この記事では、Google Chromeのポップアップブロックを解除・調整する方法を、実際の設定画面を使いながらわかりやすく解説します。
ポップアップブロック機能をまるごと解除(無効化)する手順はもちろん、特定サイトだけを「許可」、逆に 不要サイトを「ブロック」 するピンポイント設定まで幅広くご紹介します。
「Webサイトのボタンをクリックしても、新しいウィンドウが開かない…」
「オンラインサービスにログインしようとすると、『ポップアップがブロックされました』と表示されて先に進めない」
こんな経験がある方は必見です。
ポップアップブロックは迷惑広告を防ぐ大切なセキュリティ機能ですが、銀行や官公庁など一部の正規サイトでは逆に動作を妨げることがあります。
この記事を最後まで読んでいただければ、「ポップアップブロック全部オフ」から「このサイトだけ許可」まで、用途に合わせた最適設定ができるようになります。
すべてのサイトのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除)する方法(非推奨)
特定のサイトだけのポップアップを許可するのが面倒な場合や、一時的にポップアップブロック機能を無効化したい場合は、以下の手順でChromeがすべてのサイトのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除する)するように設定することも可能です。
- Chromeを開き、右上の「三点リーダ(︙)」→「設定」をクリック
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「サイトの設定」をクリック
- 「すべてのアクセス許可」をクリック
- 「ポップアップとリダイレクト」をクリック
- 「ブロック済み(推奨)」をオフにする
基本的には、次の章で解説する「サイトごとの許可」設定を利用することを強く推奨します。以下の手順は、リスクを十分理解した上で、やむを得ない場合のみ実行してください。
Chromeを開き、右上にある「三点リーダ」(︙)をクリックしてください。
「三点リーダ」(︙)をクリックすると下に向かってメニューが展開されます。
その中にある「設定」をクリックしてください。

「設定」をクリックすると、左上に「設定」と大きく書かれたChromeの設定画面が開きます。
左側にある「プライバシーとセキュリティ」をクリックしてください。

「プライバシーとセキュリティ」をクリックすると、「プライバシーとセキュリティ」と書かれた画面に移動します。
その中を少し下にスクロールし、「サイトの設定」をクリックしてください。

「サイトの設定」をクリックすると、「サイトの設定」と書かれた画面に移動します。
その中の画面を一番下までスクロールし、「ポップアップとリダイレクト」をクリックしてください。

「ポップアップとリダイレクト」をクリックすると、「ポップアップとリダイレクト」と書かれた画面に移動します。
その中にある「サイトがポップアップを送信したりリダイレクトを使用したりできるようにする」にチェックを入れてください。
これでChromeは以後、原則としてポップアップをブロックしません。
※ただし「ポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可しないサイト」リストに個別登録されたサイトは引き続きブロックされます(個別指定が全体設定より優先される)。

Chromeでポップアップをサイトごとに許可・ブロックを解除する方法
Chromeのポップアップブロック機能を有効にしたまま、特定の信頼できるサイトのポップアップだけを個別に許可するのが、セキュリティと利便性を両立する最もおすすめの方法です。
また、逆に、特定のサイトからのポップアップを常にブロックするよう、個別設定することもできます。
ここでは、その両方の設定手順を解説します。
指定したサイトのポップアップブロックを解除する方法
もし、以前に特定のサイトを「ブロック」リストに手動で追加してしまい、その設定を元に戻したい(ブロックを解除したい)場合は、以下の手順でリストからそのサイトを削除します。
これにより、そのサイトに対する個別のブロック設定が解除されます。
まずは、Chromeで「ポップアップとリダイレクト」画面を開いてください。
「ポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可しないサイト」欄で、対象URLの右端「︙」(三点リーダ)をクリックしてください。

次に、「削除」をクリックしてください。

「削除」をクリックすると、対象のURLが「ポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可しないサイト」から削除されます。
これでこのサイトのポップアップブロックが解除されました。

指定したサイトのポップアップを「許可」する方法
銀行のサイトや、社内のWebシステムなど、ポップアップが表示されないと正常に利用できない、信頼できるサイトがある場合は、以下の手順で「許可」リストに追加してください。
まずは、Chromeで「ポップアップとリダイレクト」画面を開いてください。
「ポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可するサイト」の右にある「追加」をクリックしてください。

「追加」をクリックすると、「サイトの追加」と書かれた画面が表示されます。
その中にポップアップを許可したいサイトのURLを正確に入力し、「追加」ボタンをクリックしてください。

「追加」ボタンをクリックすると、そのURLが「許可」一覧に登録され、そのサイトのポップアップは今後ブロックされなくなります。

なぜポップアップやリダイレクトはブロックされる? ― その理由と危険性
そもそも、なぜChromeをはじめとする主要なブラウザは、初期設定でポップアップをブロックするのでしょうか。
それは、ポップアップやリダイレクトという仕組みが、過去に悪質な広告や、詐欺、ウイルス感染の温床として、広く悪用されてきたからです。
もちろん、ウェブサイトによっては、ログイン画面や入力フォームなど、正しい目的でポップアップを使用している場合もあります。
しかし、その一方で、以下のような危険性も常に潜んでいるため、主要なブラウザは利用者のPCを保護するために、原則としてポップアップやリダイレクトをブロックしているのです。
悪質な広告と、偽サイトへの誘導
ポップアップやリダイレクトはユーザーの操作に関係なく強制的に新しいウィンドウを開けるため、悪質な広告の表示によく使われます。
「当選しました!」といった文句でユーザーの興味を引き、最終的に個人情報を入力させようとしたり、高額な商品を売りつけようとしたりする、詐欺サイトへ誘導する手口が典型的です。

フィッシング詐欺や、ウイルス感染のリスク
悪質な広告より深刻なのが、セキュリティを直接脅かす手口です。
例えば、銀行やオンラインショッピングサイトにそっくりの偽のログイン画面をポップアップで表示させ、IDとパスワードを盗み取る「フィッシング詐欺」。
あるいは、「お使いのPCはウイルスに感染しています」といった偽の警告を表示し、偽のセキュリティソフトをインストールさせようとする手口です。
これらをインストールすると、PCがウイルスに感染したり、大切なデータが流出したりする危険性があります。
このような背景から、ポップアップブロックは、ウェブを安全に閲覧するための、非常に重要なセキュリティ機能の一つとなっています。
したがって、ポップアップやリダイレクトを許可する際は「内容を理解し、信頼できるサイトに限定する」ことが重要です。
Chromeのポップアップブロックが解除できない場合の対処法
Chromeの設定でポップアップを許可したはずなのにブロックされてしまう場合は、Chromeの基本設定以外が影響している可能性があります。
ここでは、その原因として考えられるものを、可能性の高い順にご紹介します。上から順番に試してみてください。
広告ブロックなどの「拡張機能」を無効にする
最も一般的な原因は、後から追加した「広告ブロック」系の拡張機能です。
AdGuardといった拡張機能は、Chromeの標準機能とは別に、独自のルールでポップアップ広告を強力にブロックします。以下の手順で拡張機能を無効にしてみてください。
- Chromeのアドレスバーに
chrome://extensions/
と入力し、拡張機能管理ページを開きます。 - インストールされている拡張機能のスイッチを、一時的にすべてオフにします。
- その状態で、ポップアップが表示されるか確認します。
もし、これでポップアップが表示されるようになったら、いずれかの拡張機能が原因です。
一つずつ拡張機能のスイッチをオンに戻していき、原因となっている拡張機能を特定してください。
特定後は、その拡張機能の設定で、対象サイトを許可リストに追加するなどの対応が必要です。
キャッシュやCookieをクリアする
Chromeに蓄積された、古いキャッシュやCookieといったデータが、設定の反映を妨げている場合があります。
以下の手順でキャッシュやCookieを削除してみてください。
- Chromeのアドレスバーに
chrome://settings/clearBrowserData
と入力し、「閲覧データを削除」画面を開きます。 - 「期間」を「全期間」に設定します。
- 「閲覧履歴」「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」の3つにチェックを入れ、「データを削除」ボタンをクリックします。
- 最後にChromeを再起動し、ポップアップが表示されるか確認します。
Chromeの設定をリセットする
キャッシュやCookieを削除してもポップアップブロックが解除されない場合、Chromeのその他の設定が影響している可能性があります。
以下の手順でChromeの設定をリセットしてみてください。
- Chromeのアドレスバーに
chrome://settings/reset
と入力し、「設定のリセット」画面を開きます。 - 「設定を元の既定値に戻す」をクリックします。
- 「設定をリセットしますか?」というウィンドウが表示されたら、「設定のリセット」ボタンをクリックします。
Chromeを再インストールする
Chromeの設定をリセットしてもポップアップブロックが解除できないは、PCからChromeをアンインストール(削除)し、Google Chromeの公式サイトから再インストールしてください。
ChromeをPCから削除する前に、以下の記事を参考に保存したログインIDやパスワードをバックアップしてくことをおすすめします。
Chromeでポップアップブロックを解除する方法に関するよくある質問と答え
Chromeでポップアップブロックを解除する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。
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