ディスククリーンアップでディスクの空き容量を増やす方法

ディスククリーンアップでディスクの空き容量を増やす方法

Windowsを日々使っていると、WindowsUpdateのための古いファイルや、キャッシュ、エラーログなど目に見えないさまざまなデータが蓄積されています。

個別に削除することも可能ですが、ファイルが多岐にわたることから現実的には困難です。

ここでは、ディスククリーンアップの使い方、ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること、ディスククリーンアップを管理者として実行する方法の3個を詳しく解説していきます。

最も効果的にディスクの空き容量を増やしたい場合は「ディスククリーンアップを管理者として実行」してください。

目次

ディスククリーンアップで不要なファイルを削除し、空き容量を増やす

ここからはディスククリーンアップを起動し、ファイルを削除するまでの具体的な流れを画像も交えて解説していきます。

ディスククリーンアップを起動する

ディスククリーンアップを起動する方法は複数ありますが、ここでは一番シンプルな方法で解説します。

ディスククリーンアップを起動する方法
ディスククリーンアップを起動する方法
  • タスクバーの[Windowsボタン]をクリックしてください。
  • 検索バーに[ディスククリーンアップ]と入力してください。
  • 「最も一致する検索結果」に表示される[ディスククリーンアップ]をクリックしてください。
ディスククリーンアップを起動する方法
ディスククリーンアップを起動する方法

[ディスククリーンアップ]をクリックすると、「ディスク クリーンアップ」と書かれた小さなウィンドウが起動します。

使っているディスクの量が大きい場合は、上記のスキャンで少し時間がかかる場合があります。

ディスククリーンアップを起動する方法
ディスククリーンアップを起動する方法

スキャンが終わると、ディスククリーンアップが起動します。

ディスククリーンアップで不要なファイルを削除する

ディスククリーンアップが起動したらここから不要なファイルを削除していきます。

ディスククリーンアップで不要なファイルを削除する
ディスククリーンアップで不要なファイルを削除する

ディスククリーンアップで削除できるファイルの種類は以下のものがあります。

項目名ファイルの中身・重要性
ダウンロードされたプログラムファイルインターネットから自動的にダウンロードされるActive Xコントロールや、Javaなどのプログラムです。
重要なファイルではないので、ファイルサイズが大きくなりすぎている場合は削除してみましょう。
C:\Windows\Downloaded Program Files に保存されているファイルです。
インターネット一時ファイルディスクに保存されているWebページのデータです。これらはWebサイトへのアクセスを早くする目的にパソコンに保存されています。
いわゆる「キャッシュのクリア」と同じです。
重要なファイルではないので、ファイルサイズが大きくなりすぎている場合は削除してみましょう。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache\IE に保存されているファイルです。
Windowエラー報告とフィードバックの診断Windowsエラーなどが含まれている診断ファイルです。
エラーログを見返さない場合は重要性はありません。削除してしまって問題ありません。
DirectXシュレッダーキャッシュこれらのファイルにより、アプリケーションの読み込み時間が短くなりアプリケーションの応答速度が向上します。
重要なファイルですが、削除しても再生成されるので削除しても問題ありません。
配信の最適化ファイルこのファイルはWindowsUpdateなどをスムーズに行うためのファイルです。
重要度が高いため頻繁な削除はおすすめしませんが、ファイルのサイズが大きくなりすぎてディスクを圧迫している場合は削除しても良いと思います。
ごみ箱ごみ箱に一時的に削除されているファイルです。
不要であれば削除(ごみ箱を空に)しましょう。
一時ファイルインターネット一時ファイルとは異なり、主にWindowsUpdateやドライバーのアップデートなどで使われている一時ファイルです。
アップデートに必要なファイルは再度ダウンロードが可能なため重要性は低いです。
WindowsUpdateやドライバーアップデート後に不具合がなければ、削除してしまって問題ありません。
縮小表示画像、動画などのファイルやアプリケーションで使われているアイコンなどのサムネイル画像です。
一度削除しても再度アクセスすると再作成されるため削除してしまって問題ありません。
ディスククリーンアップで削除できるファイルの種類

※インターネット一時ファイルは隠しフォルダーです。隠しフォルダーを表示させたい場合はこちらの「ファイルの拡張子と隠しファイルの表示方法」を是非ご覧ください。

色々な項目がありますが、「インターネット一時ファイル」と「ごみ箱」以外は無条件で削除してしまっても良いと考えます。

「削除するファイル」の一覧から削除対象ファイルにチェックを入れてください。

チェックを入れたら右下の[OK]をクリックしてください。

ディスククリーンアップで不要なファイルを削除する
ディスククリーンアップで不要なファイルを削除する

[OK]をクリックすると「これらのファイルを完全に削除しますか?」とメッセージが表示されます。

ここで削除したファイルはゴミ箱に一次保存されずに完全に削除されます。

問題無ければ[ファイルの削除]をクリックしてください。

ディスククリーンアップを管理者として実行して不要なファイルを削除する

ディスククリーンアップはユーザー権限で削除できるファイルの種類と、管理者として削除できるファイルの種類が異なります。

ここからは管理者としてディスククリーンアップを実行する方法と、ユーザー権限で実行した場合との違いを詳しく解説していきます。

ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その1

ディスククリーンアップを管理者として実行した場合、以下の画像のとおりユーザー権限で実行するよりも多くのファイルを削除することができます。

管理者として実行した場合とユーザー権限で実行した場合の違い その1
管理者として実行した場合とユーザー権限で実行した場合の違い その1

以下にそれぞれの項目を書きだして比較してみます。

管理者として実行した場合ユーザー権限で実行した場合
Microsoft Defender ウイルス対策
Windowsアップグレードログファイル
ダウンロードされたプログラムファイルダウンロードされたプログラムファイル
インターネット一時ファイルインターネット一時ファイル
Windowエラー報告とフィードバックの診断Windowエラー報告とフィードバックの診断
DirectXシュレッダーキャッシュDirectXシュレッダーキャッシュ
配信の最適化ファイル配信の最適化ファイル
デバイス ドライバー パッケージ
言語リソースファイル
ごみ箱ごみ箱
一時ファイル一時ファイル
縮小表示縮小表示
以前のWindowsのインストール
ディスククリーンアップの項目 管理者として実行した場合と、ユーザー権限で実行した場合の違い

上記のとおり、管理者として実行したほうが以下の5項目多いことがわかります。

項目名ファイルの中身・重要性
Microsoft Defender ウイルス対策Microsoft Defenderで使用されている重要性の低いファイルです。
削除してしまって問題ありません。
WindowsアップグレードログファイルWindowsアップデート中に書き出されたログです。トラブルシューティングには有用なファイルですが、日常的には使いません。
削除してしまって問題ありません。
デバイス ドライバー パッケージWindowsUpdateやメーカーサイトからインストールされた古いドライバーパッケージです。
古いドライバーに戻すことがないのであれば削除してしまって問題ありません。
言語リソースファイルキーボードや音声入力などで使われている言語用のファイルです。
削除してしまって問題ありません。
以前のWindowsのインストールWindows10からWindows11にアップグレードした場合などに作成される非常に重要性の高いファイルです。
容量が大きいからといって削除してしまうとWindows11からWindows10などへのダウングレードができなくなる場合があります。
ディスククリーンアップを管理者として実行した場合にのみ削除出来るファイル

「以前のWindowsのインストール」は容量が数ギガバイトになっていることもあります。
しかし、ディスククリーンアップで「以前のWindowsのインストール」は削除して良いかは慎重に考えましょう。

ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その2

ディスククリーンアップを管理者として実行すると「その他のオプション」タブが選択できるようになっています。

ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その2
ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その2

ディスククリーンアップの「その他のオプション」タブには2つの項目があります。

ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その2
ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その2

「その他のオプション」の中には、プログラムと機能のクリーンアップと、システム復元とシャドウコピーのクリーンアップがあります。

まずは[プログラムと機能]のクリーンアップをクリックしてみます。

ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その2

[プログラムと機能]のクリーンアップをクリックすると、コントロールパネルの「プログラムのアンインストールまたは変更」というウィンドウが開きます。

コントロールパネルからプログラムを削除する方法は「コントロールパネルからプログラムを削除する方法」で詳しく解説しているため、ここでの解説は省略します。

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次にシステム復元とシャドウコピーのクリーンアップです。

ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その2
ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その2

システム復元とシャドウコピーのクリーンアップでは、古いイメージバックアップや、古い復元ポイントなどを削除してディスクの空き容量を増やす機能です。

復元する場合は基本的に直近の復元ポイントを使うことが多いため、ディスククリーンアップ機能で削除しても問題ありませんが、万が一直近の復元ポイントでも復旧しない場合は過去に遡る必要もあります。

ディスクに余裕がある場合は削除しないほうが良いです。

復元ポイントと、Windowsの復元機能についてはこちらの「システムの復元を有効にする方法」で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

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ディスク容量が逼迫している場合は、システム復元とシャドウコピーのクリーンアップをクリックしてください。

ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その2
ディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ること その2

システム復元とシャドウコピーのクリーンアップをクリックすると、「最新のシステム復元ファイル以外の古い復元ファイルを削除しますか?」と確認メッセージが表示されます。

[削除]をクリックすると、削除が開始され、ディスククリーンアップが終わるとこのウィンドウが閉じられます。

ディスククリーンアップを管理者として実行し、不要なファイルを削除して空き容量を増やす

ここまででディスククリーンアップを管理者として実行した場合に出来ることを説明しました。

ここからは具体的に管理者としてディスククリーンアップを実行する方法を詳しく解説していきます。

ディスククリーンアップを管理者として実行し、不要なファイルを削除して空き容量を増やす
ディスククリーンアップを管理者として実行し、不要なファイルを削除して空き容量を増やす
  • タスクバーの[Windowsボタン]をクリックしてください。
  • 検索バーに[ディスククリーンアップ]と入力してください。
  • 右側に「ディスククリーンアップ」が表示されたらその下にある[管理者として実行]をクリックしてください。
ディスククリーンアップを管理者として実行し、不要なファイルを削除して空き容量を増やす
ディスククリーンアップを管理者として実行し、不要なファイルを削除して空き容量を増やす

[ディスククリーンアップ]をクリックすると、「ディスク クリーンアップ」と書かれた小さなウィンドウが起動します。

使っているディスクの量が大きい場合は、上記のスキャンで少し時間がかかる場合があります。

ディスククリーンアップを管理者として実行し、不要なファイルを削除して空き容量を増やす
ディスククリーンアップを管理者として実行し、不要なファイルを削除して空き容量を増やす

ディスククリーンアップを管理者とし実行した場合に削除できるファイルの種類は以下のものがあります。

項目名ファイルの中身・重要性
Microsoft Defender ウイルス対策Microsoft Defenderで使用されている重要性の低いファイルです。
削除してしまって問題ありません。
WindowsアップグレードログファイルWindowsアップデート中に書き出されたログです。トラブルシューティングには有用なファイルですが、日常的には使いません。
削除してしまって問題ありません。
ダウンロードされたプログラムファイルインターネットから自動的にダウンロードされるActive Xコントロールや、Javaなどのプログラムです。
重要なファイルではないので、ファイルサイズが大きくなりすぎている場合は削除してみましょう。
C:\Windows\Downloaded Program Files に保存されているファイルです。
インターネット一時ファイルディスクに保存されているWebページのデータです。これらはWebサイトへのアクセスを早くする目的にパソコンに保存されています。
いわゆる「キャッシュのクリア」と同じです。
重要なファイルではないので、ファイルサイズが大きくなりすぎている場合は削除してみましょう。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache\IE に保存されているファイルです。
Windowエラー報告とフィードバックの診断Windowsエラーなどが含まれている診断ファイルです。
エラーログを見返さない場合は重要性はありません。削除してしまって問題ありません。
DirectXシュレッダーキャッシュこれらのファイルにより、アプリケーションの読み込み時間が短くなりアプリケーションの応答速度が向上します。
重要なファイルですが、削除しても再生成されるので削除しても問題ありません。
配信の最適化ファイルこのファイルはWindowsUpdateなどをスムーズに行うためのファイルです。
重要度が高いため頻繁な削除はおすすめしませんが、ファイルのサイズが大きくなりすぎてディスクを圧迫している場合は削除しても良いと思います。
デバイス ドライバー パッケージWindowsUpdateやメーカーサイトからインストールされた古いドライバーパッケージです。
古いドライバーに戻すことがないのであれば削除してしまって問題ありません。
言語リソースファイルキーボードや音声入力などで使われている言語用のファイルです。
削除してしまって問題ありません。
ごみ箱ごみ箱に一時的に削除されているファイルです。
不要であれば削除(ごみ箱を空に)しましょう。
一時ファイルインターネット一時ファイルとは異なり、主にWindowsUpdateやドライバーのアップデートなどで使われている一時ファイルです。
アップデートに必要なファイルは再度ダウンロードが可能なため重要性は低いです。
WindowsUpdateやドライバーアップデート後に不具合がなければ、削除してしまって問題ありません。
縮小表示画像、動画などのファイルやアプリケーションで使われているアイコンなどのサムネイル画像です。
一度削除しても再度アクセスすると再作成されるため削除してしまって問題ありません。
以前のWindowsのインストールWindows10からWindows11にアップグレードした場合などに作成される非常に重要性の高いファイルです。
容量が大きいからといって削除してしまうとWindows11からWindows10などへのダウングレードができなくなる場合があります。
ディスククリーンアップを管理者とし実行した場合に削除できるファイルの種類

「以前のWindowsのインストール」は容量が数ギガバイトになっていることもあります。
しかし、ディスククリーンアップで「以前のWindowsのインストール」は削除して良いかは慎重に考えましょう。

「削除するファイル」の一覧から削除対象ファイルにチェックを入れてください。

チェックを入れたら右下の[OK]をクリックしてください。

ディスククリーンアップを管理者として実行し、不要なファイルを削除して空き容量を増やす
ディスククリーンアップを管理者として実行し、不要なファイルを削除して空き容量を増やす

[OK]をクリックすると「これらのファイルを完全に削除しますか?」とメッセージが表示されます。

ここで削除したファイルはゴミ箱に一次保存されずに完全に削除されます。

問題無ければ[ファイルの削除]をクリックしてください。

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