この記事では、Windows11で「イベントビューアー」を起動する、4つの簡単な方法を分かりやすく解説します。
「Windows11でイベントビューアーを起動してくださいと言われたけれど、どこにあるの?」
「エラーログの見方以前に、イベントビューアーの開き方がわからない…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
イベントビューアーは、例えるならPCの「フライトレコーダー(航海日誌)」のような存在です。
PC内部で起きた様々な出来事が記録されており、PCメンテナンスやトラブル解決には不可欠です。
実際、私も深夜2時のバックアップが動かず悩んだ際、イベントビューアーで「1:57にWindows Updateが自動再起動をかけていた」ことを突き止め、一発で原因を解決できました。
この記事では、スタートメニューで検索する最も手軽な方法から、コマンドで瞬時に開く方法、そしていつでも使えるショートカットを作成する方法まで、合計4つのイベントビューアーの起動方法をわかりやすく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
イベントビューアーの起動方法
ここからは、実際にイベントビューアーを起動するための具体的な手順を、4つの方法に分けて解説します。
コマンド一発でイベントビューアーを起動する方法(ファイル名を指定して実行)から、誰にでも分かりやすい手軽な方法(スタートメニュー検索)、マウスで確実にたどる標準的な方法(Windowsツール)、そして一度作ればずっと楽になる便利な方法(ショートカット作成)までご紹介します。
あなたの使い方に合った、最適なやり方を見つけてみてください。
イベントビューアーをファイル名を指定して実行から起動する方法
「イベントビューアー」を開く最も速く、そして確実に開く方法が、この「ファイル名を指定して実行」からコマンドで直接呼び出す方法です。
あちこちをクリックして探す必要がなく、キーボード操作だけで「イベントビューアー」をすぐに起動することができます。
一度覚えれば、今後「イベントビューアー」を探して迷うことはなくなります。とてもおすすめの方法です。
Windows
キー + R
キーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開いてください。
次に、入力欄に以下のコマンドをコピー&ペーストし、「OK」ボタンをクリックするかEnter
キーを押してください。
eventvwr

「OK」ボタンをクリックすると、「イベントビューアー」が起動します。

イベントビューアーをスタートメニューから起動する方法
次に、「イベントビューアー」をスタートメニューから検索して起動する方法です。
難しい手順はなく、特別なショートカットキーも必要ないため、PC初心者の方や、頻繁に「イベントビューアー」を使わない方にもおすすめです。
キーボードのWindows
キーを押すか、タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックしてください。
キーボードのWindows
キーを押すとスタートメニューが表示されます。
その上部にある「検索バー」をクリックしてください。

「検索バー」に「イベント ビューアー」と入力し、右側に表示される検索結果から「開く」をクリックしてください。

「開く」をクリックすると、「イベントビューアー」が起動します。

イベントビューアーをWindowsツール画面から起動する方法
次は、「イベントビューアー」を「Windowsツール」画面から起動する方法です。
「Windowsツール」には、「イベントビューアー」や「コンピューターの管理」、「システム構成」、「コントロールパネル」などが集約されており、PCの高度な設定や管理を行うためのツールがまとめられています。
「イベントビューアー」を「Windowsツール」画面から起動する方法を覚えておくと、今後の活用の幅が広がります。
まずは、以下の手順でWindowsツールを開いてください。
- スタートボタンをクリックし、右上の「すべて」ボタンをクリック
- アプリ一覧をスクロールし、「Windowsツール」を探してクリックする
- 「Windowsツール」フォルダが開いたことを確認する
次に、Windowsツール内にある「イベントビューアー」のアイコンをクリックしてください。

「イベントビューアー」のアイコンをクリックすると、「イベントビューアー」が起動します。

イベントビューアーのショートカットを作成する方法
最後に、デスクトップなどから一発で「イベントビューアー」を起動するためのショートカットを作成する方法をご紹介します。
一度作成してしまえば、以降は「イベントビューアー」を探す必要がなくなります。
また、ショートカットを作成することで、「ファイル名を指定して実行」などと同じようにタスクバーにピン留めすることも可能です。
デスクトップなど、ショートカットを作成したい場所で右クリックし、表示されたメニューから「新規作成」にマウスポインターを合わせ、「ショートカット」を選択してください。
- 右クリック: マウスの右側のボタンをクリックすることです。通常、コンテキストメニュー(その場所で利用できる操作の一覧)が表示されます。
- マウスカーソル: マウスを動かすと画面上で連動して動く矢印などのマークのことです。任意の画像に変更も可能です。

「ショートカットの作成」ウィンドウが表示されたら、「項目の場所を入力してください(T):」欄に以下のコマンドをコピー&ペースト(貼り付け)し、「次へ(N)」ボタンをクリックしてください。
eventvwr
- コピー&ペースト(貼り付け): コピーしたい文字列を選択し、右クリックメニューから「コピー」を選択。その後、貼り付けたい場所で右クリックメニューから「貼り付け」を選択する操作です。キーボードショートカットを使うと、コピーは
Ctrl
+C
、貼り付けはCtrl
+V
で実行できます。

「ショートカットの名前を入力してください(T):」と表示されたら、任意の名前(例: イベントビューアー)を入力し、「完了(F)」ボタンをクリックします。

「完了(F)」ボタンをクリックすると、「イベントビューアー」のショートカットが作成されます。
作成されたショートカットをダブルクリックし、Windows11の「イベントビューアー」が起動することを確認してください。

Windows11の「イベントビューアー」が起動すれば、ショートカットの作成は成功です。

イベントビューアーではどんなログが確認できる?
イベントビューアーは、一言でいえば「PCの健康状態や、過去の出来事を記録した詳細な日誌(ログ)」です。
Windowsや各アプリケーションが、その時々に行った操作や、発生したエラー、注意すべき警告などを、すべて時系列で記録しています。
PCに何か原因不明のトラブルが起きたとき、この日誌を読み解くことで、問題解決の糸口が見つかることがよくあります。
また、パソコンの起動(ログイン)と、シャットダウン(ログアウト)をした日時や、どのWi-fiにいつ接続したかといった情報もここにあります。
主に確認するのは、左側のツリーに表示される「Windows ログ」フォルダの中です。ここには、目的別にいくつかの重要なログが分類されています。
- アプリケーション ログ(Application)
PCにインストールされている各アプリ(WordやExcel、ブラウザなど)が出力したイベントが記録されます。
「アプリが突然強制終了した」といった場合、ここに原因の手がかりが残っていることがあります。 - セキュリティ ログ
サインイン(ログオン)の成功や失敗、特定のファイルへのアクセス権の監査など、セキュリティに関するイベントが記録されます。 - システム ログ
Windowsのシステムコンポーネント自体に関するイベントが記録されます。
「ドライバーの読み込みに失敗した」「特定のサービスが起動できなかった」など、PCの根幹に関わる重要なエラーの多くがここに記録されるため、最も確認する頻度が高いログの一つです。 - セットアップ ログ(Setup)
Windows Updateや、新しいソフトウェアのインストールなどに関するイベントが記録されます。 - 転送されたイベント(Forwarded Events)
主に企業などのネットワーク環境で、他のコンピューターから収集されたイベントを集中管理するためのログです。
イベントビューアー内のログのより詳しい見方や、具体的なログの内容については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
イベントビューアーの起動方法に関するよくある質問と答え
イベントビューアーの起動方法に関するよくある質問と答えをまとめました。
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