールパネルを開き 、「プログラム」→「Windowsの機能の有効化または無効化」と進むことで、同じ画面にたどり着けます。
将来的にコントロールパネルが廃止 される可能性があることから、この記事では深堀りしていません。

有効化したい機能（.NET 3.5など）が一覧に表示されません。

Windowsのエディション（Home, Proなど）によっては、一部の機能（Hyper-Vなど）が表示されない場合があります。
また、システムファイルが破損している可能性も考えられます。その場合は、システムファイルチェッカー（sfc /scannow）の実行 を試してみてください。

機能のチェックを入れたのに、有効化に失敗します。なぜですか？

機能の有効化には、インターネット経由でファイルをダウンロードする必要がある場合があります。ネットワーク接続が安定しているか確認してください。
また、設定の適用にはPCの再起動が必要なことが多いので、一度再起動してみることをおすすめします。

コマンドの optionalfeatures.exe とは、何のコマンドですか？

Windowsに標準で備わっている「オプション機能（Optional Features）」を管理するプログラム本体（実行ファイル）の名前です。
これを直接指定して実行することで、メニューをたどらずに「Windowsの機能」を呼び出せます。

「Windowsの機能」画面は、Windows10と11で違いはありますか？

いいえ、画面の見た目や機能一覧は、Windows10と11でほぼ同じです。

optionalfeatures.exe を実行しても開かない。なぜ？

タイプミスがないか、まず確認してください（optionalfeatureと最後のsを忘れがちです）。
それでも開かない場合は、システムファイルが破損している可能性があります。その場合は、システムファイルチェッカー（sfc /scannow）の実行 を試してみてください。

「Windowsの機能」の設定は、同じPCの他のユーザーにも影響しますか？

はい、影響します。「Windowsの機能」のオン/オフは、PC全体に適用されるシステムレベルの設定です。
あるユーザーが機能を有効にすると、他のユーザーもその機能を利用できるようになります。

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