こんな人にオススメの記事です
- ディスクの空き容量が不足している人
- ディスクの空き容量を増やしたい人
この記事では、Windowsの標準機能のみを使ってディスクの空き容量をガッツリ増やす方法をご紹介します。
Windowsにとって非常に重要なCドライブがいっぱいになってしまうと、パソコンがフリーズしたり、Windowsアップデートができなくなったり、再起動を繰り返したりとあちこちで不具合が発生することがあります。
Cドライブの空き容量はあればあるほどよいので、Cドライブ以外がある場合は画像や動画、エクセファイルなどはCドライブ以外に保存するのが鉄則です。
フリーソフトや有料ソフトでもディスクの空き容量を増やすことは出来ますが、やっぱりまずはWindows標準機能を使うのが安心安全です。
ディスクの空き容量が不足してきたり、突然使用量が増えてしまった場合はこの記事で紹介している内容を上から順番に試してみてください。
Windowsの標準機能を使ってウイルスに感染してるか調べる
いきなりウイルス対策?!と驚く人もいるかもしれませんが、ウイルスなどの不正なソフトウェアの中にはファイルを無限に増殖させる迷惑なものもあります。
このような不正なソフトウェアがパソコンの中にあると不要なファイルやプログラムをいくら削除してもディスクの空き容量は増えません。
心当たりがないにも関わらずディスクの使用量が増え続けている場合は特に要注意です。
市販のセキュリティ対策ソフトが手元になくても、Windowsの標準機能を使ってウイルスに感染してるか調べることができます。
まずはこちらの「Windowsの標準機能を使ってウイルスに感染してるか調べる方法 Windows11」を参考にパソコンの状態を診断してみてください。
ディスククリーンアップでディスクの空き容量を増やす方法
ディスククリーンアップはWindows2000以降で標準搭載されている機能です。
不要なファイルの削除はこれ!と言っても過言でないくらい幅広く周知されている機能です。
まずはディスククリーンアップを使って、WindowsUpdateのための古いファイルや、キャッシュ、エラーログなどの普段目にすることの無い余計なファイルを削除してください。
ディスククリーンアップはCドライブを対象にしているため、Cドライブ(Windowsがインストールされているドライブ)以外では効果はありません。
コントロールパネルから不要なプログラムを削除してディスクの空き容量を増やす方法
パソコンを長い間使っていると色々なソフトをインストールしてしまいがちです。
コントロールパネルから不要なプログラムを見つけてアンインストール(削除)しましょう。
コントロールパネルの便利な機能の一つでアプリケーションをファイルサイズの大きな順に並び替える機能があります。
こちらの「コントロールパネルからプログラムを削除する方法」を参考に不要なアプリケーション、またはサイズの大きなアプリケーションを削除してディスクの空き容量を増やしましょう。
ストレージセンサーを使ってディスクの空き容量を増やす方法
Windows11には従来のディスクのクリーンアップよりも強力に、更に自動的にディスクの容量を節約してくれるストレージセンサーと呼ばれる機能があります。
基本的にはディスククリーンアップに似ている機能ですが、開かれないまま期間が過ぎた[ダウンロード]ファイルの削除機能が追加され、さらに自動で定期的に実行してくれます。
ストレージセンサーの画面で[今すぐストレージセンサーを実行する]をクリックすることで、スケジュールを待たずに実行することも可能です。
ストレージセンサーの詳しい使い方はこちらの「ディスクの容量が足りない時に試してほしいストレージセンサー Windows11」で紹介しているのでぜひご覧ください。
最近使用していないファイルやアプリを削除してディスクの空き容量を増やす方法
Windowsを日々使っていると、パソコン内には長年使われていないワードやエクセル、PDFなどのファイルが蓄積されていきます。
Windows11には最近使用していないファイルやアプリケーションを検索する機能が搭載されており、この機能を使うことで最近使用していないファイルを削除してディスクの空き容量を増やすことが可能です。
最近使用していないファイルを検索する機能は「クリーンアップ対象候補」という名前の機能で、Windowsから「不要な可能性が高いファイル、アプリケーション」として表示されます。
最近使用していないファイルやアプリケーションを検索する機能の詳細については「最近使用していないファイルやアプリを削除してディスクの空き容量を増やす方法」で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
Google Chromeのキャッシュされた画像とファイルを削除してディスクの空き容量を増やす方法
Google Chromeをメインのインターネットブラウザーとして使っている人はこちらも試してみてください。
Google Chromeなどのインターネットブラウザーを使っていると、訪問したウェブサイトの情報がキャッシュやCookieに保存されます。
これらのキャッシュされた画像とファイルを削除することで、ディスクの空き容量を増やすことができます。
上記の画像のように意外とキャッシュされた画像とファイルは蓄積されます。
少しでもディスクの空き容量を確保するためにはこれらを削除してみましょう。
Google Chromeのキャッシュされた画像とファイルを削除する方法はこちらの「Google Chromeの閲覧履歴を削除する方法」で詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。
キャッシュされた画像とファイルはウェブサイトを閲覧すると徐々に増えていくので、ディスクの容量が逼迫している場合は定期的に削除しましょう。
Microsoft Edgeのキャッシュされた画像とファイルを削除してディスクの空き容量を増やす方法
Microsoft Edgeをメインのインターネットブラウザーとして使っている人はこちらも試してみてください。
Microsoft Edgeなどのインターネットブラウザーを使っていると、訪問したウェブサイトの情報がキャッシュやCookieに保存されます。
これらのキャッシュされた画像とファイルを削除することで、ディスクの空き容量を増やすことができます。
上記の画像のように意外とキャッシュされた画像とファイルは蓄積されます。
少しでもディスクの空き容量を確保するためにはこれらを削除してみましょう。
Microsoft Edgeのキャッシュされた画像とファイルを削除する方法はこちらの「Microsoft Edgeの閲覧履歴を簡単に削除する方法」で詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。
キャッシュされた画像とファイルはウェブサイトを閲覧すると徐々に増えていくので、ディスクの容量が逼迫している場合は定期的に削除しましょう。
Acrobatのサムネイル画像を削除してディスクの空き容量を増やす方法
次はAcrobatのサムネイル画像を削除してディスクの空き容量を確保する方法です。
Acrobatには開いたPDFファイルのサムネイルを作成し、それを永遠に保存している機能があります。
パソコンでPDFファイルを多く開く場合は、1年で数百メガバイトのサムネイル画像が作成されていることがあります。
これらのサムネイルファイルは削除しても特段問題はないので、サムネイルが不要な場合は削除してしまいましょう。
PDFのサムネイルファイルの保存先を開くには、以下のアドレスをエクスプローラーのアドレスバーに貼り付けてください。
%userprofile%\AppData\LocalLow\Adobe\Acrobat\DC\ConnectorIcons
サムネイルファイルを今後保存しないようにする設定などはこちらの「PDFのサムネイルファイルを削除し、今後保存されないように設定する」で詳しく解説しているので是非ご覧ください。
システム復元用に確保されているディスク領域を開放して空き容量を増やす方法
Windowsにはシステムの復元という機能があり、アプリやドライバーのインストール前などに復元ポイントを作成しておくと、問題が起こった時に簡単に修復することができます。
システムの復元については、こちらの「システムの復元を有効にする方法 Windows11」で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
このシステムの復元のために使える領域は予め設定されており、実際に使われていなくても予約的な意味合いで「使用量」に含まれます。
ここでは、システムの復元のために使える領域を減らしてディスクの空き容量を増やす方法を詳しく解説していきます。
タスクバーにある[Windowsボタン]をクリックして(キーボードのWindowsキーを押して)ください。
[Windowsボタン]をクリックすると、上に向かってメニューが展開される。
展開されたメニューの最上部の検索バーに[復元ポイント]と入力してください。
「最も一致する検索結果に」表示される[復元ポイントの作成]をクリックしてください。
[復元ポイントの作成]をクリックすると「システムのプロパティ」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
その中にある[構成(O)]をクリックしてください。
[構成(O)]をクリックすると、「システムの保護対象 Windows(C;)」と書かれたウィンドウが開きます。
その中にある「最大使用量」と書かれたスライダーを左にずらして最大使用量を少なくしてください。
上記の画像では最大使用量を14.44GBから4.60GBに減らしています。
最後に最下部にある[OK]をクリックしてください。
「適用」はクリックしなくて良いの?と思った方は、こちらで「OKボタンと適用ボタンの違いについて」詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
これで空き容量が332GBから346GBまで増えたことが確認できます。
復元ポイントは「以前のバージョン」などでも使える便利な機能です。無効にするのは避けたほうが良いと思います。
ドライブを圧縮してディスクの空き容量を増やす方法
Cドライブ全体を圧縮することで簡単にディスクの空き容量を増やすことができますが、「ドライブの圧縮」で圧縮されたファイルは、そのファイルに対するアクセスがある毎にファイルの圧縮・解凍を繰り返します。
この結果パソコン全体の動作が遅くなり、エクセルやワード、インターネットブラウザーの起動や動作も遅く感じるようになります。
個人的にはパソコンの起動とシャットダウン、ファイルの検索が異常な程遅く感じることがありました。
また、パソコンゲームのプレイ中にも頻繁にデータの保存処理が行われるため、処理能力が高くないパソコンの場合、ドライブの圧縮をすることでまともに遊べない程動作が遅くなる可能性があります。
あまりオススメはできませんが、不要なファイルやアプリケーションなど全てを削除しても、パソコンの動作に不調をきたす程ディスク容量が多い場合に試してみてください。
同じ手順でフォルダー単位で圧縮することも可能ですが、ここではもっとも効果が高いCドライブ全体の圧縮方法を解説していきます。
エクスプローラーで圧縮したいドライブを[右クリック]してください。
※ここでは全体を圧縮するためにCドライブで実施しています。
[右クリック]するとメニューが展開します。
その中にある[プロパティ]をクリックしてください。
[プロパティ]をクリックすると「Windows(C:)のプロパティ」と書かれた小さめのウィンドウが立ち上がります。
下の方にある[このドライブを圧縮してディスクの領域を空ける]にチェックを入れ、[適用]をクリックしてください。
[適用]をクリックすると「属性変更の確認」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
ここでは「変更をドライブC:¥、サブフォルダーおよびファイルに適用する」を選択してください。
「ドライブC:¥のみに変更を適用する」を選択してもCドライブ直下のファイルにしか影響がありません。
[OK]をクリックしてください。
[OK]をクリックすると「アクセス拒否」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
Cドライブにある重要なフォルダーを圧縮(変更)するには管理者権限が必要なため表示されるウィンドウです。
[続行]をクリックしてください。
ドメインコントローラーに属しているパソコンの場合、管理者のIDとパスワードが聞かれる場合があります。
[続行]をクリックするといきなり「属性の適用エラー」が表示されます。
Cドライブをまるごと圧縮する場合は必ず表示されるので[すべて無視(G)]をクリックしてください。
Windowsを起動している限り必ずCドライブに保存されているファイルを開いていますが、開いているファイルを変更することができません。(エクセルの読み取り専用と同じ)
そのためこのエラーが表示されます。
[すべて無視(G)]をクリックすると、属性の適用(ドライブの圧縮)が進みます。
ディスクの容量によっては一晩で終わらないこともあります。たまにフリーズしたりするかもしれませんが気長に待ってください。
属性の適用が終わるとこのウィンドウは自然に閉じられます。
これが途中まで圧縮した結果です。(30分くらい圧縮しました。)
ドライブの圧縮前は322GBの空き領域でしたが、中断させた時点では328GBの空き領域があります。
30分でファイルを削除することなく6GB圧縮できれば優れものと言えます。
しかし、何故操作も簡単な「ドライブの圧縮」を最後に解説しているかというと、パソコンの動作が遅くなる大きなデメリットがあるからです。
極力ドライブの圧縮をしなくても良い状態で維持しておくのが望ましいと私は考えます。
Cドライブ全体の圧縮をしてパソコンの動作が遅くなったと感じる場合は、こちらの「Windows11が遅いと感じたときの対処法」で紹介している手順を試してみてください。
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実行環境
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