Chromeのダウンロードブロックを解除する方法

Google Chromeでファイルをダウンロードしようとすると、「ダウンロードできません」や「安全でないダウンロードがブロックされました」というメッセージが表示されたり、リンクをクリックしても何の反応もない場合があります。

これは、Chromeがセキュリティを重視して、インターネット上の危険なファイルやサイトからあなたを守るために設けられた機能の一環です。
ただし、安全性が確認できているサイトからのダウンロードがブロックされると、不便を感じることもあります。

この記事では、Chromeのダウンロードブロックが発生する理由と、その解除方法について、具体的な手順をわかりやすく解説します。

ぜひこの記事を参考に、必要なファイルを安全にダウンロードできるように設定を見直してみましょう！

ファイルのダウンロードは正常に終了しているものの、保存場所がわからない場合は、こちらのGoogle Chromeでダウンロードしたファイルの保存先の確認と変更方法 をご参照ください。

Chromeでダウンロードがブロックされる理由

Chromeは、マルウェアなど、危険なファイルのダウンロードを防ぐために、セキュリティ機能を備えています。

以下のような状況で、ダウンロードしようとしているファイルが安全と判断できない場合、エラーメッセージが表示されます。

HTTP接続を使っているサイトからのダウンロード

Chromeは、暗号化されていないHTTP接続を危険だと判断する場合があります。

HTTP (HyperText Transfer Protocol)
HTTP（URLがhttp://から始まるサイト）は、データを暗号化せずに送受信する通信方式です。
このため、通信内容が第三者に盗聴されるリスクがあります。
また、中間者攻撃（通信内容が途中で改ざんされる攻撃）が発生する可能性も高いです。

HTTPS (HyperText Transfer Protocol Secure)
HTTPS（URLがhttps://から始まるサイト）は、通信内容を暗号化することでセキュリティを強化した方式です。
この方式では、通信内容が盗聴や改ざんされるリスクが大幅に低下します。
また、Webサイトの認証も行われるため、信頼性のあるサイトであることが確認できます。

ChromeやMicrosoft Edgeを含む多くのブラウザはHTTP通信を使ったサイトからのダウンロードに警告を出す傾向があります。

ファイルの拡張子

ダウンロードしようとしているファイルの拡張子も、Chromeが警告を表示する大きな要因です。特定の拡張子はリスクが高いと判断されるため、注意が必要です。

• 実行ファイル (.exe, .msiなど)
  実行可能ファイルは、システムに直接影響を与える可能性があるため、特に警戒されます。
  一度実行すると、ウイルス感染やシステムの動作に悪影響を与えるリスクがあります。
• アーカイブファイル (.zip, .rarなど)
  圧縮ファイルは、その中にどのようなデータが含まれているか外からは分かりません。
  解凍後に悪意のあるファイルが含まれているケースもあるため、注意が必要です。
• ドキュメントファイル (.pdfなど)
  最近では、PDFファイルにスクリプトを埋め込み、実行時に不正な動作を行うケースも報告されています。
  これにより、見た目が安全なファイルでもリスクが潜んでいる可能性があります。

その他Chromeがどのようなサイトを「危険」と判断しているかについては、Chromeのヘルプページ をご覧ください。

Chromeでダウンロードブロックを回避する方法

では、どうすればこのダウンロードブロックを回避し、安全にファイルをダウンロードできるようになるのでしょうか？
以下に具体的な手順をご紹介します。

ファイルをダウンロードしようとしているサイトが公式サイトや信頼できるサイトであることを確認してください。
不審なサイトからのダウンロードは避けましょう。
Norton Safe Web などを活用することで、サイトの安全性を確認できます。

Chromeで一時的にファイルのダウンロードを許可する

まずは、一時的にそのサイトからファイルのダウンロードを許可する方法から解説していきます。

Chromeのダウンロードバルーンにセキュリティ警告（安全でないダウンロードがブロックされました）が表示された場合でも、ファイルが安全であることを確認したうえで、以下の手順を試してください。

すぐにファイルをダウンロードしたい場合に役立ちます。

「安全でないダウンロードがブロックされました」と表示される場合

まずは、ダウンロードリンクをクリックして「安全でないダウンロードがブロックされました」と表示される場合です。

ダウンロードリンクをクリックしても何も反応しない（無反応の）場合は、次の「ダウンロードリンクをクリックしても何も反応しない場合」に進んでください。

「安全でないダウンロードがブロックされました」と表示されている上部に保存と書かれたボタンが表示されています。

[保存]ボタンをクリックすることで、対象のファイルをダウンロードすることができます。

ダウンロードリンクをクリックしても何も反応しない場合

Chromeでダウンロードリンクをクリックしても何の反応もない場合、次の方法を試してください。

1. ダウンロードリンクを右クリックします。
2. 展開されるメニューの中から[名前を付けてリンク先を保存...]をクリックします。
3. ファイルを保存する場所を選んで[保存]をクリックすると、ダウンロードが開始されます。

この方法は、特にセキュリティ設定やポップアップブロッカーが影響している場合に有効です。一時的な対処として活用してください。

ダウンロードリンクをクリックしても何も起こらない場合、それはChromeによってダウンロードがブロックされている可能性があります。
この場合、ダウンロードが開始されても「安全でないダウンロードがブロックされました」というメッセージが表示されることがあります。

Chromeのセキュリティ設定を見直す

Chromeのセキュリティ設定を変更することで、特定のサイトからのダウンロードで警告が表示されなくなり、スムーズにダウンロードすることができるようになります。

STEP

Chromeの右上にある[︙]（縦の三点リーダ）→[設定]をクリック

Chromeを起動し、右上にある[︙]（三点リーダ）をクリックしてください。

[︙]（三点リーダ）をクリックすると、下に向かってメニューが展開されます。

[︙]（三点リーダ）などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

その中にある[設定]をクリックしてください。

STEP

[プライバシーとセキュリティ]をクリック

[設定]をクリックすると、左上に「設定」と大きく書かれたChromeの設定画面が開きます。

左側のメニューにある[プライバシーとセキュリティ]をクリックしてください。

STEP

[サイトの設定]をクリック

次のページの最下部にある、[サイトの設定]をクリックしてください。

STEP

[その他のコンテンツの設定]をクリックして展開

次に、[その他のコンテンツの設定]をクリックして展開してください。

STEP

[安全でないコンテンツ]をクリック

[その他のコンテンツの設定]の中にある[安全でないコンテンツ]をクリックしてください。

STEP

「安全でないコンテンツの表示を許可するサイト」の右側にある[追加]をクリック

次に、「安全でないコンテンツの表示を許可するサイト」の右側にある[追加]をクリックしてください。

「安全でないコンテンツの表示を許可しないサイト」に追加するとブロックされてしまうので注意してください。

STEP

ダウンロードを許可したいサイトのURLを正しく入力し、[追加]をクリック

[追加]をクリックすると「サイトの追加」と書かれたウィンドウがポップアップします。

その中にダウンロードを許可したいサイトのURLを正しく入力し、[追加]をクリックしてください。

URLは完全な形式で入力してください。
例えば、「https://example.com」のように、プロトコル部分（https://）を含む完全なURLを指定する必要があります。「example.com」だけでは設定が正しく機能しない場合があります。
また、「https://example.com」を許可した場合、「https://sub.example.com」は許可されません。サブドメインも含めて許可したい場合は、それぞれ個別に追加する必要があります。

STEP

「安全でないコンテンツの表示を許可するサイト」に追加したサイトが表示されていることを確認

[追加]をクリックすると、「サイトの追加」と書かれたウィンドウが閉じ、一つ前の画面に戻ります。

「安全でないコンテンツの表示を許可するサイト」に追加したサイトが表示されていることを確認してください。

STEP

ダウンロード時の警告メッセージが消えていることを確認する

最後に、再度そのサイトからファイルをダウンロードし、「安全でないダウンロードがブロックされました」という警告メッセージが表示されないことを確認してください。

これで、そのサイトからのファイルを通常通りダウンロードできるようになります。

ダウンロードリンクをクリックしても反応がなかった場合でも、この手順を使えば、通常通りダウンロードできるようになります。

Chromeのバージョンは常に最新の状態に

Chromeのアップデートは、セキュリティ機能を最新に保つための基本です。
アップデートには次のようなメリットがあります。

• セキュリティ脆弱性の修正
  古いバージョンでは、既知の脆弱性を狙った攻撃を受けるリスクがあります。
• 新しい機能の追加
  最新版ではセキュリティ機能や使いやすさが向上しています。

Chromeを常に最新版にしておく ことで、安心して利用できるようになります。

拡張機能（アドオン）は、予期しない不具合を引き起こすことがあります。そのため、不要な拡張機能は無効化する か、削除する ことをおすすめします。

よくある質問と答え

Chromeのダウンロードブロックを解除する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

なぜChromeでファイルがダウンロードできないのですか？

Chromeは、危険なファイルやサイトから守るために、ダウンロードをブロックします。HTTPを使っているサイト（URLがhttp://から始まるサイト）や、ウイルスが含まれている可能性のあるファイルをブロックすることがあります。

HTTPとHTTPSの違いを教えてください。

HTTPは通信内容が暗号化されていないため、データの盗聴や改ざんのリスクがあります。
HTTPSは通信が暗号化され、安全性が高いのが特徴です。このため、HTTPSを利用したサイトはChromeでも信頼されやすく、警告が少ない傾向があります。

短縮URLからダウンロードする際の注意点はありますか？

短縮URLは、元のリンク先が不明なため注意が必要です。短縮URL展開ツール を使用して元のURLを確認し、Norton Safe Web などを活用することで、サイトの安全性を確認できます。

ダウンロードブロックを解除するにはどうすればよいですか？

Chromeの設定を変更するか、警告メッセージから「保存」を選んでダウンロードを許可することができます。設定を変更することで、信頼できるサイトからのダウンロードを許可できます。

Chromeの設定を変更した後、すぐに効果がありますか？

設定を変更した後、再起動せずともすぐに効果が現れますが、ブラウザを再起動してから再試行することで確実に新しい設定が反映されます。

ダウンロードを許可する設定は危険ではないですか？

信頼できるサイトに対して設定を変更することは安全ですが、不審なサイトからのダウンロードを許可することは危険です。設定変更時は、信頼できるサイトのみを許可しましょう。

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