この記事では、Microsoft Edgeの動作が不安定になったり、エラーが頻発したりする場合に試してほしい「修復インストール」の手順を2つ、分かりやすく解説します。
「ページの読み込みが異常に遅い…」
「ブラウザが頻繁にクラッシュして、作業が中断される…」
こうした問題の多くは、Edgeの修復機能で解決できます。
修復インストールは、ブックマークやパスワードなどの個人データを保持したままブラウザを初期状態に近い形に戻せるため、再インストールよりも安全で手軽な解決策です。
この記事では、まず基本となる「設定」アプリからの修復手順、そして、その修復ボタンがグレーアウトして押せない場合の代替手段となるコントロールパネルを使った確実な手順の両方をご紹介します。
情報システム担当の私の経験上、Microsoft Edgeの修復インストールは解決率が高く非常におすすめです。
ぜひ最後までご覧ください。
Microsoft Edgeを修復インストールする前にやること
Edgeを修復インストールする前の準備として、以下のポイントに注意しておくことが重要です。
これらの事前準備をしっかり行うことで、スムーズかつ安全に修復作業を進めることができます。
お気に入りやログイン情報のバックアップ
Edgeの修復インストールは、原則ブックマーク(お気に入り)やパスワードなどの個人データを保持したまま実行されますが、万一の事態に備えてバックアップしておくとより安心です。
- お気に入り(ブックマーク): 以下の記事を参考に、お気に入りをHTMLファイルとしてエクスポート(保存)してください。
- パスワード: 保存しているIDやパスワードも、CSVファイルとして書き出すことができます。
インターネット接続環境
Edgeの修復インストールは、Microsoftのサーバーから最新のプログラムファイルをダウンロードして行われます。
そのため、安定したインターネット接続が必要です。
作業を始める前に、Webサイトが正常に閲覧できるかなどを確認してください。
Windows UpdateでWindowsの最新状態にする
Edgeの不具合が、Windowsシステム自体の更新不足が原因であることも考えられます。
修復を行う前に、Windows Updateを実行し、お使いのPCを最新の状態にしておくことをおすすめします。
PCの管理者権限を持ったユーザーでログインする
Edgeの修復インストールは、システムファイルを変更する可能性があるため、PCの管理者権限を持つユーザーでサインインしている必要があります。
標準ユーザーでは実行できないため、事前にアカウントの種類を確認してください。
タスクマネージャーからMicrosoft Edgeを完全に終了する
修復を始める前に、Edgeが完全に終了していることを確認してください。
ウィンドウを閉じるだけでは、バックグラウンドでプロセスが動作し続けている場合があります。
キーボードで Ctrl
+Shift
+Esc
を押してタスクマネージャーを開き、一覧にMicrosoft Edgeがあれば選択して「タスクの終了」をクリックします。
Microsoft Edgeを修復インストールする2つの方法
それでは、実際にEdgeを修復インストールする2つの方法を解説します。
まずは、Windows11の標準的な手順である「設定」アプリからの方法を試し、それで解決しない場合やボタンが押せない場合に、次のコントロールパネルを使った方法へ進んでください。
Windowsの設定アプリからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法
現在、最も基本的なEdgeの修復方法は、Windows11の「設定」アプリから行うものです。
まずはこの手順で修復できるか試してください。
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「Microsoft Edge」を探し、「…」→「変更」をクリック
- ユーザーアカウント制御で「はい」をクリック
- 表示されたウィンドウで「修復」ボタンをクリック
ここからは、上記の手順を実際の画面を使って、より詳しく解説していきます。
まずは、以下のリンクをクリックして「インストールされているアプリ」の一覧画面を直接開いてください。
一覧から「Microsoft Edge」を探し、右端の「…」(三点リーダ)をクリックして「変更」を選択してください。

「変更」を選択すると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と書かれた画面が表示されます。
「はい」をクリックして次に進んでください。

「はい」をクリックすると、「Microsoft Edgeの修復」と書かれた画面が表示されます。
「修復」ボタンをクリックしてください。

修復インストールが終わると、Microsoft Edgeが自動で起動します。
これで修復インストールは完了です。

コントロールパネルからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法
PCの環境によっては、「設定」アプリの一覧でMicrosoft Edgeの「変更」ボタンがグレーアウトし、クリックできない場合があります。
その場合は、「コントロールパネル」を経由することで、Edgeの修復インストールを起動できます。
手順の概要
- 「ファイル名を指定して実行」で
control
と入力し、コントロールパネルを開く - 「プログラムのアンインストール」をクリック
- 一覧から「Microsoft Edge」を右クリックし、「変更(C)」を選択
- ユーザーアカウント制御で「はい」をクリック
- 表示されたウィンドウで「修復」ボタンをクリック
ここからは、上記の手順を実際の画面を使って、より詳しく解説していきます。
キーボードのWindows
キー+R
を押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、control
と入力して「OK」をクリックしてください。

「OK」をクリックすると以下のようなコントロールパネルが立ち上がります。
その中にある「プログラムのアンインストール」をクリックしてください。

「プログラムのアンインストール」をクリックすると、インストールされているプログラムの一覧が表示されます。
この中から「Microsoft Edge」を右クリックし、表示されたメニューから「変更(C)」を選択してください。

「変更」を選択すると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と書かれた画面が表示されます。
「はい」をクリックして次に進んでください。

「はい」をクリックすると、「Microsoft Edgeの修復」と書かれた画面が表示されます。
「修復」ボタンをクリックしてください。

修復インストールが終わると、Microsoft Edgeが自動で起動します。
これで修復インストールは完了です。

Microsoft Edgeの修復インストール中にエラーが出た場合の対処法
「修復」ボタンを押した後に、「修復できませんでした」というエラーが表示されたり、何も起きずに処理が終了してしまったりすることがあります。
この状態は、Edgeだけでなく、Windowsのシステム自体にも問題がある可能性が高いです。
ここでは、そのような状況に陥った場合の対処法を解説します。
Windowsを完全シャットダウンして再起動
完全シャットダウンとは、Windowsの高速スタートアップ機能を回避して、PCを完全に電源オフする方法です。
キーボードのShift
キーを押しながら、「シャットダウン」をクリックするだけで行えます。
一時的に他のプロセスがMicrosoft Edgeの修復インストールを妨げていた場合は、この手順で不具合が解消される場合があります。
再起動後に再度Edgeの修復インストールを試してみてください。
システムファイルチェッカー(sfc/DISM)を実行する
完全シャットダウンからの再起動が終わってもEdgeの修復インストールができない場合は、システムファイルチェッカー(sfc /scannow)と展開イメージのサービスと管理(DISM)コマンドを実行して問題が解決するか試してください。
システムファイルチェッカー(sfc /scannow)とは、Windows のシステムファイルに破損や改ざんがないかチェックし、問題があれば修復を試みるツールです。
展開イメージのサービスと管理(DISM)とは、Windowsのシステム修復機能(sfc)が参照する設計図自体を修復する、より強力なツールです。sfc /scannowで解決しない根深い問題に対処できる場合があります。
sfc /scannowとDISMコマンドでWindowsを修復する方法は、以下の記事でわかりやすく解説しています。
是非ご覧ください。
Microsoft Edgeの修復インストールに関するよくある質問と答え
Microsoft Edgeの修復インストールに関するよくある質問と答えをまとめました。
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