【Windows11】自分のPCスペックを確認する方法|CPU・メモリ・グラボ

【Windows11】自分のPCスペックを確認する方法|CPU・メモリ・グラボ

「このアプリ、今のPCスペックで動くかな?」「PCスペックって、どこを見ればいいの?」――新しいアプリやゲームを導入するときに、性能が分からず困った経験はありませんか。

この記事では Windows 11 標準機能だけで PC スペックを確認する2つの方法(設定アプリ/システム情報)を実際の画面付きで解説します。

企業の情報システムを15年以上担当してきた私が、初心者でも迷わず確認できるポイントを丁寧にご案内します。

PCの性能は、主に3つの重要パーツで決まります。
CPUは「PCの頭脳」で計算処理の速さを、メモリ(RAM)は「作業机の広さ」で一度に多くの作業をこなす能力を、そしてグラフィックボード(グラボ・GPU)は「映像処理の専門家」で、ゲームや動画編集の快適さを左右します。

この記事では、まず「設定」アプリから基本情報を手軽に確認する方法と、マザーボードの型番まで分かる詳細な「システム情報」を確認する方法の2つを、具体的な手順でご紹介します。

目次

Windows11でPCスペックを調べる2つのメイン方法

それでは、実際にWindows 11でPCスペックを調べる、代表的な2つの方法を解説します。目的に応じて、以下のように使い分けるのがおすすめです。

手軽に基本情報を知りたい初心者の方 → 「設定」から確認する方法
マザーボードの型番などを詳しく知りたい上級者の方 → 「システム情報」で確認する方法

どちらもWindowsの標準機能だけで完結するため、特別なソフトのインストールは不要です。

「設定」アプリからCPU・メモリなどの基本情報を確認する(初心者向け)

まず、お使いのPCの基本的なスペックを、最も簡単かつ一覧で確認できる方法をご紹介します。特別なツールは不要で、Windowsの「設定」アプリから以下の数クリックでたどり着けます。

  1. キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック
  2. 左側にある「システム」をクリック
  3. 「バージョン情報」をクリック
  4. 「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」でスペックを確認する

ゲームなどでグラフィックボードの性能を気にする場合を除き、通常はこの画面だけで必要なスペック情報を十分に把握できます。

ここからは、「設定」アプリからCPU・メモリなどの基本情報を確認する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック

キーボードのWindowsキーを押すか、タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックしてください。

キーボードのWindowsキーを押すとスタートメニューが表示されます。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック
「設定」アプリからCPU・メモリなどの基本情報を確認する(初心者向け) Step1
STEP
左側にある「システム」をクリック

「設定」をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでも、Windowsの設定アプリを開くことができます。
また、Windowsの設定アプリを開くショートカットをデスクトップに作成すると便利です。

左側にある「システム」をクリックしてください。

左側にある「システム」をクリック
「設定」アプリからCPU・メモリなどの基本情報を確認する(初心者向け) Step2
STEP
「バージョン情報」をクリック

「システム」をクリックすると、「システム」と大きく書かれた画面が表示されます。

その画面を下にスクロールして「バージョン情報」をクリックしてください。

「バージョン情報」をクリック
「設定」アプリからCPU・メモリなどの基本情報を確認する(初心者向け) Step3
STEP
「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」でスペックを確認する

「バージョン情報」画面には、お使いのPCに関する重要な情報がまとめて表示されています。主に確認すべきなのは以下の2つの項目です。

【デバイスの仕様】

  • プロセッサ: PCの頭脳にあたるCPUの正式名称と動作速度です。
  • 実装RAM: PCの作業机の広さにあたるメモリの搭載量です。
  • システムの種類: 64ビット オペレーティングシステムなどが表示されます。現在のソフトウェアの多くは64ビット版を前提に作られています。

【Windowsの仕様】

  • エディション: Windows 11 HomeProといった、OSの種類です。
  • バージョン: 24H2など、Windowsの大型アップデートのバージョンです。
  • OSビルド: より詳細なOSのバージョン番号です。
「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」でスペックを確認する
「設定」アプリからCPU・メモリなどの基本情報を確認する(初心者向け) Step4

「システム情報」で全パーツを網羅的に確認する(上級者向け)

より詳細なスペックを確認したい場合は、「システム情報」というツールを使います。特に、PCの自作やパーツ交換で重要となる「マザーボードの型番」や「BIOSバージョン」の確認に最適です。

  1. 「ファイル名を指定して実行」でmsinfo32を実行する
  2. 「システムの要約」で詳細なスペックを確認する

初心者向けの「設定」画面より、はるかに多くの情報を網羅的に確認できる上級者向けの方法です。

STEP
「ファイル名を指定して実行」でmsinfo32を実行する

まず、キーボードのWindows + Rキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開いてください。

表示された入力欄にmsinfo32と入力し、「OK」ボタンをクリックするかEnterキーを押してください。

その他「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンドについては、「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

「ファイル名を指定して実行」でmsinfo32を実行する
「システム情報」で全パーツを網羅的に確認する(上級者向け) Step1
STEP
「システムの要約」で詳細スペックを確認する

「システム情報」ウィンドウが起動し、「システムの要約」が最初に表示されます。ここには、PCに関する非常に詳細な情報がリストアップされています。

特に重要なのは以下の項目です。

  • ベースボードの製造元 / ベースボード製品 / ベースボードのバージョン: これらがマザーボードのメーカー名と型番にあたります。
  • プロセッサ: CPUの詳細なモデル名とクロック周波数がわかります。
  • インストール済みの物理メモリ (RAM): PCに搭載されているメモリの合計容量です。
「システムの要約」で詳細スペックを確認する
「システム情報」で全パーツを網羅的に確認する(上級者向け) Step2

グラフィックボード(グラボ・GPU)の確認方法

3Dゲームや動画編集、AIによる画像生成といった作業をする方にとって、PCスペックの中でも特に重要なのがグラフィックボード(グラボ・GPU)の性能です。

これまで紹介した「設定」や「システム情報」の画面では、グラボの詳しい型番や、性能を左右する専用メモリ(VRAM)の容量などは確認できない場合があります。

グラボのスペックを正確に確認するには、専用のツールを使うのが最も確実です。
詳しい手順については、以下の記事で詳細に解説していますので、ぜひご参照ください。

自分のPCスペックを確認する方法に関するよくある質問と答え

自分のPCスペックを確認する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

自分のPCスペックを簡単に見る方法は?

Windowsの「設定」アプリから確認する方法が最も簡単です。
この記事の「「設定」からCPU・メモリの基本情報を確認する」で解説している手順なら、数クリックでCPUやメモリの情報を確認できます。

マザーボードの型番など、もっと詳しいスペックを知りたい。

「システム情報」ツールを使うのが最も確実です。
「ファイル名を指定して実行」でmsinfo32と入力して起動します。
詳しくは記事本編の「「システム情報」で全パーツを網羅的に確認する」をご覧ください。

スペック確認に特別なソフトは必要ですか?

いいえ、必要ありません。
この記事で紹介している方法は、すべてWindowsに標準で搭載されている機能だけで完結するため、追加でソフトウェアをインストールする必要はありません。

CPU・メモリ・グラボの役割って何が違うの?

CPUは「PCの頭脳」で計算速度、メモリは「作業机の広さ」で同時作業の快適さ、グラボは「映像の専門家」でゲームや動画の綺麗さに関わる、PCの性能を決める三大パーツです。

自分のPCが64bitか32bitか確認したい。

「設定」→「システム」→「バージョン情報」画面にある「システムの種類」の項目で確認できます。現在のPCは、ほとんどが「64ビット オペレーティングシステム」です。
詳しい操作手順は、使っているパソコンが32bitか64bitかを確認する方法をご覧ください。

CPUのCore i5とかRyzen 7って何?

CPUを製造している会社のブランド名と、その中でのランクを示します。
Intel社の「Core i」シリーズと、AMD社の「Ryzen」シリーズが主流で、数字が大きいほど基本的に高性能になります。

PCのメモリは8GBと16GBどっちがいい?

Web閲覧や書類作成が中心なら8GBでも十分ですが、複数のアプリを同時に使うなら16GBあると快適です。ゲームや動画編集をするなら、32GB以上を推奨します。

グラボ(GPU)の性能はなぜ重要?

3Dゲームや高画質な動画の再生、AIによる画像生成といった、高度な映像処理はすべてグラボが担当するためです。グラボの性能が低いと、ゲーム画面がカクカクしたり、動画の書き出しに非常に時間がかかったりします。

グラボの型番やVRAM(ビデオメモリ)の調べ方は?

「DirectX 診断ツール」を使うのが一般的です。詳しくは、「PCのグラフィックボード(GPU)を確認する方法」の記事をご参照ください。

マザーボードの型番を調べるのってどんな時?

メモリやSSDを増設・交換する際に、自分のPCに対応している部品かどうかを確認するために必須の情報となります。パーツの互換性を調べる上で、全ての土台となるのがマザーボードの型番です。

「設定」と「システム情報」、どっちでスペックを見るべき?

「このソフトは動くかな?」といった日常的な確認なら、簡単な「設定」画面で十分です。
パーツ交換など、より専門的な情報が必要な場合は「システム情報」を使う、という使い分けがおすすめです。

dxdiagコマンドで何がわかる?

dxdiagは「DirectX 診断ツール」を起動するコマンドです。
主にグラフィックボードやサウンドデバイスなど、映像や音に関する情報を詳しく確認できます。

ノートPCのスペック確認方法も同じ?

はい、全く同じ方法で確認できます。この記事で紹介している手順は、ノートPC・デスクトップPCのどちらでも共通です。

メモリが不足している場合、仮想メモリを増やせば改善しますか?

一時的な動作改善には効果がありますが、物理メモリ(RAM)の増設ほどの速度向上は期待できません。
仮想メモリを増やすと、メモリ不足によるアプリの強制終了やフリーズを防ぎやすくなります。
設定手順や最適なサイズの目安は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
仮想メモリを増やす方法と推奨値

スペックに問題はないのに Windows11が遅い場合の対処法は?

CPUやメモリの性能に余裕があっても、バックグラウンドアプリや電源設定、ストレージの断片化などが原因で動作が重くなることがあります。
Windows11を高速化する具体的な設定を以下の記事で解説しています。ぜひお試しください。
Windows11が遅いと感じたときの対処法-PC高速化のための設定15選

高スペックPCなのにネットが遅いのはなぜ?

PCスペックに余裕があっても、ネットワーク設定の破損やドライバーの不具合が原因でインターネットが遅くなる場合があります。
そのようなときはネットワークのリセットを試すことで、ネットワークの設定を初期化し、通信速度の低下を解消できることがあります。
手順や注意点はこちらの「パソコンのインターネット接続が不安定なときに試してほしいネットワークのリセット方法」で詳しく解説しています。是非ご覧ください。

文字の変換が遅いのはPCのスペック不足が原因? IMEのフリーズ対処法は?

文字の変換処理を行うIMEはCPUとメモリを消費しますが、PCスペックに余裕があっても学習辞書の破損やその他のアプリが影響してIMEが遅い・フリーズすることがあります。
IMEのリセットや辞書の修復、不要アプリの停止で改善できる場合が多いため、以下の記事で紹介している具体的な手順をお試しください。
【Windows11】文字の変換が遅い、フリーズする場合の対処法

Google Chromeが遅い・フリーズする原因は? PCスペックは十分なのに表示が重いときの解決策は?

Chromeはタブごとに多くのメモリを消費するため、物理メモリ (RAM) が8GB 未満だと動作に影響することがあります。
キャッシュ再構築やシークレット モードの検証など、実効性の高い手順を以下の記事にまとめています。
是非ご覧ください。
Google Chrome の動きが遅い時の対処法 15選

高スペックPC なのにMicrosoft Edgeが重い・ページ表示が遅いときの対処法は?

PCスペックに余裕があっても、拡張機能の暴走やその他の不具合が原因でEdgeの動作が遅くなることがあります。キャッシュのクリアから修復インストールまで、効果的な改善策を以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。
マイクロソフトエッジの動きが遅い時の対処法 13選

PDFを開くたびにAdobe Reader/Acrobatが固まるのは PC スペック不足? 改善策は?

PCスペックに余裕があっても、Acrobatの自動アップデートやページ先読み機能が原因で動作が遅くなることがあります。
起動オプションの見直しやキャッシュ削除、アクセシビリティ機能の無効化など、効果的な手順を以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
Adobe Reader/Acrobatが重い・遅い場合の対処法

ChatGPTアプリ(Windows版)が遅い・フリーズするのはPCスペックの問題ですか?

PCスペックが十分でも、その他の原因でChatGPTの応答が遅くなる場合があります。
タスクマネージャーからの完全再起動やChatGPTの設定の見直しなど、即効性のある対処法を下記の記事にまとめていますのでお試しください。
【Windows11】ChatGPTアプリ(PC版)が遅い・重い場合の対処法6選

その他Windows11に関する記事

その他Windows11に関する記事はこちらです。是非ご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
このサイトは情シスマンが半径3m以内のITに関する情報を掲載してるサイトです。
Windows系を主として、ソフトや周辺機器の操作や設定について画像も用いながらわかりやすく解説しています。

解説している内容に誤りがあった場合や、補足が必要な場合、もっと知りたい場合はこちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
個人の方を限定にサポートさせていただきます。

実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次