【Chrome】特定のサイトのキャッシュやCookieを削除する方法

「いつも見ている特定のサイトだけ、なぜか表示が崩れる」「うまくログインできない」また「複数のアカウントが切り替えられない」… Chromeを使っていると、そんな経験はありませんか？
もしかしたら、そのサイト用にChromeに溜まった古いキャッシュやCookieが悪さをしているのかもしれません。

かといって、ChromeのキャッシュやCookieを全て削除すると、関係ないサイトまで含めて全部ログアウトされてしまって、再ログインが面倒ですよね…。

そこでこの記事では、 Chromeで特定のサイトのキャッシュやCookie（サイトデータ）だけをピンポイントで削除し、リフレッシュする方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

他のサイトに影響を与えることなく、表示がおかしい・調子が悪いサイトの問題だけを解決する手順をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

特定のサイトだけ表示がおかしい… 原因はキャッシュやCookieかも？

Chromeを使っていて、「特定のサイトだけ表示が崩れる」「ログインできない」「アカウントが切り替えられない」といった経験はありませんか？ 他のサイトは問題ないのに、なぜか一つのサイトだけ調子が悪い。

これは、Chromeがサイトごとに保存している「キャッシュ」（表示を速くするための一時ファイル）や「Cookie」（ログイン情報などを保存するファイル）が原因で起こることが多い、よくあるトラブルです。

これらのデータは通常、Webサイトの閲覧を快適にしてくれますが、古くなったり壊れたりすると、その特定のサイトだけで表示の不具合やログインの問題を引き起こすことがあります。

もし多くのサイトで問題が出ているなら他の原因も考えられますが、「特定のサイトだけ」のトラブルなら、まずはそのサイトのキャッシュやCookieをリセット（削除）してみるのが効果的です。

Chromeから特定のサイトのキャッシュやCookieを削除する手順

それでは、ChromeでキャッシュやCookie（サイトデータ）を削除する手順を見ていきましょう。

Chromeの設定画面を開く必要はなく、今まさに表示している問題のサイトのアドレスバーの左にある「サイト情報を表示」アイコンから簡単に削除することができます。

このアイコンから、他のサイトに影響を与えることなく、そのサイトのデータだけを直接削除できる簡単な手順に進めます。

数クリックで完了しますので、以下の手順に沿って試してみてください。

1. キャッシュやCookieを削除したいWebサイトを開き、アドレスバーの左にある「サイト情報を表示」アイコンをクリック
2. 「Cookieとサイトデータ」をクリック
3. 「デバイス上のサイトデータを管理」をクリック
4. 「削除」アイコンをクリック
5. 青色の「完了」ボタンをクリック
6. 青い「再読み込み」ボタンをクリック
7. 問題が解消されていることを確認する

ここからは、Chromeから特定のサイトのキャッシュやCookieを削除する手順を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP

キャッシュやCookieを削除したいWebサイトを開き、アドレスバーの左にある「サイト情報を表示」アイコンをクリック

キャッシュやCookieを削除したいWebサイトを開き、アドレスバーの左にある「サイト情報を表示」アイコンをクリックしてください。

STEP

「Cookieとサイトデータ」をクリック

「サイト情報を表示」アイコンをクリックすると、下に向かってメニューが展開されます。

その中にある「Cookieとサイトデータ」をクリックしてください。

STEP

「デバイス上のサイトデータを管理」をクリック

「Cookieとサイトデータ」をクリックすると、「Cookieとサイトデータ」と書かれた画面に切り替わります。

その中にある「デバイス上のサイトデータを管理」をクリックしてください。

STEP

「削除」アイコンをクリック

「デバイス上のサイトデータを管理」をクリックすると、「デバイス上のサイトデータ」と書かれた画面に移動します。

ここには、現在表示しているWebサイトがデバイスに保存しているサイトデータ（キャッシュやCookieなど）の一覧が表示されます。

リストの中から、データを削除したいウェブサイト（通常は、現在アドレスバーに表示されているサイトのメインとなるドメイン名、例: example.com）を探してください。

そのサイト名の右側にある、ごみ箱の形をした「削除」アイコンをクリックします。

STEP

青色の「完了」ボタンをクリック

「削除」アイコン（ごみ箱のマーク）をクリックすると、その特定サイトのデータは即座に削除され、画面の一覧から該当するサイト名（ドメイン名）が消えます。

リストからサイト名が消えたことを確認したら、画面の右下にある青色の「完了」ボタンをクリックしてください。

STEP

青い「再読み込み」ボタンをクリック

「完了」ボタンをクリックすると、「デバイス上のサイトデータ」のポップアップ画面が閉じ、元のWebサイトが表示されているタブに戻ります。

このタイミングで画面の上部に「更新した設定をこのサイトに適用するには、このページを再読み込みしてください」というChromeからのメッセージが表示されます。

メッセージの右隣にある青い「再読み込み」ボタンをクリックしてください。

STEP

問題が解消されていることを確認する

この操作でページが最新の状態で再読み込みされます。

これにより、先ほど削除したキャッシュやCookie（サイトデータ）の影響を受けない、「まっさら」な状態でサイトが表示されることになります。

古いキャッシュやCookieが原因で起きていた表示崩れやログインの問題などが、これで解消されているか確認してください。

キャッシュやCookieを削除する前に 知っておきたい注意点

特定のサイトのキャッシュやCookie（サイトデータ）を削除すると、表示の不具合などが直ることがありますが、いくつか知っておくべき影響もあります。削除を実行する前に、以下の点を確認し、納得した上で実行しましょう。

1. 影響範囲は？ 他のサイトもログアウトされる？
   • いいえ、影響はありません。
     この操作で削除されるのは、対象に選んだ特定のサイトのデータ（キャッシュ、Cookieなど）のみです。
     他のたくさんのサイトのデータやログイン状態はそのまま維持されます。
     これが「すべての閲覧データを削除」する 操作との大きな違いなので、安心してください。
2. 実行後はどうなる？ 再ログインは必要？
   • はい、そのサイトからはログアウトされます。 Cookieに保存されていたログイン情報が消えるためです。
     削除後は、再度ID・パスワードを入力してログインし直す必要があります。
     IDやパスワードを忘れている場合は、削除前に確認しておきましょう。
3. サイトの設定は消える？ リセットされるものは？
   • はい、一部の設定はリセットされる可能性があります。
     例えば、そのサイトで「ログイン状態を保持する」にチェックを入れていたり、表示言語やテーマ（ダークモードなど）を選んでいたりする場合、それらの個人設定が初期状態に戻ることがあります。
     ショッピングカートの中身が消えたり、「次回から表示しない」といったチェックが解除されたりすることもあります。
4. 削除すれば、どんな不具合も直るの？
   • いいえ、万能ではありません。
     この方法は、あくまでChromeに保存されたサイトデータが原因の不具合（表示崩れ、ログイン問題など）に有効な対処法です。
     サイト自体の問題（サーバーエラーなど）、ネット接続不良、Chrome拡張機能の影響などが原因の場合は、キャッシュやCookieを削除しても解決しないことがあります。
5. 削除しても大丈夫？ 安全性は？ 元に戻せる？
   • 操作自体は安全ですが、元には戻せません。
     これは一般的なトラブル対処法であり、PCやChromeに害はありません。
     ただし、削除したCookieの情報（ログイン状態や個人設定）は復元できない点に注意してください。
     主なデメリットは、再ログインや再設定の手間が発生することです。

これらの点を理解した上で、特定のサイトで発生している問題の解決策として、サイトデータの削除を試してみてください。

Chromeから特定のサイトのキャッシュやCookieを削除する方法に関するよくある質問と答え

Chromeから特定のサイトのキャッシュやCookieを削除する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

特定サイトのキャッシュやCookieを削除したら、そのサイトからログアウトされますか？

はい、多くの場合、対象のサイトからは自動的にログアウトされます。
ウェブサイトは主にCookieという仕組みを使ってユーザーのログイン状態を記憶しているため、Cookieを削除すると、サイト側があなたをログインしているユーザーだと認識できなくなるからです。
削除後は、改めてID・パスワードを入力して再ログインする必要があります。

再ログインに必要なIDやパスワード自体も、削除で消えてしまうのですか？

いいえ、Chromeのパスワードマネージャー などに保存しているIDやパスワード自体が消えるわけではありません。
消えるのは、あくまでウェブサイト側があなたのブラウザに一時的に保存していた「ログイン状態を記憶する情報（Cookie）」です。
ただし、削除後はID・パスワードの再入力が必要になりますので、忘れないように管理しておくことが重要です。

他のウェブサイトもログアウトされますか？何か影響はありますか？

いいえ、影響はありません。
この操作は、選択した特定のサイトのデータ（キャッシュやCookie）だけを削除するものです。
したがって、他のサイトのログイン状態や保存されているデータはそのまま維持されます。
これが「すべての閲覧データを削除」する操作との大きな違いであり、メリットです。

そのサイトで設定した情報（言語や見た目の設定など）はリセットされますか？

はい、リセットされる可能性が高いです。
サイトによっては、表示言語の選択、文字サイズ、ダークモードなどの表示設定、利用規約への同意状況といった情報をCookieに保存しています。
これらサイト固有の設定が削除され、初期状態に戻ることがありますので、必要であれば再度設定してください。

通販サイトなどで、ショッピングカートに入れていた商品は消えますか？

はい、これも消えてしまう可能性が高いです。
多くの通販サイトでは、カートの中身を一時的にCookieや類似の仕組みでブラウザ側に保存しています。
サイトデータ（キャッシュやCookie）を削除すると、カートの情報もクリアされることが一般的です。

サイトデータ（キャッシュやCookie）を間違えて削除してしまいました。キャッシュやCookieを元に戻すことはできますか？

いいえ、一度削除したキャッシュやCookieなどのサイトデータを元に戻す（復元する）ことはできません。
削除は慎重に行う必要がありますが、もし実行してしまっても、再度ログインしたりサイト設定をやり直したりすれば、サイト自体は引き続き利用できます。

具体的にどんなサイトデータが削除されるのですか？

主に、そのサイトのキャッシュ（ページの画像など、表示を速くするための一時ファイル）とCookie（ログイン情報やサイト設定などを保存する小さなファイル）が削除の中心です。
これらを合わせて「サイトデータ」と呼びます。
サイトによっては、オフライン用のデータなど他の種類が含まれることもありますが、基本的にはこの2つが主対象と考えて問題ありません。

なぜ「特定のサイトだけ」のキャッシュやCookieを削除する必要があるのですか？

特定のサイトだけで表示崩れやログインできない等のトラブルが発生している場合、そのサイト用に保存されたデータが古くなったり壊れたりしていることが原因の場合が多いからです。
「特定のサイトだけ」を対象に削除（クリア）することで、他のサイトに影響を与えずに、問題のあるサイトだけをピンポイントで修正・リフレッシュできます。

どんな時にこのキャッシュ・Cookie削除を試すと効果がありますか？

特定のサイトで、以下のような症状が見られる場合に試す価値があります。
・ページの表示が崩れる（レイアウトが乱れる）
・画像が正しく表示されない
・うまくログインできない、ログイン状態が維持されない
・複数のアカウントが切り替えられない
・サイトの情報が古いまま更新されない

表示がおかしい時以外（ログインできない等）でも試すべきですか？

はい、ぜひ試してみてください。特に「ログインできない」「アカウントが切り替えられない」といった認証関連の問題は、Cookieの情報に不具合が生じているケースが典型例です。
表示の問題だけでなく、サイトの機能が期待通りに動作しない場合にも、キャッシュやCookieの削除は有効な手段となります。

キャッシュやCookieは、定期的に削除した方が良いのでしょうか？

いいえ、通常は定期的に削除する必要はありません。
キャッシュやCookieは、ウェブサイトを快適に利用するために役立つ仕組みです。
特定のサイトで不具合が発生した場合の対処法として実行するのが基本であり、問題がなければそのままにしておくのが一般的です。

アドレスバーの左にあるはずのアイコン（サイト情報を表示）が見当たりません。

もし何も見当たらない、または違うアイコンの場合は、Chromeのバージョンが古い、特殊なページ（設定ページなど）を開いている、拡張機能の影響などが考えられます。
まずはChromeを最新版にアップデート することをお試しください。

ゴミ箱アイコンを押してもデータが消えない（リストに残る）ようです。なぜ？

通常はクリックで即時削除されますが、まれにChromeの一時的な不具合や拡張機能の干渉などで、表示上の問題が起きることがあります。
Chromeを再起動し、それでも改善されない場合は一度Chromeの拡張機能を無効に してみてください。

このキャッシュやCookieの削除操作は安全ですか？危険はありませんか？

はい、操作自体は安全です。
これは一般的なトラブル対処法であり、お使いのパソコンやChromeシステム、あるいは個人情報（ID・パスワード自体を除く）に直接的な害を与えるものではありません。

「キャッシュ」と「Cookie」の具体的な違いは何ですか？

簡単に言うと、「キャッシュ」はウェブページの画像やファイルなどを一時的に保存し、次回以降の表示を速くするためのものです。
「Cookie」は、ログイン状態、ユーザーの好みや設定、訪問履歴などを記憶しておくための小さな情報ファイルです。
役割は違いますが、トラブル時には一緒に削除（サイトデータとしてクリア）することが多いです。

Chromeの「すべての閲覧データを削除」機能とは、どう違うのですか？

「すべての閲覧データを削除 」は、指定した期間の閲覧履歴、ダウンロード履歴、Cookie、キャッシュなど、多くの種類のデータを広範囲（基本的には全てのサイト）にわたって削除する機能です。
一方、この記事で解説している方法は、特定のサイトだけを選び、そのサイトに関連するキャッシュやCookie（サイトデータ）のみを削除する、より限定的でピンポイントな操作です。
影響範囲が全く異なります。

キャッシュやCookieを削除しないで済む、他の簡単な方法はありますか？

一時的な表示の問題だけであれば、キーボードのCtrl+Shift+R （Macの場合はCmd+Shift+R）を押す「スーパーリロード（強制再読み込み）」を試す価値があります。
これはキャッシュを無視してページを読み直す方法ですが、Cookieが原因の問題（ログインできない等）には効果がないことが多いです

シークレットモード（シークレットウィンドウ）を使うのとは違いますか？

はい、目的が異なります。
「シークレットモード 」は、履歴やCookieを一時的に保存せずにブラウジングする機能です。
シークレットモードで問題のサイトを開いてみて正常に表示されれば、「通常のモードで保存されているキャッシュやCookieが原因かもしれない」と切り分けるためのテストに使えます。
しかし、シークレットモードを使っても、通常モードで保存済みのデータが削除されるわけではありません。

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