【Chrome】ポップアップブロックを解除する方法|特定サイトだけ許可する安全設定

この記事では、Google Chromeのポップアップブロックを解除・調整する方法を、実際の設定画面を使いながらわかりやすく解説します。
ポップアップブロック機能をまるごと解除(無効化)する手順はもちろん、特定サイトだけを「許可」、逆に 不要サイトを「ブロック」 するピンポイント設定まで幅広くご紹介します。

「Webサイトのボタンをクリックしても、新しいウィンドウが開かない…」
「オンラインサービスにログインしようとすると、『ポップアップがブロックされました』と表示されて先に進めない」

こんな経験がある方は必見です。
ポップアップブロックは迷惑広告を防ぐ大切なセキュリティ機能ですが、銀行や官公庁など一部の正規サイトでは逆に動作を妨げることがあります。

この記事を最後まで読んでいただければ、「ポップアップブロック全部オフ」から「このサイトだけ許可」まで、用途に合わせた最適設定ができるようになります。

Googleの公式サイトでもポップアップブロックを解除する手順は紹介されていますが、この記事ではその内容をより詳しく、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

目次

すべてのサイトのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除)する方法(非推奨)

特定のサイトだけのポップアップを許可するのが面倒な場合や、一時的にポップアップブロック機能を無効化したい場合は、以下の手順でChromeがすべてのサイトのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除する)するように設定することも可能です。

  1. Chromeを開き、右上の「三点リーダ(︙)」→「設定」をクリック
  2. 「プライバシーとセキュリティ」をクリック
  3. 「サイトの設定」をクリック
  4. 「すべてのアクセス許可」をクリック
  5. 「ポップアップとリダイレクト」をクリック
  6. 「ブロック済み(推奨)」をオフにする

ただし、この方法は、悪質な広告やフィッシング詐欺サイトのポップアップもすべて表示されるようになるため、セキュリティリスクが非常に高まります。

基本的には、次の章で解説する「サイトごとの許可」設定を利用することを強く推奨します。以下の手順は、リスクを十分理解した上で、やむを得ない場合のみ実行してください。

STEP
Chromeを開き、右上の「三点リーダ(︙)」→「設定」をクリック

Chromeを開き、右上にある「三点リーダ」(︙)をクリックしてください。

[縦の三点リーダ](︙)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味があれば是非見てみてください。

「三点リーダ」(︙)をクリックすると下に向かってメニューが展開されます。

その中にある「設定」をクリックしてください。

Chromeですべてのサイトのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除する)する方法(非推奨) Step1
STEP
「プライバシーとセキュリティ」をクリック

「設定」をクリックすると、左上に「設定」と大きく書かれたChromeの設定画面が開きます。

左側にある「プライバシーとセキュリティ」をクリックしてください。

Chromeですべてのサイトのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除する)する方法(非推奨) Step2
STEP
「サイトの設定」をクリック

「プライバシーとセキュリティ」をクリックすると、「プライバシーとセキュリティ」と書かれた画面に移動します。

その中を少し下にスクロールし、「サイトの設定」をクリックしてください。

Chromeですべてのサイトのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除する)する方法(非推奨) Step3
STEP
「ポップアップとリダイレクト」をクリック

「サイトの設定」をクリックすると、「サイトの設定」と書かれた画面に移動します。

その中の画面を一番下までスクロールし、「ポップアップとリダイレクト」をクリックしてください。

Chromeですべてのサイトのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除する)する方法(非推奨) Step4
STEP
「サイトがポップアップを送信したりリダイレクトを使用したりできるようにする」にチェックを入れる

「ポップアップとリダイレクト」をクリックすると、「ポップアップとリダイレクト」と書かれた画面に移動します。

Chromeのアドレスバーにchrome://settings/content/popupsと入力してEnterを押すと直接この画面に移動できます。

その中にある「サイトがポップアップを送信したりリダイレクトを使用したりできるようにする」にチェックを入れてください。

これでChromeは以後、原則としてポップアップをブロックしません。
※ただし「ポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可しないサイト」リストに個別登録されたサイトは引き続きブロックされます(個別指定が全体設定より優先される)。

Chromeですべてのサイトのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除する)する方法(非推奨) Step5

Chromeでポップアップをサイトごとに許可・ブロックを解除する方法

Chromeのポップアップブロック機能を有効にしたまま、特定の信頼できるサイトのポップアップだけを個別に許可するのが、セキュリティと利便性を両立する最もおすすめの方法です。

また、逆に、特定のサイトからのポップアップを常にブロックするよう、個別設定することもできます。
ここでは、その両方の設定手順を解説します。

指定したサイトのポップアップブロックを解除する方法

もし、以前に特定のサイトを「ブロック」リストに手動で追加してしまい、その設定を元に戻したい(ブロックを解除したい)場合は、以下の手順でリストからそのサイトを削除します。

これにより、そのサイトに対する個別のブロック設定が解除されます。

STEP
ポップアップがブロックされているURLの右側にある「︙」(三点リーダ)をクリック

まずは、Chromeで「ポップアップとリダイレクト」画面を開いてください。

Chromeのアドレスバーにchrome://settings/content/popupsと入力してEnterを押すと直接この画面に移動できます。

「ポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可しないサイト」欄で、対象URLの右端「︙」(三点リーダ)をクリックしてください。

Chromeで指定したサイトのポップアップブロックを解除する方法 Step1
STEP
「削除」をクリック

次に、「削除」をクリックしてください。

Chromeで指定したサイトのポップアップブロックを解除する方法 Step2
STEP
対象のURLが一覧から削除されたことを確認する

「削除」をクリックすると、対象のURLが「ポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可しないサイト」から削除されます。

これでこのサイトのポップアップブロックが解除されました。

Chromeで指定したサイトのポップアップブロックを解除する方法 Step3

指定したサイトのポップアップを「許可」する方法

銀行のサイトや、社内のWebシステムなど、ポップアップが表示されないと正常に利用できない、信頼できるサイトがある場合は、以下の手順で「許可」リストに追加してください。

STEP
「ポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可するサイト」の右にある「追加」をクリック

まずは、Chromeで「ポップアップとリダイレクト」画面を開いてください。

Chromeのアドレスバーにchrome://settings/content/popupsと入力してEnterを押すと直接この画面に移動できます。

「ポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可するサイト」の右にある「追加」をクリックしてください。

Chromeで指定したサイトのポップアップを「許可」する方法 Step1
STEP
ポップアップを許可したいサイトのURLを正確に入力し、「追加」ボタンをクリック

「追加」をクリックすると、「サイトの追加」と書かれた画面が表示されます。

その中にポップアップを許可したいサイトのURLを正確に入力し、「追加」ボタンをクリックしてください。

Chromeで指定したサイトのポップアップを「許可」する方法 Step2
STEP
サイトのURLが一覧に追加されたことを確認する

「追加」ボタンをクリックすると、そのURLが「許可」一覧に登録され、そのサイトのポップアップは今後ブロックされなくなります。

Chromeで指定したサイトのポップアップを「許可」する方法 Step3

なぜポップアップやリダイレクトはブロックされる? ― その理由と危険性

そもそも、なぜChromeをはじめとする主要なブラウザは、初期設定でポップアップをブロックするのでしょうか。

Windows標準のMicrosoft Edgeも初期設定でポップアップをブロックしています。
Microsoft Edgeでポップアップブロックを解除する方法はこちらの記事で解説しています。

それは、ポップアップやリダイレクトという仕組みが、過去に悪質な広告や、詐欺、ウイルス感染の温床として、広く悪用されてきたからです。

もちろん、ウェブサイトによっては、ログイン画面や入力フォームなど、正しい目的でポップアップを使用している場合もあります。
しかし、その一方で、以下のような危険性も常に潜んでいるため、主要なブラウザは利用者のPCを保護するために、原則としてポップアップやリダイレクトをブロックしているのです。

悪質な広告と、偽サイトへの誘導

ポップアップやリダイレクトはユーザーの操作に関係なく強制的に新しいウィンドウを開けるため、悪質な広告の表示によく使われます。

「当選しました!」といった文句でユーザーの興味を引き、最終的に個人情報を入力させようとしたり、高額な商品を売りつけようとしたりする、詐欺サイトへ誘導する手口が典型的です。

auのキャンペーンを語った【詐欺ページ】mmrtb.com
少し前によく表示された悪質な広告

フィッシング詐欺や、ウイルス感染のリスク

悪質な広告より深刻なのが、セキュリティを直接脅かす手口です。
例えば、銀行やオンラインショッピングサイトにそっくりの偽のログイン画面をポップアップで表示させ、IDとパスワードを盗み取る「フィッシング詐欺」。
あるいは、「お使いのPCはウイルスに感染しています」といった偽の警告を表示し、偽のセキュリティソフトをインストールさせようとする手口です。
これらをインストールすると、PCがウイルスに感染したり、大切なデータが流出したりする危険性があります。

このような背景から、ポップアップブロックは、ウェブを安全に閲覧するための、非常に重要なセキュリティ機能の一つとなっています。

したがって、ポップアップやリダイレクトを許可する際は「内容を理解し、信頼できるサイトに限定する」ことが重要です。

Chromeのポップアップブロックが解除できない場合の対処法

Chromeの設定でポップアップを許可したはずなのにブロックされてしまう場合は、Chromeの基本設定以外が影響している可能性があります。

ここでは、その原因として考えられるものを、可能性の高い順にご紹介します。上から順番に試してみてください。

広告ブロックなどの「拡張機能」を無効にする

最も一般的な原因は、後から追加した「広告ブロック」系の拡張機能です。
AdGuardといった拡張機能は、Chromeの標準機能とは別に、独自のルールでポップアップ広告を強力にブロックします。以下の手順で拡張機能を無効にしてみてください。

  1. Chromeのアドレスバーにchrome://extensions/と入力し、拡張機能管理ページを開きます。
  2. インストールされている拡張機能のスイッチを、一時的にすべてオフにします。
  3. その状態で、ポップアップが表示されるか確認します。

もし、これでポップアップが表示されるようになったら、いずれかの拡張機能が原因です。
一つずつ拡張機能のスイッチをオンに戻していき、原因となっている拡張機能を特定してください。
特定後は、その拡張機能の設定で、対象サイトを許可リストに追加するなどの対応が必要です。

キャッシュやCookieをクリアする

Chromeに蓄積された、古いキャッシュやCookieといったデータが、設定の反映を妨げている場合があります。
以下の手順でキャッシュやCookieを削除してみてください。

  1. Chromeのアドレスバーにchrome://settings/clearBrowserDataと入力し、「閲覧データを削除」画面を開きます。
  2. 「期間」を「全期間」に設定します。
  3. 「閲覧履歴」「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」の3つにチェックを入れ、「データを削除」ボタンをクリックします。
  4. 最後にChromeを再起動し、ポップアップが表示されるか確認します。

Chromeの設定をリセットする

キャッシュやCookieを削除してもポップアップブロックが解除されない場合、Chromeのその他の設定が影響している可能性があります。
以下の手順でChromeの設定をリセットしてみてください。

  1. Chromeのアドレスバーにchrome://settings/resetと入力し、「設定のリセット」画面を開きます。
  2. 「設定を元の既定値に戻す」をクリックします。
  3. 「設定をリセットしますか?」というウィンドウが表示されたら、「設定のリセット」ボタンをクリックします。

Chromeを再インストールする

Chromeの設定をリセットしてもポップアップブロックが解除できないは、PCからChromeをアンインストール(削除)し、Google Chromeの公式サイトから再インストールしてください。

Chromeのアンインストール(削除)方法については、「【Windows11】コントロールパネルからプログラムを削除する方法」をご覧ください。

ChromeをPCから削除する前に、以下の記事を参考に保存したログインIDやパスワードをバックアップしてくことをおすすめします。

Chromeでポップアップブロックを解除する方法に関するよくある質問と答え

Chromeでポップアップブロックを解除する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Chromeでポップアップがブロックされました、と表示されます。解除したいのですがどうすればいいですか?

まずは、この記事で解説している「指定したサイトのポップアップを『許可』する方法」を試してみてください。
信頼できるサイトのURLを「許可」リストに追加することで、そのサイトの機能が正常に使えるようになります。

ブロックされたポップアップを、その場で1回だけ許可することはできる?

はい、可能です。
Chromeがポップアップをブロックすると、アドレスバーの右端に専用のアイコンが表示されます。
これをクリックすると、ブロックされたポップアップのリンクが表示され、その時だけポップアップを開くことができます。

Chromeでポップアップを許可する設定にしたのに、まだブロックされます。なぜですか?

最も可能性が高い原因は、AdGuardなどの「広告ブロック系の拡張機能」です。
次に、ブラウザのキャッシュの不具合や、Chromeの設定リセット、再インストールが必要なケースも考えられます。
この記事で紹介している「解除できない場合の対処法」を上から順番に試してみてください。

Chromeのポップアップブロックを、すべてのサイトで完全に無効にするには?

この記事で紹介している「すべてのサイトのポップアップを許可(ポップアップブロックを解除)する方法」を試してみてください。
ただし、悪質な広告なども表示されるようになるため、セキュリティ上、この操作は推奨されません。

広告ブロックの拡張機能が原因か調べるには、どうすればいいですか?

この記事で紹介している「広告ブロックなどの「拡張機能」を無効にする」を試してみてください。
その状態でポップアップが表示されれば、拡張機能のいずれかが原因です。

なぜ、そもそもポップアップはブロックされるのですか?

過去に、ポップアップ機能が悪質な広告、詐欺サイトへの誘導、ウイルス感染の入り口として広く悪用された歴史があるためです。
PCを危険から守るために、ブラウザは標準でポップアップをブロックする、という重要なセキュリティ機能を備えています。

フィッシング詐欺のポップアップとは、具体的にどのようなものですか?

例えば、銀行やショッピングサイトにそっくりの偽のログイン画面をポップアップで表示させ、入力されたIDとパスワードを盗み取る手口です。
正規のサイトと見分けるのが非常に困難な場合もあり、大変危険です。

シークレットモード中でも、ポップアップブロックの設定は引き継がれますか?

はい、引き継がれます。
シークレットモード中でも、通常モードと同じポップアップブロックの設定(許可/ブロックリストを含む)が適用されます。

スマートフォン(iPhone/Android)版のChromeでも、サイトごとにポップアップを許可できますか?

はい、できます。
詳しい操作方法はGoogle公式サイトをご覧ください。

ポップアップブロックの「許可」と「ブロック」リスト、両方に同じサイトを登録したらどうなりますか?

その場合、後に登録された方が優先されます。
「許可」に登録した後に「ブロック」にも登録した場合、「ブロック」扱いになります。

「許可」リストにサイトを追加する際、[*.]example.comのように入力することはできますか?

はい、ワイルドカードを使うことは可能です。
mail.example.comshop.example.comといった、同じドメインのすべてのサブドメインを、まとめて一度に許可できます。サイトの構造が複雑な場合に非常に便利です。

ポップアップするウィンドウのサイズや位置を固定することはできますか?

いいえ、できません。ポップアップウィンドウのサイズや表示位置は、ウェブサイト側で指定されています。

会社のPCで、ポップアップブロックの設定が変更できません(グレーアウトしています)。

会社の情報システム部門が、セキュリティポリシー(グループポリシー)によって、利用者による設定変更を禁止している可能性が高いです。
PCの管理者に問い合わせてみてください。

PCにインストールしているセキュリティソフトが原因でポップアップがブロックされることはありますか?

はい、あります。特に、Web保護や有害サイト対策機能が搭載されたセキュリティソフトは、独自の基準でポップアップをブロックすることがあります。
その場合はセキュリティソフト側の設定を見直す必要があります。

「リダイレクト」とは何ですか?ポップアップとどう違うのですか?

ポップアップが「新しいウィンドウ(またはタブ)を開く」動作であるのに対し、リダイレクトは「現在のページを、別のページに自動的に転送する」動作です。
Chromeの設定画面では、これらは同じ項目で一括管理されています。

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