こんな方にオススメ
- PDFファイルが毎回ブラウザーで開かれて困っている方
- PDFファイルを常にAcrobat Reader DCで開きたい方
パソコン内に保存してあるPDFファイルを開いた場合や、インターネット上にあるPDFリンクでPDFファイルを開いた場合に、インターネットブラウザーではなく常にAcrobat Reader DCで開くための方法を詳しく解説していきます。
Windows Updateなどが原因で突然PDFファイルの関連付けが変わり、インターネットブラウザー(Microsoft EdgeやGoogle Chromeなど)で開かれるようになるケースもあります。
PDFファイルの関連付けをAcrobat Reader DCに変更する
パソコンの中に保存されているPDFファイルを常にAcrobat Reader DCで開くためには、Windowsの設定を変更する必要があります。
ここからはPDFファイルの関連付けをAcrobat Reader DCに変更する方法を、「PDFファイルから関連付けを変更する方法」と「Windowsの既定のアプリ設定から関連付けを変更する方法」に別けて詳しく解説していきます。
パソコン内に既にPDFファイルがある場合は「PDFファイルから関連付けを変更する」をご覧ください。
パソコン内にPDFファイルが無い場合は「Windowsの既定のアプリ設定から関連付けを変更する」をご覧ください。
PDFファイルから関連付けを変更する
手元にPDFファイルがあるのであればすぐにでも行える設定です。
手元のPDFから、PDFファイルをどのプログラム(アプリケーション)で開くかを以下の手順で選択していきます。
拡張子が.pdfになっているPDFファイルを[右クリック]してください。
PDFファイルを[右クリック]すると下に向かってメニューが展開されます。
その中にある[プログラムから開く]をクリックしてください。
[プログラムから開く]をクリックすると、再度下に向かってメニューが展開されます。
その中にある[別のプログラムを選択] をクリックしてください。
[別のプログラムを選択] をクリックすると、「このファイルを開く方法を選んでください。」と書かれたウィンドウが開きます。
Acrobat Reader DCを選択し、「常にこのアプリを使って.pdfファイルを開く」にチェックを入れた状態で[OK]をクリックしてください。
[OK]をクリックすると「このファイルを開く方法を選んでください。」と書かれたウィンドウが閉じられ、PDFファイルのアイコンがAcrobat Reader DCのアイコンに変わります。
PDFファイルのアイコンが以下のようなアイコンに変われば、今後PDFファイルを開いた場合にAcrobat Reader DCが起動します。
Windowsの既定のアプリ設定から関連付けを変更する
手元にPDFファイルがなくても行える設定です。PCの初期設定をする際にはこちらが便利です。
キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。
キーボードのWindowsを押す(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックする)と上に向かってメニューが展開されます。
展開されたメニューの右上にある[設定]をクリックしてください。
[設定]をクリックすると「システム」と書かれたWindowsの設定画面が開きます。
左側にあるメニューの中にある[アプリ]をクリックしてください。
[アプリ]をクリックすると、「アプリ」と書かれた画面に移動します。
右側に表示されている[既定のアプリ]をクリックしてください。
[既定のアプリ]をクリックすると、「アプリ > 既定のアプリ」と書かれた画面に移動します。
「アプリケーションの既定値を設定する」と書かれた下に表示される[Adobe Acrobat DC]をクリックしてください。
[Adobe Acrobat DC]をクリックすると「アプリ > 既定のアプリ > Adobe Acrobat DC」と書かれた画面に移ります。
少し下にスクロールしていくと「.pdf」と書かれた項目が表示されます。
このパソコンでは既定のプログラムがGoogle Chromeになっているため、上記の画像ではGoogle Chromeが表示されています。
※既定のプログラムがMicrosoft Edgeの場合はMicrosoft Edgeのアイコンが表示されます。
「.pdf」と書かれた項目のすぐ下にある[Google Chrome]をクリックしてください。
[Google Chrome]をクリックすると、「今後.pdfファイルをひらく方法を選んでください。」と書かれたウィンドウが表示されます。
その中に表示されている[Adobe Acrobat DC]をクリックし、[OK]をクリックしてください。
[OK]をクリックすると「今後.pdfファイルをひらく方法を選んでください。」と書かれたウィンドウが閉じます。
一つ前の画面に戻ると「.pdf」と書かれた枠がAdobe Acrobat DCに変更されています。
これでPDFファイルの関連付けがAcrobat Reader DCに変更され、次回以降はGoogle Chromeなどのインターネットブラウザーではなく、Acrobat Reader DCでPDFファイルが開きます。
インターネット上にあるPDFファイルをAcrobat Reader DCで開く
インターネット上にあるPDFファイルをハイパーリンクなどで開いた場合、基本的には使っているインターネットブラウザーで開かれます。
ここからはインターネット上にあるPDFファイルをAcrobat Reader DCで開く方法をインターネットブラウザーごとに詳しく解説していきます。
設定方法がインターネットブラウザーごとに異なるため、代表的なMicrosoft Edge、Google Chrome、Firefoxの3種類に絞って解説します
インターネット上にあるPDFファイルをAcrobat Reader DCで開く Microsoft Edge編
Microsoft EdgeでPDFリンクを開いた場合、基本的にはMicrosoft Edgeで表示されます。
そのため、PDFリンクをAcrobat Reader DCで開くにはAdobe Inc.が提供している公式拡張機能「Adobe Acrobat : PDF の編集、変換、署名ツール」を使用するか、一度パソコンにPDFファイルをダウンロードしてからファイルを開く必要があります。
ここではMicrosoft EdgeでPDFリンクを開いた際に、ブラウザー上でPDFファイルを開かず、パソコンにダウンロードすることで対象のPDFファイルをAcrobat Reader DCで開く方法を詳しく解説していきます。
Microsoft Edgeを開き、アドレスバーにedge://settings/content/pdfDocuments
と入力してEnterを押してください。
「サイトのアクセス許可/ PDF ドキュメント」と書かれたページに移るので、その中にある[常にPDFファイルをダウンロード]を有効にしてください。
[常にPDFファイルをダウンロード]を有効にした後にインターネット上にあるPDFファイルへのリンクをクリックすると、Microsoft Edgeの右上に「ダウンロード」と書かれた小さなウィンドウが表示されます。
そのウィンドウに表示されている[ファイルを開く]をクリックすることでPDFファイルをAcrobat Reader DCで開くことができます。
こちらに動作確認用のためのサンプルPDFファイルへのリンクを作成しておきますので、一度試してみてください。
インターネット上にあるPDFファイルをAcrobat Reader DCで開く Google Chrome編
Google ChromeもMicrosoft Edge同様にPDFリンクを開いた場合、基本的にはGoogle Chromeで表示されます。
Google ChromeにもAdobe Inc.が提供している公式拡張機能「Adobe Acrobat : PDF の編集、変換、署名ツール」があり、その拡張機能を利用するか、一度パソコンにPDFファイルをダウンロードしてからファイルを開く必要があります。
ここからは、拡張機能を使ってPDFファイルを開く方法と、PDFリンクを開いた時にGoogle ChromeでPDFファイルを開かずに、PDFファイルをパソコン内にダウンロードしてからAcrobat Reader DCで開く方法を詳しく解説していきます。
Google Chromeの拡張機能を使ってPDFファイルを開く方法
ここではAdobe Inc.が提供している公式拡張機能「Adobe Acrobat : PDF の編集、変換、署名ツール」を使ってPDFを開く方法を詳しく解説していきます。
Google Chromeを開き、Adobe Acrobat : PDF の編集、変換、署名ツールにアクセスしてください。
「Adobe Acrobat : PDF の編集、変換、署名ツール」が開けたら右側にある[Chromeに追加]をクリックしてください。
[Chromeに追加]をクリックすると、画面上部に「Adobe Acrobat : PDF の編集、変換、署名ツールを追加しますか?」と確認メッセージが表示されます。
[拡張機能を追加]をクリックしてください。
[拡張機能を追加]をクリックしてしばらく待つと、「Google Chrome用 Adobe Acrobat Reader 拡張機能」と書かれたページが表示されます。
この中にはAdobe Acrobat : PDF の編集、変換、署名ツールの使い方などが載っています。
この画面が表示されたら拡張機能の追加は成功です。
インターネット上にあるPDFファイルへのリンクをクリックすると、Google Chromeの拡張機能でPDFが表示されます。
こちらに動作確認用のためのサンプルPDFファイルへのリンクを作成しておきますので、一度試してみてください。
Adobe Acrobat : PDF の編集、変換、署名ツールは非常に便利で、日常使いできる拡張機能です。
しかし、シークレットモードではこれらの拡張機能は全て無効になってしまいます。
シークレットモード中でもこの拡張機能を使いたい場合は、こちらの「シークレットモードで拡張機能を使う方法」を参考に設定してみてください。
PDFリンクのPDFをパソコンアプリのAcrobat Reader DCで開く方法
ここではGoogle ChromeでPDFリンクを開いた際に、対象のPDFファイルをパソコンアプリのAcrobat Reader DCで開く方法を詳しく解説していきます。
Google Chromeのアドレスバーにchrome://settings/content/pdfDocuments
と入力してエンターキーを押してください。
「PDF ドキュメント」と書かれたページに移るので、[PDFをダウンロードする]をクリックしてチェックを入れてください。
Google Chromeの拡張機能に「Adobe Acrobat : PDF の編集、変換、署名ツール」が追加されている場合は、拡張機能を無効または削除する必要があります。
拡張機能を無効にする方法は、こちらの「グーグルクローム(Google Chrome)の拡張機能(アドオン)を無効にする」で紹介しているのでぜひご覧ください。
- Windowsの設定でPDFファイルの関連付けをAcrobat Reader DCに変更
- Google Chromeで[PDFをダウンロードする]にチェックが入っている
- Adobe Acrobatの拡張機能が無効になっているか削除されている
これらの設定を終えると、PDFリンクを開いた時にGoogle ChromeでPDFファイルを開かずにAcrobat Reader DCで開くことができるようになります。
こちらに動作確認用のためのサンプルPDFファイルへのリンクを作成しておきますので、一度試してみてください。
インターネット上にあるPDFファイルをAcrobat Reader DCで開く Firefox編
ここではFirefoxでPDFリンクを開いた際に、ブラウザー上でPDFファイルを開かず、パソコンにダウンロードすることで対象のPDFファイルをAcrobat Reader DCで開く方法を詳しく解説していきます。
Windowsで設定されている既定のプログラムを使ってPDFファイルを開く
Firefoxを起動し、アドレスバーにabout:preferences#general
と入力してEnterを押してください。
「一般」と書かれたページが表示されるので、そのページを少し下に向かってスクロールして「プログラム」と書かれた項目を探してください。
「ウェブからダウンロードしたファイルを Firefox が取り扱う方法とブラウズ中に使用するプログラムを選んでください。」と書かれた枠の中にある「Portable Document Format (PDF)」の右にある[Firefoxで開く]をクリックしてください。
[Firefoxで開く]をクリックすると下に向かってメニューが展開されるので、その中にある[Windowsの既定のプログラムを使用]をクリックしてください。
[Windowsの既定のプログラムを使用]をクリックすると、これ以降はPDFリンクを開いた時にFirefoxでPDFファイルを開かず、Acrobat Reader DCで開くことができるようになります。
こちらに動作確認用のためのサンプルPDFファイルへのリンクを作成しておきますので、一度試してみてください。
Windowsで設定されている既定のプログラム以外を使ってPDFファイルを開く
何かしらの事情でWindows側の設定を変更できない場合は、Firefoxの設定画面からPDFファイルを開くソフトを指定することができます。
Firefoxを起動し、アドレスバーにabout:preferences#general
と入力してEnterを押してください。
「一般」と書かれたページが表示されるので、そのページを少し下に向かってスクロールして「プログラム」と書かれた項目を探してください。
「ウェブからダウンロードしたファイルを Firefox が取り扱う方法とブラウズ中に使用するプログラムを選んでください。」と書かれた枠の中にある「Portable Document Format (PDF)」の右にある[Firefoxで開く]をクリックしてください。
[Firefoxで開く]をクリックすると下に向かってメニューが展開されるので、その中にある[他のプログラムを選択]をクリックしてください。
[他のプログラムを選択]をクリックすると「プログラムの選択」と書かれたウィンドウが表示されます。
その中にある[Adobe Acrobat DC]を選択して右下にある[OK]をクリックしてください。
Firefox側で使用するソフトを指定することで、これ以降はPDFリンクを開いた時にFirefoxでPDFファイルを開かず、Acrobat Reader DCで開くことができるようになります。
こちらに動作確認用のためのサンプルPDFファイルへのリンクを作成しておきますので、一度試してみてください。
その他Adobe PDFに関する記事
その他Adobe PDFに関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。
-
アプリケーション
【Adobe Reader】PDFファイルを塗りつぶして文字などを完璧に隠す方法
こんな人にオススメの記事です 機密性情報を含む文書ファイルデータ(PDF)を加工したい人 PDFファイルで文字を黒色に塗りつぶしたい人 墨消し機能がないAdobe Acrobat ... -
アプリケーション
PDFをブラウザーで開かないようにする方法
こんな方にオススメ PDFファイルが毎回ブラウザーで開かれて困っている方 PDFファイルを常にAcrobat Reader DCで開きたい方 パソコン内に保存してあるPDFファイルを開い... -
アプリケーション
Acrobatが突然終了しました。と頻繁に表示される場合の対処法
こんな人にオススメの記事です Acrobatを使っていると、突然「Acrobatが突然終了しました。」と表示されるようになった人 「Acrobatが突然終了しました。」という表示が... -
アプリケーション
【Adobe Acrobat】最近使用したファイルの履歴を完全に削除する方法
こんな人にオススメの記事です 最近使用したPDFファイルの履歴を削除したい人 PDFを開いた履歴を他の人に見られたくない人 この記事では、最近使用したPDFファイルの履... -
アプリケーション
Adobe Reader/Acrobatが重い・遅い場合の対処法
こんな人にオススメの記事です PDFを開くのに時間がかかる場合 Adobe Reader/Acrobatが頻繁にフリーズする、固まる場合 Adobe Reader/Acrobatの動作が遅いと感じる人 Ad... -
アプリケーション
PDFを開くときに「文書の読み上げ準備が完了するまでお待ちください」と表示される場合の対処法
こんな人にオススメの記事です PDFを開こうとすると「文書の読み上げ準備が完了するまでお待ちください」と突然表示されるようになった人 「文書の読み上げ準備が完了す... -
アプリケーション
無料のAdobe Acrobat Readerと有料のAdobe Acrobatの違いを徹底解説!
この記事では、無料で使えるAdobe Acrobat Reader と、有料のAdobe Acrobat の違いについてわかりやすく解説します。 Adobe Acrobat ReaderはPDFファイルを表示するため... -
アプリケーション
Adobe Readerのツールパネルの表示を元に戻す方法
こんな人にオススメの記事です Adobe Acrobatの上部と左側の表示が変わってしまって困っている人 Adobe Acrobatの上部と左側の表示を元に戻したい人 Adobe Acrobat Read... -
アプリケーション
Adobe ReaderのスナップショットでPDFを高画質、高解像度で保存する方法
こんな人にオススメの記事です Adobe Readerのスナップショットで保存した画像の画質が粗いと感じる人 Adobe Readerのスナップショットをもっと高画質で残したい人 Adob...
最後までご覧いただきありがとうございました。
このサイトは情シスマンが半径3m以内のITに関する情報を掲載してるサイトです。
Windows系を主として、ソフトや周辺機器の操作や設定について画像も用いながらわかりやすく解説しています。
解説している内容に誤りがあった場合や、補足が必要な場合、もっと知りたい場合はこちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
個人の方を限定にサポートさせていただきます。
実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365