【Windows11】Microsoft Edgeを修復インストールする2つの方法

この記事では、Microsoft Edgeの動作が不安定になったり、エラーが頻発したりする場合に試してほしい「修復インストール」の手順を2つ、分かりやすく解説します。

「ページの読み込みが異常に遅い…」
「ブラウザが頻繁にクラッシュして、作業が中断される…」

こうした問題の多くは、Edgeの修復機能で解決できます。
修復インストールは、ブックマークやパスワードなどの個人データを保持したままブラウザを初期状態に近い形に戻せるため、再インストールよりも安全で手軽な解決策です。

この記事では、まず基本となる「設定」アプリからの修復手順、そして、その修復ボタンがグレーアウトして押せない場合の代替手段となるコントロールパネルを使った確実な手順の両方をご紹介します。

情報システム担当の私の経験上、Microsoft Edgeの修復インストールは解決率が高く非常におすすめです。
ぜひ最後までご覧ください。

目次

Microsoft Edgeを修復インストールする前にやること

Edgeを修復インストールする前の準備として、以下のポイントに注意しておくことが重要です。
これらの事前準備をしっかり行うことで、スムーズかつ安全に修復作業を進めることができます。

お気に入りやログイン情報のバックアップ

Edgeの修復インストールは、原則ブックマーク(お気に入り)やパスワードなどの個人データを保持したまま実行されますが、万一の事態に備えてバックアップしておくとより安心です。

インターネット接続環境

Edgeの修復インストールは、Microsoftのサーバーから最新のプログラムファイルをダウンロードして行われます。
そのため、安定したインターネット接続が必要です。
作業を始める前に、Webサイトが正常に閲覧できるかなどを確認してください。

Windows UpdateでWindowsの最新状態にする

Edgeの不具合が、Windowsシステム自体の更新不足が原因であることも考えられます。
修復を行う前に、Windows Updateを実行し、お使いのPCを最新の状態にしておくことをおすすめします。

PCの管理者権限を持ったユーザーでログインする

Edgeの修復インストールは、システムファイルを変更する可能性があるため、PCの管理者権限を持つユーザーでサインインしている必要があります。
標準ユーザーでは実行できないため、事前にアカウントの種類を確認してください。

タスクマネージャーからMicrosoft Edgeを完全に終了する

修復を始める前に、Edgeが完全に終了していることを確認してください。

ウィンドウを閉じるだけでは、バックグラウンドでプロセスが動作し続けている場合があります。
キーボードで Ctrl+Shift+Esc を押してタスクマネージャーを開き、一覧にMicrosoft Edgeがあれば選択して「タスクの終了」をクリックします。

関連記事:タスクマネージャーからアプリを終了する方法

Microsoft Edgeを修復インストールする2つの方法

それでは、実際にEdgeを修復インストールする2つの方法を解説します。

まずは、Windows11の標準的な手順である「設定」アプリからの方法を試し、それで解決しない場合やボタンが押せない場合に、次のコントロールパネルを使った方法へ進んでください。

Windowsの設定アプリからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法

現在、最も基本的なEdgeの修復方法は、Windows11の「設定」アプリから行うものです。
まずはこの手順で修復できるか試してください。

  1. 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
  2. 「Microsoft Edge」を探し、「…」→「変更」をクリック
  3. ユーザーアカウント制御で「はい」をクリック
  4. 表示されたウィンドウで「修復」ボタンをクリック

ここからは、上記の手順を実際の画面を使って、より詳しく解説していきます。

STEP
「インストールされているアプリ」の一覧画面を開く

まずは、以下のリンクをクリックして「インストールされているアプリ」の一覧画面を直接開いてください。

「インストールされているアプリ」の一覧画面は、Windows+R を押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、その中にms-settings:appsfeaturesと入力してEnterを押すことで開くことができます。
「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンドについては、こちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

STEP
一覧から「Microsoft Edge」を探し、右端の「…」をクリックして「変更」を選択

一覧から「Microsoft Edge」を探し、右端の「…」(三点リーダ)をクリックして「変更」を選択してください。

[…](三点リーダ)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

一覧から「Microsoft Edge」を探し、右端の「…」をクリックして「変更」を選択
Windowsの設定アプリからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法 Step2
STEP
ユーザーアカウント制御画面で「はい」をクリック

「変更」を選択すると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と書かれた画面が表示されます。

「はい」をクリックして次に進んでください。

ユーザーアカウント制御画面で「はい」をクリック
Windowsの設定アプリからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法 Step3
STEP
「修復」ボタンをクリック

「はい」をクリックすると、「Microsoft Edgeの修復」と書かれた画面が表示されます。

「修復」ボタンをクリックしてください。

「修復」ボタンをクリック
Windowsの設定アプリからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法 Step4
STEP
Microsoft Edgeの修復インストールが完了したことを確認する

修復インストールが終わると、Microsoft Edgeが自動で起動します。

これで修復インストールは完了です。

Microsoft Edgeの修復インストールが完了したことを確認する
Windowsの設定アプリからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法 Step5

コントロールパネルからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法

PCの環境によっては、「設定」アプリの一覧でMicrosoft Edgeの「変更」ボタンがグレーアウトし、クリックできない場合があります。

その場合は、「コントロールパネル」を経由することで、Edgeの修復インストールを起動できます。

手順の概要

  1. 「ファイル名を指定して実行」でcontrolと入力し、コントロールパネルを開く
  2. 「プログラムのアンインストール」をクリック
  3. 一覧から「Microsoft Edge」を右クリックし、「変更(C)」を選択
  4. ユーザーアカウント制御で「はい」をクリック
  5. 表示されたウィンドウで「修復」ボタンをクリック

ここからは、上記の手順を実際の画面を使って、より詳しく解説していきます。

STEP
「ファイル名を指定して実行」でcontrolと入力し、コントロールパネルを開く

キーボードのWindowsキー+Rを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、control と入力して「OK」をクリックしてください。

その他「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンドについては、こちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

「ファイル名を指定して実行」でcontrolと入力し、コントロールパネルを開く
コントロールパネルからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法 Step1
STEP
「プログラムのアンインストール」をクリック

「OK」をクリックすると以下のようなコントロールパネルが立ち上がります。

コントロールパネルはWindowsの設定変更などで利用する機会が多い画面です。
頻繁に使用する場合は、デスクトップなどにコントロールパネルのショートカットを作成しておくと便利です。

その中にある「プログラムのアンインストール」をクリックしてください。

コントロールパネルの表示が異なる場合は、右上の表示方法を「カテゴリ」に変更してください。

「プログラムのアンインストール」をクリック
コントロールパネルからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法 Step2
STEP
Microsoft Edgeを右クリックし、「変更(C)」をクリック

「プログラムのアンインストール」をクリックすると、インストールされているプログラムの一覧が表示されます。

この中から「Microsoft Edge」を右クリックし、表示されたメニューから「変更(C)」を選択してください。

Microsoft Edgeを右クリックし、「変更(C)」をクリック
コントロールパネルからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法 Step3
STEP
ユーザーアカウント制御画面で「はい」をクリック

「変更」を選択すると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と書かれた画面が表示されます。

「はい」をクリックして次に進んでください。

ユーザーアカウント制御画面で「はい」をクリック
コントロールパネルからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法 Step4
STEP
「修復」ボタンをクリック

「はい」をクリックすると、「Microsoft Edgeの修復」と書かれた画面が表示されます。

「修復」ボタンをクリックしてください。

「修復」ボタンをクリック
コントロールパネルからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法 Step5
STEP
Microsoft Edgeの修復インストールが完了したことを確認する

修復インストールが終わると、Microsoft Edgeが自動で起動します。

これで修復インストールは完了です。

Microsoft Edgeの修復インストールが完了したことを確認する
コントロールパネルからMicrosoft Edgeを修復インストールする方法 Step6

Microsoft Edgeの修復インストール中にエラーが出た場合の対処法

「修復」ボタンを押した後に、「修復できませんでした」というエラーが表示されたり、何も起きずに処理が終了してしまったりすることがあります。

この状態は、Edgeだけでなく、Windowsのシステム自体にも問題がある可能性が高いです。
ここでは、そのような状況に陥った場合の対処法を解説します。

Windowsを完全シャットダウンして再起動

完全シャットダウンとは、Windowsの高速スタートアップ機能を回避して、PCを完全に電源オフする方法です。
キーボードのShiftキーを押しながら、「シャットダウン」をクリックするだけで行えます。

一時的に他のプロセスがMicrosoft Edgeの修復インストールを妨げていた場合は、この手順で不具合が解消される場合があります。

再起動後に再度Edgeの修復インストールを試してみてください。

システムファイルチェッカー(sfc/DISM)を実行する

完全シャットダウンからの再起動が終わってもEdgeの修復インストールができない場合は、システムファイルチェッカー(sfc /scannow)と展開イメージのサービスと管理(DISM)コマンドを実行して問題が解決するか試してください。

システムファイルチェッカー(sfc /scannow)とは、Windows のシステムファイルに破損や改ざんがないかチェックし、問題があれば修復を試みるツールです。

展開イメージのサービスと管理(DISM)とは、Windowsのシステム修復機能(sfc)が参照する設計図自体を修復する、より強力なツールです。sfc /scannowで解決しない根深い問題に対処できる場合があります。

各コマンドのより詳細な技術情報については、以下のMicrosoft公式サイトもご覧ください。
システム ファイル チェッカー ツール (SFC.exe) について
Windows イメージを修復する (DISM)

sfc /scannowとDISMコマンドでWindowsを修復する方法は、以下の記事でわかりやすく解説しています。
是非ご覧ください。

Microsoft Edgeの修復インストールに関するよくある質問と答え

Microsoft Edgeの修復インストールに関するよくある質問と答えをまとめました。

Microsoft Edgeの調子が悪い時、一番最初に試すべき修復方法はどれですか?

まずは基本手順である「設定アプリからの修復」をお試しください。

Microsoft Edgeの「変更」ボタンが設定アプリではグレーアウトして押せません。どうすればいいですか?

その場合は、この記事で解説している「コントロールパネルからの修復」を実行してください。
こちらの手順であれば、ボタンが押せない場合でも修復が可能です。

「設定」アプリからの修復と「コントロールパネル」からの修復、どちらも結果は同じですか?

はい、どちらの手順でも実行される修復プログラムは同じです。

「修復インストール」と「再インストール」は何が違うのですか?

「修復」は、お気に入りやパスワードなどの個人データを保持したまま、プログラムの不具合のみを修正します。
一方、「再インストール」はMicrosoft Edgeを一度完全に削除するため、個人データが消えるリスクがあります。まずは安全な「修復」から試すことを強くおすすめします。

修復インストールには、だいたいどれくらいの時間がかかりますか?

PCのスペックやインターネット回線の速度によりますが、通常は2~3分で完了します。

修復インストールで、ブックマーク(お気に入り)は本当に消えないのですか?

はい、消えません。
修復プロセスは、ユーザープロファイル(ブックマーク、パスワード、履歴など)を保護するように設計されています。

入れている拡張機能はどうなりますか?無効になったり消えたりしますか?

いいえ、インストール済みの拡張機能もそのまま保持されます。
まれに無効化されたり、再度サインインを求められる場合がありますが、基本的に再設定の必要はありません。

なぜインターネット接続が必要なのですか?オフラインではできませんか?

オフラインで修復インストールはできません。
修復プロセス中に、Microsoftのサーバーから正常な最新ファイルをダウンロードするため、安定したインターネット接続が必要です。

なぜ事前にWindows Updateをしておいた方が良いのですか?

Microsoft Edgeの不具合と思われていたことが、実はWindows自体の不具合が原因であるケースがあるためです。
Windowsを最新の状態にすることで、Microsoft Edgeの修復をせずとも問題が解決することがあります。

Microsoft Edgeを完全に終了するには、タスクマネージャーを使うしかありませんか?

それが最も確実な方法です。ウィンドウを閉じるだけでは、バックグラウンドでプロセスが動いている可能性があるため、タスクマネージャーから「タスクの終了」を行うことを強く推奨します。
その他、タスクバーからタスクを終了する方法や、PCを再起動する方法もあります。

お気に入りや保存したログイン情報のバックアップは絶対にしておくべきですか?

データが消えることは極めて稀ですが、「万が一」に備えたバックアップを強くおすすめします。
特に業務で利用する重要なデータがある場合は必須とお考えください。

修復インストールで具体的に何が修復されるのですか?

主に、Microsoft Edgeの動作に必要なプログラムファイルや設定、レジストリなどが、正常な最新の状態に上書き・修正されます。
これにより、ファイルの破損や設定の不整合に起因する多くの問題が解決されます。

最後までご覧いただきありがとうございました。
このサイトは情シスマンが半径3m以内のITに関する情報を掲載してるサイトです。
Windows系を主として、ソフトや周辺機器の操作や設定について画像も用いながらわかりやすく解説しています。

解説している内容に誤りがあった場合や、補足が必要な場合、もっと知りたい場合はこちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
個人の方を限定にサポートさせていただきます。

実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次